私の最後の車選び


新車の楽しみが増えました。

私の最後の車選び、 

1、車の故障、


 平成元年に購入したわが愛車のマーク兇、3月に車検が終わったばかりであるのに、ついに故障した。故障と言っても、冷房が突然ダウンしたという話で、車の走行自体に支障があるわけではない。しかしながら、修繕に20万円ぐらいかかると言われて、これは単純な故障でないことに気がついた。ついこの間の車検の時にも、まだ走行距離が9万3千キロなのであるが、10年・10万キロを越える車には、その時点で取り替えを要する大型部品があった場合にどうするかと脅されたばかりだったからである。この節目を越えると、いずれは重大な時期がいつか来ると覚悟はしていたものの、やはり唐突にきたのはショックであった。

 私は車内で音楽を聴きながら、空いた道路を気持ちよく走らせるドライブが大好きである。しかし、子供達が自宅を離れて以来、女房と二人で車で遠出することは少なくなった。ごく最近の状態では、月2回は運動のため出かけようとしているゴルフの行き帰りや、月2・3回の買い物などに利用する程度になってきている。しかし、勤めを終えて毎日が日曜日になったら、車が自分の活力の源泉の一つになり、色々な道路を好きなように走らせてみたいと考えていた。私の長期的な腹づもりでも、今の車がかなり古くなってきているので、100%の年金生活に入る前の給料を少しでも頂いているうちに、女房の理解を得て車を更新したいと考えてきた。どうやらその時期がついに来たと考えざるを得ない。車の更新については、私に取っては恐らく年齢的に最後の大きな買い物になりそうなので、十分に楽しみながら検討し、自分の用途にあった車選びをしなければならない。

2、私の車の履歴、

 私の最初のマイカーは、1967年にアメリカのインデイアナ州のラフィエットにあるパデユー大学の大学院に1年間留学したときに、生活の必要上購入した車である。コルヴェアーと呼ばれたシボレーの小型車で、空冷6気筒のリアーエンジンのオートマチックの中古車を、前任の藤井さんという日本人留学生から譲り受けた。1年間しか許されない国費留学生だったので、修士取得を断念した翌年の夏休みに、女房と2歳になる娘の三人で、帰路の行程の中にラフィエットからサンフランシスコまでの陸路を選び、インターステイト・ハイウエイの視察と称して、デンバー、イエローストーン、ソールトレイク、グランドキャニオン、ヨセミテなど、著名な国立公園をこの車で走破した。そして車価格の高いサンフランシスコでほぼ買った値段で売却できた。アリゾナの砂漠を小さな子供を連れて冷房なしの車で横断するなど、今思えばゾッとするような大胆なことを経験したが、当時は若かったので思い切ったことができたと思っている。

 国内の最初のマイカーは、1975年の長岡国道工事事務所時代にお役所の運転手さんに選んでもらった手入れの良い中古車で、1970年のカローラ1300であった。長岡、新潟、富山、そして現住所の沼南町と官舎住まいを転々とする間はこの車で過ごしたが、新潟で海岸のそばに住んでいた時に生じた錆がひどくなったので、1980年に新型のカローラ1300に乗り換えた。この車は当時のベストセラー車で、至って平凡な乗り方しかしない私には丁度良い車であり、まだオートマがついていなかったので、成長盛りだった娘と息子の免許の取得にも役だった。この車のお陰で、二人の子供達は車なしでいられない親よりも遙かに大の車好き人間になっている。

3、マーク兇望茲辰董

 現在のマーク兇縫哀譟璽疋▲奪廚靴燭里蓮¬爾東京トヨペットに就職してからの1989年である。この車も当時のトヨタのベストセラー車で、古いカローラと比較すると、何から何まで全てが格上で、さすがはと驚嘆したことを覚えている。ここ10年間の車の進歩とグレードアップによる居住性や装備の充実のお陰である。私は車の中でクラシック音楽を聴けるなんて想像もしていなかったが、既に実用の域に達していた。オートマ車は、アメリカ以来2度目であったが、その良さになれるまで半年ぐらいかかったけれど、今ではオートマ車でなければ乗れなくなってしまっている。

 この車でほぼ10年以上乗り続けたが、私のような怠け者の車にしては何不自由なく、トラブルなしに過ごしてきた。しかし、さすが10年を越えてから、高速道路での加速の物足りなさや、120キロを超えたときのエンジン音などを感じるようになり、またフロントガラスの砂利はねによる傷やトランクの開閉ケーブルのゆるみなど、気になるところが少しずつ生じていたが、普通に走らせている限り全く問題なく、後何年ぐらい乗れるかが気になっていた。

4、機種選定、

 これまで新車を求めるときには、いつも徳大寺さんの「間違いだらけの車選び」を購入して、最近の新車の傾向をチェックするのを慣わしにしていたが、歯切れは相変わらず健在であるが少し口説きが多くなり、やはり年を取ったという感じがした。私は購入車はセダンで5ナンバーと決めていたが、 ハイブリッド車が発売後5年くらい経過して、現在どうなのかが気になっていたし、DVDによるナヴィゲーターが実用の域に達しているか、必要かどうかが重大な関心事であった。

 ハイブリッド車が新しさを呼んでいるので、プリウスとエステイマのカタログを取り寄せて検討してみた。プリウスは発売後5年で10万台近くの実績を誇っており、かなり改良され、電池も少し小さくなったようであり、技術的には余り心配が無くなったが、自分にはしっくり来ないように思った。確かに5年後には、環境対策車でなければ肩身が狭いと言うことになるかもしれないが、率先して買って頂きたい人は、車をよく使う車に強い人であろうと思われる。

 今まで乗ってきたマーク兇、本来は再購入の第一候補であるべきであったが、最近のマーク兇3ナンバーになったくせにあまり代わり映えがしていないと感じていた。徳大寺さんは、ズバリ”マーク僅靴い燭蝓匹班召靴討い襦昔みなが素晴らしいと感じたあの6気筒エンジンにこだわっている限り、今となっては古さを感じさせるらしい。この徳大寺サンの言葉は、自分の受けている感じと同じであり、私の今回の新車選びに重大な影響を及ぼすことになった。

 この様に私はマーク兇鯏初から後継車として見放していたので、カローラよりも上のコロナ系かカリーナ系を目標にカタログを取り寄せて比較検討してみた。「どの車には何があって、あの車にはこれがない」などとカタログを比較するのは、実に楽しいものである。伝統のある従来のコロナ系が昨年からプレミオと言う名に変えて再出発していることも注目すべきことであった。当初からカタログを比較して、一番気に入ったものを試乗して決めようと言う魂胆であった。

 この段階の時に、仕事の旅行で、たまたまレンタカーでブルーバード・シルフィに乗る機会があった。本来ならプレミオの日産の対抗車である筈なので非常に興味があったが、この車は見かけも、車内の居住性もプレミオよりもひとまわり狭く感じ、この車でなければという積極的な感じは生じなかった。

5、プレミオに試乗して、

 カタログを比較したり、営業所に行って覗いてみたり触ってみたりして、試乗してみようと言う気になったのは、やはりマーク兇茲螳譴蝶焚爾離廛譽潺であった。姿はずんどうで余りさえないが、新しい車ならではのトヨタの意地みたいなフレッシュさを感じたし、 意外にマーク曲造澆竜鐔酸を持つと思ったからである。6気筒から4気筒に変わることが、乗って見なければ分からないエンジン音や加速性にどう影響するかや、乗り心地の質感やナヴィゲーターの実用性などが、従来のマーク兇箸匹Π磴Δが試乗のポイントであった。

   車の営業のプロに言わせれば、乗せてしまえば勝ちであるそうだが、カタログ上は一つ格下であっても試乗した感覚は、従来車よりもかなりグレードアップの質感が得られた。やはり10年以上の時間差があると、ボデイの重厚さ、居住性の良さ、エンジン音の軽やかさ、室内装具の良さなどが格段に向上しており、新車ならではの満足感、充実感があった。また、気になっていたナヴィゲーターも想像以上に実用性がありそうで、操作性も複雑すぎるほど多様化しており、一人で乗ることが多い小生には、十分すぎるように思えた。特に、バックの際に画面が変わり、カメラによりガイドするシステムには驚かされた。保険料が安くなる安全車であるとか、税金が少し安くなる環境対策車などのカタログ上の宣伝文句も、実感を感じさせるものがあった。
 と言うような次第で、乗ってみたら直ぐに欲しくなるだけのものがあり、後はボデイカラー、付属品のオプション、旧車の廃車や保険の手続きなどが、問題になる程度であった。

 6、あとがき、

 昨今は慣らし運転などと言う言葉がなくなったようであるが、高速道路などにも乗ってみて、暑い盛りの中でも全く快適に、少しずつ新車の有り難みを味わっている最中である。 マーク兇乏咾拑険Δ了詭遒汎辰妨緝瑤了詭遒狭く感ずること、車の先端が見えずボンネットみたいな目印が要りそうなこと、ハンドルに遊びがなく、FF車特有の重さが気になることなどを感じているが、要は慣れれば問題がなくなると思っている。ドアの開閉で感ずる重量感のお陰で、CDのステレオの響きの良さはほぼ満足出来るものであった。

   ナヴィゲーターは一人で乗るには誠に便利な存在で、特に細かく地図を見なくても、概略のルートさえ知っていれば、音声で誘導してくれるので、始めてのルートでも安心して走行できることを実感している。安心して走れることは、車を変えた最大のメリットではなかろうか。何歳までこの車にお世話になるか分からないが、自分にとって重要な仕事が一つ終わって、これから先の楽しみが増えたような気がしている。

(以上)(2002/08/06)



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