モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成21年2月号−−


(ヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内楽団のデイヴェルテイメント変ホ長調K.113(初出)、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、(ピアノ;P.ヴラダール)、交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551、/トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラ、オランダ・バッハ・ソサイエテイ合唱団による「レクイエム」K.626、/トヌ・カリュステ指揮、オルガン伴奏とスエーデン放送合唱団による「レクイエム」K.626、/ルネ・ヤーコプス指揮、V.ブッサード演出、フライブルグ・バロック・オーケストラ、インスブルック音楽祭合唱団、によるオペラ「ドン・ジョバンニ」(ウイーン版)K.527)

(先月の月報は  「こちら」)

モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−平成21年2月号−

9-2-0、平成21年2月初めの近況報告、


 ∋由稿G.C.の万年青会のゴルフ仲間に参加して−散々な初デビューでした−
◆∈廼瓩凌靴靴ぅ愁侫箸瞭手報告−「フィガロ」、「ドン」とコシのミサ曲(CD)−
、ザルツブルグ音楽祭のドキュメンタリー(06年ORF制作)をアップロードして、
ぁ∈GもE-Taxによる税申告の時期が来た−還付金が貰えそう−
ァ09年2月号の放送番組予定、
А09年2月号のソフト紹介予定、

(最新入手のDVD記録;ヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内楽団のモーツアルト) 
9-2-1、デイヴェルテイメント変ホ長調K.113(初出)、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、(ピアノ;P.ヴラダール)、交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551、 ベルリン・コンツエルトハウスのライブ、05/11/13、
(08年12月EUROARTS盤の大量発売、RBB-205508806、)

(S-VHSアナログテープ・ストックによる懐かしい映像;二つのレクイエム)
9-2-2、トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラ、オランダ・バッハ・ソサイエテイ合唱団による「レクイエム」K.626、91年11月27日、東京芸術劇場大ホール、(ソリスト)アニエス・メロンS、ウラノ・グルーヌヴォルトA、ギ・ド・メT、クラウス・マーテンスB、
及びトヌ・カリュステ指揮、オルガン伴奏とスエーデン放送合唱団による「レクイエム」K.626、06年12月6日、東京オペラシテイ・コンサートホール、(ソリスト)ビルギッタ・シュライターS、イヴォンヌ・フックスA、マッツ・カールソンT、ンドレアス・ルンドマルクB、ラーシュ・アンデションOrgan、
(1993年2月26日のNHK教育テレビによる放送をS-VHSテープにアナログ録画、及び2008年9月5日、BS103クラシック倶楽部によるHV放送をBDレコーダーによりBDにデジタル録画)

(最新入手のDVD記録;ヤーココプス指揮のブルーレイデイスクの「ドン・ジョバンニ」)
9-2-3、ルネ・ヤーコプス指揮、V.ブッサード演出、フライブルグ・バロック・オーケストラ、インスブルック音楽祭合唱団、によるオペラ「ドン・ジョバンニ」(ウイーン版)K.527、2006年10月6日、バーデン・バーデン音楽祭会場、
(配役)ドン;J.Weisser、レポレロ;M.Fink、エルヴィーラ;A.Pendatchanska、オッターヴィオ;W.Gura、アンナ;M.Bystom、ツエルリーナ;Sunhae Im、マセット;N.Borchev、騎士長;A.Guerzoni、その他、
(08年12月、Harmonia-mundi輸入BD盤、HV1080i5.1ch、HMD 9809013)

9-2-0、平成21年2月初めの近況報告、

 はじめに、


年が明けて早くも1ヶ月近く経ち、2月号の準備を始めることになった。時間が経つのが何と早いことか。これも毎日原稿の完成という日課に追われている所為であり、今月から開始している週一回のゴルフの日では、原稿書きの辛さを忘れる良い息抜きとなっていることを実感している。1月号はザルツブルグ音楽祭のドキュメンタリーが大変な大物であったので、忙しい思いをした。2月は28日しかないし、3月始めの海外旅行を控えて準備が大変そうなので、2月号は無理をせず、従来通りの3本立てとし、レクイエムを2本アップしたり、ヤーコプスのハイビジョン規格のブルーレイデイスクの写真を工夫したりして楽しみながら内容面で充実を図りたいと考えているので、ご期待いただきたい。


 ∋由稿G.C.の万年青会のゴルフ会に参加して−散々な初デビューでした−

 09年1月より四街道ゴルフ倶楽部のシニアーの万年青会に入会し、1月8日の1月例会と毎週木曜日に実施している研修会の2回に初参加した。運動不足を解消するための健康管理の毎週ゴルフを今年から実現するためであったが、これからが楽しみになりそうなので、まだ全体の様子が分かったわけではないが、取りあえず、ここにご報告しておきたい。
 この万年青会は倶楽部の60歳以上の会員(倶楽部ハンデイ保持者)で構成されており、毎月実施する定例会は倶楽部公認の準公式競技とされている。本会の特徴はさらに70歳以上の希望者をもって構成されるグランドシニア会があることであり、ここでも年6回の競技が開催される。また、これらの会の練習ラウンドとして木曜会が毎週開催されており、技術の研修およびマナーの向上を目標にして研修が行われている。すなわち、毎週木曜日に電話で予約を入れておくと、会員であればこの会の仲間と必ずゴルフが出来ることになり、熱心な方々が集まっておられるので、私のような未熟者にとっては良い勉強の機会になるものと期待が大きい。

 入会して驚いたことは会員が84名(定員100名)もおられることであり、寒い中実施された1月例会では、55名も参加(うち初参加4名)し、8組と7組に分かれてスタートしており、まさにこの日はこの会がゴルフ場を独占しているような姿が拝見できた。私は日曜日の倶楽部の正式な行事に参加したことはないが、その延長戦のような賑わいがOB会として定例会で実現しているのであろうと感じた。会員の6割は、千葉市・四街道市にお住まいの方々であり、30分以内でゴルフ場に来られる方々が多かった。初めて参加して、これが日本の各地にある地域型のゴルフ倶楽部の健全な姿の一部であろうと実感をした。
 1月例会のルールは、当然倶楽部のルールそのものであり、暫くぶりの「ノータッチ、OKなし」のルールに緊張しすぎて、リラックスのため飲んだビールも良く効いて、午後から2回も大叩きしたり、4パットが2回もあって、イン54、アウト62の116で、散々な初デビューとなった。また、1月29日の寒い中、小雨交じりの研修会では、10人の参加があり、ハンデイ7と14の上手な方とご一緒した。今回は緊張することもなく、アウト49、イン52のまずまずのスコアであり、アイアンが良く決まって、時々オーナーを取ることが出来て、少しずつ自信を回復することが出来た。

 万年青会は伝統のある会であり、10条の会則の他、18項の細則の他に、付則や内規があって、特にハンデイの決め方がきめ細かくできているのには驚いた。そして例会に10回参加しなければ正式なハンデイが与えられないことになっていた。例会の初出場から3回までは、ハンデイなしで順位から除外され、4回目の仮ハンデイは、倶楽部ハンデイ(23)の80%(=18)で、初めて順位に参加できる。5回目以降は、4回までのスコアーの中で良い方二つの平均からパー70を引き80%掛けする方式であり、因みに常時行うハンデイの見直しのルールでは、「最新10回のスコアの中からベスト3を選び、3つの平均から70を引き四捨五入する」とあった。このルールで私のハンデイを計算してみると、90+92+96=278/3(93)−70=23となり、私の公式ハンデイと同じになった。しかし、このベスト3のルールは「6インチOK、パットは1グリップOK」の楽しいゴルフの結果であった。1月例会では1位〜3位の受賞者はいずれもアンダーであり、アンダーが必要なら私は27〜28ぐらいのハンデイでなければ困るので、そうなることを期待しているが、これからどうなるか結論が出る年末ころまでを楽しみにしている。     (1月30日記)


◆∈廼瓩凌靴靴ぅ愁侫箸瞭手報告−「フィガロ」、「ドン」、「コシのミサ曲(CD)」−

 先の1月号で輸入盤新入手DVDをご紹介したが、早速、この2月号でヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内楽団の演奏とヤーコプスの「ドン・ジョバンニ」を取り上げてみた。これらに続く新しいソフトをごく最近続けて入手したので、ここにご報告しておきたい。
 その1はパッパーノの指揮でコヴェントガーデン歌劇場によるBBCの新作DVD「フィガロの結婚」であり、モーツアルトイヤーの06年2月のロンドンでのライブ収録である。 映像には出演者インタビューがあり、それを見るとパッパーノがピアノを丁寧に弾きながら出演者に譜面の音の意味を説明しており、彼のモーツアルト感やこのオペラに対する愛情が感じられた。また第4幕のいつも省略される2つのアリアも丁寧に演奏されており、演出者マクヴィッカーとの息も合った素晴らしい音楽と舞台を演出していた。スザンナのミア・パーションは、06年グラインドボーンの「コシ」のフィオルデリージ(8-7-3)であり、伯爵夫人は再びレッシュマン(7-10-5)が演じており、乞うご期待の最新盤であった。私はアマゾンから事前のメール情報が寄せられたので、発売予定日前に25%引きで安価に購入することが出来たので報告しておきたい。



 その2は去る1月24日(土)にハイビジョンで収録された「ドン・ジョバンニ」であり、 ウエザー・メストのチューリッヒ歌劇場での演奏であった。やはりモーツアルトイヤーの06年5月の公演であり、演出はエリック・ベヒトルフによる洒落たホテルでの出入り自由なロビーの中での進行劇のような現代風の演出であった。キーンリサイドのドン・ジョバンニはやはり格好が良く現代一流のドンであったし、エヴァ・メイ、マリン・ハルテリウス、ピョートル・ベチャーラ、アントン・シャリンガーなどはこのHPでお馴染みの歌手陣が揃っていた。メストは好みの無難な指揮者であり、演出に多少の好みが分かれるかも知れないが、歌手陣に期待の持てる映像であったので、早くアップするように考えたい。

 その3は、熱烈モーツアルテイアンの福地勝美さんの修士論文の「パロデイ・ミサの受容」の中でパロデイ・ミサの一例として引用されていた「コシ・ファントッテ・ミサ」K.Anh235eのCDが、アマゾンでレコード番号の入力・検索により購入手続きができ、送料サービスで入手出来たものである。ラムル指揮、ジャーマン・モーツアルト楽団の演奏でOEHMS Classicsというレーベルの輸入盤(OC916)であった。ミサであるのでキリエからアニュス・デイまでの典礼文で歌われるが、例えば6分半のキリエでは10番、4番、9番などの旋律が使われており、ミサ全体ではコシのかなりのナンバー曲が歌われていた。論文ではこうした例は「ドン・ジョバンニ」にもあり、不道徳性を非難され上演困難になった当時のオペラ事情を憂いた「誰か」が、美しい旋律をつなぎ合わせ「ミサ曲」に仕立て上げ、「田舎の教会」などで人知れず歌われていたという。面白い話であると思ったので、この論文の早期完成と福地さんの修士課程卒業を祈りたいと思う。

 以上のような話題性のあるソフトが入手できているので、臨機応変に早く取り上げることにし、パッパーノの「フィガロ」は3月号に、メストの「ドン」は4月号で先取りしてご紹介したいので、ご期待願いたい。


、ザルツブルグ音楽祭のドキュメンタリー(06年ORF制作)をアップロードして、

 08年の12月中旬から09年1月初めにかけて、クラシカジャパンで収録したザルツブルグ音楽祭のドキュメンタリー(06年ORF制作)番組−その短い歴史−(第一、二、三部)を視聴し、時間がないので大急ぎで、その1(第一、二部)、およびその2(第三部)に分けてアップロードした。その結果をみると、大勢の著名人が参加した内容面で豊富な読み物になっていたが、時間を空けて読み返して見ると、文章を修正したり、写真のトリミングをしたり、下記のような自分の意見を付加したりしたくなった。そのため、再び修正を加えてアップすることにしたので、オペラ好きの関心のある方は、是非もう一度改訂したものをご覧いただきたいと思っている。

 初めに、第一次大戦後の1920年にラインハルトやR.シュトラウスなどの文化人により音楽祭が始まって以来、第二次大戦後の復興期までを描いた第一部では、モーツアルトが亡くなってからのザルツブルグの歴史を語るような番組となっており、特に第一次大戦前後から第二次大戦前後の映像は、まるでオーストリアの文化史のような姿であった。しかし、事情に疎い私たちには、現地に行って見たり聞いたりして勉強しなければ分からないような、ハプスブルグ家を取り巻く周辺諸国や民族と文化の複雑な軋轢を知らなければ、理解できないことが多く含まれていた。その一つは音楽の歴史についてはユダヤ人音楽家を除いて語れないと言う喩えの通り、ザルツブルグ音楽祭についても反ユダヤ主義による受難と栄光の流れが支配しているように思えた。また、私は言葉の関係でこれまで「イエーダーマン」という演劇を大聖堂の前でライブで見ることを敬遠してきたので、何故この演劇がこの音楽祭の中心に置かれているかということを不幸にして知らなかったが、今回のこの映像でこの道徳劇が、国を超え、民族を超え、宗教を超えた人間へ道義的教えの精神があることに気付かされた。

 また、第二部においては、カラヤンの時代としてこの音楽祭が世界中の人が集まるオペラを中心とした豪華な祭典に発展し、彼の活躍のお陰で、この音楽祭以外にもザルツブルグには、シーズンを通して多様な音楽祭や文化活動が行われるようになったことが描かれていた。私はカラヤンと同じ技術者として、彼が音響面で関心を示してCD音楽の世界を極め、次は映像音楽の時代になると技術的な関心を持ったばかりでなく、演出や小道具や照明に至るまで関心を示して実践し、その半ばで倒れてしまった技術者のこだわりという指揮者以外の側面を知り、新たな感銘を受けた。

 また、第三部ではカラヤン以降の音楽祭芸術監督の語りに触れることが出来たが、モルテイエ(92〜02、演出家)については、新しい演出以外は化石扱いにし、音楽祭で扱うオペラの範囲を拡大したことが、多くのオペラ演出家を生み出し、オペラ界を活性化させたことを評価したい。また、ルジツカ(02〜06、作曲家)については、ナチの時代以降排斥されたユダヤ人作曲家の復活を試みたことや、モーツアルトイヤーにおける全オペラ上演を成し遂げたことを評価したいと思った。従って、現在のフリム(07〜、演出家)がどういう風に音楽祭を引っ張っていくかに非常に関心があるが、私は彼の演出家としてのモーツアルトオペラ(チューリヒ歌劇場)作品は殆どアップロード済みであり、現代風の演出であるが音楽を大切にしたリブレットに忠実な映像であることを理解している。従って、彼のこれまでの演出の姿を全てのオペラに徹底させてもらえば、リブレットを変え、音楽を等閑にする行き過ぎたオペラ演出は避けられるものと信じおり、彼の頑張りに期待したいと思っている。 (1月30日記)


ぁ∈GもE-Taxによる税申告の時期が来た−今回は還付金が貰えそうである−

 去る1月23日に柏税務署長からのメールが届いて、2月16日から始まる確定申告の通知が例年通り到着した。申告書データの送信については、e-Taxホームページ(http://www.e-tax.nta.go.jp)を利用してくれと言うものであり、いよいよ今年もそのシーズン到来とばかりに、早速開いてテストしてみた。
 準備作業として、昨年使ったパソコンに入っているソフトのバージョンの確認作業と、ホームページで得られる新しいe-Taxソフトのダウンロードの一連の作業が必要であった。今年はルート証明書のインストール作業が新たに加わっていた。また、昨年苦労したJPKIソフト(公的個人認証サービス)のヴァージョンアップの作業も必要であったが、知事の承認期間が3年間で今年で終了するので、来年の申告の際には面倒でも市役所で手続きする必要があることが分かった。

 平成20年は給与所得が無く所得は年金と配当金の2種類であり、社会保険料も年金から引かれる介護保険料と国民健康保険料であり、生命保険控除も建物など地震保険も昨年同様で、医療費控除もなく非常に簡単なので、早速、e-Taxソフトの第一表と第二表を入力して試してみた。入力は丁寧に行った積もりであったが、入力完了後保存しようとするとチェック画面が出て、「次の内容モデルと要素が十分一致しない」という表示が出て、どこが悪いのか分からないまま、保存も出来ず、印刷も出来ず、チェック画面をパスしなければ終了もできないという状態になったので、強制終了し再度試みることにした。
 二度目には前回で懲りたので、一つ一つ入力後に必ず保存する方法で全ての入力を終了したら、チェック画面が出ずに入力が完了したので、保存・印刷が可能となった。帳票作成の段階で所得の内訳書を年金の種類ごと、配当の会社ごとに作成したが、入力完了後やはりチェック画面が出て、パスしなければ終了できない状態になったが、この国税庁方式の入力の仕方でなければパスしないという頑迷なシステムには困りものであると思った。

 保存できなければ入力ミスと考え、入力後直ぐ保存するという方式で必要な帳票を作成し、手順通り電子署名を付与し、次いで申告・申請等の送信をしたら、あっさりと完了になった。今回は、国税庁からのご褒美なのか、年金・配当だけの小所得者に対する配当控除のお陰で、配当金の源泉徴収額の約半分の39600円が還付されるという恩恵を受けることとなった。昔の現役時代の配当収入と原稿料などの収入があった時代には還付を受けてきたが、その時以来の約30年ぶりに再び還付を経験することになった。私は父親の指導で、大学卒業以来就職後は必ず毎年確定申告を実施してきたが、最初の十年以上は給料が安かったので、確定申告とはこの還付金を受けるための作業であったと言える。齢70を超えてから、再び20代に戻ったような思いがけない現実に、苦笑を禁じ得なかった。


ァ09年2月号の放送番組予定、−放送ではモーツアルトものは限られてきた−

  NHKのBSクラシック・ナヴィゲーションの2月号によれば、HVウイークエンド・シアター、HVクラシック館、BSクラシック・ロイヤルシート及びBSシンフォニーアワーなどの全てのクラシック番組から、誠に残念ながら、モーツアルトものは見つけることが出来なかった。1月に収録したHVウイークエンド・シアターのメストの「ドン・ジョバンニ」は、未定のものが放送されたものであり、こういう機会に恵まれなければモーツアルトの放送はないようである。従って、NHKではハイビジョンとBSにあるクラシック倶楽部という番組だけが頼りであるが、こちらも昨年5月の幸田浩子以来モーツアルト作品を見かけることは少なくなった。
 一方、クラシカジャパンでも、様子は同様であり、09年の2月号においても、モーツアルトのものは、06年のモーツアルトイヤー時に収録されたM22のザルツブルグ・オペラ特集が続いているだけで、その他はいずれもアップ済みの再放送ばかりであった。

 このように放送の新規のソフトが少なくなると、新規ソフトは勢いDVDの新発売に頼らざるを得ない。ここ数ヶ月は新規ソフトが続いて好調であるが、しかし長期的には、放送ソフトと同様の運命にあると思わざるを得ない。従ってこの好調さも一時的なもので、これからは古いS-VHSテープのアナログ画像やレーザデイスクのものの出番となり、これらの古いソフトを早くアップして、沢山の曲の「映像のコレクション」を完成すべき時期が訪れてきたと思わざるを得ない。


  Α09年2月号のソフト紹介予定、

 2月号の第一曲目は、ヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内楽団によるモーツアルト・コンサートであり、ベルリンのコンツエルトハウスで05年11月に収録された新発売DVDである。曲目は最初にデイヴェルテイメント変ホ長調K.113という珍しい曲であり、このHPでは初出の曲であった。二曲目はピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466で、ピアノはP.ヴラダールという若いピアニストが弾いていた。そして三曲目は交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551であった。この室内オーケストラの特徴は、モダン楽器で一台のコントラバスで合奏規模が構成されており、全員が立って演奏するという所にあった。このオーケストラと共に長く埋もれてきたC.P.E.バッハの作品を再生させてきた指揮者ヘンヒェンが、生誕250年に向けてのモーツアルトへの挑戦とも思われる演奏会であった。ここではバッハ作品で見せたと同様に、研究的なスタンスに基づいた新しいスタイルで演奏されていたが、好き嫌いはあるものの私には好ましい新鮮な演奏のように思われた。彼らの演奏は、102年のブリリアントのCDのM全集のコンサート・アリア編に含まれていたし、強い印象は無かったが、モーツアルト週間でライブ演奏を聴いていた。

 2月号の第二曲目は、二つの「レクイエム」K.626の演奏を取り上げており、初めは91年のモーツアルトイヤーに演奏されたトン・コープマンの指揮でアムステルダム・バロック・オーケストラおよびオランダ・バッハ・ソサイエテイ合唱団による「レクイエム」K.626である。これはS-VHSテープに収録された古いソフトであったが、私のデータベースで残された最後のレクイエムの映像であって、この映像のアップによりこの曲の「映像のコレクション」を完結させる積もりであった。しかし、最近になって、オルガン伴奏とスエーデン放送合唱団による「レクイエム」K.626の日本公演を収録した。この合唱団はスエーデンの伝統ある放送合唱団であり、老練なトヌ・カリュステが指揮をした重厚な演奏であった。合唱団とオルガンという今回初めての変則的なレクイエムの演奏であるが、コレクションとしては重要であると思われたので、今回、同時にアップしようと取り上げたものである。

 2月号の第三曲目は、ルネ・ヤーコプスの指揮と、V.ブッサードの演出によるフライブルグ・バロック・オーケストラおよびインスブルック音楽祭合唱団によるオペラ「ドン・ジョバンニ」(ウイーン版)K.527であり、06年10月のバーデンバーデンでの公演の映像であった。この映像は、朝日カルチャーセンターにおける水谷彰良講師による「ドン・ジョバンニ」の名作オペラが誕生するまでのシリーズの講演で紹介されたもので、いたずらに先鋭化する演出の中にあって、将来の新たな可能性を見出せそうな映像として取り上げられたものである。日本では輸入盤でしか出ていないが、私は秋葉原でブルーレイデイスクによるハイビジョン規格の新しい輸入BDを見つけて早速購入した。  この映像の特徴は、ダ・ポンテの原作通りに、28歳の若いドン・ジョバンニを中心に、若い三人の女性群が演ずる若さが漲ったスピード感のある舞台づくりとなっており、確かに音楽にも舞台にも目を見張る新鮮さに溢れていた。また、ウイーン版と明記され、映像では初めてのK.540bの二重唱が含まれるなど、モーツアルトがウイーンでも成功させようと狙った試みが再現されていた。また、舞台造りや演出の細部にもヤーコプスと演出者の新鮮な狙いが強かに貫かれており、言葉と音楽が共通な中でも新しさが期待できる演出の可能性を示唆する素晴らしい映像であった。残念ながら、輸入盤で日本語の字幕がなく不便であるが、ハイビジョンの迫力ある映像と5.1CHの凄い音声のお陰もあって、一時も早くアップロードしたいと考えた。  以上アップする三ソフトをご期待いただきたい。

(以上)(09/01/30)


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