モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成22年6月号−−


(スイートナー指揮、NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調、第40番ト短調、第41番ハ長調「ジュピター」、/ロージー監督による映画版「ドン・ジョバンニ」、ロリン・マゼール指揮、パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団、/チャールス・マッケラス指揮、フランチェスカ・ザンベロ演出の「ドン・ジョバンニ」、コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団、)

(先月の月報は  「こちら」)


私の最新入手ソフト惰報一平成22年6月号−

(スイートナー指揮、NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調、第40番ト短調、第41番ハ長調「ジュピター」、/ロージー監督による映画版「ドン・ジョバンニ」、ロリン・マゼール指揮、パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団、/チャールス・マッケラス指揮、フランチェスカ・ザンベロ演出の「ドン・ジョバンニ」、コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団、)

 鳩山政権の五月末の政治決着の時期が来た−居座りか、連立解消か、解散か−
◆▲轡腑僖鵑料魑兄の音楽の再現化−コルボの「レクイエム」など−
、二つの「ドン・ジョバンニ」の入手−マゼール・ロージー監督のLDとマッケラスの最新のBD−
ぁ∪嘉靴坊辰泙譴神臑罅松島旅行−札幌一条中学時代の旅行会−
ァ10年6月号の放送・番組予定と新ソフト情報、
Αl0年6月号ソフト紹介予定、−「ドン・ジョバンニ」特集−


(最新入手のソフト報告;スイートナー追悼記念・N響との1984年の三大交響曲)
10-6-1、スイートナー指揮、NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調K.543、第40番ト短調K.550、第41番ハ長調「ジュピター」K.551、1984年1月11日、第919回N響定期演奏会、NHKホール、
(2010年2月26日、NHKのBS102による第919回N響定期をBD-025にSPモードで収録)

(嬢かしい映像記録;マゼールとロージー監督による映画「ドン・ジョバンニ」)
10-6-2、ジョゼフ・ロージー監督による映画版「ドン・ジョバンニ」、ロリン・マゼール指揮、パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団、1978年6月、パリ・レバノン教会収録、1979年11月、NYケネデイ・センターで初上映、
(配役)ドン・ジョバンニ;ルッジェーロ・ライモンデイ、ドンナ・アンナ;エッダ・モーザー、ドン・オッターヴィオ;ケネス・リーゲル、ドンナ・エルヴィラ;キリ・テ・カナワ、レポレロ;ホセ・ファン・ダム、マゼット;マルコム・キング、ツエルリーナ;テレサ・ベルガンサ、騎士長;ジョン・マカーデイ、その他、
(2010年5月19日、石津氏所有のLDをBDレコーダーHDDにSPモードで収録、)

(最新のBD発売;マッケラスの08年コヴェントガーデンの「ドン・ジョバンニ」)
10-6-3、チャールス・マッケラス指揮、フランチェスカ・ザンベロ演出のBDによる「ドン・ジョバンニ」、コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団、08/09シーズン開幕時の映像、08年09月、ロンドン、
(配役)ドン・ジョバンニ;サイモン・キ−ンリーサイド、ドンナ・アンナ;マリーナ・ポフラフスカヤ、ドン・オッターヴィオ;ラモン・ヴァルガス、ドンナ・エルヴィラ;ジョイス・デイドナート、レポレロ;カイル・ケテルセン、マゼット;ロバート・グリアドウ、ツエルリーナ;ミア・パーション、騎士長;エリック・ハーフヴァーソン、その他、
(2010年5月15日、新石丸電気本店にてBD新発売を購入、OPUS-ARTE-OABD7028D) 


10-6-0、平成22年6月初めの近況報告、

   5月になっても余り暖かくならず、気候の異変を感ずる日が続いた5月であった。5月の連休中から鳩山さんが沖縄の基地問題を巡って動き出したが、5月末までのタイムリミットのためか、ハッキリしないままいらいらの日が続き、首相の虚ろな自信のなさそうな顔をテレビで見るのが嫌になった。5月16日から18日まで2泊3日で仙台・松島旅行をして、旅行記をまとめたため、いつもより忙しい月となったが、天候に恵まれ素晴らしい写真が撮れて整理するのが楽しかった。6月はどんな月になるか楽しみであるが、このHPでは「ドン・ジョバンニ」特集(最初の映像と最新の映像を紹介する月)となっている。「フィガロの結婚」の次は「ドン・ジョバンニ」と方向を定めた月でもあった。ご期待いただきたい。
   6月はドーコン創設50周年の行事で北海道に出掛けたり、前立腺で2泊3日の検査入院があったり、地方でOB会があったりと忙しくなりそうである。従って、3〜5月には4本のソフトを頑張ってアップしてきたが、6月は従来通り3本に止めたいと思う。


 鳩山政権の五月末の政治決着の時期が来た−居座りか、連立解消か、解散か−

   米海兵隊の普天間飛行場の移設問題は、「五月末決着」という首相の公約を守るため、期待はずれの経過を辿りながら首相が自ら細々と続けてきたが、決着の条件として掲げてきた米国政府、移設先の地元、連立与党との了解も得ると再三繰り返してきた筈であるが、どうやら、米国政府との同意のみを優先して、政府の方針が閣議決定された。発表された日米共同声明には、移設先は名護市辺野古と明記され、「最低でも県外」という選挙公約を果たすことなく、社民党の再三の声明を無視して福島大臣を罷免させざるを得なくなった。これは地元沖縄県や名護市や連立与党との調整を形式的な挨拶程度の話に止めて、困難な調整作業を後回しにし、当面の5月末という公約を優先した結果に他ならない。

   このような最低の決着に至るまで首相は一生懸命に見えたが、官房長官を始めとする首相官邸筋は、一体、何をやっていたのだろうか。首相の見識のない政治決断と不用意発言のみが目立ち、腹案があったなら官邸筋は率先して関係閣僚とともに地元に飛んで根回しを実施すべきであった。しかし、何もなされぬまま無為に時間を過ごし、首相が出掛けた時には地元の反対を爆発させるだけの芸の無さであった。こんな幼稚なことをやっていたのでは、まとまるものも駄目になり、首相のお坊ちゃま発言と官邸筋の無力さだけがクローズアップされていた。
   この決着は米国政府との同意を優先し国内問題は先送りしようという民主党の腹が見え見えであったが、首相の裏切りとまで言わせた沖縄県民を政府案に同意させるには、時間と県外を含めた出直し的な議論が必要であろうし、また地元との同意なしには2014年までの移設完了と言う米政府との約束が実行できる筈がない。一方の社民党も党首が罷免されて、社民党副大臣をどうするか、連立を解消するかどうか、近づいた選挙の協力体制への影響を含めて対策を検討した結果、連立解消という最も厳しい状態になっている。

   鳩山首相になってこの普天間問題に限らず、官邸筋の無力さがハッキリしてきた。これでは政権政党とは言えず、普天間に続く郵政問題、天下り対策としての公務員改革問題、予算の組み替え問題など、各省庁の調整事項に官邸が率先して役割を果たさなければ、普天間と同様に問題提起だけの実行力の無い政府になることが目に見えている。
  5月末決着は着いたかに見えるが、土壇場で民社党の離反を誘発し、民主党内からも首相批判が公然と出てくるようになってきた。首相がこのまま参院選挙まで居座り続けるか、内閣改造などでお茶を濁すか、自民党が国会で首相を追いつめて早期の解散にまで持ち込むか、などこれからの選挙を意識した各党の攻防が注目されており、6月中も目が離せない頼りない政権が続いている。


◆▲轡腑僖鵑料魑兄の音楽の再現化−コルボの「レクイエム」など−

   5月の連休中にショパンの生誕200年祭を祝うラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2010が行われていたが、5月3日にはNHKのBS103で一日中会場からのライブ放送が行われた。私はショパンが大好きで、この番組を通して見ていた。解説の先生のお話しによると、この「熱狂の日」では、ショパンの全曲演奏だけではなく、ショパンが好きだった曲などショパンに関連する他の作曲者の曲も含まれており、面白い企画が含まれていた。この日のBS103 には、初めて聴く企画として、ショパンはマドレーヌ寺院で葬儀が行われたが、そのショパンのお葬式での「葬儀音楽の再現コンサート」が企画され、ミシェル・コルボが指揮するシンフォニア・ヴァルソヴィアとローザンヌ声楽アンサンブルのモーツアルトの「レクイエム」が含まれていたので、喜んで収録した。

    ショパンが好きな作曲家としてモーツアルトやバッハを揚げていたのは承知しており、確実かどうか分からないが、「僕が死んだときは本当の音楽を聴かせてくれ」として「レクイエム」の名を挙げたことは何かの本で呼んだことがある。シューマンが「諸君、脱帽したまえ、天才だ!」と批評をした歌劇「ドン・ジョバンニ」による変奏曲、作品2を聴けば、彼がモーツアルトの中でも素晴らしい曲を対象に選んでいることに納得でき、彼の感性がこの曲を発展させ展開させていく上で、モーツアルトと相性がいいことが理解できるであろう。

   この再現コンサートでは、ショパンの前奏曲から第4番と第6番がバロックオルガンで演奏されていたが、これもショパンの意思が入っていると思う。また、続いてピアノソナタ第2番の第三楽章「葬送行進曲」が、何とヘルツイン編曲とされていたが、弦楽合奏版で演奏されていた。これは次の「レクイエム」を演奏するシンフォニア・ヴァルソヴィアが指揮者なしで合奏するものであった。この曲は弦楽合奏で始まりコントラバス1台のピッチカートの響きで行進曲が進み、途中からチェロ・ヴィオラ・ヴァイオリンがソロを弾いたりカルテットになったり変化しながら進む、決して悪くない編曲であった。最後はコルボが指揮台に立ち、荘厳な「レクイエム」が開始されていたが、合唱団もオーケストラも最小限の規模であった。コルボは早いテンポで進めており、緩急の変化が鋭く強弱の変化が激しいピリオド風の指揮振りであった。
  「レクイエム」のアップロードは既に13曲をアップして完了しているが、7月号にはアップできるように、追加することを考えている。


、二つの「ドン・ジョバンニ」の入手−マゼール・ロージー監督のLDとマッケラスの最新のBD−

   5月には私にとって初物の二つの「ドン・ジョバンニ」を入手した。一つ目はレーザーデイスクで最初に出たマゼール指揮、ロージー監督のLDであり、二つ目はマッケラス指揮コヴェントガーデンの最新のBDで石丸電気で入手した輸入盤(字幕なし)であった。   ロージー監督のLDは、その存在を知りつつ買いそびれてきたもので、かねてフェラインの石津さんに貸していただきたいとお願いしていたものである。今回、自宅のBDレコーダーのHDDに標準モードで収録させていただいた。この映像は過去に見たことがあり、今回も録画時と録画チェック時の2度詳しく見ているので、この勢いで6月分で一挙にアップしてしまおうと考えた。この映像を早く確かめたかったのは、オリンピコ劇場がどのように使われていたかであったが、矢張り、記憶の通りごく一部の場面であった。テレサ・ベルガンサはこのLDでしか見ることは出来ないし、映画にしては画面のピントが甘く古さを感ずるのはやむを得ないが、この映像は舞台と異なって背景や出演協力者を自由に配置して、マゼールの整った音楽ばかりでなく、目をいろいろと楽しませる異色の「ドン・ジョバンニ」であると考えている。

   マッケラスの二つ目の新しい映像は、コヴェントガーデンの08/09シーズンの開幕を飾った「ドン・ジョバンニ」であるとされ、主題役はキーンリーサイドであり、このHPでは最多の3度目の登場である。また、最近、非常に売れているミア・パーションがツエルリーナを歌っており、彼女はコヴェントガーデンでフィオルデリージ(2006)を、グラインドボーンでスザンナ(2006)を歌っているので、彼女はダ・ポンテ三部作の映像を完成させた珍しい歌い手となった。経験豊かな歌手陣と軽快にしてふくよかなマッケラスの音楽に加えて、この映像はフランチェスカ・ザンベロの演出であり、この劇の伝統を重視したシンプルな舞台で、リブレットに忠実で、音楽と連動した細やかで演劇性を重視した演出となっており、とても好感が持てた。画面はハイビジョンの鮮明さを活かしたクローズアップが多く、明らかにブルーレイデイスクの視覚性を重視したもので注目される。

   これら二つの映像を加えると、現時点で、「ドン・ジョバンニ」の映像、全24組中19組が完成し、未アップはあと5組となっている。これは「フィガロの結婚」のアップ完成に続く第二のオペラの完成に近ずくもので、出来れば年内に仕上げてしまおうと張り切っている。ご期待いただきたいと思う。


ぁ∪嘉靴坊辰泙譴神臑罅松島旅行−札幌一条中学時代の旅行会−

   毎年恒例になった札幌一条中学時代の旅行会が5月16日(日)から2泊3日で、晴天に恵まれた仙台・松島で行われた。仙台市内では折から青葉祭の真っ最中であり、ホテルから直ぐ傍のケヤキ並木の定禅寺通りを覗いてみたが、最高の盛り上がりを見せていた。東京では見られなかったダイハツ・コルテオの入場券が入手でき、旅のついでと揃って素晴らしいサーカス・ショウを楽しむことが出来た。また、松島での遊覧船の島巡りも素晴らしく、桂島での民宿でのカキのバーベキューも生ガキは新緑時が旬であるとの話の通り最高であった。天候が力を貸してくれて写真が良く撮れているので、ここで絵葉書的ではではあるが、幾つかご覧いただきたいと思う。





   今回の旅行でビックリしたことは、松島のウミネコは遊覧船のお客さんを見ると船を追いかけてくるようで、煎餅を投げると空中で上手に食べ、次を求めて後を着いてくる。大きな鳥は羽を延ばすと1メートルを超えそうで、つつかれると大変だと思った。また、鐘島や仁王島などがよく見え、ウミネコが沢山止まっているのがよく見えたが、昔からこんなにウミネコが多かったのだろうか。







  五大寺のある島は、潮が満ちると独立した島になることが良く確認でき、807年と言われる建立時には半島の先に建てたものが、今日のような姿になったものと思われる。また、瑞巌寺に行く途中や立ち寄った円通寺の庭園内にも700年以上と言われる洞窟群があり、松島特有の崩壊しやすい砂岩系の地形が陸上にも及んでいることが良く理解できた。



      今回初めて観光客として瑞鳳殿を初めて訪問し、階段が年寄りグループにはきつかったので、今回は瑞鳳殿しか見られなかったが、資料館を含めてじっくり見ることができた。瑞鳳殿は見事な色彩に復元されており、これをこの状態のまま維持することは大変なことだと感じた。資料館での墓室発掘の記録映像が適切で良く理解できたし、正宗を始めとする三藩主の完全な頭骨が発見されたことに驚きを覚え、見事に復元された三人の容貌像を見てきたが、なるほどと思わせる復元技術には驚かされ、素晴らしいものを見たと感銘を受けて来た。


ァ10年6月号の放送・番組予定と新ソフト情報、

   4月からNHK が放送するさまざまなクラシック音楽番組を紹介する 「NHK クラシックポータルサイト」が開設されたが、まだ従来通り使いやすいように完成していないようで、困っている。
  第一に「プレミアム・シアター」では、土曜日の深夜のBShiと月曜日の深夜のBS2においては、残念ながらモーツアルトものはなかった。   第二にNHK教育TVの芸術劇場では、6月18日にデイアナ・ダムロウの特集が組まれているようであるが、シューマン・フォーレ・R.シュトラウスの歌曲のようで、モーツアルトものはないようである。
     第三にクラシック倶楽部(オーケストラ)が新設され、日曜午前のBShiと金曜午前のBS2 において、N響の定期が順次放送されるが、スイートナーの第919回定期公演は、収録済みの再放送であった。従来のHVとBSのクラシック倶楽部は従来と変わらず放送されるが、これは日課としている番組表による録画チェックで、良いものがあれば収録しておきたいと思っている。

   なお、クラシカジャパンの6月号の案内では、特集はシューマン生誕200年に当てられている。先月お伝えした20世紀の巨匠たちの再放送シリーズで、マルケヴィチの「プラハ」交響曲K.504(1967)が再放送されるので収録しておきたい。これ以外のモーツアルトの放送は全て収録済みかアップ済みのものばかりであった。
   また、「レコード芸術」6月号にも新しい映像情報はなかった。



さらに、ハンガリー製作のDVDでベラ・ドラホスのフルートと指揮によるフルート協奏曲全集(第1番、第2番、アンダンテ、フルートとハープ協)を石丸電気で見つけたので、購入した。最近、HUNGAROTONレーベルの全集もののDVDが多くなっている。


Αl0年6月号ソフト紹介予定、−「ドン・ジョバンニ」特集−

  6月はドーコン創設50周年の行事で北海道に出掛けてゴルフをしたり、前立腺のPSA値が高くなったので、生検のため2泊3日の検査入院があったり、地方でOB会があったりと忙しくなりそうなので、3〜5月には4本のソフトを頑張ってアップしてきたが、6月は従来通り3本に止めたいと思う。しかし、内容は充実しており、トップはスイートナーの第919回N響定期の三大シンフォニーである。私は彼のドレスデンのCDを持っているが、このN響とのライブ映像もテンポがとても良く、CD同様にお気に入りの一つになりそうである。第二・第三は、で述べたように、マゼール・ロージー監督のLDとマッケラスの最新のBDの「ドン・ジョバンニ」の旧新2本の特集を予定している。

     実は、久し振りでロージー監督のLDの録画をしたが、番組表から予約録画する方式に慣れてしまい、昔のように手作業で録画ボタンを押して録画する方式は例外となって、私のBDレコーダーでは、直接BDに録画できず、HDDに録画せざるを得なかった。不便になったものである。HDDへの録画結果は標準モードであったが、ほぼ完璧に収録できた   マッケラスのBDの「ドン・ジョバンニ」は、ヤーコプスのBDの「ドン・ジョバンニ」に次いで2本目であり、5.1chの素晴らしい映像が得られているので、以下に詳しくご紹介したいと思う。

(以上)(2010/05/29)


(最新入手のソフト報告;スイートナー追悼記念・N響との1984年の三大交響曲)
10-6-1、スイートナー指揮、NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調K.543、第40番ト短調K.550、第41番ハ長調「ジュピター」K.551、1984年1月11日、N響演奏会、NHKホール、
(2010年2月26日、NHKのBS102によるN響演奏会をBD-025にSPモードで収録)

   6月分のトップはオットマール・スイートナーとNHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調K.543、第40番ト短調K.550、第41番ハ長調「ジュピター」K.551であり、これは1984年1月11日、第919回N響定期演奏会のNHKホールのライブ録音であった。1月にスイートナーが亡くなったと報じられたが、2月26日にBS102でスイートナー追悼記念番組としての放送を収録したものである。
   私は彼のドレスデン歌劇場のCDの三大交響曲を持っているが、このCDは1774〜76年の交響曲シリーズ的な録音の一つであり、彼の一連のモーツアルトの交響曲のテンポがすっきりして私の好みに合っていたので、ベームやクーベリックに続くお気に入りのCDとなっていた。このN響とのライブ映像は、CDよりも8〜10年新しくオーケストラは違うものの演奏スタイルは全く同質であり、じっくり聴いてみると、音質は余り良くなく映像も古いものであるが、矢張りテンポの進め方がとても良く、ソナタ形式の繰り返しを含まない古い伝統的なタイプのライブ演奏であった。この頃の交響曲のシリーズのライブ映像はベーム(1969〜73)のものしかないので、これと並ぶ貴重なセットの映像になるものと思われる。


(嬢かしい映像記録;マゼールとロージー監督による映画「ドン・ジョバンニ」)
10-6-2、ジョゼフ・ロージー監督による映画版「ドン・ジョバンニ」、ロリン・マゼール指揮、パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団、1978年6月、パリ・レバノン教会収録、1979年11月、NYケネデイ・センターで初上映、
(配役)ドン・ジョバンニ;ルッジェーロ・ライモンデイ、ドンナ・アンナ;エッダ・モーザー、ドン・オッターヴィオ;ケネス・リーゲル、ドンナ・エルヴィラ;キリ・テ・カナワ、レポレロ;ホセ・ファン・ダム、マゼット;マルコム・キング、ツエルリーナ;テレサ・ベルガンサ、騎士長;ジョン・マカーデイ、その他、
(2010年5月19日、石津氏所有のLDをBDレコーダーHDDにSPモードで収録、)

   ロージー監督の「ドン・ジョバンニ」のLDは、フルトヴェングラーの映像を除くと最も古い映像であり、私はこの存在を知りつつLDでは新しいものを追い求めて、つい買いそびれてしまったものである。かねてフェラインの石津さんにこのLDを貸していただきたいとお願いしていたが、今回、やっと自宅のBDレコーダーのHDDに標準モードで収録させていただいた。この映像は過去に見たことがあり、今回の録画時と録画チェック時の2度詳しく見ているので、この勢いで6月分で一挙にアップしてしまおうと考えた。この映像で早く確かめたかったのは、先月シフのピアノ協奏曲ニ短調K.466の映像に引き摺られて、オリンピコ劇場がどのように使われていたかであったが、矢張り、記憶の通りごく一部の場面であった。テレサ・ベルガンサはこのLDでしか見ることは出来ないし、映画にしては画面のピントが甘く古さを感ずるのはやむを得ないが、舞台と異なって背景や出演協力者を自由に配置して、マゼールの整った音楽ばかりでなく、目を楽しませる異色の映画方式の「ドン・ジョバンニ」であると考えている。


(最新のBD発売;マッケラスの08年コヴェントガーデンの「ドン・ジョバンニ」)
10-6-3、チャールス・マッケラス指揮、フランチェスカ・ザンベロ演出のBDによる「ドン・ジョバンニ」、コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団、08/09シーズン開幕時の映像、08年09月、ロンドン、
(配役)ドン・ジョバンニ;サイモン・キ−ンリーサイド、ドンナ・アンナ;マリーナ・ポフラフスカヤ、ドン・オッターヴィオ;ラモン・ヴァルガス、ドンナ・エルヴィラ;ジョイス・デイドナート、レポレロ;カイル・ケテルセン、マゼット;ロバート・グリアドウ、ツエルリーナ;ミア・パーション、騎士長;エリック・ハーフヴァーソン、その他、
(2010年5月15日、新石丸電気本店にてBD新発売を購入、OPUS-ARTE-OABD7028D) 

  マッケラスの二つ目の新しい映像は、コヴェントガーデンの08/09シーズンの開幕を飾った「ドン・ジョバンニ」であるとされ、主題役はキーンリーサイドであり、このHPでは最多の3度目の登場であった。また、最近、非常に売れているミア・パーションがツエルリーナを歌っており、彼女はコヴェントガーデンでフィオルデリージ(2006)を、グラインドボーンでスザンナ(2006)を歌っているので、彼女はダ・ポンテ三部作の映像を完成させた珍しい歌い手となった。さらにドン・オッターヴィオのラモン・ヴァルガスは、06年ザルツブルグ音楽祭のM22におけるノリントン指揮の「イドメネオ」の主題役であった。このように経験豊かな歌手陣と、軽快にしてふくよかなマッケラスの音楽に加えて、この映像はフランチェスカ・ザンベロの演出であり、この劇の伝統を重視したシンプルな舞台で、リブレットに忠実で、音楽と連動した細やかで演劇性を重視した演出となっており、とても安心して見ていれる映像であった。画面はハイビジョンの鮮明さを活かしたクローズアップが多く、明らかにブルーレイデイスクの視覚性を重視したものであった。

(以上)(2010/05/31)


目次5にもどる 目次4にもどる
目次3にもどる 目次2にもどる
目次1にもどる 私の新ホームページへ


名称未設定