1-4-2、アーノンクール指揮、交響曲39番、40番、41番、ヨーロッパ室内オーケストラ、


(ウイーン楽友協会ホールにおけるコンサート・ライブ、S-VHS3倍速で収録、1991年)


1-4-2、アーノンクール指揮、交響曲39番、40番、41番、ヨーロッパ室内オーケストラ、

(ウイーン楽友協会ホールにおけるコンサート・ライブ、CS736CH、S-VHS3倍速で収録、1991年)



 アーノンクールが近年良く振っているヨーロッパ室内オーケストラとのウイーン楽友協会ホールにおけるモーツアルトの後期3大交響曲の録画であり、1991年のものである(写真参照)。私は、彼がロイアル・コンセルトヘボウオーケストラを指揮した39番と40番その他を収録したテルデックのCDを持っており、調べてみるとそれぞれ83年と84年の録音であった。この一連のCDは、アーノンクールがモーツアルトの「後宮」と「イドメネオ」を録音した当時と同じように、古楽器的演奏の特徴である弦楽器の扱いがぎすぎすし、テインパニーが極端に強調され、テンポが揺れて落ち着かない演奏であり、ワルターやベームの優雅な演奏になれていた私には、個性が強すぎて好きになれない演奏であった。

 今回、この新しい映像を見聞きして、比較の意味でこの嫌いなCDを取り出して聴いてみた。この2つの演奏の間には、7〜8年の時間差があるが、直感的に、私の耳の方も丸くなっており、また、アーノンクールの方も以前ほどの極端さが少なくなっていると感じた。CDの演奏は、やはり以前と同様に極端すぎて好きになれないが、新しい映像の方は、アーノンクールらしさに満ちてはいるが、私には十分に許容できるそれなりに楽しめる演奏であった。

 最も極端な違いの例をいくつか揚げると、39番の序奏部のテンポの速さとテインパニーの扱いがCDでは異常に感じたが、新録音では、その傾向はあってもかなり改善されている。また、第3楽章のメヌエットの早さが異常でトリオの遅さが目立っていたが、この部分も前ほど極端に走ることはない。この傾向は、40番のメヌエットも同様であったが、新録音ではやはり改善されている。全体的に、パッセージの早い遅い、強い弱いのコントラストをつける演奏は、新録音でも同じであるが、その加減が、当方の聴き方も馴れてきたせいもあって、以前ほど極端に感じない。

 ヨーロッパ室内オーケストラは、前回のフィガロのレハーサルでも紹介しているが、アーノンクールといつも一緒に演奏している仲間なので、3曲を通じて乱れることは全くない。小編成で演奏するシンフォニーとしては、現在では、これが標準的な演奏に近いのかも知れないと感じた。39番と41番に出てくるトランペットだけが、古楽器を使っていた。また、40番は、クラリネットを使った第2版で演奏されていた。


(以上)


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