(懐かしいLDより;P.セラーズ演出のニューヨークの「コシ・ファン・トッテ」) )
10-11-2、クレイグ・スミス指揮ウイーン交響楽団、P.セラーズ演出の歌劇「コシ・ファン・トッテ」K.588、アーノルド・シェーンベルグ合唱団、1990年、

−ダ・ポンテ三部作の中では、このオペラが一番見応えがあったと感じたが、現実離れした激し過ぎる面があって、残念ながらオペラを見て楽しんだという豊かな気分にはなれなかった。しかし、省略曲がなく、音楽面での緩急の変化、フォルテピアノの活用など随処に工夫が見られた記録に残すべき映像であると思った−


(懐かしいLDより;P.セラーズ演出のニューヨークの「コシ・ファン・トッテ」)
10-10-2、クレイグ・スミス指揮ウイーン交響楽団、P.セラーズ演出の歌劇「コシ・ファン・トッテ」K.588、アーノルド・シェーンベルグ合唱団、1990年、
(配役)フィオルデリージ;ス−ザン・ラーソン、ドラベラ;ジャニス・フェルテイ、デスピーナ;スー・エレン・クズマ、フェランド;フランク・ケリー、グリエルモ;ジェイムズ・マダレーナ、アルフォンゾ;サンフォード・シルヴァン、
(1997年8月14日購入、ポリドール、レーザーデイスク、POLL-9037〜38、)


      11月の第二曲は、「コシ」のLD群の中から、P.セラーズのニューヨークの「バー・デスピーナ」で演じられる「コシ・ファン・トッテ」を選んでみた。10月にアップしたばかりのハーレムの麻薬常習者のドン・ジョバンニの余韻がまだ強烈に残っているので、一気に片付けてみようと考えたからである。また、「ドン」が全曲演奏盤の珍しい演奏であったので、「コシ」がどうなっているか、しっかり見届けたいと考えていた。



    ところが久し振りで取り出したLDを見始めて、P.セラーズの「フィガロの結婚」のフィガロ役のシルヴァンがアルフォンゾで出て来たり、アルマヴィーヴァ伯爵役のマダレーナがグリエルモであったり、マルチェリーナ役がデスピーナであったりした。さらにホッケー選手のスタイルで活躍していたケルビーノ役のラーソンがフィオルデリージであり、見間違いかと驚いたりしたが、配役上では「ドン・ジョバンニ」よりむしろ最初の「フィガロの結婚」と重なる部分が多く、何れもP.セラーズの意図を舞台に反映できる優れた歌手陣が重要な役柄を演じている「コシ」であることに気がついた。



    映像はもの凄いスローテンポの序曲で開始され、場所はニューヨーク近郊の港の真夏の昼下がり、レジャー船が行き交う船着き場が写されていたが、序曲の終わりの部分でアロハ・シャツ・スタイルのアルフォンゾがバー・デスピーナに登場して雑誌を読んでいた。そこへ若いフェランドとグリエルモが登場し、もの凄い剣幕でアルフォンゾに食って掛かっていた。どうやら彼等の恋人たちの悪口を言ったらしく、ナイフまで持ち出して怒り狂った三重唱になっていた。しかし、アルフォンゾは二人を煙に巻くように「女の貞節なんて不死鳥伝説と同じ」と歌い出すが、彼等は「自分の恋人こそ不死鳥だ」と言い張るので、アルフォンゾは「証拠はあるか」と開き直り、激しい三重唱になっていた。そして頃合いを見て「賭けようか」と切り出すと、二人は顔を見合わせて大賛成。早速、それぞれが賭けに勝ったつもりで元気よくセレナードを歌い始め、お店の缶ビールで乾杯をして、三人は思い思いに約束を固めていた。




    入れ違いに女二人がお店に登場し、赤のセーターのフィオルデリージと水色のセーターのドラベラが、雑誌を広げて彼女たちの理想の恋人たちへの思いを語って幸せそうな二重唱になっていた。そして途中でテンポが変わり、二人は愛の神様に「もし心変わりしたら罰してください」と祈っていた。そこへアルフォンゾが「ひどい運命だ」と語りながら現れ、恋人たちに急に戦場への召集がかかったと告げた。驚く女二人に責められると、そこへ船長スタイルのグリエルモとフェランドが現れたが、二人の海軍服はとても格好良く似合っていた。「胸にナイフを突き立ててから行って」と泣き崩れる女二人を見て喜ぶ男二人の四重唱に、皮肉な顔つきのアルフォンゾも加わって、映像では素晴らしい別れの五重唱になっていた。「行かないで」と女二人にせがまれて、男二人は声を揃えて「泣かないでくれ」と頼みながら、ここで第7曲目のアリアの「愛の神様に守られて、必ず戻ってくる」を二重唱で歌っていた。この曲は舞台では、通常、省略される曲であるが、この映像では「愛の神様」へのお願いが、最後にどういう形で現れるかの重要な伏線となっていた。



    アルフォンゾが合図をすると、太鼓とフォルテピアノがよく響いて「軍隊万歳」の合唱が始まり、てんでんバラバラな格好をした合唱団が賑やかに登場して景気を付けていた。そして「毎日手紙を書いてね」と二組の恋人たちの別れの四重奏が始まり、それにアルフォンゾの皮肉な歌声が加わった五重唱に発展して、お別れの美しいアデユーの場面を見せていた。そして、再び「軍隊万歳」の合唱が始まって、男二人は元気に出征して行ってしまった。残された三人は手を振って見送り、無事であるようにと祈り「風よ、穏やかに」と美しい伴奏に乗って三重唱を歌っていた。この「コシ」の音楽の美しさはここでも喩えようのないものがあったが、一人残ったアルフォンゾは「わしも役者だな」と独り言で悦に入っていた。そこへデスピーナが部屋の片付けに入ってきて、チョコレートをペロリと味わっていると、別れた姉妹が血相を変えて飛び込んできて、ドラベラが「お下がり、一人にして」と叫びながら半狂乱のアリアを激しく歌い出した。お姉さんのフィオルデリージも同じようなので、デスピーナもビックリしたが、良く話を聞くと恋人たちが軍隊で、突然、出征しただけの話。「そんなことは」と平気な顔で、兵隊たちに貞節を求めても無理だから、留守の間に仕返しに女達も浮気でもした方が得よと、元気のよい励ましのアリアを歌っていたが、これには悲しみの姉妹は唖然とするばかりだった。






    これを知ったアルフォンゾが一工夫して、気のいいデスピーナを買収し、姉妹にぞっこんの若い外国人の金持ちがいるのだがと持ちかけ、サングラスの遊び人に変装した男二人を「デスピーナさんに合わせよう」として面白い四重唱が始まった。賄賂が効いたせいか、デスピーナが姉妹の恋人たちとは気付かなかったので、男三人は大喜びしていると、「何という騒ぎです」と姉妹が現れたのでさあ大変。しかし、姉妹もデスピーナに追い出せと命令しても変装には気付かなかったので、早速、男二人はアモーレと姉妹に近づいて、珍妙な六重唱になっていたが、姉妹はしつこい男達にカンカンになっていた。そこで、アルフォンゾがこの二人は無二の親友だったと、改めて姉妹に紹介して見せたが、姉妹は怒るばかり。あまりの不始末に、遂にフィオルデリージが怒って「岩のように」と高らかに歌い出して、厳しく男二人を退けていた。しかし、グリエルモもこれにひるまずに更に「愛らしい瞳よ」とアリアを歌い出してフィオルデリージに迫ったので、彼女は途中で見事に平手打ちでお返し。この姉妹の勢いに降参し、男三人は大笑いの喜びの三重唱となって、グリエルモはもう賭けに勝ったような喜びよう。一方のフェランドは、「愛のそよ風が」とウラウラの愛のアリアを歌い出し、ドラベラへの愛で心が満ち足りていると歌っていた。これを見てアルフォンゾは賭けに勝てるか心配になり、一枚弾んでデスピーナに相談すると、彼女は「愛されていることを姉妹たちにもっと分からせよ」と指導。このアルフォンゾとバア・デスピーナの女主人の二人のペアーも、どうやら利害関係が一致して、深いキスで結ばれて怪しくなっていた。


    フィナーレに入って姉妹が「たった一時で運命が変わってしまった」と二重唱で嘆いていると、突然、男二人がナイフを持って飛び込んできて自殺すると言いだした。姉妹が無視していると、これは砒素だと言って薬を飲み干し、二人は倒れてしまった。さあ大変。アルフォンゾが叶わぬ恋の結末だと説明し、死が近いので少し憐れみをと言われて、姉妹は気がつきデスピーナを呼んでいた。デスピーナは「二人を助けなきゃ」と言い、姉妹に介抱を要求し、自分は医者を呼びに行った。その間に姉妹は熱を測ったり、脈を取ったりして介抱すると、男二人は馴れてきたなと心配そう。そこへドレスアップしたデスピーナの女医が登場し、様子を訊いてからメスメル博士の磁気療法の器械を持ち出し、スイッチを入れると何と男二人は痙攣して動きだし、2度目には立ち上がってから横になって、どうやら助かった様子。そして「ここはどこなんだ」と起き上がってキョロキョロしていた。しかし、気が付いたら、まだ毒が効いているせいか、「ヴィーナスはどこだ」と言って恋人たちの手を取ったり、胸を触ったりし始めた。そして必死になって堪えている姉妹に、つけあがってキスを求め始めたので、姉妹はカンカン。お終いには姉妹はしつこい男どもを蹴飛ばし、騒々しい争いの中でプレストにテンポが早まった所で、男どもは姉妹に力づくでキスをして、大騒ぎの中で二人が逃げ出して、終幕となっていた。この場面はふざけすぎで音楽がなければ、映像を飛ばしてみたい場面が続いていた。


         バア・デスピーナで姉妹とデスピーナがおしゃべり。一人の男だけを信じないで、チャンスがあれば恋を楽しむべきよとデスピーナ。あなた達も女でしょうと言いながら「女が15歳にもなれば」と調子よくアリアを歌い出した。新兵を募集したらとか上手に嘘をつくのよと教え、絶対安全な方法は私の所に来ていると言えばよいなどと、後半ではカデンツアのように声を張り上げて歌っていた。姉妹は「あの外国人たちをどう思う」などと話し出し、ドラベラがあの二人のうちどっちを取るの?と聞いて「私はブルネットの方にするわ」と歌い出すと、フィオルデリージも「私はブロンドの方にするわ」と答えて実に浮き浮きした素晴らしい二重唱になっていた。そして退屈しのぎに気晴らしをしてみようかという雰囲気になっていた。



   そこへアルフォンゾがお嬢さん方、外へどうぞと誘いに来た。すると木管合奏の美しいセレナードが始まりだし、続いてまともな格好の外国人二人が真面目に、真剣な表情で二重唱で歌い、合唱団も美しく歌っていた。しかし、そこへ来た外国人二人は、姉妹への誘いの声が出ない。アルフォンゾがデスピーナを相手にお嬢さん方への接し方を教え、デスピーナは姉妹に過去のことは忘れなさいと大きな声で諭していた。    やがて男女4人の会話がフィオルデリージの「よいお日和ね」から始まり、フェランドが答えてドラベラの方に近づくと、フィオルデリージが驚くフェランドの手を取って散歩に行きましょうと歩き出した。グリエルモが驚いて追おうとしたがドラベラが声を掛けてきた。ここで美しいフォルテピアノが鳴り出していたが、映像では男女の相手が初めて入れ替わった微妙な瞬間を描いていた。
   グリエルモはその気になっているドラベラに小さな贈り物を差し出して、口説き始め「ハートを差し上げます」と歌い出すとドラベラも答えて熱い二重唱になり、すっかり相手を信用しているドラベラはグリエルモのペースに乗せられて、ハートのようにドキドキと響く音楽にも魅せられて、最後にはペンダントを交換させられてしまっていた。


   一方のフィオルデリージは、蛇だ、トカゲだと言って逃げてきたが、フェランドが熱心に追いかけるので「私を困らせないでと」と頼んでいた。フェランドは愛を求めるアリア第24番をフィデオリージの手を取って情熱的に歌い出した。これは、通常、舞台では省略されるアリアであるが、フェランドのこの熱意あるアリアを聞いてフィオルデリージの心は千々に乱れており、逃げ出してしまった。そしてフィオルデリージは「愛しい人よ、お許し下さい」とフェランドに心を許し始めた自分を許してと、二つのホルンのオブリガートによるロンドを歌い出した。そして後半では急速なテンポとなって、傾きかけた心を消し去るように毅然として歌っていた。それを影で見ていたグリエルモは、やれやれ、フィオルデリージは貞淑だと安心していたが、フェランドに「僕のドラベラは」と聞かれ、交換したペンダントを見せるとフェランドは半狂乱になり、愛の復讐だと大声を上げ泣き叫んでいた。


    そこでグリエルモはタンテイア・タンテイアと「女どもはよく浮気をする」とアリアを歌い出したが、何とグリエルモは画面では客席に降りて女客に向かって歌っていた。一方のフェランドは、どうしてよいか分からないと悩み、苦しんでいたが、彼の本当の心はドラベラで一杯であり、「裏切られ、踏みにじられても、僕はまだ彼女を愛している」と悲しげにカヴァテイーナを歌っていた。バア・デスピーナでドラベラが新しいペンダントをデスピーナに見せて自慢していると、フィオルデリージが入ってきて「私、新しい人も愛しているの」と告白すると、ドラベラは喜んで「あなたはブロンド、私はブルネット、別れた人が帰ってきたら気の毒ね、私たちは女なのよ」と「恋は盗人」のアリアを陽気に歌い出して、心を迷わすためらいなんか忘れてしまえと歌っていた。



   ひとり残ったフィオルデリージは、皆が私をそそのかすと言い、デスピーナを呼んでグリエルモの軍服と剣を取り寄せ、軍服姿で「もう少しの辛抱で」と歌い出した。陰で見ていたフェランドは、「そんなことをしたら僕は死んでしまう」と二重唱となり、手を貸すから僕をいっそ殺してくれと歌い、あなたの心か僕の死かとフィオルデリージを責め続け、「ひどい人ね、負けたわ」と言わせて、オーボエの悲しげな伴奏とともに二人は激しく抱き合ってしまった。それを見ていたグリエルモは「何たることか」と顔を背けて泣き出しそうであったが、アルフォンゾは「自分が間違ったと思え」と男二人を諭しながら、二人を従えてアリアを歌い始め、最後に「コシ・ファン・トッテ」と歌い、皆は続けて大声で合唱していた。そこへデスピーナが「お嬢さん方は結婚式だと言ってますよ」と知らせに来て、男三人も了解してその準備が始まった。



   フィナーレに入って軽快な音楽とともに「テーブルはそこ」などとデスピーナが合唱団にテキパキと命令して結婚式の準備が整った。そこで「二人の新郎に祝福を」と合唱が始まり、白衣裳の二組が揃って登場して着席すると、まず4人はデスピーナのお陰と歌っていた。続いてフィオルデリージがしみじみとお祝いの気持ちを歌い出すと、フェランドも続けて歌い、ピッチカートの音が響き出すとドラベラも歌い出し、グリエルモが一人だけブツブツと毒づいていた。そこへ公証人に化けたデスピーナが登場し、パソコンを相手に結婚証明書を作成して読み上げ4人が署名すると、突然、音楽が変わり「軍隊万歳」のあの不吉な太鼓の音と合唱が聞こえてきた。驚いたアルフォンゾが様子を見に行くと、何と兵隊たちが戻ってきたという。さあ大変。早く逃げてと新郎たちを追い払い、軍服姿の男二人が登場したが、女二人の表情がおかしい。



    隠れていた公証人のデスピーナが見つかり、結婚証明書が見つかって、裏切られたとなって血が流れるぞと大騒ぎ。姉妹は「悪いのは私です。死に価します」と平謝りとなっていたが、男二人がアルバニア人になって現れて、ドラベラにペンダントを返したので、女二人はアルフォンゾが全て騙していたことに気が付いた。アルフォンゾは「確かに私のせいだが」と歌い出し、二人の恋人たちはこれで前より利口になったと言い、4人は元の鞘に戻るかと思っていたが、グリエルモもフェランドも女二人の不実を知って面白くない。と言って新しい恋人にも馴染めそうにもなかった。音楽のテンポが変わって劇は大団円になるはずであったが、この映像では4人はバラバラになって、当初の筋書きのようなハッピーな姿にはなりそうもないままに終わっていた。


    これでP.セラーズのニューヨークの現代劇となった三部作を全て見終わったが、私にはこの「コシ・ファン・トッテ」が三つの中では一番見応えがあったと感じたが、現実離れした激し過ぎる場面があって、残念ながらオペラを見て楽しんだという豊かな気分にはなれなかった。それは男二人が何をするにも激しすぎて劇について行けない面が多く、これが結果的に恋人たちに裏切られたと言う激しい思いが強くなり過ぎて、元の鞘に収まらずストーリーからはみ出してしまったのではないかと思われた。最初のナイフを持ち出す三重唱の場面と言い、毒を飲んだ後のしつこさの場面と言い、グリエルモがフィオルデリージを隠れて観察する姿と言い、しつこすぎて嫌味に感ずるほどであった。その反面、アルバニア人の変装は視覚的に全くナンセンスであり、外国人に変装したグリエルモのマダレーナには、濃いひげを全てそり落として出直して欲しいと思った。


    しかし、P.セラーズの演出を見て、モーツアルトが初演時に時間を短くするためにカットしたとされる2曲のアリアを省略せずに有効に活用していたが、非常に珍しい例であるがこれがとても成功していたと思われた。また音楽面を重視して緩急のコントラストを付けたり、フェルマータを活用して一瞬の間を大切にしたり、心臓のドキドキ音を効果的に伴奏させたり、時にはフォルテピアノを活用するなどと、随処にいろいろな工夫を見せていたのには感心させられた。また、映像ではライブではなく拍手が一切入っていなかったが、時々、楽屋シーンが出たり、グリエルモが客席の通路で女性客に歌いかけるなど、ライブでも同じ衣裳で演奏していた片鱗を示しており面白く思った。個人的に好き嫌いはあってもこの演出は、入念に仕組まれ考え抜かれた緻密な演出であると感心せざるを得なかった。

    バア・デスピーナは少し狭すぎたが、男性と女性のドアを含めてアイデアに満ち、ストーリーを進める上で素晴らしい着想であると思ったし、年増で大人のデスピーナはまだ色気も元気もあって最も存在感を示していた。6人の中では矢張りフィオルデリージとグリエルモとが熱演していたが、フィオルデリージのラーソンは、ケルビーノを演じていた時にはメゾと思っていたが、堂々とフィオルデリージの難曲をこなしていたのには驚かされた。グリエルモには客席での熱演には驚ろかされたが、あの鬚がある限り変装役は落第であると思うのは私だけだろうか。
    最後に、このオペラを含むP.セラーズのダ・ポンテ三部作は、矢張り読み替えオペラでは、もはや古典として高く評価する人が多いことは当然であると実感させられた。今となっては古い作品ではあるが、現代の読み替えオペラの普及には、P.セラーズの影響が強く残されているものと評価しておきたい。

(以上)(2010/11/19)


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