私の最新入手ソフト情報−−平成20年5月号−−


(オーボエのシェレンベルガーの指揮とNHK交響楽団によるオールモーツアルト・コンサート、(曲目)「グラン・パルテイータ」変ロ長調K.361(370a)、「イドメネオのバレエ音楽」K.367、および交響曲(第40番)ト短調K.550、/ガーデイナー指揮イギリス・バロック管弦楽団による「レクイエム」ニ短調K.626およびミサ曲ハ短調K.427「グレート」、/マルコ・グイダリーニ指揮サン・マルコ歌劇場O&Ch.ピエール・ルイージ・ピッツイ演出による歌劇「イドメネオ」K.366、2004年サン・カルロ歌劇場、)

(先月の月報は 「こちら」)

私の最新入手ソフト情報−平成20年5月号−

8-5-0、平成20年5月初めの近況報告、


 ▲ラヤン生誕100年特集。カラヤンの「薔薇の騎士」がハイビジョンで甦った。
◆◆屮哀薀鵝Ε僖襯謄ぁ璽拭K.361の新規アップで、この曲の「映像のコレクション」が完成した。
、新制度の人間ドック結果に心配と一安心の一喜一憂。
ぁ∋遊酲を向え、ガソリン税の暫定税率は如何に?
ァ08年5月号の放送番組予定、
Α08年5月号のソフト紹介予定、

8-5-1、オーボエのシェレンベルガーの指揮とNHK交響楽団によるオールモーツアルト・コンサート、(曲目)管楽セレナード変ロ長調「グラン・パルテイータ」K.361(370a)、「イドメネオのバレエ音楽」K.367、および交響曲(第40番)ト短調K.550、指揮とオーボエ;シェレンベルガー、サントリーホール、N響定期第1615回、08年2月20日、
(08年03月19日、NHKBS103CHの放送を、D-VHSレコーダーのLS-3モードで、S-VHSテープにデジタル録画。)

8-5-2、ガーデイナー指揮イギリス・バロック管弦楽団による「レクイエム」ニ短調K.626およびミサ曲ハ短調K.427「グレート」、1991年12月5日、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂、(ソリスト);バーバラ・ボニーS、フォン・オッターMs、ロルフ・ジョンソンTn,アラステア・マイルズB、
(92年発売のレーザー・デイスク、PHLP-5830より)

8-5-3、マルコ・グイダリーニ指揮サン・マルコ歌劇場O&Ch.ピエール・ルイージ・ピッツイ演出による歌劇「イドメネオ」K.366、2004年サン・カルロ歌劇場、
(配役)イドメネオ;カート・ストレイト、イダマンテ;ソニア・ガナッシ、イリア;アンヘレス・ブランサス・グリン、エレットラ;イアノ・タマール、アルバーチェ;ヨルク・シュナイダー、ほか、
(06年発売のDVD、TDK、TDBA-3016-17より)

8-5-0、平成20年5月初めの近況報告、

 爽やかな春になった。これまで寒い寒いと冷暖房兼用のストーブを頼りにしていたが、やっと解放され、サクラの季節も終わり、新緑が眩しいばかりのゴールデンウイークに突入している。今年の冬は例年になく寒さが厳しく応え、風邪薬の副作用からの感染症で足を腫らし、思わぬ体調異変からの病院通いをして酷い目にあった。回復の遅さなどを通じて、また、血圧が高くなったことを自覚するようになって、70歳を超えた年齢を実感するようになった。やっとゴルフを再開するようになったが、スコアの調子はともかく、ゴルフの出来ることの有り難さを実感している。
 古いアナログハイビジョンのテレビが遂に駄目になったので、このゴールデンウイークには、新しいテレビとブルーレイ/DVDレコーダーを購入し、据え付け調整に専念しようと考えている。このホームページを始めた動機になったD-VHSビデオ・テープからBR/DVD・デイスクへの「録画メデイアの歴史的移行」が我が家で静かに行われようとしている。その結果は、6月号のトップでご紹介したいと考えている。

ふるさと札幌の名物の春の花「すずらん」と「ライラック」の花が、例年通り、我が家の小さな庭の隅でひっそりと咲き出した。こちらでは土地に合わないせいか、大きくならないようであるが、とても良い香りがして小さな庭を浸してくれる。札幌では、サクラの後の6月の初旬頃に満開となる。一方、同時に満開となった「こでまり」の花は、こちらでは季節の花であるが、残念ながら、この花は北海道でお目にかかったことはない。


 ▲ラヤン生誕100年特集。カラヤンの「薔薇の騎士」がハイビジョンで甦った。

 2008年はカラヤン生誕100年で、去る4月5日が誕生日であったため、その日のBSハイビジョンでは「丸ごとカラヤン」の特集が一日中行われていた。重要なものがあれば録画をしなければと考えていたが、プログラムを見ると殆どS-VHSでは収録済みであった。一方、生誕100年を記念したドキュメンタリ「H.V.カラヤン−その目指した美の世界」および「日本人とカラヤン」は初めて見る新しいものであったので、新たに収録した。

 カラヤンのチャイコフスキーの悲愴交響曲(1973)は、今回ハイビジョンで再放送されたので、既に収録済みのS-VHS(3倍速)とD-VHS(LS-3モード)の二組の一部を比較してみたが、S-VHSは見劣りがしたが、D-VHSのデジタル映像では音声も画質も見劣りはしないと感じた。一方、カラヤンの歌劇「薔薇の騎士」(1960)がハイビジョンで放送されたので、D-VHS(LS-3モード)で収録したが、S-VHSで録ったものと比較すると、音声はモノラルなので変わり映えがしなかったが、映像は見違えるように美しくなり、見事にハイビジョンで甦ったように感じた。この映像の原画は、1960年のザルツブルグ音楽祭のフィルムを映画化したものであるが、これをハイビジョンの放送にすると、昔の状態よりも見栄えが良くなるようである。これはフルトヴェングラーの「魔笛」をD-VHS(LS-3モード)で収録したものと手持ちのレーザー・デイスクとを比較したときにも感じたことである。アナログソースを専門家がデジタル化すると、画質・音質がアップするようだ。

 カラヤンはSP、LPもモノラルとステレオを体験し、CDそしてLDと映像の世界まで経験し、技術の進化に関心が強い技術者でもあった。そして新しい技術が生まれるたびに新たな録音を繰り返してきた最初の指揮者でもあった。立場は全く異なるが、聴く側として音響技術の進化に強い関心を持つ技術者であることはカラヤンと同じなので、今になってカラヤンに親しみを覚えるとともに、このハイビジョン化された「薔薇の騎士」をカラヤンに見せて「シュワルツコップやローテンベルガーがとても綺麗に写っているよ。」と教えてあげたいと思った。04年のザルツブルグに行ったときに、 カラヤンのお墓と教会を訪問してきた(2.雪中のカラヤンのお墓と教会参照)が、先のドキュメンタリでその懐かしい風景を映像で改めて見て、懐かしさを覚えた。これが私のカラヤン生誕100年に寄せる感慨である。


◆◆屮哀薀鵝Ε僖襯謄ぁ璽拭K.361の新規アップで、この曲の「映像のコレクション」が完成した。

 私が大好きな管楽セレナード「グラン・パルテイータ」変ロ長調K.361(370a)の映像が、急に2組増えて全体で5組になり、しかもいろいろな特色ある演奏が揃ったので、この曲の演奏機会の少なさを考慮し、5月号のシェレンベルガーの演奏のアップロードを待って、これでこの曲の「映像のコレクション」が完成したことを宣言したいと思う。どうしてこの「映像のコレクション」の完成にこだわるかと言えば、このホームページの内容は、映像の収集力に限界があって、永遠に完成することが出来ないものであることを自覚しているので、ほぼ完成した曲の曲数(K番号)を明らかにすることによって、全体の完成度を評価出来るようにする必要があると考えるからである。

 何を持って完成というかは議論の余地があるが、ここでは一通り満足できる演奏が映像で集まっている状態を指し、その最低数は5組くらいアップロード出来れば完成に近いかなと考えている。勿論、人気の高い曲、例えば5大オペラや後期の6大交響曲などは、演奏数が多いので、やはり「アップロード数/収集映像数」が8割位に達していなければならないと思う。

 この 「グラン・パルテイータ」K.361という曲では、データベースの表を見るとお分かりの通り、全体ではCDを含めると12種類の演奏が揃っている。しかし、映像は5種類であり、ソース別では自分で収録したS-VHSのアナログのものやデジタルのものが4組と、レーザー・デイスクによるものが1組であり、DVDは残念ながら未だない。自分で放送番組からこつこつ収録したものが8割を占めると言うことは、私のようなマニアックに収集していなければコレクションは不可能であるので、この曲についてはほぼ完成と見なして良いのではないかと思うのである。

  現在、映像のある曲は、全626曲のうち約250曲位と考えているが、この第一号の完成宣言によってこのソフト紹介の曲ベースの完成度は、1/250というように表せないかと考えている。今後、各曲のデータベースをチェックしたり、アップロードを行う都度、このような完成度のチェックを行って、少しでも進行状況を表す尺度や励みにしたいと考えているが、余計なことであろうか。


、新制度の人間ドック結果に心配と一安心の一喜一憂。

 昨年会社を退職して以来、私の健康保険はこれまで会社が所属していた健康保険組合に2年間だけ任意加入という形で保険料を倍額支払うことによって継続することになっている。人間ドックについては、従来、この健保組合が推薦する医療法人に会社の一員としてお願いしていたが、今年も4月早々に案内が来たので、例年通り申し込むことにした。

   私個人は、例年通りのつもりでごく自然体で申し込みして人間ドックの予約をしたのであるが、メタボリック・シンドロームなどの生活習慣病の日常検診が重視されることになって、これまで市役所が行っていた任意の健診制度が、08年度から特定健診・特定保健指導制度に変更されていた。女房は従来とも市役所の案内により、地域で実施する健康診断や任意の諸検査を受けてきたが、この市町村による基本健診がなくなり、加入している医療保険組合(健康保険証発行者)が行う健診を受けることに改訂されていた。女房の場合には、健保組合が推薦する医療機関が柏市に2病院しかなく、かなり不便になったようであるが、やっと基礎検診を実施してくれる病院と連絡が付いたようである。
 それとともに75歳以上の人が加入する「後期高齢者医療制度」も4月1日から発足しており、われわれ住民は、4月1日発行の市の広報でしか知らされなかったので、これだけ個々人に影響のある問題は、早め早めに周知するようにして欲しいと感じている。

 08年度の検査は、指定された基礎検診項目の他に個人で選べるオプションがあり、例年行っている主要マーカー6種の他に、今回は薬を飲んでいる前立腺超音波セットを申し込んでいた。
 さて肝心の検診結果であるが、昨年の不整脈の問題や脂質で総コレステロール値が高い問題は、それなりの努力の結果でやれやれの一安心であったが、新たに二つの問題が出た。一つは気にしていた前立腺が、超音波検査の結果、肥大を認めると言う診断であり、また腫瘍マーカーのPSA値が基準値の4.0を上回る6.04(昨年は3.82)で、専門医に相談せよと言うことであった。これについては慈恵医大の泌尿科に連休明けの予約が入っているので、先生とよく相談し、ハッキリさせるために組織を取って精密検査してもらおうと考えている。
 もう一つは初めて指摘された眼底検査結果で、両眼の眼底写真を見せられ、両乳頭陥没の疑いと血管の高血圧性変化の疑いがあり、専門医に診てもらえとのことであった。近所の眼科に白内障の心配で一度検査に行ったことがあるが、前立腺が一段落してから近所の眼科に行こうと考えている。

 今回も心電図では平低T波とされ、6針中2針の波形が悪かったがB評定で、前回のD 評定よりも良くなっていた。昨年12月に慈恵医大で心臓のCTスキャンを実施し、超音波検査結果で合格したことを報告したところ、心電図ではこの程度の波形の悪さは良くあることで、問題はないという担当医の回答を得た。また、今年1月の風邪と感染症の結果、体重の2kg減量を今でも維持しており、最近、高血圧対策として、高塩分や高脂質のものを控えめにし、毎朝の早朝血圧の測定記録値などを見せて、努力していることを説明すると、担当医から前回よりも改善の結果が見られるので、今後も継続して努力するようにと言うことであった。


ぁ∋遊酲を向え、ガソリン税の暫定税率は如何に?

 4月1日から暫定税率が切れて、ガソリンが25円ほど安い状態が続いており、このところの諸物価値上がりの中で、庶民には唯一の物価を下げる優等生であると、当初に予想した以上に喜ばれているようだ。一方、これも新年度の4月から始まった「後期高齢者医療制度」については、政府与党の事前説明不足が災いして、年金からの保険料天引きが一方的に4月から行われており、高齢者いじめの制度であるという悪評が先行していた。これらの新たな問題に関する国民の評価を占う27日の山口2区補選の結果は、野党の圧勝に終わり、ここ1ヶ月で福田内閣はますます支持率を失う原因を作ってしまった。

 この状態でガソリン税の暫定税率復活を政府の思惑通り行うためには、4月30日に税制改正関連法案の衆院再議決が必要であり、5月12日に道路整備財源特例法改正案を衆院で再議決する必要があるとされ、野党がちらつかせる首相の問責決議案の扱いなどを巡って政局が揺れ動いている。この原稿を書いている現在は、4月29日の昼過ぎであるが、恐らく4月30日に衆院で再議決が行われるかどうか、その結果を与野党がどう評価するか、5月初旬の市場のガソリン価格がどうなるかなどで、政府の思惑通り進むか否かが決まるであろう。このホームページは、何時も月初めの1日にアップロードしているので、30日のぎりぎりの段階での判断で、暫定税率がどうなるか、決着はつかないであろうが追っていきたいと考えている。
 30日夕刻の情報では、衆議院では「みなし否決」動議を可決する手続きを予定通り進め、税制改正関連法案を衆院で再可決し成立する見通しであった。NHKでは6時のニュースでは初めて再可決されたことが報ぜられ、成立後福田首相は、6時半からその経緯を、記者会見で説明し、国民の理解を得ようと努力していた。その一方で、ガソリンは5月1日から値上がりが始まると報道していた。

 ガソリン税は政局の道具にされて一般財源化されそうであり、これからの国土造りは間違いなく無惨な結果になるであろう。また、国会が機能するような方策が必要であるが、ことはそう単純でない。しかし、参議院は6年間変わらずであるから衆議院を解散したところで、民主が勝てば別であるが、事態は変わらない。政界の再編成しか方法はないのであるが、それは全く予想のつかない世界である。日本はこのままで本当によいのであろうか。国民無視のひどい状態になってしまったものである。


ァ08年5月号の放送番組予定、

 BSクラシックナビゲーションでは、4月から番組の曜日と時間変更があったようだ。ウイークエンド・シアターは、堀内修氏の解説で、毎週、土曜日の夜9時から行われ、5月は5回も放送があるが、残念ながらモーツアルトの曲は見当たらない。HVクラシック館は日曜日の午前8時から10時頃までであり、5月11日にはアーノンクール・ウイーンフイルの名が見えたが、残念ながら既にアップ済みの後期三大交響曲のコンサートであった。 クラシック・ロイヤルシートは月曜日の深夜になったようであるが、5月5日の「ミトリダーテ」はアップ済みの06年ザルツ音楽祭のものであった。

 BSシンフォニーアワーは、主に金曜日の午前10時から約2時間N響定期が中心であるが、時には他の曜日で他のオーケストラが入ることもある。5月1日にN響がヴィヨームの指揮でサン・サーンスの交響曲第3番(サントリーホール)をハイビジョンの5.1CHで放送するが、オーデイオ的興味があるので是非そのままデジタルで収録したいと考えている。モーツアルトものでは、5月アップのシェレンベルガーのコンサートの他、5月2日(金)にオーボエ協奏曲ハ長調K.314が飯森泰次郎の指揮・関西フイル・チョー・ウン・ヨンのオーボエで放送される。5月9日(金)には、ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.461が、秋山和慶指揮・広島交響楽団・コルネリア・ヘルマンのピアノで放送される。

 一方のCSクラシカジャパンの5月号においては、「シューベルトとベートヴェン」という特集が組まれており、カラー刷りの裏表の特集記事には、全くモーツアルトの名が見当たらなかった。オペラでは、既に最近紹介済みの06年スカラ座の「フィガロ」と「ドン」の2本のオペラが再放送され、また、06年ザルツブルグ音楽祭のオペラM22から6曲放送されるが、全てアップ済みのものばかりであり、コンサートでも収録済みのものばかりで期待はずれであった。


Α08年5月号のソフト紹介予定、

 5月号では、4月号に引き続き、最初の第一曲目は最新のオールモーツアルト・コンサートを当てる。第二曲目はレーザー・デイスクによる宗教曲の紹介とする。そして第三曲目は、最近において入手したDVDのオペラ作品などを紹介していきたいと考えた。

 5月号の第一曲目は、今年の08年2月20日にサントリーホールで開催されたNHK交響楽団の定期第1615回でのオールモーツアルト・コンサートである。元ベルリンフイルのオーボエ奏者、シェレンベルガーがオーボエと指揮とを担当して、まず初めに管楽セレナード「グラン・パルテイータ」変ロ長調K.361(370a)を演奏したのが異色的であり、次いで休憩後、彼の指揮で珍しい、だがやはりオーボエが活躍する「イドメネオのバレエ音楽」K.367が演奏され、最後に交響曲(第40番)ト短調K.550をクラリネットが含まれない第一稿の初版で演奏したものであり、これも極めて珍しいと言える。
 はじめの「グラン・パルテイータ」では、N響の首席管楽プレイヤーズたちとコントラバスが勢揃いし、シェレンベルガーは第一オーボエと指揮を兼ねていた。テンポが早めの整然とした見事なアンサンブルを見せた演奏であり、指揮者としての存在感が示された演奏であった。彼は古くから指揮者としての研鑽を積んできたようであるが、ト短調交響曲では、彼の意図するアンサンブルを重視した仲間意識に溢れた演奏スタイルを成功させており、またメヌエットのトリオでもレントラー風の地方色を発揮させるなど、新たな試みが行われており、新鮮な響きを聴かせてくれた。

 5月号の第二曲目は、エリオット・ガーデイナーが常連のイギリス・バロック管弦楽団をスペインのバルセロナの教会堂で指揮した「レクイエム」ニ短調K.626およびミサ曲ハ短調K.427「グレート」のライブ・コンサートを収録したものである。クラシカジャパンではこの2曲を繰り返し放送してきたが、そのオリジナルは今回のレーザー・デイスクによるものであった。この演奏の特徴は、何と言ってもガーデイナーの指揮による少規模のオリジナル楽器による見事な古楽器奏法を味わえることであり、また、人気歌手の若さ溢れるボニーとオッターの二人の美人ソリストたちの歌唱力と、少人数ではあるがモンテヴェルデイ合唱団の優れたアンサンブルがききものであった。その上、通常は2枚に収められる長大な名曲が、ここではLDの裏表に2曲が収められ、その割安感もコレクターにとっては大変な魅力であった。
 レクイエムでは、アイブラー&ジュスマイアー版とジャケットに明記されており、ガーデイナーが手を加えたところはないようである。この演奏は、全体的には早めのテンポで響きが明快であり、自然な流れで拍節とリズムを強調した躍動感が溢れる演奏であり、合唱が見事にコントロールされて純粋なハーモニーの美しさを聴くことが出来る。  またハ短調ミサ曲では、アロイス・シュミット&エリオット・ガーデイナー版と明記されており、曲数は通常と変わりないが細部の点でガーデイナーの手が入っているようである。この演奏は、特に二人のソプラノの温もりのある歌唱が魅力的であるばかりでなく、オーケストラにも暖かい歌を歌わせている点にあり、合唱の美しさも加わって素晴らしいミサ曲を聴かせてくれている。

 5月号の第三曲目は、このホームページでは初めてのイタリア・ナポリのサン・カルロ劇場からの歌劇「イドメネオ」の公演であり、04年5月のライブ収録である。ルイージ・ピッツイ演出の抽象化したモダンな舞台づくりは、落ち着きのある格調高いギリシャ神話の世界を描き出しており、マルコ・グイダリーニは、まだ若い世代の指揮者らしく、オーケストラを良く鳴らし、キビキビした音楽を引き出していた。また、風貌がイドメネオ役にピタリのカート・ストレイトの力溢れる歌唱を中心に三人の女性歌手陣がそれぞれの当たり役を見事に歌いこなしていたが、中でもイダマンテ役のソニア・ガナッシは聴き応えがあった。
 全体的に感じたことであるが、このサン・カルロ劇場の「イドメネオ」に登場する歌手陣は全てこのホームページに初登場なのであるが、合唱団などを含めて歌唱力の点で水準が高く、さすがオペラの国イタリアの歌手陣の層の厚さには深いものがあると感じた。この演奏も映像の少ないこのオペラの重要な存在の一つになるものと思われる。

(以上)(08/04/29)


8-5-1、オーボエのシェレンベルガーの指揮とNHK交響楽団によるオールモーツアルト・コンサート、(曲目)管楽セレナード変ロ長調「グラン・パルテイータ」K.361(370a)、「イドメネオのバレエ音楽」K.367、および交響曲(第40番)ト短調K.550、指揮とオーボエ;シェレンベルガー、
サントリーホール、N響定期第1615回、08年2月20日、
(08年03月19日、NHKBS103CHの放送を、D-VHSレコーダーのLS-3モードで、S-VHSテープにデジタル録画。)


8-5-2、ガーデイナー指揮イギリス・バロック管弦楽団による「レクイエム」ニ短調K.626およびミサ曲ハ短調K.427「グレート」、1991年12月5日、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂、
(ソリスト);バーバラ・ボニーS、フォン・オッターMs、ロルフ・ジョンソンTn,アラステア・マイルズB、
(92年発売のレーザー・デイスク、PHLP-5830より)


8-5-3、マルコ・グイダリーニ指揮サン・マルコ歌劇場O&Ch.ピエール・ルイージ・ピッツイ演出による歌劇「イドメネオ」K.366、2004年サン・カルロ歌劇場、
(配役)イドメネオ;カート・ストレイト、イダマンテ;ソニア・ガナッシ、イリア;アンヘレス・ブランサス・グリン、エレットラ;イアノ・タマール、アルバーチェ;ヨルク・シュナイダー、ほか、
(06年発売のDVD、TDK、TDBA-3016-17より)



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