モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成21年7月号−−


(ゲルギエフ指揮06年PMF-POとダニエル・マツカワによるファゴット協奏曲K.191、およびムーテイ指揮07年PMF-POとM.ガブリエルによるオーボエ協奏曲K.314、/ウエザー・メスト指揮チューリヒ歌劇場管弦楽団、演出スヴェン・エリック・ベヒトルクによる「フィガロの結婚」K.492、/リッカルド・ムーテイ指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、ウイーンフイル及びウイーン国立歌劇場合唱団の「コシ・ファン・トッテ」K.588)

(先月の月報は  「こちら」)

私の最新入手ソフト情報−平成21年7月号−

(ゲルギエフ指揮06年PMF-POとダニエル・マツカワによるファゴット協奏曲K.191、およびムーテイ指揮07年PMF-POとM.ガブリエルによるオーボエ協奏曲K.314、/ウエザー・メスト指揮チューリヒ歌劇場管弦楽団、演出スヴェン・エリック・ベヒトルクによる「フィガロの結婚」K.492、/リッカルド・ムーテイ指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、ウイーンフイル及びウイーン国立歌劇場合唱団の「コシ・ファン・トッテ」K.588、)

9-7-0、平成21年7月初めの近況報告、

 ◆屮丱奪呂悗領后廚ら元気で帰国しました。
◆∈2鵑離丱奪藁更圓僚藺慮海困しのもの凄さ−速報版−
、海外旅行保険について2題−今回の旅行で考えさせられたこと−
ぁ10日間留守をしたが、日本の現状は変わらず平穏、
ァ09年7月号の放送番組予定・DVD発売予定など、
Α09年7月ソフト紹介予定、


(デジタルテープ06年と07年収録;札幌PMFでのファゴット協とオーボエ協の記録)
9-7-1ゲルギエフ指揮06年PMF-POとダニエル・マツカワによるファゴット協奏曲K.191 、06年7月29日札幌キタラホール、およびムーテイ指揮07年PMF-POとM.ガブリエルによるオーボエ協奏曲K.314、07年7月9日札幌キタラホール、
(06年12月2日および07年8月14日、NHKウイークエンド・シアター103CHの放送をS-VHSテープにD-VHSレコーダーのLS-3モードによりデジタル録画)

(最新入手のDVD記録;メストとベヒトルクのによる最新の「フィガロの結婚」)
9-7-2、ウエザー・メスト指揮チューリヒ歌劇場管弦楽団、演出スヴェン・エリック・ベヒトルクによる「フィガロの結婚」K.492、07年4月1〜7日、チューリヒ歌劇場におけるライブ収録、
(配役)フィガロ;エルヴィン・シュロット、スザンナ;マルテイーナ・ジャンコーヴァ、伯爵;ミカエル・ヴォーレ、伯爵夫人;マリン・ハルテリウス、ケルビーノ;ジュデイス・シュミット、マルチェリーナ;イレーネ・フリードリ、その他、
(EMI Classics 2009、輸入盤DVD DVB-2-34481-9、5.0CH、日本語字幕なし)

(最新入手のDVD記録;ムーテイ指揮ハンペ演出の「コシ・ファン・トッテ」)
9-7-3、リッカルド・ムーテイ指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、ウイーンフイル及びウイーン国立歌劇場合唱団の「コシ・ファン・トッテ」K.588、1983年8月ザルツブルグ祝祭小劇場におけるライブ公演、
(配役)フィオルデリージ;マーガレット・マーシャル、ドラベラ;アン・マレイ、グリエルモ;ジェイムス・モリス、フェルランド;フランシスコ・アライサ、デスピーナ;キャサリーン・バトル、ドン・アルファンゾ;セスト・ブルスカンテイーニ、
(09年2月、スタンダードオペラ20としてDVD発売、DENON、TOBA-81240-1、)

9-7-0、平成21年7月初めの近況報告、

 ◆屮丱奪呂悗領后廚ら元気で帰国しました。


 10日余りにわたる「バッハへの旅」から元気で帰国しました。総勢22名でしたが、中には2度目、3度目というヴェテランもおられ、バッハの奥行きの深さをしみじみと感じさせられた旅でした。総じて云えば、今回見てきたバッハが育ち活躍した場所などを頭に入れて、もう一度、バッハの本を見たり音楽を聴き直して、これまでの先入観などを取り払い、改めてバッハの全体像を考え直す必要がありそうです。今回の旅で受けた強烈な印象は、次節に譲るとして、ここでは始めに音楽以外の感覚的なことをご報告しておきます。

   初めて訪れた旧東ドイツの各地は、至る所で工事中で、西ドイツに負けないようにお化粧をしている感じがしました。気候的には日本同様に初夏に入りかけた所なのでしょうが、東京では半袖なのにまだ長袖が必要で、時にはカーデイガンが必要なほど涼しさを感じました。また、朝晴れていても、いつの間にか曇って傘が必要なことが続きました。雨量は日本より少ないはずですが、小刻みに降るのが特徴で、傘とレインコートが必需品でした。
 私は北海道の札幌育ちですが、ドレスデンやライプチヒは札幌(ミュンヘンが同緯度)よりも北のせいか夜の8時過ぎでもまだ明るく、朝夕の涼しさがそれ以上で、ポプラ、アカシヤなどが目立ち、ジャガイモやアスパラガスの産地でビールが旨いことなど北海道と似ていることが多いと痛切に感じてきました。

 今回の旅行は一人部屋の旅となり、自由さを満喫して来ましたが、年のせいか物忘れなどの心配ごとが多く、同僚が部屋にいた方が楽だと感ずることが多くありました。しかし、今回は似たような場所を続けて訪れたり、日に数回コンサートがあったりしましたので、これらの事前勉強や整理などには一人の方が勝手が良く便利な気がしました。出発間に歯痛に悩まされ、旅行保険に入っていても駄目だと脅かされ、三日続けて飲むと一週間以上効き目があるという抗生物質を飲んだりしましたが、幸いこれが良く効いて、保険のことなどすっかり忘れて、全く問題がありませんでした。



 しかし、好調だった旅も、最後にウイーン経由成田行きのオーストリア航空が資材不調のため、急遽、フランクフルト経由ルフトハンザ機に変わったせいか、大型のジャンボ機で両側が大柄なドイツ人の間に挟まれ、息が出来ないような窮屈な状態で成田に着きました。そして荷物受け取り場で30分ぐらい待たされた挙げ句、最後に出てきたスーツケースの角がへこんで陥没していたという事件に巻き込まれ、成田では大変面白くない思いをさせられました。しかし、旅行保険に加入していたお陰で、後日無償で修理が可能になりそうで、ホットしております。今はやりの軽いスーツケースは、やはり弱いこと、クレームしても最後に頼りになるのは旅行保険であることを痛感させられた今回の旅行でした。


◆∈2鵑領更圓僚藺慮海困しのもの凄さ、−速報版−
−バッハが 関与した10指に余る各地の教会オルガンのライブ演奏と史跡巡り、豪華な初体験をしたゼンパーオーパーの「フィガロの結婚」、ライプチヒの伝統あるバッハフェストへの初参加と、マタイ受難曲及びロ短調ミサ曲の聖トーマス教会でのライブ体験−


 これまで旅行社の先生方が引率してくれたツアーには、「田辺秀樹先生のモーツアルトとオペレッタの旅」が2回と「海老澤敏先生と行くモーツアルト−西方への旅−」に参加しており、概していえば、いずれも、昼は観光、夜はオペラ(コンサート)の旅であった。
 これらはいずれも有数の観光地を巡ったり、大都市を訪問したりする楽しい旅であったが、今回の加藤浩子先生の「バッハへの旅」は、前半がアイゼナハ2泊、ヴァイマール1泊のバッハゆかりの地訪問であり、後半はいずれも50万の古都市であるドレスデン2泊、ライプチヒ4泊という旅であった。前半のバッハゆかりの地は、観光目的としてはバッハとかルターとかゲーテなどの史跡以外には目立つものは少ないが、中部ドイツの丘陵地チューリンゲン地方(ドイツの観光街道ルートではゲーテ街道)の小都市を巡る珍らしい旅であった。後半のドレスデンやライプチヒでは著名で伝統的なオペラ劇場やコンサートホールがあり、ドレスデンではゼンパーオーパーの「フィガロの結婚」を、ライプチヒでは「バッハフェストの一流のコンサート」を、他のツアーと同様に楽しむことが出来た。

 今回のツアーの凄さを一言で語ると、標題のように整理できようか。第一に、バッハの生地であるアイゼナハから出発し、バッハの住んだゆかりの地の教会や博物館を訪問し、過去に教会を訪れても見るだけだったパイプオルガンでバッハの音楽の深い響きを体全体で聴けたことは今回が初めての体験で、加藤先生の長年のご経験の賜であると思われた。第二に、初めて訪れた古都ドレスデンの旧市街地の教会や宮殿の博物館を楽しみ、唯一のモーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」を伝統あるゼンパー歌劇場で楽しめたことはバッハずくめのツアーの最高の息抜きと思われた。第三に、ライプチヒのバッハフェストに初めて参加し、最後の四夜のメインコンサートのほか全体で7コンサートを楽しむことが出来、中でもバッハの超大作マタイ受難曲及びロ短調ミサ曲をバッハの眠る聖トーマス教会でライブ体験したことなどが、今回の2度と体験できない成果と言えようか。

 今回の旅行の結果はいつものように、 全体の旅行概要を速報の形で、取りまとめようと考えているが、300枚に渡る写真とパンフ等の資料を整理する必要があり、例によって以下の各項に分けて写真集の形で取りまとめたいと考えている。全体の完成には1ヶ月以上掛かると思われるが、良い写真が沢山あるので、お待ちいただきたいと思う。

1)いろいろな教会のパイプオルガン巡りとライブ・オルガン・コンサート−写真集1ー
2)バッハの住んだ所などいろいろなゆかりの地を訪れて−観光名所やバッハ博物館−写真集2−
3)古都ドレスデンの旧市街地とゼンパー歌劇場の初体験−写真集3ー
4)ライプチヒにおけるバッハ・フェストのコンサート巡り−写真集4ー


、海外旅行保険について2題−今回の旅行で考えさせられたこと−

 今回の旅行では、普段深く考えても見なかった旅行保険などについて考えさせられたことが多く、当事者にならなければ見逃すことが多いと思うので、一言、触れておきたい。
 私は万が一のことを考えていつも1万円ぐらいの旅行保険に入ることにしているが、これまで一度しか世話になったことはない。その唯一の例はプラーハへの一人旅の最中、地下鉄の中で帰国時の航空券をスリ取られたことであった。この時はホテルからコレクトコールで無償で東京の保険センターに電話ができ、いろいろな指示を仰ぎ、航空券再発行の手続きの仕方を教わり、後日立て替えた飛行機賃を返済して貰うというケースであった。一人旅では、東京に無償で電話できることだけでも安心できると考えたものであった。

   今回は旅行保険契約後、出発前丁度1週間ぐらい前から、奥歯が浮いたようになってリンパ腺が腫れ、入れ歯をしようとすれば痛み出すいつもの歯痛が始まった。掛かり付けの歯医者にいつもは薬を貰うと数日で直るということが続いていたのであるが、今回は状態が悪く、時間があれば抜いた方がよいと言われた。しかし、旅行を控えていたので、薬だけ余分に欲しい、いざというときには保険で病院に掛かるからと言うことにしていた。しかし、旅行の前日に歯科医に行くと海外では保険は適用にならぬから、この薬を持って行けと特別な処方の抗生物質を持たしてくれた。驚いて契約書を良く見ると、歯科疾病に関する治療費用などは一切認められない仕組みになっていた。これは外国で高度な歯科治療をして保険で済ませようとする人を防止する古い制度に基づくもののようである。しかし、これだけ多くの人が海外旅行をする現代でも、こんな古い過去の慣習に縛られて通用してのはどう考えてもおかしく、保険に入っても安心できない分野が今日でも残っていることに驚きを覚えた。長期間滞在する人は別として、旅行目的が特定できる短期のツアー旅行などには無縁の話であろうと思われるが、いかがなものであろうか。

 第二の問題は、成田での「スーツケース角のへこみ陥没事故」であるが、私は宅配業者に指摘されて初めて気がついた。これは宅配前の傷であるので、それを認めるサインをせよと言うことであった。機能的には異常はないが、見栄えが悪いと言う事故であり、宅配業者や添乗員に言われてまずルフトハンザにクレームした。しかし、ルフトハンザではスーツケースの機能的には支障を与えない傷なので、保証対象外の事故であるという。しかし、保険の対象にするには原因者の確認が必要であると粘ったら、待たされて時間は掛かったが、ルフトハンザからの「手荷物事故報告書」として「へこみ9cm*6cm、1箇所」という報告書を入手した。この時点では私の頭には、このスーツケースは昨年の08年7月に購入しており、1年間修理無償の保証書があったので、保険で直す必要はないと考えていた。しかし、家に帰って無償保証書を確認すると、旅行中に破損した場合は、何とその原因の旅行社に修理を依頼せよとあり、やはり旅行保険以外に修理の窓口は開かれていないことが分かった。これがあえてする旅行保険の有難味なのであろう。私の今回の旅行保険契約書では、携帯品損害(免責0)として30万円の契約となっていたが、スーツケースなどの修理は、免責0の契約であることが必要であった。保険の契約をする時には、私は全く免責0の意味を意識していなかったが、賠償責任の項目にも(免責0)の項目があり、額がその場で特定できない事故の場合は、こういう記述が極めて重要であることを改めて認識させられた。


ぁ10日間留守をしたが、日本の現状は変わらず平穏、

 今回の旅行でテレビ番組はCNNやBBCのワールドニュースや天気予報ばかりを見てきたが、残念ながら日本のことがニュースの話題になることは全くなく、ニッケイの数値がどうのこうのと言うことだけであった。しかし、海外のニュースでは、イランの選挙のこととその後の選挙問題が熱心に取り上げられていた。その問題の中味は残念ながら分からなかったのであるが、アメリカもイギリスもこれほど大きな話題にするのはどうしてか、不思議に思うくらいであった。帰国後もイランの問題は、日本ではトップニュースとしては取り上げられておらず、日本と外国のニュースの話題の違い、イラン問題の重要性の認識の違いを痛感させた。

 帰国してみれば、野球については、セパ交流戦が終わって中休みであったが、留守中の交流戦の後半にヤクルトが好成績を挙げたようであり、巨人は首位を続けているが、ヤクルトとは僅差で後半のリーグ戦が始まろうとしていた。ヤクルトが予想外の健闘をしているように見えるが、若い選手が育ってきており、早速の三連戦も熱戦が続いていた。
 千葉県の柏の住人として、サッカーの柏レイソルが、昨年に較べて守備が極端に悪くなり、順位も下から2番目に順位を落とし、低迷が続いており、残念に思っていた。しかし、この不調を脱してJ2への低下を防ぐには、怪我人が復帰するなど体制を建て直し、昨年のような粘り強さを取り戻して、後半戦を戦い抜かなければならない。幸い帰国後の初戦に勝って、連敗を食い止めたようなので、この1勝で弾みを付けて頑張って欲しいと思う。
 私は昔から野球は巨人と北海道の日本ハム、サッカーはレイソルとJ2に落ちたコンサドーレを応援しているが、野球は二チームとも首位を保っているが、サッカーは全く駄目で、これら4チームが揃って勝つことは滅多にない。

 一方、政局の方に目を転ずると、出発時には鳩山総務大臣が止めて新聞のトップニュースになった日に出発しているので、その後は大きなことが起こっておらず、相変わらず、解散の時期がいつになるかを巡って、どうでも良いいろいろな意見が取りざたされているようである。最近目につくのは、東国原宮崎県知事や大阪府の橋下知事の地方分権の話が選挙に絡めて取り上げられることが多いが、選挙が近づいているせいもあって、内容がないのに針小棒大に取り上げられることが多く、いつもウンザリさせられる。一方、留守中に31歳の若さで改革を叫んだ熊谷前市議が保守本流の林副市長を破ったという千葉市長選挙に続き、横須賀市長選でもチエンジを叫んだ33歳の若手が現職市長を破るなど、新しい異変の兆しもある。しかし、選挙が近いなら、各党のマニュフェストを比較して解説するなど、新聞もテレビも人気だけの政治家ばかりを追わず、地道な情報や望ましい選挙の対決軸などの整理をして、国民に知らせて欲しいと思うのは、私だけであろうか。

 株式市場の方も留守中に日経平均が1万円を超えたようであるが、また9000円台に止まっているようである。これ以上の下がりはないと読んで、今後の各国の経済回復の状況がどう出るかによって、輸出主体の我が国経済の動向が定まってこよう。今回の配当も思ったほど下がらず、持ち株で無配当に転じたのはNECと日産の2社だけであった。配当金は、小生の海外旅行の原資であるので、08年のように好調なら年に二回、今回のように不調なら年1回にならざるを得ないと考えている。100年に1回の大不況も、底を脱してこれから徐々にではあるが回復の様子に転じようとしている。
 帰ってみると、留守中に何も問題がなく、日本は平穏で幸せな国であるとつくづく有り難いと感謝する次第である。


ァ09年7月号の放送番組・DVD発売予定など、

 NHKのBSクラシック・ナヴィゲーションの7月号によれば、土曜日の23:00〜からのHVウイークエンド・シアターの7月分の4回の土曜日の時間内で、モーツアルトの曲は1曲もなかった。月曜日の01:00〜からのBSクラシック・ロイヤルシートの5回の月曜日の番組においても、モーツアルトの曲は1曲もなかった。また、BSシンフォニーアワーは、金曜日10:00〜からの4コンサート、日曜日の朝06:00〜からの5コンサートには、いずれもモーツアルトは含まれていなかった。従って、NHKではハイビジョンとBSにあるクラシック倶楽部という番組だけが頼りであるが、こちらもアンドレアス・スタイヤーのフォルテピアノの再放送がある程度で、モーツアルト作品を見かけることは少なくなった。


 一方、クラシカジャパンの7月号では、久し振りに08年のザルツブルグ音楽祭から、新プロダクションの3オペラが特集される。曲目は現地で話題を呼んでいた「オテロ」、「ロミオとジュリエット」および「ドン・ジョバンニ」が予定されている。この08年の「ドン・ジョバンニ」は、06年のM22における、アーノンクールの「フィガロの結婚」(7-10-5)を演出したクラウス・グートが演出している。評判では最悪の最前衛の演出で、舞台は終始暗い森の中で、自動車も使われる現代仕立て、ちんぴら風なドン・ジョバンニは、冒頭に、瀕死の騎士長に腹を打たれ、幕切れの死まで、悪あがきすると言う筋書きで展開するようだ。音楽面では、余り好きでない指揮者ド・ビリーの主張でウイーン版(1788)のザルツブルグ初上映とされており、大変な代物のようである。収録はするが、取り上げるかどうかは見てからの楽しみとしておきたい。

 6月中に購入したソフトは、DVDの輸入盤で、今はやりのメスト・ベヒトルフのコンビによるチューリヒ歌劇場の最新の「フィガロの結婚」を入手しており、残念ながら、日本語字幕はないが、早速、この7月号にアップしたいと考えている。
 また「レコード芸術」7月号では、モーツアルト関係のDVDは、デンオンから、バレンボイムとベルリン歌劇場の「コシ」(3-1-1)が追加再発売されるが、これはNHK放送収録で既にアップ済み(3-1-1)であった。石丸電気の広告で見かけた、アルゲリッチ・プレイズ・モーツアルト「東京ライブ2005」の輸入盤DVDも(5-4-2)(5-5-2)でアップ済みであった。また、キングインターナショナルから「ノーベル賞コンサート」として、ガーデイナー指揮ロイヤル・ストックホルム管弦楽団のハ短調ミサ曲とドヴォルザークの交響曲第7番を収録したDVDが発売されているようだ。
 なお、小沢と斉藤記念の幻想交響曲とマーラーの「巨人」をペアににしたブルーレイデイスク(7140円)が5.0サウンド・リニアPCM録音ということで、凄い音質と映像で話題になっている。NHKクラシカルが技術力を発揮した成果のようなので、少し高いが購入をしてテストしてみたいと考えている。


Α09年7月ソフト紹介予定、

 今月も新入手の二つのDVDを早くアップするため、頑張ってオペラ2本をアップする。「フィガロの結婚」の残されたソフトは後数本になってきたので、優先して年内に完成できないかと考え始めている。7月分の残りの1曲は、古いデジタルテープから久し振りで、二つのコンサートからファゴット協奏曲変ロ長調K.191とオーボエ協奏曲ハ長調K.314の2曲をお届けしたい。いずれも06年と07年に行われた札幌PCM音楽祭のキタラホールでの演奏会から抜粋してきたものである。


  (デジタルテープ06年と07年収録;札幌PMFでのファゴット協とオーボエ協の記録)
9-7-1ゲルギエフ指揮06年PMF-POとダニエル・マツカワによるファゴット協奏曲変ロ長調K.191 、06年7月29日札幌キタラホール、およびムーテイ指揮07年PMF-POとM.ガブリエルによるオーボエ協奏曲ハ長調K.314、07年7月9日札幌キタラホール、
(06年12月2日および07年8月14日、NHKウイークエンド・シアター102CHの放送をS-VHSテープにD-VHSレコーダーのLS-3モードによりデジタル録画)

 7月号の第1曲は、二つのコンサートからファゴット協奏曲変ロ長調K.191とオーボエ協奏曲ハ長調K.314の2曲をお届けする。いずれも06年と07年に行われた札幌PCM音楽祭のキタラホールでの演奏会から抜粋してきたものである。06年のメイン指揮者はワレリー・ゲルギエフであり、彼の指揮でダニエル・マツカワ氏(フィラデルフイア管弦楽団奏者)によるファゴット協奏曲と、バレエ音楽「ペトルーシカ」およびチャイコフスキーの交響曲第5番が演奏されていた。一方、07年のメイン指揮者はリッカルド・ムーテイであり、マルテイン・ガブリエル氏(ウイーンフイル団員)によるオーボエ協奏曲と「運命の力」序曲、シューベルトの交響曲第9番が演奏されていた。
 ファゴット協奏曲を演奏するソリストのダニエル・マツカワ氏は、日本人を両親にアルゼンチンで生まれ、ジュリアードとカーテイス両音楽院に学び、19歳の時にカーネギー・ホールでデビューした逸材であった。PMFには1992年から3年連続して参加しており、05年から室内プログラム主任として活躍し、その経験からソリストを務めており、各楽章のカデンツアは、彼オリジナルな長大な技巧的なものを演奏していた。
 一方のオーボエ協奏曲のマルテイン・ガブリエル氏は指導者としてPMFに登場しているウイーンフイルの首席奏者であり、お馴染みの方も多いと思う。今回もムーテイの指揮に乗って素晴らしいヴェテランの味をご披露してくれている。


(最新入手のDVD記録;メストとベヒトルクのによる最新の「フィガロの結婚」)
9-7-2、ウエザー・メスト指揮チューリヒ歌劇場管弦楽団、演出スヴェン・エリック・ベヒトルクによる「フィガロの結婚」K.492、07年4月1〜7日、チューリヒ歌劇場におけるライブ収録、
(配役)フィガロ;エルヴィン・シュロット、スザンナ;マルテイーナ・ジャンコーヴァ、伯爵;ミカエル・ヴォーレ、伯爵夫人;マリン・ハルテリウス、ケルビーノ;ジュデイス・シュミット、マルチェリーナ;イレーネ・フリードリ、バルトロ;カルロス・ショーソン、バルバリーナ;エヴァー・リーバウ、その他、
(EMI Classics 2009、輸入盤DVD DVB-2-34481-9、5.0CH、日本語字幕なし)

 現在、最も注目されているオペラコンビと言われるヴェルザー・メスト指揮・チューリヒ歌劇場・エリック・ベヒトルクの最新のオペラ「フィガロの結婚」のDVDを輸入盤で入手したので、いち早くお届けするものである。このコンビが、現在絶好調で注目されている理由は、メストがシュターツ・オーパーの小沢征爾の後任に選定され、このコンビでいま、ワーグナーの大作「リング」四部作が進行中であり、かなり高い評価が得られていることが報じられているからである。、先にアップしたこのコンビのオペラ「ドン・ジョバンニ」K.527(9-4-3)においても、新しい現代的な演出であったが、ベヒトルクのイマジネーションの豊かな演出が行われ、またメストの堂々たる音楽に支えられて、素晴らしい舞台が展開されていた。
またこのDVDが注目されるのは、主役のアーウイン・シュロットであり、先にご報告した、パッパーノ指揮、D.マックヴィカー演出、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の「フィガロの結婚」(9-3-3)でもフィガロを歌い、成功を収めていた。またチューリヒ歌劇場のヴェテランの専属であるマリン・ハルテリウスが伯爵夫人を歌ったり、カルロス・ショーソンがバルトロ役であったり、安心して見ておれる布陣のようだ。字幕が出ないDVDは避けてきたが、このような急ぎの注目盤の場合は、やむを得ないものと思われる。


  (最新入手のDVD記録;ムーテイ指揮ハンペ演出の「コシ・ファン・トッテ」)
9-7-3、リッカルド・ムーテイ指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、ウイーンフイル及びウイーン国立歌劇場合唱団の「コシ・ファン・トッテ」K.588、1983年8月ザルツブルグ祝祭小劇場におけるライブ公演、
(配役)フィオルデリージ;マーガレット・マーシャル、ドラベラ;アン・マレイ、グリエルモ;ジェイムス・モリス、フェルランド;フランシスコ・アライサ、デスピーナ;キャサリーン・バトル、ドン・アルファンゾ;セスト・ブルスカンテイーニ、
(09年2月、スタンダードオペラ20としてDVD発売、DENON、TOBA-81240-1、)

 このDVDはデノンのスタンダードオペラの再発売シリーズであり、ムーテイの三種類の「コシ」の最初に当たる1983年のザルツブルグ音楽祭の祝祭小劇場におけるライブ収録である。「コシ」の映像の最初のものは、私はムーテイとミラノスカラ座のLDであったが、衛星放送が開始されて、私はNHKの衛星放送でこのDVDと同じものをアナログテープに収録していた。しかし、衛星放送の最初期のものであったため画像の水準が悪く、アップロードすることをためらっていた。また、別にダ・ポンテ三部作のボックス盤のCD を持っているが、このCDの「コシ」は、1982年の音楽祭のライブ録音であり、83年のDVDとはドラベラとアルフォンゾの二配役が異なっていた。私のデータベースでは82年のCDをムーテイ1、83年のDVDをムーテイ2、89年のスカラ座のLDをムーテイ3、既にアップした96年のデジタルテープ(4-11-1)をムーテイ4として略記している。
 これまでザルツブルグ音楽祭では、「コシ」はベームが振るオペラとなっていたが、カラヤンがムーテイに目を付け、電話で即決で「コシ」を振るように要請したことは、ムーテイの語りぐさになっていた。そして、イタリア風の明るい日差しの中の「コシ」がムーテイの手により音楽祭に定着していったとされる。その話題のオペラがこのハンペ演出の「コシ」であり、時代の推移と共に伝統的なベームの「コシ」に入れ替わって登場したとされるこの舞台を、今回じっくりと味わいたいと考えている。

(以上)(09/06/29)


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