私の最新入手ソフト情報−−平成20年12月号−−


(コープマンの交響曲第25番ト短調K.183(173dB)、交響曲ニ長調第7番K.45、および交響曲第5番変ロ長調K.22、/イングリード・ヘブラーのピアノとフロール指揮N響によるピアノ協奏曲変ロ長調第27番K.595およびフロール指揮N響による「レクイエム」K.626、/アルノルド・エストマン指揮、ドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団及び合唱団によるオペラ「イドメネオ」K.366、1991年、/ドキュメンタリー「ザルツブルグ音楽祭」−その短い歴史−、監督トニー・パーマー、制作2006年、クラシカジャパン、)

(先月の月報は  「こちら」)

私の最新入手ソフト情報−平成20年12月号−

8-12-0、平成20年12月初めの近況報告、


 100年に一度の世界的金融恐慌対策は?−オバマ新大統領のアメリカを見習へ−
◆∋阿弔猟日カルチャーセンター報告、
、ブルーレイデイスク(BD)への期待と希望、
ぁ∋笋梁猟幹浜報告−サンデー毎日になって1年後の経過−
ァ08年12月号の放送番組予定、
Α08年12月号のソフト紹介予定、

(最近の放送デジタル記録;コープマンの交響曲連続演奏会から3曲K.183、K.45、K.22、)
 8-12-1、コープマンの交響曲第25番ト短調K.183(173dB)、91年6月6日、交響曲ニ長調第7番K.45、および交響曲第5番変ロ長調K.22、 91年5月20日、東京芸術劇場、
(06年06月06日のNHKBS102の放送をD-VHSレコーダーのLS-3モードでS-VHSテープにデジタル録画、および08年06月09日のNHKBS102の放送を、BRデイスクに録画。)

(S-VHSアナログテープ・ストックによる懐かしい映像;N響定期1304回から)
8-12-2、イングリード・ヘブラーのピアノとフロール指揮N響によるピアノ協奏曲変ロ長調第27番K.595、フロール指揮N響による「レクイエム」K.626−東京芸術大学合唱団−96年11月1日、NHKホール、
(レクイエム・ソリスト)S;菅英三子、A;永井和子、T;吉田浩之、B;多田羅迪夫、
(1996年11月9日のNHKBSによるBモードステレオ放送を、S-VHSレコーダーによりS-VHSテープにアナログ録画)

(レーザー・デイスク・ストックからのオペラ報告)
8-12-3、アルノルド・エストマン指揮、ハンペ演出、ドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団及び合唱団によるオペラ「イドメネオ」K.366、1991年、スエーデン、ドロットニング宮廷劇場、(配役)イドメネオ;スチュアート・ケイル、イダマンテ(T);デイヴィッド・キューブラー、イリア;クリステイーネ・ビール、エレットラ;アニタ・ソルド、アルバーチェ;エリク・ヤーコブソン、
(フイリップス、PHLP-9032〜3、レーザー・デイスクより)

(特別番組;ドキュメンタリー・テレビ映画などの特集)
8-12-4、ドキュメンタリー「ザルツブルグ音楽祭」−その短い歴史−(第1部及び第2部)、監督トニー・パーマー、制作2006年、クラシカジャパン、08年9月特集、(第3部は9-1-4でアップ)
(クラシカジャパンの08年09月23日の放送をBRデイスクに録画。)


 100年に一度の世界的金融恐慌対策は?−オバマ新大統領のアメリカを見習え−

 株価が低迷し、大企業が生産縮小を競って発表するようになり、不況色が一段と鮮明になってきた。100年に1度の経済危機に一歩一歩近づいているような気がして、明るい話題がないかと情けなくなる思いの最近である。政治の世界はもとより政府もマスコミも、国民全体に広がりつつある情けない閉塞感を何とか取り除いて元気ずけるべきなのに、そのようなニュースは一片もなく、これでよいのかという思いが鬱積しているようだ。  しかし、この世界的不況の発信源のアメリカでは、オバマ政権で新たな発想で不況に取り組もうとしているようであり、「グリーン・ニューデイール」という環境への投資で危機を打開したいと、環境の危機と経済の危機とを同時に克服する政策を取り上げると言う。
 内容はまだ良く分からないが、‖斥杆や風力など再生可能エネルギーの拡大、⊃用ではない植物によるバイオ燃料の開発、2板蹐離灰鵐札鵐箸ら充電できるハイブリッド車の普及などを狙いとし、大幅な国費を投入してグリーン内需を拡大し、数百万の雇用を生み出すと訴えているようである。しかし、かってのルーズベルト大統領の公共投資によるニューデイール政策のように、不況対策としてまた将来の環境対策として、内需を拡大し雇用を確保するとした発想には素晴らしいものがあり、国民に大いに明るい希望を持たせる施策となるのではないかと期待出来そうである。

 翻って日本の現状はどうであろうか。日本では、上記´↓D度の対策の個々の技術はアメリカより進んでいると思われるが、それらを総合的に内需対策や雇用対策にまで一本化してまとめ上げ、強力にかつ確実に実行することが出来るだろうかと甚だ心配である。それは昔の「新全総」をまとめた経済企画庁のような役所が無くなってしまったからであり、各省庁の省益を主張する断片的な対策しか聞こえてこない現状だからである。その上、官製談合が犯罪と言われるようになって、業界を誘導・指導したり纏めることが、霞ヶ関では困難になっているからである。従って、各省庁の縄張りを超えた官邸主導の形で、強力に各省庁の施策を一本化して、当面と将来の内需拡大や雇用促進にどれだけ効果があるかを検討する必要があろう。そして、本格的な総合対策が纏まって、その効果に国民の大方の理解が得られるなら、例えばガソリン税の負担者もその一部を財源に充てることなどを許してくれるであろうというように、全体が動き出すものと思われるが果たしてどうであろうか。

 これらの環境・エネルギー対策には、日本ではこれまで地域独占をして優雅な公共的部門であった電力会社が、その技術的・資産的蓄積を利用して、地域の内需拡大と雇用の拡大のために貢献を迫られるものと思われる。公的部門で行政改革的な視点で見直しがなされていない組織は、電力会社だけになってきた。会社経営の部分と公的役割の分担の部分との調整が重要であるが、電力会社にも西ドイツで成功しているような電力の買い上げシステムが可能なような制度を導入すべきだと思われる。
 この問題については、日本の総合力を発揮させるため、官邸主導と自民党の協力、電力会社を始め未来の環境・エネルギー分野の大会社の総力を結集させる必要があるが、各国とも事情は同じであり、将来に向けてどれだけのことが出来るか、これから知恵比べ、力比べの時代になると予想している。


◆∋阿弔猟日カルチャーセンター報告、

 朝日カルチャーセンターの秋の講座が始まった。私は従前に引き続き、堀内修氏の「オペラ上演の現在」(全5回、14700円)に参加するとともに、特にテーマに興味があったので、新たに水谷彰良氏の「ドン・ジョヴァンニ(名作オペラが誕生するまで)」(全4回、11760円)に参加することにした。

(1)「オペラ上演の現在」−堀内 修氏−

 堀内先生の講演予定は以下の通りである。先生はNHKのウィークエンド・シアターの解説者としてお馴染みであり、また最近、平凡社新書版で新作の「オペラの名盤」を出版なさっている。この講座では世界のオペラ界で話題になっていることをいち早くご紹介していただくとともに、季節に合ったトピックスをもとに、最新の話題を拝聴できるのが楽しみになっている。オペラの舞台は大きく変化しており、最新の上演は急速に古くなり、新たに刺激的な上演が現れる。このようなオペラの世界化の流れを知り、演劇と演出などについての傾向を解説していただけるのがとても楽しみである。

1、10月17日(金)08/09年日本で輝けるオペラと世界、
2、11月21日(金)バイロイトの新時代とワグナー、
3、12月19日(金)「こうもり」と季節のオペラ、
4、1月16日(金)メゾ・ソプラノのスターたち−ガランチャ、カサロヴァetc.、
5、2月20日(金)オペラ劇場の覇権争い−メト・スカラ・ウイーン−、

(2)「ドン・ジョヴァンニ(名作オペラが誕生するまで)」−水谷彰良氏−

 水谷彰良氏はモーツアルテイアン・フェラインの講師でお馴染みの先生であり、標記のテーマで下記の全4回に分けてお話しいただく講座となっていた。17世紀のモリーナの戯曲から始まって、モーツアルトのオペラに至るまでの「ドンファン」劇の流れを見て、モーツアルトのオペラ作品のさまざまな解釈と演出について、映像を利用して解説や考察をいただくものと期待している。

1、10月27日(月)テイルソ・デ・モリーナ「セビーリヤの色事師」からモリエール劇へ、
2、11月10日(月)グルックのバレエ音楽、ガッツアニーガの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」、
3、12月8日(月)モーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」のさまざまな解釈と演出(1)、
4、12月22日(月)モーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」のさまざまな解釈と演出(2)、

(3)「海老澤先生と行くモーツアルト・パリへの道をたどる旅」への参加、

   カルチャーセンターの09年1月期の総合案内によると、09年3月2日(月)〜10日(火)の9日間で、ウイーンに2泊、アムステルダムに2泊、ブリュッセルに1泊、パリに2泊という専用バスツアーで、アムスで「コシ」を、パリで「イドメネオ」のオペラ観劇を含んだ標記のモーツアルトの旅行案内が紹介されていた。海老澤先生のご案内でお値段は548千円であり、旅行社は日通旅行である。円高ユーロ安になった折でもあり、まだ旅行には寒い時期であるが、私には初めてのところも多い。一人でも行きたいと考えている見逃せない企画なので、一緒に行きたい方があれば是非ご一緒にとお知らせする。詳細は朝日カルチャーセンター事業部ツアー担当(03-3344-2041)となっている。なお、1月17日(土)18:00からこの旅行の海老澤先生の説明会が計画されているが、この日は生憎、フェラインの例会日であり、出席できるかどうか気になっている。


、ブルーレイデイスク(BD)への期待と希望、

 08年5月からハイビジョンの放送録画の撮り貯めをテープからBDデイスクにグレードアップしたが、25GBのデイスク容量でHEモード(約6Mbps相当)で約9時間収録可能であり、まずまずの画質・音質が得られ、取り扱いが容易なので完全にテープと入れ替わった状態で満足している。その使い易さは、プラズマの薄型TVとBDレコーダーが同一メーカー(ビエラリンク)であることにもよっており、リモコンやマニュアルが共通の部分が多いので、理解しやすく扱いやすさに繋がっている。BD-Rデイスクが当初の頃より大分値段が下がってきたが、まだ、テープに較べると倍額以上であるので、もう少し普及するとDVD並みに安くなるものと期待をしている。

 私の録画のやり方は、HDD録画はダビングが必要と考えられるソースを対象とし、単純な撮り貯めをBDとしているが、BDの方がHDD録画よりも録画回数は多くなる。私の場合、録画はEPGの番組表を利用して予約録画しているが、その際の予約録画が、BDであると一番組しか録画セット出来ないのが不便であり、失敗するごとにHDDの容量が減るのが気になっている。BDデイスクの枚数が多くなってくると、録画デイスクを持ち歩いて、他の場所で手軽に再生したいと考えるようになるが、今1万円よりも安く手に入る小型のDVDプレイヤーみたいなBD専用のものが出てこないかと思っている。どうせアナログのTVに繋ぐことが多いので、性能は余り期待しない積もりであるが。つい最近シャープのコマーシャルで見たのであるが、BRがテレビと一体になった薄型TVが開発されたようだ。恐らくBRレコーダーが小型化して内蔵されたものなので、録画・再生が可能となり、1台で多くの用途(CD、DVD、BD)に対応できる凄く便利なものが出来たものだと感心している。

 一方、これまでのDVDを上回る仕様を持った再生専用BDとして、リニアPCM5.1chとドルビーデジタル5.1chとがハイブリッド化されたBRが市販されるようになってきて、再生プレイヤーの装置の高度化にも力を入れて欲しいと思ってきた。不思議なもので、これまでのMPEG2仕様のDVDをBD用のプレイヤーで再生すると、画質・音質とも向上するように思われる。従って、プレイヤーが多機能になれば、全体のレベルが高まるように思われるので、更にリニアPCM5.1chを目指したユニバーサルな本格的高級プレイヤーの製品化などの開発にも努力して欲しいと思う。

 今年もNHK音楽祭2008が始まっている。NHKホールで毎年5.1CHのハイビジョン画像で収録するのを楽しみにしている。それは、演奏するいろいろなオーケストラが、同じ場所で演奏され、似たようなスペックで収録されるから、オケの比較が出来るような気がしているので、毎年、好きな曲だけ録画しており、もう5年くらいになっていると思う。時々、取り出して大音量で聴くのを楽しみにしている。




(この写真は、お台場の日航ホテルの12階客室からの、東京湾の夕暮れ風景である。)


ぁ∋笋梁猟幹浜報告−サンデー毎日になって1年後の経過−

 毎日日曜日になって、ほぼ1年経ち、会社時代の人間ドックの記録関係の再検査を終え、その後の継続的な体調管理上の心配がほぼ解決したようなので、簡単に報告しておこう。
 人間ドックの心臓の不整脈の指摘で精密検査が必要とされて、07年12月に慈恵医大にいって診察を受けたが、やはり心電図の結果から精密検査が必要と言うことになり、病院でCTスキャンを行い、その後心エコー検査をすると言うことになった。結果は、心電図の不整脈はよくあることで、心臓には異常が見当たらず、冠動脈は正常であるとされた。もし心配なら年1回程度超音波エコー検査を受けるように言われた。その後春の人間ドックで心電図では、特別な指摘がなかったのでそのままとなっている。

 人間ドックや病院の血圧の測定で、最高値が140を超え血圧が高いという指摘がなされることが多くなった。いずれも70歳を超えてからの指摘のように思われた。そのため、 07年の暮れにオムロンの血圧計を購入し、自分で測定し始めた。始めはいつの時点の血圧を測るべきか、測り方に不都合がないかなど、初歩的な問題が多かったが、同時に減塩療法の食事や運動の実施などに気をつけるようになってきた。そしていろいろと試した結果、私の場合の心配は、どうやら早朝血圧値が非常に高いと言うことがわかってきた。朝起きて直ぐの血圧を測るのであるが、170〜180を超えることも時々あり、心配していた。高齢者のクスリ漬けに警告が出されているので、薬を飲むべきかどうか悩みながら近所の内科医にデータを見せて相談した結果、やはり血圧を下げる薬を飲んだ方が心配がないと言われ、オルメテックという降下剤を毎朝1錠飲むことになった。その結果、まだ2ヶ月足らずのデータではあるが、高くても150〜160に収まるようになってきて、薬が良く効いているものと思われ、一安心している。

 前立腺については、年齢並みに肥大しているということで、夜のトイレの回数が多くなったり、尿の出が悪くなってきて、ハルナールという利尿剤を毎朝1錠づつ飲むようになって、現在は全く正常な状態になっている。一方、08年春の人間ドックで腫瘍マーカーの前立腺のPSA値が基準値の4.0を上回る6.04(昨年は3.82)となった。慈恵医大の泌尿科の担当医に相談したところ、病院でも再検査することになったが、3.75と言う数値に戻って、暫く様子を見ようと言うことになっている。体調の加減でグレイゾーンを行き来することは珍しくないようである。これで怖いがんの心配は、今のところ全くない。

 終わりに持病となっている「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」について一言触れておきたい。数年前に慈恵医大に2日間入院して、精密検査を受けてSASというこの病名を頂いているが、当時病院が進めてくれたCPAP(シーパップ)という気密性の高いマスクを付けて睡眠時鼻を覆う保険のきく治療法は、私の場合、花粉症のような症状になって長続きせず、断念せざるを得なかった。悩んでいたときに、偶然、イビキノン(バイオ薬品K.K.)という健康食品を知り、服用するといびきを低減する効果があり副作用がないので、寝る前に1錠服用して寝るようにしている。この健康食品は、筋肉内でエネルギーを作る作用があるコエンザイムQ10を特殊加工して飲みやすくした錠剤(サプリメント)で、体内への吸収率が高く、喉を拡げる筋肉にも同じように働きかけるので、SAS症状の緩和が期待できると言われる。SASは熟睡を妨げ、睡眠時の酸素不足を招き、無理な呼吸維持の努力はストレスとなり、これらは連鎖的に障害を起こし、多くの疾患の原因となると言われる。特に、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの原因になり易いので、警戒が必要とされる。最近はSAS-netと呼ばれるNPO法人も出来ているようなので、心配の方は下記を訪問されることをお奨めする。(http://www.cococica.com/sas-net/)


ァ08年12月号の放送番組予定、

 NHKのBSクラシック・ナヴィゲーションの12月号によれば、HVウイークエンド・シアター、HVクラシック館、クラシック・ロイヤルシート及びBSシンフォニーアワーなどのクラシック番組から、誠に残念ながらモーツアルトものは姿を消した。それぞれ毎月4〜5回あるコンサートで数曲演奏されるが、1曲も含まれないことは、最近でははじめてのことである。昨年あたりから、オールモーツアルト・コンサートは殆ど姿を消し、演奏者も聴衆の方も変わってきて新しいソフトの激減を感じていたが、ここに来て06年のモーツアルトイヤー時に収録した映像ストックの放送もほぼ終わり、いよいよ、新規ソフトが少ない暗黒の時代が現実となったようである。従って、NHKではハイビジョンとBSにあるクラシック倶楽部という番組だけが頼りであるが、こちらも仮にあっても小品が1〜2曲含まれているかどうかであろう。

  一方、クラシカジャパンでも、様子は同様であり、モーツアルトのものは、06年のモーツアルトイヤー時に収録されたM22のザルツブルグ・オペラ特集が続いているだけで、その他はいずれもアップ済みの再放送ばかりであった。
  このように新規のソフトが少なくなると、古いS-VHSテープのアナログ画像やレーザデイスクのものの出番となり、これらの古いソフトを早くアップして、沢山の曲の「映像のコレクション」を完成すべき時期が訪れてきたと思わざるを得ない。新規ソフトがないので、以下の12月号のソフト4組は、全て過去のストックからの登場である。


Α08年12月号のソフト紹介予定、

 上記のように新規ソフトの減少の時代に入ったので、このHPでは、基本的には毎月3本のアップロードの基本的な方針に変わりがないが、今月からドキュメンタリや映画・テレビ特集などのソフトを4本目のソフトとしてアップする方針である。この4本目のソフト紹介は余力が無ければ大変であるが、今月紹介する3時間を超える「ザルツブルグ音楽祭」のドキュメンタリ、古いレーザーデイスクから1989年ドイツ・チェコ合作映画「モーツアルト幻視行」(日本フォノグラム PHLG-7503)、1976年ドイツ長編劇映画「モーツアルト青春の旅路」(ドリームライフLSZS-00176)など良いものが揃っているので、頑張ってみたい。これらのモーツアルト関連ソフトは意外に関心が高く、訪問者数が多いようなので、余力があればのお約束であるが、S-VHSテープに残されている面白い関連ソフトが多いので、当方も息抜きとしてこれらをアップして遊んでみたいと考えている。

 12月号のトップの最新の放送記録については、先月の11月号のように二つの異種のコンサートからモーツアルトソフトを組みあわせることが多くなるかもしれないが、今月は最近の放送デジタル記録から、たまたま同じ指揮者のドン・コープマンによる交響曲を3曲小ト短調K.183、および初期のK.45とK.22、を取り上げてみた。この演奏は、91年のモーツアルトイヤーの年にコープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団が行ったモーツアルトの交響曲連続演奏会からのもので、91年6月6日に演奏された交響曲第25番ト短調K.183(173dB)の放送と、91年5月20日に演奏された交響曲ニ長調第7番K.45、および交響曲第5番変ロ長調K.22の放送とを、組みあわせたものである。何れも東京芸術劇場で収録されたアナログのハイビジョンの記録である。NHKではアナログハイビジョンの時代に良くこの演奏会を放送していたが、HVソフトが増大した今日は、時間の埋め草としてこの交響曲シリーズの一部をまれに再放送しているようである。

 12月号の第二曲は、S-VHSアナログテープ・ストックによる懐かしい映像として、96年11月1日NHKホールで行われたN響定期1304回から、イングリード・ヘブラーのピアノとフロール指揮N響によるピアノ協奏曲変ロ長調第27番K.595およびフロール指揮N響と東京芸術大学合唱団による「レクイエム」K.626の2曲をお届けする。レクイエムのソリストたちは、菅英三子、永井和子、吉田浩之、多田羅迪夫、の多彩なメンバーであった。このソフトは、96年11月9日のNHKBSによるBモードステレオ放送をS-VHSテープにアナログ録画したものであるが、写真の通り画質・音質とも優れたものであった。
 このコンサートにより第27番変ロ長調K.595の協奏曲はあとバレンボイム・ベルリンフイルの演奏をアップすれば全映像のアップ完了となるし、レクイエムK.626についても 91年のコープマンの来日演奏をアップすれば、全映像のアップが完了するので、このHPにとっては、都合の良い曲の組み合わせのN響定期であった。

 12月号の第三曲は、レーザー・デイスク・ストックからの懐かしいオペラ報告であり、今回は古楽器オペラのエース、アルノルド・エストマン指揮のドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団及び合唱団によるオペラ「イドメネオ」K.366である。この演奏は、1991年にスエーデンのドロットニング宮廷劇場でハンペ演出で行われたものであるが、この演奏の特徴の一つは、18世紀の木造の宮廷劇場での古楽器による演奏で、演奏者も18世紀風の衣裳で演奏している。このHPでは、エストマン指揮によるモーツアルトオペラは初登場であるが、彼は「女庭師」K.196、「イドメネオ」K.366およびそれ以降の6大オペラを全てこのスタイルで映像化しており、全て収録しているので、今後たびたび登場することになる。また、この演奏の第二の特徴は、王子イダマンテをテノールが歌っているいわゆるウイーン版を用いていることにある。このオペラ劇場の歌手陣は通常はスエーデン出身の地元の歌手陣が多いが、今回のテノールにはシュヴェツインゲン音楽祭の常連であるアメリカ人のデイビット・キューブラーを登場させており、異色の「イドメネオ」を残そうと仕組まれていた。イダマンテがテノールであると、女性がやるよりも視覚的にはごく自然であり迫力があって映像上は好ましい。モーツアルトの手による第二版であり、追加作の二重唱なども加わって、私は好ましいと考えているがいかがなものであろうか。

 12月号の第四曲目は、要望の多いドキュメンタリー・テレビ映画などのモーツアルト関連ソフトを考えているが、その1回目は年末年始用の特別番組としてお届けするものである。 今回は、2006年に制作された最新のドキュメンタリー「ザルツブルグ音楽祭」−その短い歴史−とされ、監督はトニー・パーマーであり、クラシカジャパンから08年9月に07年ザルツブルグ音楽祭特集として放送された最新ソフトである。
 このドキュメンタリーは、ザルツブルグ音楽祭に関係する残された映像を回顧しながら、多くの関係する有名人を登場させ、生き生きと語らせて、巧みに全体を編集して歴史を綴る考えられた特集となっていた。第1部が音楽祭の始まりから第2次大戦終了まで、第2部が大戦後からカラヤン時代と亡くなるまで、第3部がカラヤンが亡くなってから生誕250年祭の06年まで、それぞれが約1時間の合計3時間という大部の構成となっていた。
 驚かされるのは第一部では、R.シュトラウスがオペラ「薔薇の騎士」を指揮している姿が映ったり、1920年にラインハルトが大聖堂の前で演出した「イエダーマン」の一部が映像に含まれていたりする。第二部では、カラヤンを中心に彼を支えた指揮者・演出家・歌手陣が殆ど顔を出し、元気な姿を見せていた。第三部では、カラヤンの死後、救世主的に登場したモルテイエによるモダンな演出や多様なオペラの登場と大衆化の流れであり、これに反旗を翻す有名人の数々が登場し、論議が高まりながら成功を収めていく音楽祭の様子が写されていた。


(以上)(08/11/29)


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