ハ短調ミサ曲K.427 のデータベース、


−全23種類のコレクションのうち、映像は8組しかなく、残念ながら最近の映像は、レクイエムと異なって、2組しかないが、全ての映像のアップロードは完了している−


1、当初の頃のハ短調ミサ曲K.427、のデータベース(2008年6月現在)

−17種類のコレクションのうち、映像は6組しかなく、最近の映像が1組しかない。しかし、6組とも全てアップロードが完了した。

 私のこの曲のデータベースでは、2008年6月現在で以下のように全17組揃っており、そのうち映像は6種類であるが、どうしたものか、最近の映像が少ないのが不満である。 これらの映像の記録については、季刊のハ短調ミサ曲特集の際にまとめた「私のハ短調ミサ曲」と言う小文が始まりであるが、08年現在でも映像の集まりは6組に止まっている。名高い曲であるのにどうしたものであろうか。しかし、映像は6組とも全てアップロードしたので、この曲のコレクションとしては完成したことになる。

 この曲の最初のレコードは、デービスとヘレン・ドナートの古いLPであるが、この時代にはこの曲の凄さを十分に理解できていなかった。CD時代になってこの曲の最初のCDがカラヤンとヘンドリックスのものであったが、ソプラノがオーケストラの響きに埋没してしまうような演奏で、自分としてはまだ満足できない状態であった。

  
ハ短調ミサ曲のデータベース
番号入手日付メデイア指揮者オーケストラソプラノ録年月メモ
940608CDJochumBayern-RSOSeefried5606200LIVE
2931029CDFricsayBerlin-RSOStader6000
379LPDavisLondon-SODonath7102
4911209CDLeppardN.phil-OCotrubas7400
5940210CDMarrinerAcad-STMMarshall7901RandonV
6940521VTKubelikBayern-RSOPopp8100映像ライブ
7830801CDKarajanBerlin-POHendricks8200CD1号
81011208DDLillingBachcolg-STRost8800デジタル映像(2-1-1)EderV
9940210CDNeumannColleg-CartSchlick9000ミサ曲CD全集Period,RandonV
10940210CDHogwoodAcad-AncientMAuger9000Period,MaunderV
11920105LDBernsteinBayern-RSOAuger9004(8-6-2)BayerV
12940210CDAbbadoBerlin-POBonny9012EderV
13101CDGonnenweinLudwigsb-FOZiesak9100
141000410DDKuijkenLaPetiteBSmith9100デジタル映像(4-5-1)Period
15940210CDSoltiWiener-POShulz9100RobinsV
16930430LDGardiner2ENG-BRQ-SOBonny9112(8-5-2)Period
17990904VTHaitinkBerlin-POSchaefer9905エトインカルナタスのみ
18103CDMattCam-WurzburgKremer0111ミサ曲CD全集
191060210SDPromstedtNHK-SO幸田浩子10602EderV(6-4-3)
201081209DVDHocsarGewandhaus-OE.You10411Reipzig-Ballet(9-3-1)
211090513DVDGardiner3RoyalStockholm-POPersson10812Nobel-Con(9-10-1)
221170317CDGardiner1ENG-BRQ-SOMcNair8611M225CD全集CD167
231180531NDCHHardingBerlin-POCrowe11804BDCH(18-6-3)
241181202HDD-2AntoniniScala-THO&GHOBrenda Rae11712CS736(19-1-3)


 この曲を本当に好きになったのは、フェラインに入ったり、オペラに熱中したり、ビデオやLDが身近になってからのことであり、バーンスタインとオジェーのもの、クーベリックとポップのもの、ガーデイナーとボニーのものが、古い教会の中のライブ演奏として立て続けに出てからである。この3組の映像は、指揮者にも、オケにも、歌手にも、収録した教会にもそれぞれ特徴があり、「私のハ短調ミサ曲」や「私の大好きな個性豊かな三つの映像」で述べているように、甲乙つけがたい古くからの私のお気に入りとなっている。 

 その後、フェラインでハ短調ミサ曲の聴き較べなどのために、既存の著名な録音をCDの形で集中的に聴いたことがあり、当時集めたものがリストに並んでいる。古いものでは生誕200年を記念したヨッフム・ゼーフリート盤や、フリッチャイ・シュターダー盤のようにドイツ風と言おうか正面から取り組んだ演奏もある。アバ−ド・ボニー盤も骨太でありながら繊細で好きな演奏であり、古楽器演奏ではミサ曲全集の一環のノイマン・シュリック盤とモンダー版のホグウッド・オジェー盤などがある。

   また、最近、いろいろな改訂版が出ているが、上記リストにより各版が一通り揃っているものと思っている。ランドン版ではマリナー盤とノイマン盤、エーデル版ではリリング盤とアバード盤、ロビンス版ではショルテイ盤、バイヤー版ではバーンスタイン盤、モンダー版はホグウッド盤で聴くことが出来る。

   このように、ハ短調ミサ曲については、一応評判のものは一通り聴けることになっているが、全体を通じて考えると、私の好みから言えば、やはり、上記の3映像がお気に入りとなっている。最近になって、リリングやクイケンの映像がリストに追加され、これらは個別に映像ソフト情報として報告済みである。また、06年にプロムシュテッド・N響・幸田浩子の新映像が加わった。しかし、私自身の好みでは、やはり上記の3映像の方が優れていると、改めて考えている。

(以上)(04/08/13)


−2、ハ短調ミサ曲K.427の「映像のコレクション」のアップロード完了について−(08年6月追記)


 以上の通り、これまでハ短調ミサ曲については、6種類の映像を見てきた。上記の三つの映像の他に、  リリングのライプチヒの映像(2-1-1)、および クイケンのラ・プテイット・バンドの古楽器による映像(4-5-1)、そして 06年のプロムシュテッド・N響・幸田浩子の新映像である。この有名なハ短調ミサ曲については、映像としてはこれら6つのものしか残されていないようであり、しかも残念なことに、ガーデイナーの映像(1991)以降では、06年の1組しか残されていない状態にある。個人的には、活躍が著しいアバドやアーノンクールあたりに新録音を期待したいところであるが、如何なものであろうか。ここで、コレクションの映像の全てをアップロードしたと言う意味で、この曲の「映像のコレクション」の完成を、取りあえず、ご報告しておきたいと思う。




 このホームページの目的は、素晴らしい映像を紹介するのが狙いであり、押しつけがましい個人的な好き嫌いや好みを述べることにいつも躊躇するのであるが、ここでこれら優れた6つの映像の中で一番わたしの好みに合致する映像はと問われれば、このバーンスタインの映像と言わなければならない。このレーザーデイスクには、他には見られない今回紹介した珠玉のような二つの作品が含まれているほか、この教会の素晴らしい雰囲気が代え難い良さを持っており、演奏時においてもライブでありながら拍手のない厳粛そのものの様子であった。バーンスタインの表情も亡くなる半年前の姿には見えず、立って指揮をしており、テンポを落とした心に響くような演奏には、彼の到達した最晩年の深々とした瞑想的で哲学的な独自の世界が垣間見られるように思われる。

(以上) (08/07/07)

3、最近収録したハ短調ミサ曲K.427について、(2018年6月追記)


3−1、ライプチヒ・オペラとバレエ団によるハ短調ミサ曲、

  この映像は、ライプチヒ・オペラとバレエ団によるDVDであり、ここでは優れた宗教音楽の深遠さを、美しく躍動するバレエ団によるモダンバレエの形式で芸術的に表現しようと追求した新しいモダンな試みであり、ハ短調ミサ曲の各曲の構成要素をバレエの振り付け構成に取り入れて、音楽の美しさをバレエで表現することに成功していた。演奏は、B.コチサル指揮、ゲバントハウス管弦楽団によるものであり、ライプチヒ・オペラ合唱団とソリストたちによるオーソドックスな演奏に、ライプチヒ・バレエ団が振り付けを行い、併せて、アダージョとフーガハ短調K.546およびアヴェ・ヴェルムK.618の2曲の演出も行われていた。


3−2、ガーデイナーのノーベル・コンサートのハ短調ミサ曲K.427、ほか

  この映像は、ガーデイナーとミア・パーションノーベル賞受賞者を祝福する特別コンサートであり、貴賓席には王室関係者始め受賞者が勢揃いする中で、ガーデイナーの指揮で、スエーデンを代表するオーケストラ・合唱団・ソプラノのミア・パーションなどにより演奏された輝くようなハ短調ミサ曲であった。この演奏は、ガーデイナーとしては、91年12月5日の没後200年の記念日にスペインで演奏したライブに続く2度目の映像であり、前回はオーケストラはイギリス・バロック管弦楽団という古楽器オーケストラであったが、今回は地元の王室ストックホルム管弦楽団であった。共通なのはモンテヴェルデイ合唱団だけであるが、前回から17年も経っているのでメンバーは殆ど変わっているであろうと思われる。ソプラノに、今売れっ子になってきたご当地のミア・パーションが歌っているのが特徴である。久し振りに聴くガーデイナーの指揮振りは円熟しており、ソリスト達のソロ・二重唱・三重唱も満足でき、合唱団も威勢が良く、楽しめるハ短調ミサ曲K.427になっていた。
    なお、M225CD全集におけるハ短調ミサ曲K.427も入手したので記載しているが、これもガーデイナー指揮のイギリス・バロック・ソリスツという古楽器オーケストラであったが、録音は最も古く1986年で第一ソプラノはマクネアーであった。


3−3、ハーデイングとベルリンフイルによるハ短調ミサ曲K.427、ほか

   この最新のBDCHの映像は、ダニエル・ハーデイング指揮とベルリンフイルによる珍しいオール・モーツァルト・コンサートであった。ハーデイングは最初の交響曲の軽快感を実に良く現わして、テインパニーやトランペットなどの鋭い響きや4ホルンの重厚な響きを引き出し、この序曲風の交響曲を優雅にまとめて、いつものように格好の良い指揮振りを見せていた。続いてテノールとバスの珍しいコンサートアリアの充実した歌唱力十分のアリアが続いてから、待望のハ短調ミサ曲が始まったが、ハーデイングの生き生きした新鮮な指揮振りがとても印象的であり、ベルリンフイルも合唱団も4人のソリストたちも、それぞれ素晴らしい演奏をしてくれたので、とても満足出来る楽しいコンサートになっていた。

(以上)(2017/06/06)


3−4、ジョバンニ・アントニーニとミラノ・スカラ座THO&CHOによるハ短調ミサ曲K.427、ほか

        今回のアントニーニとスカラ座によるこのオール・モーツァルト・コンサートは、「クリスマス・コンサート2017」と名付けられ、ミラノの人々が誇りにしている選曲が行なわれていた。最初の序曲はまさにミラノで作曲されたオペラのイタリアン・シンフォニーであり、第2曲はこのオペラで歌ったカストラートのためのソプラノ協奏曲であった。最後の曲は、モーツァルトが愛妻との結婚を期して書かれ た未完の大曲のハ短調ミサ曲であったが、スカラ座のオーケストラと合唱団の力量を発揮するのに相応しい大曲であり、指揮者アントニーニもよく体を動かして軽快な指揮をしており、スカラ座の大合唱団たちも4人のソリストなども充実した演奏をしてくれたので、とても満足出来る楽しいコンサートであった。 最近のミラノ・スカラ座の映像のモーツァルトは、指揮者は全て異なっているが、いずれも他のオペラ劇場にない新鮮な映像を送り続けており、注目に値する。 (以上)(2019/01/16)



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