ヘータとミーコ−−我が家のネコ物語−−


モーツアルテイアンはネコ派が多い?

ヘータとミーコ−−我が家のネコ物語−− 


 我が家の狭い庭には、ネコのお墓が3つもある。いずれも交通事故の犠牲になった可愛い ヘータとミーコの先輩達である。隣近所の各家庭にも、犬かネコのどちらかが飼われている。いずれも各家庭の大切な住人となっているが、その殆どが野良出身であることが共通している。

 私どもの大津ケ丘団地は1978年に住宅公団により造成された団地であるが、われわれ個人住宅の区画は、集合住宅地と大津川沿いの水田や畑地とに挟まれたはずれにあり、静かで自然が残されている代わりに、空き地などがまだ沢山残されていた。二十数年経った現在でも、土地を手放さない周辺の地主さんのお陰で、その状況は余り変わっていない。最近ではさすがに草ぼうぼうの所は見られなくなったが、以前は方々にあり、どうやら恰好の犬猫やガラクタなどの捨て場になっていた。

 新しい団地に住みだした頃は、子供達も小学校や中学校でまだ小さく、生まれたばかりの子犬や子猫が餌をほしがってウロウロしていると、子供達の恰好の遊び相手になった。特にまだ乳も吸えるか吸えないかの生まれたての可愛いいのがいると、親が飼うことを許さなければ、物置などでこっそり飼ってしまうことになりがちであった。近所のどこかの家で子犬や子猫を飼いだすと、我が家ではどうして駄目なのかと言うことになり、生き物を飼うと大変なのは承知で、一戸建ての家では子犬か子猫が飼われてしまうのはごく自然のことであった。

 最初の頃は生き物の世話は、当然ながら子供達の仕事であったが、子供達も高校、大学、と成長するにつれて面倒を見なくなり、さらに就職、結婚などと家を出てしまうと、いつの間にか常時家にいる奥さんが面倒をみる事になっていた。実際、毎日餌をやり、具合の悪いときには看病したりしていると、いつの間にか情が移り、今や残された老夫婦にとっては、子供達に替わる大切な住人になってしまっている。一方、飼われている方も、生まれた時からの住人のように大きな顔をして、餌をねだったり、勝手に膝の上に上がってきて居眠りをしたり、寒いときには布団の中に潜り込んできたりする。かくして我が家では老夫婦と2匹の老ペットが、睦まじく同居していることになる。

 さて、写真のミーコは、我が家の物置に住み着いた野良の母猫が出産した何匹かの子猫の一匹であり、まだ母の乳を飲んでいた頃、母猫が戻らなくなってしまい、最後まで生き残った子猫である。ミーミーと可愛い声で牛乳を催促することから、ミーコと自然に名前がついた茶色の雌ネコである。ひもじい思いをして一匹だけ生き残ったせいか、餌にはどん欲で気性が激しく警戒心も強く、今でも知らない人には馴れずらい性格である。これまで何匹か飼ったネコは、外にも出していたので、車に跳ねられたり、行方不明になったりして、寿命が短かった。ミーコの母親も恐らくどこかで車の犠牲になったものと思われる。そのため我が家では、可哀想であるが外に出さず屋内で飼うという一大決心をした。

 もう一匹のクロの雄猫のヘータは、同じ時期に生まれたばかりの子猫で、やせ細ってみるも惨めな姿で近所をうろついていたのを、女房が見かねて家に連れてきた子猫であった。家に来たときはひどい鼻炎にも罹っており、体から臭いのするほど汚いネコで、直ぐにヘータと名付けられた。飼いだして直ぐに先輩のミーコに脅されたりしたが、落ち着いた生活をしたり、病院に連れて行ったりするうちにすっかり元気になり、毛並みもつやつやした遠慮がちな性格の良い黒猫に成長した。二匹とも一時期は、外に出たくて出たくて堪らず、時には脱走したりすることもあったが、二匹なので何とか退屈を紛らわせていると思われる。しかしよそのネコが庭をうろついたりすると、威嚇したり外に出たがったりして今でも大騒ぎすることがある。

 それから早いもので13年にもなり、我が家では飼い主の方も含めて、次第に老化が目立つようになってきた。二匹とも頻繁に吐くようになり、またミーコが最近急に痩せてきたので、いずれ病院に連れて行かねばと心配している。われわれ老夫婦にとって、この二匹とどちらが長生きするかが次第に大事な問題になってきており、二匹を看取ってあげなければ、迂闊にお迎えが来ても困ると言った愚痴をこぼすようになってきた。ペットを飼っている皆さんも、同じようなことを考えているのではないかと気になっている。

(以上)(2002/03/21)



P.S.;モーツアルト犬派論に対して、猫派は苦戦しております。今のところ猫派を主張する論拠は次の三つしかありませんが、今後ともより一層注意深く文献などに目を光らせましょう。犬派には2曲もないはずです。

1、「書簡全集第一巻」230pのバリントン書簡に「彼が私のために演奏してくれていた最中に、お気に入りの猫が入ってくると、彼はすぐにハープシコードを離れてしまいまして、長い間彼を連れ戻すことが出来ませんでした」とあり、何と小生はアンダーラインを引いていましたが、失念しておりました。

2、K.592a(625)、シャックの喜歌劇「賢者の石」への挿入アリア、2重唱「さあ、愛する女よ、一緒にいこう」

3、1998年11月に世界初録音された喜歌劇「賢者の石」(TELARK CD-80508) は、上記2の他に第2幕のフィナーレに2曲モーツアルトの作品が発見されたとして録音されているが、何と第二幕フィナーレの冒頭曲「にゃお!にゃお!」は、モーツアルトの作品であるとされており、改めて聴くと短い曲であるが素晴らしい猫の2重唱である。

  (以上)


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