ピアノ協奏曲ハ長調(第25番)K.503のデータベース

−全23組中映像が9組もあり、良い映像が揃っている。全映像のアップがやっと完成した−


1、当初の頃のピアノ協奏曲ハ長調(第25番)K.503のデータベース(2006年05月現在)、

−全17組中映像が4組しかなく、まだ1組の未アップの映像がある−


  2006年05月現在の私のデータベースでは、下表のように全17組あり、そのうち映像は4組しかない。最近になって収録したものは、映像中心のコンサート・ライブが多い筈なので、ライブ演奏が少ない曲なのであろうと思われる。

 この曲は、ウイーンで作曲活動が定着した1784年に自筆作品目録をつけだしてから、 自分で主催する予約演奏会で演奏するために作曲した一連のピアノ協奏曲の最後の曲である。すなわち、1784年には14番から19番の6曲、85年には20番から22番の3曲、そして 1785年には23番から25番の3曲であり、この曲の目録上の日付は1786年12月4日になっている。これ以降は予約演奏会は少なくなり、亡くなる迄の5年間に2曲しか作曲されていない。なお、交響曲第38番ニ長調「プラハ」がその2日後に完成しており、「プラハ」交響曲がプラハで初演されているので、この曲も一緒にプラハに携えていたものと思われ、フィルクスニーなどチェコのピアニストに愛されてきた。

 この曲は、このグループの最後の曲に相応しく、形式的にも内容的にも充実しており、壮大な交響的な協奏曲となっており、以降の2曲とは、作風が変化している。

 4組の映像のうち、データベースの11番のルドルフ・フィルクスニーとクーベリックの映像は、91年の「プラハの春」音楽祭のものであり、この年の没後200年を記念したコンサートでもあったので、4-6-1としてアップしてある。また、今回アップするムーテイと内田光子のこの曲は、生誕250年記念コンサートライブであり、この曲の持つ壮大な曲風は、これらの式典コンサートなどに向いた曲であろうと思われる。

 このハ長調のピアノ協奏曲は、私にとってはゲザ・アンダのLPがコレクションの最初の曲であり、ピアノ協奏曲の中では遅れて入手している。しかし、素晴らしい曲であることに気がついて、バレンボイムのLPやグルダとアバドのLPを新譜で求めたりして、これらで満足していた。
 CD時代になって、アシュケナージ、ブレンデル、ペライア、バレンボイムなどの一連の優れた演奏が集まりだし、どれをとっても十分に曲を堪能できるので、まずまずのコレクションであった。しかし、上述の通り映像の集まりが悪いので気になっている。
(以上)(06/06/04)

 

表−1、ピアノ協奏曲ハ長調(第25番)K.503のデータベース
番号入手日付メデイア指揮者オーケストラピアニスト録年月メモ
179LP(Anda)Cam-Acd-OAnda6805CD全集
1'101CD(Anda)Cam-Acd-OAnda63-68CD全集
280LP(Barenboim)English-COBarenboim7405EAC-85059
379LPAbbadoWiener-POGulda7505
4930609CDMarrinerAcad.StmtBrendel17801
5850713CD(Ashkenazy)Philham-OAshkenazy8202
6931105CD(Perahia)English-COPerahia8400CD全集
71000906VT(Barenboim)Berlin-POBarenboim8600CS'736
81000628CDGardinerEng-barq-SBilson8800Fortepiano全集
9920319CD(Barenboim)Berlin-POBarenboim8802
10950909CDBourBardenbardenFirkusny9100
11910602VTKubelikCzech-POFirkusny9105
11'1040516SDKubelikCzech-POFirkusny9105CS736CH(4-6-1)
12102CDFreemanPhilham-OHan9200Bril.M全集
13104CDDavisEnglish-COLarrocha9310
14970705VTKoutoNHK-SOMoravitz9705NHKBS2(17-9-1)
15104SACDMackerrasScotish-COBrendel210107SACD5.1CH
16104CD{Fummel}Fl.Vn.Cel.白神典子10306フルート編曲版
171060127DVDMutiWiener- PO内田光子10601250Mem.Con.(6-4-4)
181070708SD(Buchbinder)Wiener-POBuchbinder10605CS736CH(7-12-1)
191110514DVDZwedenPhilharmonia-OFray11008DVD(11-8-4)U-tube
7'1120611BD(Barenboim)Berlin-POBarenboim8802NewBD(12-7-2)
201160919BDCHRattleBerlinーPOFerner11512BDCH(16-10-1)
8'1170317CDGardinerEng-Baroq-SolsBilson8800M225全集CD85
15'1170317CDMackerrasScotish-COBrendel210107M225全集CD95
211150517HD-2P.JarviNHK-SOAnderzewski11502NHK103(17-4-1)
14’1170909VTKoutoNHK-SOMoravitz9705NHKBS2(17-9-1)
222010/?CDKripsLondon-POFisher4700CD100Box盤046
231180402BDCHRattleBerlin-POKooper11706BDCH(18-4-1)

(注)メデイアの覧で、VTとはアナログビデオテープであり、S-VHSの3倍速で録画している。DDまたはSDとは、デジタルビデオテープであり、DはD-VHSテープ、SはS-VHSテープに、LS-3モードで録画している。SAは高規格CDのSACDを意味している。


2、最新の映像を、次々にアップして、(2017年9月10日)

   始めに06年のMイヤーを記念したブッフビンダーの6曲の映像(7-12-1)を収録したが、この曲は第2曲目として演奏されていたが、ピアニストとオーケストラと聴衆とがピアノ協奏曲を通じて一体になった暖かみの溢れたコンサートであり、作曲家の生誕250周年を祝うに相応しいコンサートのような気がした。

    続く若いダヴィデ・フレイのDVDを入手して、ピアノの音がキラキラと輝いており、音色の響きが綺麗な音楽的センスの抜群の若いピアニストが誕生したと感心をした。
    続いてバレンボイムの後期8曲の協奏曲シリーズが1枚のBDに収められ、新たに映像として甦ったので、聴く機会が多くなった。

    また、サイモン・ラトルとベルリンフイルの映像が、一連のベルリンフイル・デジタル・コンサート・シリーズとして、新たに見られるようになった。ウイーンのピアニスト・テイル・フェルナーとベルリンフイルによる演奏(2015)が、フイルハーモニア・ホールで収録されており、この演奏は、シンフォニックなオーケストラと力強い独奏ピアノとの協奏と対話が聴かれ、フェルナーの素晴らしいピアノの響きに魅了された。

    2016年10月にM225CD全集がモーツァルテウム中心に企画編集され発売されたが、2017年2月にDVDの重複をさけたものが、安く発売されたので3月の中旬に購入した。この曲のCDは2組、ビルソンとガーデイナーのもの(1988)とブレンデル・マッケラスのもの(2001)とが含まれていたが、いずれも収集済みのものと重複しており残念であった。

     パーヴォ・ヤルヴィがNHK交響楽団を振るようになって、N響と協奏曲の録音が少しずつ増えてきたが、最近有名になって来たピョートル・アンデルジェフスキの独奏ピアノによる演奏(2015)をアップした。協奏曲が好きだというヤルヴィの指揮がとても良く楽しめたし、アンデルジェフスキも、力の入る第一楽章では余り力まずにさらりと流したり、第二・三楽章では幻想風なピアノの味わいを見事に引き出した独自色の強いピアノであり、N響のフルート・オーボエなどの木管の響きの良さが目立った演奏で充分に楽しめた。

    最後に1曲だけ残されていた古いSHVテープの録音で、プラーハで学んだというコウトとモラヴィッツによるN響とのコンサートをアップした。この演奏は、この曲の持ち味を見事に引き出しており、私は久し振りですごい演奏を聴いたように思った。二人がやることなすことがピタリとはまっており、このN響の定期ではこの指揮者は実に心地よいテンポで颯爽と指揮をしていたし、ピアニストは素晴らしい味わいのピアノの世界を見せていた。N響も管楽器の活躍が目立ち、中でもフルート・オーボエ・ファゴットの懐かしい顔ぶれの皆さん方の響きの良さが、特に目立った演奏でもあって、非常に楽しめた映像であった。

(以上)(2017/09/10)


3、新たに加わった素晴らしい仲間たち、(2018年4月7日)

3−1、エドウイン・フィッシャーのSP盤のCD復刻盤を入手して、

       「マイスター・コンツエルトBOX-100枚組」の協奏曲シリーズについては、3月号に報告しているが、この100CDの中に、SP盤の名盤とされたエドウイン・フィッシャーのこの曲の演奏が含まれていた。指揮者はヨーゼフ・クリップスであり、針音の消えた古い音の演奏が聞こえて来たが、その音に馴れて音楽に没頭していくと、しっかりとしたピアノが聞こえてくる。このピアニストは、私の聴いた最初のニ短調協奏曲のピアニストであり、親父が大切にしていたビクターの赤盤のSP3枚組のレコードであった。これらは同年代の録音であり、今でも存在感のある演奏であると思われる。


3−2、クーパーの最新の映像を入手して、

        この映像は、新しく購入した大型TVのアプリ・チャンネルで試聴した最初の映像であり、ベルリンフイルのデジタル・コンサート・ホール(BDCH)の最新のアーカイブ映像(18-4-1)である。久し振りでこのHPに登場したクーパーは、落ち着いて風格を感じさせる姿で、指揮者ラトルの進行に充分にゆとりをもって対応しており、オーケストラを信頼しきったようにピアノに向っていた。独奏ピアノと弦楽器、そして木管楽器との対話が充分に楽しめ、久し振りで聴くクーパーのピアノは輝くように弾かれており、軽やかなパッセージの美しさが絵になるように見えていた。この演奏は、クーパーのピアノとベルリンフイルと聴衆とが見事に息が合って一体になって楽しんだ感じが残り、残念ながらアンコールはなかったが、そこには暖かい温もりが残されていたように感じさせられた。<P>
(以上)(2018/04/07)


  
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