モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成21年10月号−−


(ガーデイナーとミア・パーションのノーベル賞・コンサートのハ短調ミサ曲K.427、/ハイテインク指揮ロンドンPO、ステファン・メドカーフ演出による「フィガロの結婚」K.492、/ベーム指揮バイエルン国立OPO&合唱団、アウグスト・エヴァーデイング演出の後宮からの誘拐」K.384)

(先月の月報は  「こちら」)

私の最新入手ソフト情報−平成21年10月号−

(ガーデイナーとミア・パーションのノーベル賞・コンサートのハ短調ミサ曲K.427、/ハイテインク指揮ロンドンPO、ステファン・メドカーフ演出による「フィガロの結婚」K.492、/ベーム指揮バイエルン国立OPO&合唱団、アウグスト・エヴァーデイング演出の後宮からの誘拐」K.384、)

9-10-0、平成21年10月初めの近況報告、


 鳩山新政権の船出とアメリカ訪問による外交の始まり、
◆▲屮襦璽譽DVDの登場と専用プレイヤーの必要性、
、マイスターコンツエルト(BOX-100枚組)の購入−一枚100円のCDの秘密−
ぁ▲乾襯嬪僂9番ウッド(U-9)の購入と使い道、
ァ09年10月号の放送番組予定と新ソフト情報、
Α09年10月ソフト紹介予定、


(最新のDVD報告;ガーデイナーのノーベル・コンサートのハ短調ミサ曲K.427)
9-10-1、ガーデイナーとミア・パーションのノーベル賞・コンサートのハ短調ミサ曲K.427、王室ストックホルム管弦楽団、モンテヴェルデイ合唱団及びエリック・エリクソン合唱団、08年12月8日、ストックホルム・コンサート・ホール、
(09年05月、石丸電気にてDVD購入、Noveimedia  medeici arts 2057438)

(懐かしい映像記録;ハイテインク指揮新グラインドボーンでのオープニングオペラ)
9-10-2、ベルナルト・ハイテインク指揮ロンドンPO、ステファン・メドカーフ演出による「フィガロの結婚」K.492、1994年5月28日、新装のグラインドボーン音楽祭新劇場からオープニング・コンサートを国際生中継されたオペラのライブ収録、
(配役)フィガロ;ジェラルド・フィンレイ、スザンナ;アリソン・ハグリー、伯爵;アンドレアス・シュミット、伯爵夫人;ルネ・フレミング、ケルビーノ;マリー・アンゲ・トドロヴィチ、バルトロ;マンフレート・レール、ドン・バジリオ;ロバート・テイア、その他、
(1994年5月28日NHKBS2深夜国際生中継放送をS-VHSアナログテープに3倍速で収録)

(懐かしい映像記録;カール・ベーム指揮による1980年の「後宮からの誘惑」K.384)
9-10-3、カール・ベーム指揮バイエルン国立OPO&合唱団、アウグスト・エヴァーデイング演出の後宮からの誘拐」K.384、1980年4月、ライブ収録、
(配役)コンスタンツエ;エデイタ・グルベローヴァ、ブロンテ;レリ・グリスト、ベルモンテ;フランシスコ・アライサ、ペドリオ;ノルベルト・オルト、オスミン;マルッテイ・タルヴェラ、セリム;トーマス・ホルツマン、その他、1980年UNITEL制作、
(1989年5月LD発売と同時に購入、DG-WOOZ-24029/30)



9-10-0、平成21年10月初めの近況報告、

この総選挙後の一ヶ月間というものは、日本の政治史に残る大きなチェンジの月であると言ったら大袈裟であろうか。鳩山首相の率いる民主党政権が、選挙公約とも言えるマニュフェストを楯に、新しいことを次々と打ち出している。それが多少乱暴に聞こえるのであるが、不思議と嫌味にならず、充ち満ちていた閉塞感が消え失せて、「出来るかな?」と、これからの先行きを期待感を持って様子を窺っていると言うのがわれわれの現状であろうか。鳩山支持率が70%と言われ、選挙直後だから当たり前の話しであるが、この調子が続けば多少の外国からの不景気の波が押し寄せても、何とか乗り越えられるような気がする今日この頃である。と書いているうちに、財務大臣の発言のせいか急速に円高が進んでおり、また金融大臣の徳政令発言が強すぎたせいか銀行株が大幅に下がり、悲鳴が聞こえ始めている。新米の大臣さん方は、これまでと異なって本音を強く言いすぎると、市場に敏感に反映することを心に銘記して欲しいものである。

 鳩山新政権の船出とアメリカ訪問による新外交の始まり、

  選挙が終わって鳩山政権が新しく出発をした。菅副総理、小沢党幹事長、平野官房長官などの要のポストを内定させ、最初の仕事で三党合意を取り付けて、それぞれの党首を新内閣に引き入れることに成功した。そして事務次官会議の廃止を高らかに宣言し、驚いたことに、高級官僚による記者会見の原則禁止を打ち出した。各省庁の公式な発表は、政務のもの(大臣・副大臣・政務官)が責任を持ってやり、官僚にはさせないというお達しであった。これで新聞などで「政府首脳が語った」式の見込み記事がなくなり、大臣以外の三役にも責任を与えることになるものと思われる。定期会見をやっていた各長官は、政治家でないので困ったようであるが、この方針が全省庁的に貫かれると、官僚主導と言われた従来の姿とは、明らかに変わってくると考えられ、一方では三役の猛勉強が必須であろうと思われる。実行が可能かどうか、暫く様子を見ていたいと思われる。

 新内閣の閣僚人事が早々と決まり、各省庁は一斉に動き出した。国土交通大臣が前原氏と決まり、その記者会見は深夜にわたっていたが、マニュフェストを守ると言うことが、各大臣の挨拶であると理解した。前原氏は最初に八ツ場ダムの中止と、暫定税率の廃止を言い出した。マニュフェスト通りと言っても、変わるべき何かが提示されなければ納得できないであろうが、兎に角、問答無用でトップダウンで進みそうなので、暫く静観していなければならない。大臣就任後、マニュフェストにはない?新しいJALの経営再建問題が浮上し、新大臣の見識が早速問われることになったが、これも過去の歴史が政・官・民・組合の癒着の問題があるので大変であるが、お手並みを拝見したいものである。しかし、テレビ朝日の田原総一朗との一問一答では、この問題の解決に相応しい知識と判断力を示していたので、自民政権では出来ない変わり様を示してもらいたいものである。

 新閣僚や副大臣・政務官などの人事を終えて見届ける間もなく、鳩山首相は全国民が心配していた訪米をして懸案の外交問題に着手した。国連気候変動サミットでは、温暖化対策では日本の「90年比25%」という温室効果ガス削減の中期目標をトップダウンで示した上、各国の協力・参加が前提だと呼び掛けた。核不拡散・核軍縮国連安保理首脳会合では、唯一の被爆国として非核三原則の堅持を表明した。また、国連総会では日本は「友愛の精神」で東西の架け橋になることを明言し「鳩山イニシャチブ」の提案をした。さらに、オバマ大統領ほか在米中の各国首脳との個別会談でも友愛の精神を解き、最後の日程の金融サミット(G20)でも内需拡大に向けての強い姿勢を示した。これら一連の首相の行動により、日本はこれまでよりも積極的に発言する日本に変化しつつあることを示したものと受け取られ、テレビで見たオバマ大統領、サルコジ首相、国連総長などの言葉で裏付けられていた。

これまでの自民党政権では常に閉塞感を伴っていたことがらが、議論がオープンに交わされることにより、新しい前向きな期待が寄せられるようになり、新しい政権の発足ほやほやにしては、出来すぎの感じがするくらいである。これからは、マニュフェストがお経の文句にならないように、実行の行方についてもじっくり見届けて行きたいと思う。


  ◆▲屮襦璽譽DVDの登場と専用プレイヤーの必要性、

  私の最新の放送の録画はデジタル・テープ方式からブルーレイデイスク(BD)方式に変えてから一年半ほど経ち、録画したBD-Rの数も20枚近くになってきた。また、高画質・高音質が売り物のオペラやバレー専門のBD-ROMがリーズナブルな値段で増えてきている。中でもNHKの技術が生み出した小沢征爾と松本記念オーケストラの「幻想」と「巨人」のBDが、素晴らしいハイビジョン映像と臨場感溢れる録音で評判になっている。早速買い求めて何回か聴いているが、正直に言って、巨匠ぶらない小沢征爾の凄さが充分に把握されており、彼のこのオーケストラに賭ける意気込みがよく見えて、これはさすが究極のオーケストラ映像の姿であると思った。

  2010年のフェラインの4月の例会で、講師を依頼されているので、このような新しい評判になったBDの映像をタップリと見ていただきたいと考えていたが、最近になって、安くて良いBDプレイヤーが登場しており、レコード芸術でも話題として取り上げられるようになってきた。その発端はパイオニアのBDP-320という希望価格45800円という手頃な値段のプレイヤーが38000円位で出回るようになり、BDレコーダーで再生するよりも音も映像も微調整が出来て性能が良く、またDVDの再生においても従来の高級なDVDプレイヤーよりも性能が上回るという評価がなされてきているからである。

  実際BDレコーダーでBDを再生するときは、リモコンに細かな再生機能が付属せずに不便なことが良くあるし、レコーダーで再生する時には自由に録画できずに不便であることが多く、BDレコーダーを使い出してから、プレイヤーがあれば便利であることが実感されてきた。器械を作る側も再生オンリーになると、小型軽量化されレコーダーの再生機能よりも性能がよいものが安くできると言うことのようだ。私のレコーダーはパナソニックであるが、パナソニックでもDMP-BD60という製品が出て来たようであるし、十分比較吟味して4月の例会に間に合わせたいと考えている。

  例会発表に用いるソフトは、最近ホームページにアップして気に入っている評価済みのものにしたいし、会員でBDを活用している人は少ないので、性能の良さや使い勝手の良さをPRできるものから選びたいと考えている。自作BD-Rでは、既にご報告している幸田浩子のコンサートアリア(8-7-2)および伊藤恵のピアノとジャン・フールネのピアノ協奏曲24番ハ短調(9-8-1)などのHV放送を収録したものが候補になる。また市販DVDでは、ガーデイナーのノーベル賞コンサートのハ短調ミサ曲K.427(9-10-1)およびケント・ナガノのオペラ「イドメネオ」K.366(9-8-3)などの輸入DVDなどが現在候補として挙がっている。皆さんのご希望によっては、ヤーコプスの「ドン・ジョバンニ」の一部をBDで見ていただくことも可能となる。まだ、幸い半年ぐらい先であるので、BDプレイヤーの購入を含めて、慎重に考えたいと思っている。


、マイスターコンツエルト(BOX-100枚組)の購入−一枚100円のCDの秘密−

  タワーレコード社より「マイスターコンツエルト(BOX-100枚組)」の数量限定の発売広告がなされており、面白いと思って調べてみると協奏曲のSP及びLP初期の名盤およそ300曲をCD100枚に収録したものであった。15190円で売り出していたが、今回はこの100CDを9990円で特売するということで、レコード芸術10月号にも広告が出ていた。何とクラシック有名曲のCDが、1枚100円であるという。しかも、予約のお客さんが9月25日〜27日の3日間に購入すると、4%のポイントが3倍になり、およそ1200円割引するということであった。

  曲目と演奏者リストを調べると、モーツアルトの曲が十数枚あり、ハスキルの9番と19番、ハスキル・アンダの10番とゼルキン・オーマンデイの20番、ランドフスカの13番と26番、ミケランジェリの20番と23番、ギーゼキング・カラヤンの24番とフィッシャー・クリップスの25番、ブレイン・カラヤンのホルン協奏曲全集、メニューヒンとオイストラフのヴァイオリン協奏曲、フルトヴェングラーのグラン・パルテイータ(1951)などが含まれていた。私は珍品・骨董の類の趣味はなく、過去の名演奏の名盤を否定するつもりはないが、全盛期のリヒテル・ホロヴィッツ、ルービンシュタイン・ラフマニノフ・ランドフスカ等々の名前を見ると、音は悪くとも最盛期の名演を一度は矢張り耳にしておくべきだと考えて、1200円のポイント引きの計算の8800円(一枚88円)で購入することにした。

 どうしてこんなに安い値段で売られるのか若い店員には分からないようであったが、恐らく著作権切れの録音を集めて、全世界を相手にした大量の限定発売であるから、採算が取れるのであろう。SP時代に名盤とされたホロヴィッツとトスカニーニ指揮のNBC交響楽団のチャイコフスキーの一番(1941)や、初めて聴く個性豊かなミケランジェリ・ジュリーニの20番と23番(1951)が僅か88円なのであるから、その価値の変化には驚いてしまう。全100枚を全て聞くには数ヶ月かかるであろうが、取りあえずモーツアルトから聞いてみたいと楽しみにしている。


ぁ▲乾襯嬪僂9番ウッド(U-9)の購入とゴルフ近況、

  70歳を超えて特にアイアンの飛距離が落ち、ウッドの5番・7番などをアイアン代わりに使ってきたが、四街道には140〜120ヤードのショートホールが多く、アイアンとウッドの使い分けが難しいと感じてきた。アイアンに較べてウッドはダフリが少なくて、安心してスイング出来ることにあり、最近、私はウッドのバックスイングを小さく取って、方向性を高めることを覚えたので、ウッドをショートホールで使うことが多くなった。しかし、ウッドではボールがどうしても低く出てランが長くなり、グリーンをオーバーすることが多くなっていた。そのため、7番ウッドでオーバーしがちなホールで9番ウッドを使ったらどうかと考えるに至った。

  私はゴルフクラブに投資する趣味は昔からないが、目的や性能の異なる新しいクラブは歓迎したい。早速、手頃な9番ウッドを購入して試しているが、クラブヘッドの傾きが気になって、自然体で振り抜くと思わぬスライスが出て思った成果がまだ出ていない。7番と同じように打ってもスライスが出るようで、もう少し打ち込んで狙い通りに打てるように工夫したいと思っている。

  四街道の万年青会に加入して半年余り経っているが、正規のハンデイをもらうまでには、例会10回の実績が必要なので、今年いっぱいぐらいかかりそうであるが、ルールや会の雰囲気などにも慣れて、やっとマイペースで挑むことが出来るようになってきた。しかし、ノータッチ・OKなしのルールや、シングルの人と廻る緊張感などは厳しく、時々、ミスや失敗を重ねており、今年の平均スコアは、恐らく、昨年よりも少し悪くなるのではないかと気になってきた。入会のお陰で、今年は8月も涼しかったせいもあり、海外旅行以外は毎週一回のペースが守られており、体調はすこぶる良い。9月の例会でホールイン・ワンを達成した人が出て、水準が高いことに驚かされると共に、思いがけぬ記念品を頂いたりして喜んでいる。やはりこれからも楽しみながらコンスタントにゴルフを続けていきたいと考えている次第である。


ァ09年10月号の放送番組予定と新ソフト情報、

    NHKのBSクラシック・ナヴィゲーションの10月号によれば、土曜日の23:00〜からのHVウイークエンド・シアターでは、全週がバレエ特集で、クラシック音楽はなかった。クラシック・ロイヤルシートも、残念ながらモーツアルトの曲は見当たらなかった。BSシンフォニーアワーでは、ホグウッドがN響を振っており、10月11日(日)06時からの放送時間に、フリーメースン葬送音楽K.477とハイドンの交響曲104番「ロンドン」が含まれていた。ハイビジョン特集番組で「華麗なるメトロポリタン・オペラ」が5.1chで「ラ・ボエーム」ほか3オペラが放送されるが、モーツアルトは含まれていなかった。

   一方のクラシカジャパンの10月予定表によれば、特集はテイーレマンの3つの日本初放送コンサートであり、モーツアルトは含まれていない。新しいモーツアルト・コンサートでは、メスト・クリーブランド管弦楽団のコンサートで、アンスネスのピアノでピアノ協奏曲第17番ト長調K.453と、レッシュマンがフィガロの結婚の伯爵夫人の二つのアリアを歌った06年10月のコンサートが紹介されているので、是非、収録してアップしたい。クラシカジャパンにおいて、再放送のモーツアルト・プログラムがあるが、全て収録済み・アップ済みの番組ばかりであった。

  レコード芸術10月号では、で述べたタワーレコードのマイスターコンツエルト(BOX-100枚組)の広告があったが、これを購入したことは既に述べた。カラヤンのハンペ演出の「ドン」の新DVDが4200円でデンオンより発売されているが、私の古いS-VHSアナログテープの状態が意外に良いので、次回11月号のアップはテープで行う予定である。


Α09年10月ソフト紹介予定、

 10月分のソフトは、最新のDVDのノーベル・コンサートのハ短調ミサ曲K.427と懐かしいオペラの映像が二本、そのソースは、ハイテインクの「フィガロの結婚」のS-VHSアナログテープとベームの「後宮」の古いLDである。オペラ2本は、当時話題を呼んだ名映像であり、記憶している方が多いと思われる。それぞれのところに詳しく述べているので参照されたい。今回でカール・ベームの古い映像は全てアップロード出来た。 彼の全ての映像は、カール・ベームの映像のコレクションをクリックすれば、全てに飛ぶことが出来るように工夫してあるし、ヤノヴィッツ・ポップ・プライなどのソリストも検索できるように、周辺の人達も検索できるように整備していきたいと考えている。


(最新のDVD報告;ガーデイナーのノーベル・コンサートのハ短調ミサ曲K.427)
9-10-1、ガーデイナーとミア・パーションのノーベル賞・コンサートのハ短調ミサ曲K.427、王室ストックホルム管弦楽団、モンテヴェルデイ合唱団及びエリック・エリクソン合唱団、08年12月8日、ストックホルム・コンサート・ホール、
(09年05月、石丸電気にてDVD購入、Noveimedia  medeici arts 2057438)

 この映像は輸入盤であるので、レコード芸術では、残念ながら、掲載されなかったが、2008年12月8日ストックホルム・コンサート・ホールで開催された「ノーベル・プライズ・コンサート」のライブで、演奏されたドボルザークの交響曲第7番ニ短調作品70と ハ短調ミサ曲K.427の2曲が収録されており、ボーナスフィルムとしてノーベル賞受賞者のインタビユーが含まれていた。インタビユーは英語で行われ、日本の方は含まれていない。受賞記念コンサートだけあって、中央二階のロイヤルボックスには王室関係者が、その隣の貴賓席には受賞者ご夫妻が列席しており、日本人の方々もチラチラ写っていた。
 ここでは2曲目のハ短調ミサ曲K.427を取り上げるものであるが、ガーデイナーとしては91年12月5日の没後200年の記念日にスペインで演奏したライブに続く2度目の演奏で、これもノーベル賞受賞の記念日のライブ演奏である。前回はオーケストラはイギリス・バロック管弦楽団という古楽器オーケストラであったが、今回は地元の王室ストックホルム管弦楽団であった。共通なのはモンテヴェルデイ合唱団だけであるが、前回から17年も経っているのでメンバーは殆ど変わっているであろうと思われる。ソプラノに、今売れっ子になってきたご当地のミア・パーションが歌っているのが特徴である。久し振りに聴くガーデイナーの指揮振りは円熟しており、ソリスト達のソロ・二重唱・三重唱も満足でき、合唱団も威勢が良く、楽しめるハ短調ミサ曲K.427になっていた。


(懐かしい映像記録;ハイテインク指揮新グラインドボーンでのオープニングオペラ)
9-10-2、ベルナルト・ハイテインク指揮ロンドンPO、ステファン・メドカーフ演出による「フィガロの結婚」K.492、1994年5月28日、新装のグラインドボーン音楽祭新劇場からオープニング・コンサートを国際生中継されたオペラのライブ収録、
(配役)フィガロ;ジェラルド・フィンレイ、スザンナ;アリソン・ハグリー、伯爵;アンドレアス・シュミット、伯爵夫人;ルネ・フレミング、ケルビーノ;マリー・アンゲ・トドロヴィチ、バルトロ;マンフレート・レール、ドン・バジリオ;ロバート・テイア、その他、
(1994年5月28日NHKBS2深夜国際生中継放送をS-VHSアナログテープに3倍速で収録)

  この04年5月28日の新装のグラインドボーン音楽祭新劇場からのオープニング・コンサートは、国際生中継されたオペラをライブ収録したものであるが、オペラが始まる前に10分ほど故黒田恭一氏の解説と映像があった。グラインドボーン劇場は田園風景の中にある唯一のオペラ劇場であって、正装を義務づけられた(男性はブラックタイのタキシード、女性はロングドレス)唯一の劇場であり、イギリス式庭園風景でのくつろぎ方などが写されて、上流階級の楽しみを彷彿させる様子が紹介されていた。1934年にバルビローリの指揮の「フィガロの結婚」で始められた音楽祭が、60年後に改装なって、この日にハイテインク指揮の「フィガロの結婚」で再開されるという記念すべき映像であった。
 始めに舞台に上がったトランペット・トロンボーンなどの金管楽器族の華麗なオープニング・セレモニーがあり、オーナーのジョン・クリステイの「再びようこそ」という含蓄ある挨拶があったが、この席にバルビローリが参加していると言っていた。続いてイギリス国家のオーケストラ演奏があって、ハイテインクにバトンが渡されるという、滅多に見れない貴重な儀式が映像に写されていたので、一言、紹介しておく。


(懐かしい映像記録;カール・ベーム指揮による1980年の「後宮からの誘惑」K.384)
9-10-3、カール・ベーム指揮バイエルン国立OPO&合唱団、アウグスト・エヴァーデイング演出の後宮からの誘拐」K.384、1980年4月、ライブ収録、
(配役)コンスタンツエ;エデイタ・グルベローヴァ、ブロンテ;レリ・グリスト、ベルモンテ;フランシスコ・アライサ、ペドリオ;ノルベルト・オルト、オスミン;マルッテイ・タルヴェラ、セリム;トーマス・ホルツマン、その他、1980年UNITEL制作、
(1989年5月LD発売と同時に購入、DG-WOOZ-24029/30)

 この「後宮」の映像は、在りし日のベームの最後の姿を如実に伝えている貴重なドキュメントと言われており、幕の開く前、挨拶する彼への絶大な喝采は、ミュンヘンで彼が如何に敬愛されていたかを物語っている。あの僅かな身振りによるその指揮から、あのように表情豊かな音楽が生まれ出てくるのは、オーケストラがベームの音楽をよく知っていて、自発的に演奏をしていくからと言われる。何回も重ねて演奏しているうちに指揮者と一体になったオーケストラやソリストが生まれていくものなのであろう。ミュンヘン音楽祭でベームの姿を何度も見ている解説者の渡辺護さんの解説の言葉の一部である。
 ベームの姿もさることながら、グルベローヴァ・グリスト・アライサを配したこのソリスト人の豪華な顔ぶれも魅力タップリのレーザーデイスクであり、エバーデイングの演出も標準的・伝統的なものであった。しかし、第二幕の第15番(ベルモンテ)のアリアが第三幕に移され、第17番のベルモンテのアリアが省略されるというこの演出特有の変化が見られている。素晴らしい映像をお楽しみ頂きたい。

(以上)(09/09/29)


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