フェライン第206回の例会発表を終えて、


楽しい例会でした。

フェライン第206回の例会発表を終えて、  

 いろいろなビデオを一度に5本も見るという真に忙しい例会であったが、お陰様で懇親会では大方の皆さんがご機嫌であったので、無事役割を果たしたと内心ホットしている。懇親会の席で、思いがけず内田光子のニ短調のピアノ協奏曲がアンコールされるというハプニングがあったが、新しい横長のテレビで見ると例会会場の古びたテレビよりも良く見え、内田光子の情熱的な弾き振りが真に迫っており、特に皆さんの感銘を深めたように思われた。

1、始めの91年のNHKビデオ「熱烈なファンです”私のモーツアルト”」は、10年以上前のものであり、91年の没後200年のいろいろなエピソードと第80回のフェラインの例会風景であったが、改めて良く見直すと、皆さんのモーツアルトへの語りなどは決して古さを感じさせないものがあり、さすがNHKが編集したものは良くできているという感じであった。 現在でも活躍している会員が何人か登場し、10年前の若々しい姿がくっきり捉えられており、この画像は皆さんの財産になる記念すべきものであると考えられる。このビデオは、貸して欲しいという希望が沢山あり、フェラインの歴史に残る貴重なものとの実感を持った。

2、2番目の97年モーツアルト週間の「ホグウッドとレヴィンのフォルテピアノによるコンサート・ロンドK.382、」は、このコンサートにたまたま参加した 私個人にとっての貴重な懐かしい映像であった。曲も演奏も良いと思って取り上げてみたが、会場のVTRとのトラッキング調整がうまく取れず、音と画像はいまいちの感じであった。しかし、この曲は昔のラジオ番組の英語教室のテーマソングになっていた関係で 懐かしいという意見が出され、十分関心を持って頂き、ホッとした次第である。

3、3番目の「内田光子のピアノ協奏曲20番ニ短調」は、2001年3月のザルツブルグ・モーツアルテウム大ホールでの演奏であり、今年のモーツアルト週間に参加した方が数名おられたせいか、皆さんのこのホールへの思いがあり、観衆の拍手と足踏みの音まで入った熱烈な演奏ぶりに、深い感銘を与えたようであった。

4、休憩を挟んで、4番目のビデオは、「シュヴァルツコップとジェラルド・ムーアのリート集の抜粋」で、1968年9月26日、BBCテレビセンターの古いカラー映像で、音もモノラルであったが、53歳のまだ現役の シュヴァルツコップの姿を楽しんで 頂くものである。
 私はこのモーツアルトやシューベルトなどが素晴らしいと思っていたが、皆さんの評価はやはり全盛期を過ぎたものという印象のようであった。LP派の大御所、若松会長や森さんが 見たら喜ぶであろうと言う声もあった。最近、ハイビジョンで録画したバルトリとターフェルのモストリー・モーツアルトの最新のジョイントコンサートとこの古き大スターの映像とどちらがよいか迷ったのであるが、フェラインの皆さんは、新しいものの方が好まれるようだ。

5、最後のガッザニーガの「ドンジョバンニ・テノーリオ」は1988年ウエックスフォード・フェステイヴァルのライブオペラで、モーツアルトのオペラと内容的に良く似ているところを見て頂こうと取り上げたものである。時間の関係で、2/3位を抜粋して見て頂いたが、劇中劇の形でドンジョバンニのレハーサル風景が上演されており、余り似ていないところは台本からカットされていたのかも知れない。喜劇としてのドンジョバンニに徹した作品であり、モーツアルトのドンを良く知っている人には、ますます面白いと感ずる巧みな演出になっていた。やはり全編を通して 良く見なければ分からないという声があり、企画者としては、やや反省させられた。

 この10日余り、日本のサッカーが決勝リーグ進出という目を離せない時期の例会であったので、やや準備不足の面があったが、時間の配分からして量的にやや欲張りすぎた感じがしている。しかし、LPやCDと異なったビデオならではの持ち味と面白さの一端には触れることが出来、まずは喜んで頂いたと安心した次第である。

(以上)(2002/06/18)


なお、7月の事務局レターで、山本編集長が次のように例会を総括して報告しておりますので、引用させて頂きます。

●6月例会の報告(第206回/6月16日)

「私のビデオコレクションから−その1」/お話・・・倉島 収氏(本会副会長)


 当会副会長の倉島収さんのたくさんのビデオの中から、初めに 。坑映のモーツアルトイヤーの年のフェラインの例会風景( 高橋英郎当時の会長宅、講師:村松英子氏)と、いまはない飯 田橋『憂陀』での集まりを、NHK放送録画のビデオを見た。 さすがNHKで、“熱烈なファンです。「私のモーツァルト」 ”と題された映像では現在より若干若い会員諸兄の生き生きし た雰囲気が良く伝わっていた。当時フェラインの会員がずいぶ ん増えたがこの放送の影響も大きかったようである。

 この放送では、モーツァルト作品の補作をする三枝成彰氏、六 本木「ウェーブ」のモーツァルト・コーナー、モーツァルト全 集編纂の大原哲夫氏、SPレコードをかけるレコード店「パパ ゲーノ」店長等をとりあげてあった。

 ■坑掲ザルツブルク・モーツァルト週間での「コンサート. ロンドK.382」。ホグウッド指揮、レヴィンのフォルテ.ピア ノによるもので即興演奏も豊富、カデンツァも自作のものであ った。2001年3月モーツアルト週間の内田光子(ピアノ と指揮)のピアノ協奏曲第20番は放映された時ご覧になった 方もあると思うが、「タンノイ・GRFメモリー」(会場のア ンプ経由で聴けるように繋ぎ変えた)で聴くとなかなかの迫力 。第2楽章の表情の豊かさも良く表れていた。手よりも顔の表 情で指揮している部分が多かったが大変楽しめた。詳細は倉島 さんのホームページにあるのでそちらをご覧下さい。

 休憩の後は懐かしいビディオから、ぅ轡絅錺襯張灰奪廚肇献 ラルド・ムーアのリート集。1968年BBC放送によるもの 。ここではシューベルト、シューマンのほかにモーツァルトの K.433(416c)「人は元来うまいものが好き」とK.53 9「私は皇帝になりたい」の珍しい2曲を聴いた。曲も珍しい が、この二人の映像が見られるなんて信じられない。倉島さん のホームページを良く見て面白そうなものは次回にリクエスト したい。

 ゥッザニーガの「ドン・ジョバンニ・テノーリオ」はモーツ ァルトの初演8ヶ月前にヴェネチアで初演された。映像は19 88年ウエックスフォード・フェスティバルのもの。これも面 白かった。

当日配布の資料によればホームページ「モーツァルティアン4 49」は大変な充実振りである。この他にモーツァルティアン .フェラインの公式ホームページも維持されておられるのであ るから大変である。改めてご苦労様とお礼を述べさせていただ く。尚、今回は第1回ということであるので、2回目以降も大 いに楽しみである。(Y)








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