わがK.449を好きになった貴女へ


素敵なクリスマスカードへの返信

わがK.449を好きになった貴女へ 

   明けましておめでとうございます。2000年の年明けは、心配されたような問題が何か生じましたか。それとも、K.449とともに、楽しく明けましたか。

   すてきなクリスマス・カード、眞に有り難うございました。わがK.449をお好きになってくれたなんて、なんてうれしいお便りでしょう。同好の士が一人増えて、しかも人一倍感性の豊かな貴女がこの曲を認めて下さって、本当に感激している次第です。最近は、仕事の関係が不景気風邪に冒されて、先行きが良い話は全くありませんでしたが、私の最愛の曲を、熱病のように好きになって下さった方が、突然現れたなんて、今年はなんて素晴らしい年なんだと思います。これもきっとアマデウス様のお導きと深く感謝いたします。

 私のK.449について書いた文章がモーツアルテイアン22号(97年9月)に載っていますが、これを見ますと10番台には、11,12,14,15,18番の会員がおられ、確かにこれらのメンバーで、十分例会が開けそうですね。ただ5人の方が都合を合わせるのは、多分不可能に近いので、2回に分けてやるのかな。すごいアイデアであると思いますので、今後「10番台のピアノ協奏曲を語る」とでも題する例会を、企画の方で十分検討したいと思いますので、応援をお願いします。

 さて、お便りの中のご質問にお答えします。
 K.449は、バーバラ・プロイヤーのために書いた小さなサロンでも少人数で演奏できるよう考えられた協奏曲です。弦楽を中心とした室内的な協奏曲で、モーツアルトが書き始めた自作品目録に、自筆で、オーボエとホルン使用任意と書かれた作品です。実際、聴いてみると、オーボエとホルンは弦楽合奏にアクセントと色彩を与えるだけで、弦が弾く主題を部分的に一緒に弾くことが多いようで、管楽器が活躍する他の協奏曲とは一線を画しています。また、この曲は3つの楽章とも、モーツアルトの変奏技術のさえた作品で、どの主題もモチーブも反復時に、自然な形で変奏されているのがとても目立つ作品です。その中でも、ピアノが珠玉を転がすように、変形されたり装飾された分散和音を繰り返し奏でる部分が特に多いのも、この曲の特徴のようです。このようなモーツアルトの得意技が好きな方は、多分、この曲にはまってしまうのでしょう。

 次に、この曲の素晴らしいCDは、やはりアシュケナージ盤とブレンデル・マリナー盤が双璧ではないでしょうか。どちらも玉を転がすようなピアノがとても魅力的だと思います。最初から良いレコードに当たってしまうと、次に買う新しいものの魅力が失せるかもしれません。また、バレンボイム盤も新旧の2種類があり、いずれも14,15,16番の3曲が収録され徳用盤になっています。小生は、イギリス室内オーケストラの旧盤の方が丁寧に弾かれていて好きです。ベルリンフイルの新盤には、ヴィデオ画像もありますが、随分小さな編成で演奏していますが、画像で見ると指揮をするため、ピアノへの集中力が欠けるような気がしてがっかりしてしまいます。そのほか、ピリス盤とヴェーグ・モーツアルテウムのシフ盤も忘れられません。両盤ともピアノの音がとてもきれいです。古楽器では、小生はビルソン盤とドイツ人のランペ盤しか持ちませんが、好きなのはランペ盤かな。しかし、この曲は(というより、ピアノ協奏曲は)現代ピアノの演奏の方が、私は好きです。

 最後に、ピアノ五重奏曲版ですが、コラール(Jean-Philippe Collard)のピアノと四重奏団の演奏を持っています。この人はフランス人で若い頃から活躍し、モーツアルトの2曲のピアノ四重奏曲も録音しています。モーツアルトがオーボエとホルン使用任意と書いたのはK.449だけですが、彼は初期の小編成向きなピアノ協奏曲を6曲選び、11,8,14番(EMI CDC7 49791 2)、と6,12,13番(EMI CDC7 49156 2)の2枚のCDがでています。ピアノ五重奏曲版は、聴いてみるとピアノが原曲よりも遙かに強くなり、室内楽的な味わいがしますが、何か音が抜けたような感じがします。確かに珍しい演奏ではありますが、やはり、室内楽的にも弾くことが出来る曲ということに止まるような気がします。好みの問題なのですが、私は、このピアノ五重奏曲版こそ、フォルテピアノと古楽器で演奏すればと思っておりますが、残念ながら、この試みは小生の知る限りまだ実現していないようです。このピアノ五重奏曲版は輸入盤しかなく手に入らないと思いますので、忘れなければ1月の例会にお持ちしたいと思います。

 暮れとお正月の休暇用に、グラモフォンのショパン大全集を買いました。だが期待していた新曲はありませんでした。小生は、アシュケナージで全曲収集していますので、ポリーニとアルゲリッチがダブル以外は重複が少なく、良い買い物をしたと思っており、特に、ルイサダのマズルカが気に入っています。しかし、余り浮気していると、アマデウス様に怒られそうですね。

 すてきなクリスマスカードのお返しのつもりで、頭にあることを全て文章にしました。また、今年も、大いに聴いて、飲んで、旅行でもして楽しみましょう。
 良いお年でありますように。

 平成12年1月1日、                   倉島 収


追伸、この文章は、パソコンのワープロで書いていますが、貴女がパソコンを手がけていたら、メールで直ちに送付でき、返信なども簡単に出来て、とても便利だと思います。将来、沢山の人がパソコンを利用しだしたら、フェラインでホームページも開きたいと思っています。貴女はは、まだお若いですから、早く始めるべきだと思います。今年が、貴女にとって、良い年でありますように、そしてパソコン元年になりますことを祈りつつ。


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