モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成22年4月号−−


(ケレメンの弾き振りによるヴァイオリン協奏曲第4番二長調K.218、第5番イ長調K.219、二つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K.190(i86E)、ほかK.373、K.269、K.261、/ヤーコプス指揮04年パリ・シャンゼリゼ劇場での「フィガロの緒婚」修正版、K.492、/ビリー指揮グート演出の08年ザルツブルグ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」K.527、/アーノンク一ル指揮ウイーンフイルとボネル演出による「コシ・ファン・トッテ」K.588、1989年、映画方式)

(先月の月報は  「こちら」)

私の最新入手ソフト惰報一平成22年4月号−

(ケレメンの弾き振りによるヴァイオリン協奏曲第4番二長調K.218、第5番イ長調K.219、二つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K.190(i86E)、ほかK.373、K.269、K.261、/ヤーコプス指揮04年パリ・シャンゼリゼ劇場での「フィガロの緒婚」修正版、K.492、/ビリー指揮グート演出の08年ザルツブルグ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」K.527、/アーノンク一ル指揮ウイーンフイルとボネル演出による「コシ・ファン・トッテ」K.588、1989年、映画方式)

10-4-0、平成22年4月初めの近況報告、 

 4月10日のフェライン例会発表の概要−私の感動した映像ソフト報告−
◆▲汽鵐肇蝓七狆譴離曄璽襦Εペラ「コシ」を見て、−今回で終わりは残念である−
、久し振りで見たザルツブルグの「モーツアルト週間」への思い、
ぁ∋笋HP10周年を迎えて−その回顧と今後の方針について−
ァ10年4月号の放送・番組予定と新ソフト情報、
Αl0年4月号ソフト紹介予定、一遂にダ・ポンテ・オペラ3本が勢揃い−



(最新収録のソフト報告;ハンガリーのケレメンによるヴァイオリン協奏曲全集、第2巻)
10-4-1、バルナバス・ケレメンの弾き振りによるヴァイ才リン協奏曲第4番ニ長調K.218、第5番イ長調K.219、二つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K.190(186E)ヴァイオリン;カタリン・コカス、ロンドハ長調K.373、ロンド変ロ長調K.269、アダージョホ長調K.261、フェレンク・エルケル室内楽団、06年5月、ブタベスト、
(2009年11月26日、石丸電気で輸入DVOを購入、HUNGAROTON HDVD 32553-54)


(嬢かしい映像記録;ヤー一コプス指揮04年パリでの「フィガロの結婚」修正版)
10-4-2、ヤーコプスの「フィガロの結婚」K,492、ジャン・ルイ・マーテイノテイ演出、オーケストラ:コンチェルト・ケルン04/06/21、パリ・シャンゼリゼ劇場、(5-4-1)修正版、
(配役)フィガロ;ルーカ・ビサロー二、スザンナ;ローズマリー・ジュシュア、伯爵;ピエトロ・スパニヨーリ、伯爵夫人;アネット・ダッシュ、バルトロ;アントニオ・アベーテ、マルチェリーナ;ゾフィー・ポンジクリス、ケルビーノ;アンゲリカ・キルヒシュラーガー、バルバリーナ;ボーリーン・ユーテイン、
(06年2月16日、甲府市の森田浩之さまによりNHK放送を収録したDVDによる)


(最新の映像記録;ビリー指揮グート演出の08年ザルツ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」)
10-4-3、ビリー指揮グート演出の08年ザルツブルグ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」K.527、2008年08月(ウイーン版)、ハウスフォーM劇場、ライブ収録、
(配役)ドン・ジョバンニ;マルトマン、ドンナ・アンナ;アネット・ダッシュ、ドン・オッターヴィオ;M.ポレンザーニ、ドンナ・エルヴィラ;D.レッシュマン、レポレロ;A.シュロット、マゼット;A.エスポジト、ツエルリーナ;E.シウリーナ、その他、
(2009年7月2日、クラシカジャパンCS736をLPモードでBD-016に収録)


(懐かしい映像記録;アーノンクールによるポネル演出の「コシ・ファン・トッテ」)
10-3-4、アーノンクール指揮ウイーンフイルとポネル演出による「コシ・ファン・トッテ」K.588、1989年、映画方式、
(配役)フィオルデリージ;グルベローヴァ、ドラベラ;ズイーグラー、デスピーナ;ストラータス、グリエルモ;フルラネット、フェランド;リマ、アルフォンゾ;モンタルソロ、
(92年10月12日VT収録後、CS736放送をD-VHSテープにデジタルLS-3モード再収録)


10-4-0、平成22年4月初めの近況報告、

  上記の目次を作製し、ほぼ所定のA4版8枚に原稿を完成させ、印刷しようとして全文を選択して印刷したところ、最後の部分しか印刷が出来ず、慌ててもう一度やろうとしてミスをしたのか、選択していた部分を全て消してしまうと言う前代未聞のヘマをやってしまった。いつもより丁寧な記述をしていたため、もう一度丁寧に作業をする気力も時間もなく途方に暮れた。放置する訳にもいかないので、記憶を辿って出来るだけの復元を試みたが、格好をつけるだけのことしか出来ず、内容が悪いのはやむを得ない。小生の馬鹿げたミスによるものであるが、平にお許し頂きたいと思う。


 4月10日のフェライン例会発表の概要−私の感動した映像ソフト報告−

私がフェラインのホームページを立ち上げるための練習台として、自分のホームページ 「映像ソフトで見るモーツアルトの諸作品」を始めて以来、2010年4月で約10年になります。2001年3月から、毎月オペラを含む3本のソフトをアップロードするようになり、旅行に行くたびに 写真集をアップして今日に至っておりますので、今では大変な集積となってきました。これまで例会で担当になるたびに、チェックしてきた映像ソフトの中から面白そうなものを取り上げて参りましたが、今回も最近1〜2年で収録しためぼしいものを中心にご紹介したいと思います。

最初はモーツァルトの小品集ですが、恐らく映像で見るのは初めてという珍しい曲を3曲お届けします。第一曲がデイヴェルテイメント変ホ長調K.113、(9-2-1)、第二曲が幸田浩子とN響篠崎アンサンブルによるコンサ ートアリアK.418「神よ。あなたにお伝えできれば」(8-7-2)、です。第三曲は吉野直子のハープと五重奏による「アダージョとロンド」ハ短調K.617(9-12-4)、です。滅多に聴くことが出来ないモーツァルトの珠玉の作品集です。

「モーツァルトのピアノ協奏曲は歌手のいないオペラである」と言われますが、第二番目は、世界最古のイタリアのオリンピコ劇場で、アンドラーシュ・シフの指揮とピアノ、彼のカペッラ・アンドレア・バルカ楽団により、その気になった思い入れ深い珍しい演奏を、序曲とともにピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、(10-3-4)を聴いていただきます。

終わりにケント・ナガノによるオペラセリア「イドメネオ」K.366(9-8-3)の素晴らしい最新映像を入手しましたので、時間の都合で第三幕の迫力ある場面を抜粋して見ていただきます。この映像はモーツァルトが初演したミュンヘンのクヴィリエ劇場で演奏され、イダマンテが男性役のウイーン版を用い、最後にはバレエ音楽K.367も組み込まれた見どころが多く、オペラ・セリアとしては最高の傑作ではないかと改めて感じさせるものです。

この20年間にビデオテープを経てレーザーデイスクからDVDに、さらにDVDもブルーレイデイスク(BD)へ とメデイアがドンドン変化して、ハイビジョンの高度な映像も当たり前になってきました。私はブルーレイデ イスクを使いこなして重宝しておりますので、今回はBDプレイヤーを持参し、その使い良さも見ていただきたいと考えています。
(以上)(2010/03/08、フェライン事務局レター4月号提出原稿)


    ◆▲汽鵐肇蝓七狆譴離曄璽襦Εペラ「コシ」を見て、−今回で終わりは残念である−

  イタリアの指揮者ルイゾッテイのホールオペラ「コシ・ファン・トッテ」が、昨年の「ドン・ジョバンニ(10-2-3)」および一昨年の「フィガロの結婚(9-4-2)」に引き続き、サントリーホールで上演されていた。私は3月20日(土)最終日に見てきたが、久し振りで十分に満足できる舞台で良い声のオペラ演奏を堪能してきた。最近では、今年1月の郵船ツアーでプラハのエステート劇場で、また09年3月の海老澤ツアーでアムステルダムのネーデルランドオペラの「コシ」を見てきたが、いずれも演出が超モダンで、驚きながら見ていると音楽の方まで影響するのか、二つとも満足できなかったからである。

ルイゾッテイの指揮は序曲から颯爽と生き生きしており、彼のフォルテピアノや通奏低音も気が利いて楽しく、主役の6人の声のバランスがとても良く、音楽的には十分満足できた。またホールオペラとしての演出は、何もない舞台に大勢の黒子たちが場面ごとに小道具を運んで必要な場所にセットする方式で、私は国立音大でのレハーサルも見ているので驚かず、室内オペラであったので格好がつき面白い試みであったと思う。ただし、私の席は前から2列目であったので、よく見えすぎて黒子たちの動きと騒音が邪魔であった。

  フィオルデリージのファルノッキアは、伯爵夫人やドンナ・アンナにもまして上出来であり、「岩のように」のアリアやホルンのオブリガートのついたロンドなどで十分な迫力を見せていた。また、ヴェルバのグリエルモも、デムーロのフェランドもそれぞれ声の持ち味を十分に発揮しており、またアルフォンゾのカプアーノは劇の流れをリードしており、騎士長以上の存在感があったと思う。沢山歌われた二重唱で、広い舞台で二人が離れて歌うと声が広がって独特の響きとなり、とても面白く感じた。「岩のように」に続くグリエルモのアリアは、石井宏さんの解説でK.584が歌われることは事前に気がついていたが、フェランドも聴き慣れないアリアを歌ったように感じた。恐らく何時も省略される24番のアリアであったろうと思うが、これは後日の放送を録画して、DVDで確かめて見たいと思う。

  1500円でオペラを見れると言うことから、国立まで出掛け音大の講堂でレハーサルの「コシ」(指揮者はフィンチ、主役6人は若い代役たちが歌っていた)も見てきたが、大勢の合唱団や黒子たちはまさに本番のための仕上げのレハーサルであり、良い練習になったと思う。驚いたのは、ルイゾッテイがフォルテピアノに専念しており、チェロやテイオルバの低音と音合わせしていた。私は彼はフォルテピアノの即興演奏の名人であろうと思っていたが、こうした機会を逃さずに練習をしていた姿に敬意を表したいと思った。

  19日の夕方のNHKテレビの地方ニュースで、ホールオペラに出演する国立音大の合唱団や黒子たちが、本物のオペラに参加できると喜んでいる姿が紹介されていたが、オペラの練習に都心のホールが使えずに国立音大で練習をしたという協力関係が紹介されていた。今回の「コシ」は3回でほぼ満席であったが、それでも採算の確保は大変なようで、ホールオペラは今回で最後になると報道されていた。モーツアルトのダ・ポンテ・オペラ3本のホールオペラはとても優れた企画であると感じていたが、真に残念なことである。


  、久し振りで見たザルツブルグの「モーツアルト週間」への思い、

   1997年に初めて「モーツアルト週間」に参加し、その後03年からモーツアルトイヤーの06年まで4年間続けて「モーツアルト週間」に参加した。その記録はこの97年を除きこのHPで詳しく見ることが出来るが、 今年は4年ぶりで「モーツアルト週間」を覗いてきた。私はレコードでカール・ベームやサンドラ・ヴェーグなどの鄙びたモーツアルトの響きを期待していたのであるが、97年の時点ですでに時代は動いており、モーツアルテウム管弦楽団は指揮者がスダーンに変わり、またもう一つのカメラータ・アカデミカもノリントンが指導していて、現代風のモーツアルトの新しい演奏の場になっていた。しかし、モーツアルテウム大ホールや祝祭劇場のウイーンフイルなどを聴くことが出来、落ち着いてホテルから歩いて会場に出掛け、毎日、2つか3つのモーツアルト・コンサートを楽しめるので、私にはとても居心地の良い音楽祭であった。06年のモーツアルトイヤー以降は、ここの運営方式が変わると聞いていたので、どのように変わったかを確かめたいと思っていた。

  現在のモーツアルト週間の芸術部門の監督は、シュテファン・バウリー氏であるが、内容的な拡充と新たな聴衆を獲得するために、現代音楽を取り上げる努力を続けさまざまなアイデアを出してきているようだ。2010年の全体のプログラムを見ると、「モーツアルトと現代:ジェルシー・クルターク(1926〜)」とでも名付けられそうな、日本では殆ど紹介されていない作曲家クルタークの名が目立っていた。実際、われわれが祝祭大劇場で見たウイーフイルによる「レクイエム」のコンサートは、ここ数年ザルツブルグで指揮者として大人気のカナダの若き指揮者Y.ネゼ=セガンによるもので、その第一曲がクルターク作曲のロシア語による合唱とオーケストラのための「絶望と悲しみの歌」作品18であり、休憩を挟んだ第二曲がモーツアルトの「レクイエム」であった。今回の週間の聴衆の入りに関してはおおむね成功のようであり、バウリー氏は、平均的に見て高齢の聴衆の皆さまが現代作曲家のさまざまな作品を寛大に受け入れてくれたことに感謝の意を表したいと語っていたようである。

  夏の音楽祭も音楽監督としてモリテイエが1992年に就任して以来、ザルツブルグは新しいオペラ演出が花盛りとなって急速な変貌を遂げつつ、無事、モーツアルトイヤーの音楽祭も拡大成功を収めてきた。新しさへの歩みが最近のザルツブルグのシンボルとなったようで、モーツアルト週間もその余波を受けて変貌を続けて行くのであろう。   2011年の新しいプログラムを見ても、「モーツアルトと現代:アーバン・ベルク」と名付けたくなりそうなプログラムが並んでいる。そしてルネ・ヤーコプスの「魔笛」を中心に、アーノンクール、マッケラス、ミンコフスキー、ボールトン、ネゼ=セガン、ホリガーなどの指揮者群のコンサートと、シフ、ロバート・レヴィン、テツラフ、ツイマーマンなどのソリストたちやハーゲン四重奏団などのコンサートなど、顔ぶれも少しずつ新し く変わりつつあるものと思われる。今年のザルツブルグ三夜は、久し振りで懐かしく思えたほど居心地が良かったので、機会とお金があれば、少なくなったモーツアルト・コンサートを連日聴ける唯一の音楽祭であるので、また出掛けてみたいと思っている。


   ぁ∋笋HP10周年を迎えて−その回顧と今後の方針について−

  今年の4月30日で私のHPが開設以来10年を迎えることとなった。当初はフェラインのHPを立ち上げるための試験台として設けたものであるが、過去に季刊「モーツアルテイアン」に投稿したものなどをファイル化してアップしてきた。しかし、これらは直ぐに種切れとなり、HPを続けるため最初の1年間は苦しんだ。しかし、私には1989年から続けてきたS-VHSテープによるエア・チェックソフトの集積があり、パソコンでそれらをモーツアルト中心に作曲家別・作品別にデータベース化して、日夜、ソフトを聴き続けてきていた。一方では、これらのLP、CD、LDやS-VHSテープなどによるコレクションがあっても、学生時代から続けてきた自分が聴いた記録や感動をした思いなどが何一つ記録に残されておらず、非常に残念に思ってきた。
  そのため、丁度、2001年3月にD-VHSレコーダーの購入を契機として、BSやCSで収録する放送ソフトをD-VHSのデジタル映像に切り替えてから、この新しいデジタル映像を用いて定期的にモーツアルトの映像ソフトの私なりの紹介を行って、これを私のHPのメインにしようと決断をした。

  このソフト紹介は、全く私の気ままなペースで、映像を繰りかえしみて思いつくままに書き並べており、01年3月より続けられて今日に至っている。当初は試行錯誤的に毎月5本とし、モーツアルトソフトが不足したため、いろいろな作曲家の新しく収録したソフトを紹介したりしていた。しかし、01年の12月からクラシカジャパンのモーツアルト週間の映像が増えてきたこと、および毎週1本ずつファイルをアップするペースが自分に合っていることなどに気がついた。そのため、01年12月から現行のようにモーツアルト中心で毎月3本のソフトファイルと1本の月報ファイルを立ち上げることが自分の持続可能なペースとして継続し、今日に至っている。お陰で最近では、約8年間の集積により、映像のコレクションを全てアップできた曲がボツボツ出始めてきた。最近では良く検索されるオペラを重点的にアップしていることから、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」は年内に全てアップが可能となり、今後の先行きが少しづつ見えてきた。

  大曲では例えば「レクイエム」が、昨年全13曲のアップロードが完了したので、取りあえず完了したという総括をしているが、これで満足している訳ではない。この各曲別に丁寧に総括し自分の意見としてキチンとレビューしておくことが今後極めて重要なことであると思っている。「不言実行」という言葉があるが、これからは時間と余力があれば、この各曲別総括を持続的に季刊「モーツアルテイアン」に投稿してみたいと不遜なことを考えている。このHP自体はいつまで経っても完成と言うことはあり得ないが、およそ250曲のうち半数以上は完成型に近いものに仕上げたいと秘かに夢を持って進みたいと思っている。


ァ10年4月号の放送・番組予定と新ソフト情報、

   これまで非常に情報源として有用だったNHKのBSクラシック・ナヴィゲーションが完了し、4月から全面的に様子を変えて、NHK が放送するさまざまなクラシック音楽番組を紹介する 「NHK クラシックポータルサイト」として開設されることとなった。第一に「プレミアム・シアター」では、土曜日の深夜のBShiと月曜日の深夜のBS2において、4月には外国のオペラ、外国のコンサート、外国のバレエ公演、日本の国立劇場の歌舞伎の順に放送されるが、残念ながらモーツアルトものはなかった。(従来のHVウイークエンド・シアターは休止となっていた。)第二にクラシック倶楽部(オーケストラ)が新設され、日曜午前のBShiと金曜午前のBS2において、4月では、N響、読日響、日本フイル、大阪センチュリの順に放送されるが、残念ながらモーツアルトものはなかった。(従来のクラシック・ロイヤルシートとBSシンフォニーアワーは休止となっていた。)従来のHVとBSのクラシック倶楽部は従来と変わらずであった。

   なお、クラシカジャパンの4月号の案内では、ミラノスカラ座2008のオペラとロッシーニ・オペラ・フェステイバル(ROF)の05〜08年の公演記録が特集となっており、これらには、残念ながらモーツアルトものはなかった。モーツアルトの放送は全てアップ済みのものばかりであった。また、「レコード芸術」4月号にも新しい映像はなかった。

   また、 ハイビジョン クラシック倶楽部の3月17日には、「洋館に響くモーツァルト」として テレマン室内オーケストラのよるピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414と交響曲 第40番 ト短調 K.550が放送されBD-026に収録してある。また、クラシカジャパンの30分番組であるが、ザルツブルグの生家に飾られていたピッコロ・ヴァイオリンがモーツアルテウム財団の協力で日本に運ばれ、松本紘佳により小林道夫のチェンバロで、09年12月に東京でコンサートが開かれていた。ここでパリソナタ第1番K.6およびハーグソナタ第4番K.29の一部が放送され、BD-027に収録してある。両ソフトともに機会を見て、アップしたいと考えている。


Αl0年4月号ソフト紹介予定、−遂にダ・ポンテ・オペラ3本が勢揃い−

  4月分では、まずケレメンによるヴァイオリン協奏曲全集を完結する。協奏曲小品が初出であり3曲も稼いだことになる。また、ダ・ポンテ・オペラ3本が勢揃いで紹介するのは今回が初めてであるが、ヤーコプスは短縮版でアップしていたので、もう一度完全な形のものを見ることと、若い伯爵夫人のアネット・ダッシュが今や売れっ子になりつつあるので、ここで再確認をしたいという気持ちがある。悪名高いグート演出の「ドン・ジョバンニ」はリブレットから離れる演出で見たくないものであるが、ここでさらっと片付けたい気持ちがある。アーノンクール・ポネルの「コシ・ファン・トッテ」は、映画方式で一流歌手が勢揃いした謂わば評価の決まった定番ソフトで何度も見た映像なので、これもさらっと流したい。そのため負担が少ないであろうとオペラ3本を選定したものである。 

(最新収録のソフト報告;ハンガリーのケレメンによるヴァイオリン協奏鐘全集、第2巻)
10-4-1、バルナバス・ケレメンの弾き振りによるヴァイ才リン協奏曲第4番ニ長調K.218、第5番イ長調K.219、二つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K.190(186E)ヴァイオリン;カタリン・コカス、ロンドハ長調K.373、ロンド変ロ長調K.269、アダージョホ長調K.261、フェレンク・エルケル室内楽団、06年5月、ブタベスト、
(2009年11月26日、石丸電気で輸入DVOを購入、HUNGAROTON HDVD 32553-54)

  ハンガリーの名手ケレメンのDVDの第二集は、第一集が素晴らしかったので、2曲の協奏曲の名曲は期待できそうであるし、さらに二つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調K.190(186E)のもう一人の独奏ヴァイオリンが、第一集でヴィオラを弾いていた若いカタリン・コカスが演奏するので楽しみである。これまで聞いてきたLPやCDで、ヴィオラとヴァイオリンをこなしている人は珍しい。彼女はどちらの楽器が得意なのであろうか。また、2曲のロンドと1曲のアダージョは、このHPで初出なのでK番号の目録を増やしただけでも価値がありそうで非常に期待している。


(嬢かしい映像記録;ヤー一コプス指揮04年パリでの「フィガロの結婚」修正版)
10-4-2、ヤーコプスの「フィガロの結婚」K,492、ジャン・ルイ・マーテイノテイ演出、オーケストラ:コンチェルト・ケルン、04/06/21、パリ・シャンゼリゼ劇場、(5-4-1)修正版、
(配役)フィガロ;ルーカ・ビサロー二、スザンナ;ローズマリー・ジョシュア、伯爵;ビエトロ・スパニヨーリ、伯爵夫人;アネット・ダッシュ、バルトロ;アントニオ・アベーテ、マルチェリーナ;ゾフィー・ポンジクリス、ケルビーノ;アンゲリカ・キルヒシュラーガー、バルバリーナ;ボーリーン・ユーテイン、
(06年2月16日、甲府市の森田浩之さまによりNHK放送を収録したDVDによる)

  ヤーコプスの映像は、かねてピリオド演奏による新しい考え方の「フィガロの結婚」と話題になった映像であるが、前回は抜粋版でソフト紹介をしていたので、全体の再確認をしたいと考えた。このオペラの「映像のコレクション」が完成に近づいてきたので、是非ともやっておきたいことであった。全曲盤のDVDは、06年2月に、抜粋版で評価していたことから、このHPの読者の甲府市の森田浩之さまから、全曲盤のDVDを送るから見直して欲しいというご要望を頂いていたものである。当時はまだ仕事をしており超多忙の中だったので、まだアップしていないソフトを優先する必要があったが、このたびやっと機会が訪れたと言える。
  また、この映像の特徴に、初演当時の伯爵夫人は少なくとも20代後半ぐらいの若い伯爵夫人ではなかったかという問題提起を実践した映像であると、確か加藤浩子先生に教わった。この映像の伯爵夫人であるアネット・ダッシュが、その後06年ザルツ音楽祭ではヘンゲルブロックの「牧人の王」のアミンタ役(7-3-4)で素晴らしかったり、ケント・ナガノの「イドメネオ」でエレットラ役(9-8-3)で大成功したり、ド・ビリーの「ドン・ジョバンニ」でドンナ・アンナで健闘しているので、この映像をどうしても、もう一度、再確認してみたかった。


(最新の映像記録;ビリー指揮グート演出の08年ザルツ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」)
10-4-3、ド・ビリー指揮グート演出の08年ザルツブルグ音楽祭の「ドン・ジョバンニ」K.527、2008年08月(ウイーン版)、ハウスフォーM劇場、ライブ収録、
(配役)ドン・ジョバンニ;マルトマン、ドンナ・アンナ;アネット・ダッシュ、ドン・オッターヴィオ;M.ポレンザーニ、ドンナ・エルヴィラ;D.レッシュマン、レポレロ;A.シュロット、マゼット;A.エスポジト、ツエルリーナ;E.シウリーナ、その他、
(2009年7月2日、クラシカジャパンCS736をLPモードでBD-016に収録)

  この映像は06年の「フィガロの結婚」に続くダ・ポンテ三部作のグート演出の第二弾であり、多くの「読み替え」に前作以上に賛否両論を巻き起こしたものである。舞台は終始森の中であり、自動車も使われる現代仕立てである。無頼なチンピラ風のジョバンニは、冒頭に瀕死の騎士長にピストルで腹を撃たれ、幕切れの死までの悪あがきと言うことで筋書きが展開していた。音楽面では指揮者ド・ビリーの主張でウイーン版(1788)のザルツブルグ初上演であった。私も地獄落ちの場面で終わるドン・ジョバンニは初めて見るものであり、最後の6重唱を除いた演奏は、アリアの変更以上にその意味で強烈な印象を残すものであった。しかし、ドン・ジョバンニのリブレットからかなり離れた演出なので、余り好ましくない映像であり、ド・ビリーの音楽はこれでこのHP2度目であるが、テンポが速すぎて落ち着かず好きになれない演奏であった。しかし、シュロットのレポレロ、ドンナ・アンナのアネッテ・ダッシュ、エルヴィーラのレッシュマンなどはダ・ポンテ三部作の常連となっており、彼らをもっと素直な良い演出で歌わせかったと思われる。


(懐かしい映像記録;アーノンクールによるポネル演出の「コシ・ファン・トッテ」)
10-3-4、アーノンクール指揮ウイーンフイルとポネル演出による「コシ・ファン・トッテ」K.588、1989年、映画方式、
(配役)フィオルデリージ;グルベローヴァ、ドラベラ;ズイーグラー、デスピーナ;ストラータス、グリエルモ;フルラネット、フェランド;リマ、アルフォンゾ;モンタルソロ、
(92年10月12日VT収録後、CS736放送をD-VHSテープにデジタルLS-3モード再収録)

  この映像は、アーノンクール・ポネルの「コシ・ファン・トッテ」であり、ポネル得意の映画方式で、グローバルな一流歌手が勢揃いした謂わば評価の決まったソフトで、私も何度も見た映像である。アーノンクールはウイーンフイルになると、彼の手兵であるコンツエントウス・ムジクスほど自由な振る舞いが出来ず、多少、ピリオド風の演奏が聞こえるが、ウイーンフイルにトゲ抜きにされたように思われ、この演奏ならまずまずであると考えている。従って、アーノンクールのウイーンフイルの「フィガロの結婚(7-10-5)」や「テイト帝の慈悲(7-11-3)」やクレーメルとのヴァイオリン協奏曲全集などの音楽面は極めて充実していると考えている。久し振りでこの映像を細かく見るので、これらのこの映像の特徴を再確認したいと考えている。

(以上)(2010/03/30)



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