教会ソナタ(全17曲)のデータベース、


−まだ12組の演奏者しか記録がなく、映像も2種類と少ない教会ソナタ−


教会ソナタ(全17曲)のデータベース、(2006年10月現在)、

−まだ12組の演奏者しか記録がなく、映像も2種類と少ない教会ソナタ−



 教会ソナタ(全17曲)は、現在私のデータベースでは、2006年10月現在で、第1表のとおり、全部で12種類のソースしかなく、そのうち映像は残念ながら2種類しかない。
 教会ソナタを、1曲1ファイル方式で表しても意味がないので、以下のように演奏者別にまとめて記載することを考えた。見やすく、簡潔になったと思う。


第1表;教会ソナタ(全17曲)のデータベース、
番号入手日付指揮者メデイア録年月演奏曲目K番号オーケストラオルガン
80ReinhartLP6090278・329・328・336Collegium-A
890318HinreinerLP7000144Salz.CamerFucks
890317GuntherLP(7200)244・245・263Rhein-SOPutz
971213WinschermanCD7209全17曲全集D-BachsolistenChorzempa
78PaillardLP7700全17曲全集Paill-COAlain
871126HarnoncourtCD8600244・3282Vn+CelloTachezi
881011HurfordCD8707全17曲全集Ams.Mo.PlayersHurford
940608NeumannCD9000144・212・241・224・244・263・278・329・336Colleg.CarSchlick
930902RemenyLD9000245・274・328・336Ungaricus-CO
10961226SebestyenCD9105336Sebestyen
11102MatousekCD(9500)全17曲Brilliant全集Coll.Jaroslav
121060607BirryDVD10601278・329Austrian-RSO
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 これらのソースのうち全17曲を集めた全集盤は、LPが1組、CDが3枚あるが、映像はない。教会ソナタの最初のものは、女流のアランのオルガンによるパイヤールのLPであり、このレコードで初めて教会ソナタのイメージを描くことが出来た。ヒンライナー、ラインハルト、ギュンターなどのLPは、モーツアルトの宗教曲集の一部であり、その中に教会ソナタの一部が含まれていた。

 ノイマンのものは、CD全8枚のミサ曲全集に含まれていたものであるが、教会ソナタは9曲しか含まれていない。ザルツブルグで聴いた大聖堂などでの実際のミサで演奏された教会ソナタは、いずれもミサの式典中にミサ曲の間を継ぐようなスタイルで、式典の一環として演奏されていた。しかし、このミサ曲全集では、グロリアとクレドの間に、その時期に作曲された然るべき教会ソナタが挿入され、ごく自然体で演奏されていた。この演奏は、教会ソナタとミサ曲を明確に関連づけており、極めて参考になると思われたので、以下の第2表に示すことにしよう。

 ヴィンシャーマンの教会ソナタは、CD2枚組でフイリップス全集に含まれているもので、最も正統的なスタイルであると思われる。リンツ郊外のシトー会修道院礼拝堂のオルガンをコルゼンパが弾いたものである。
 ハーフォードの全曲盤は、2Vn、チェロ、バスの4本に必要に応じ管が加わったもので、まるで室内楽のような響きであった。当時はミサ曲もこの編成で演奏されたものもあったろう。ブリリアントの全集はヴァイオリン中心の演奏であり、マトウセクが指揮とヴァイオリンをかねたものであった。

 アーノンクールの2曲の教会ソナタは、ヘルベルト・タヘツイのオルガン作品全集に含まれていたもので、教会ソナタの演奏は、アーノンクールの奥さんのアリスがヴァイオリンを、自らはチェロを弾いた小編成の古楽器演奏であった。

                  
第2表;教会ソナタ(全17曲)のK番号とミサ曲との関係、
番号K番号調性演奏者(注1)映像楽器編成(注2)ミサ曲「通称名」(注3)
067(041h)変ホ長調4・5・7・11
068(041i)変ロ長調4・5・7・11
069(041k)ニ長調4・5・7・11
144(124a)ニ長調4・5・7・11・2・8140(C1.12)
145(124b)ヘ長調4・5・7・11
212変ロ長調4・5・7・11・8192(186f)「小クレド」
224(241a)ハ長調4・5・7・11・8220(196b)「雀ミサ」
225(241b)イ長調4・5・7・11
241ト長調4・5・7・11・8194(186h)
10244ヘ長調4・5・7・11・3・6・8258
11245ニ長調4・5・7・11・3・99
12263ハ長調4・5・7・11・3・82Tr259「オルガンミサ」
13274(271d)ト長調4・5・7・11・99
14278(271e)ハ長調4・5・7・11・8・1・12122Tr、2Ob、Tim262(246a)「ミサロンガ」
15329(317a)ハ長調4・5・7・11・8・1・12122Tr、2Ob、2Hn、Tim317「戴冠ミサ」
16328(317c)ハ長調4・5・7・11・6・1・99
17336(336d)ハ長調4・5・7・11・8・1・9・109337「荘厳ミサ」
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(注1)表の番号は、第1表の左欄に示す演奏者番号である。 (注2)注記以外の編成は、2Vn、Cello・Bass、Organである。 (注3)Neumann盤では、ミサ曲のGloriaとCredoの間に、当該教会ソナタが挿入されている。 

   映像で見ることが出来る教会ソナタは、いずれも教会で収録されたライブである。
 第一のレメニー指揮のハンガリー室内管弦楽団のものは、90年のロヴェレート音楽祭での演奏で、ミサ曲K.65の他宗教曲小品集であり、モーツアルトがイタリア旅行で初めてオルガンを弾いて大評判になったサンマルコ寺院で演奏されたものである。4曲の教会ソナタが演奏されていたが、それぞれ独立して演奏されており、オルガンは小型のバロックオルガンを使っていた。 

 第二の演奏は、06年1月27日のシュテファン寺院で行われたモーツアルトの宗教曲による生誕記念コンサートの第一曲と最終曲として演奏されたものである。シュテファン寺院の祭壇にフルオーケストラと合唱団・ソリストが勢揃いして演奏していたが、肝心のオルガンは小さなバロックオルガンを使っていた。 

 映像では以上の2組でしか見ることは出来ないが、例えば「戴冠式ミサ」などのように実用的な目的で戴冠式が行われ、その式典に中でミサが演奏されれば、教会ソナタの演奏が見られるかもしれない。

 (以上)(06/10/23)


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