7-6-1、日南由紀子の弾くモーツアルトの初期作品、メヌエットト長調K.1(1e&f)、ヘ長調K.2、ヘ長調K.4、ヘ長調K.5、及びアレグロハ長調K.9a(5a)、「ぴあのピア022鍵盤の神童」より、

−日南由紀子のさり気なく弾く爽やかなメヌエットK.1に魅せられた−

7-6-1、日南由紀子の弾くモーツアルトの初期作品、メヌエットト長調K.1(1e&f)、ヘ長調K.2、ヘ長調K.4、ヘ長調K.5、及びアレグロハ長調K.9a(5a)、「ぴあのピア022鍵盤の神童」より、
(07年2月11日、NHK「ぴあのピアあ022」のHV放送を、DーVHSレコーダーのLS-3モードで、S-VHSテープにデジタル録画。)


 NHKでは、昨年の「毎日モーツアルト」に引き続き、「ぴあのピア」と言う毎日10分間の連続番組を放送中であるが、21番目から40番目くらいがモーツアルトの出番であった。その中の022番目の「鍵盤の神童」という番組でモーツアルトの最初期の作品として、メヌエットト長調K.1、メヌエットヘ長調K.2、メヌエットヘ長調K.4、メヌエットヘ長調K.5、アレグロハ長調K.9a(5a)の5曲が、日南由紀子により、立て続けに演奏された。
 LPでは古くからギーゼキングやへブラー盤が、またCDではバレンボイムやシュヒターが模範的な演奏を残しており、古楽器系では、チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード、モーツアルト・フリューゲルなどの演奏も残されているが、考えてみると映像でキチンとこれらの曲を示されたことはなかったので、貴重な映像として紹介したい。



 ピアニスト日南由紀子は、私には初めてのピアニストであったが、最初に私の大好きなメヌエットト長調K.1を、実にさり気なく見事に弾いてくれたので驚いた。彼女は、第1曲のメヌエット ト長調を、実に丁寧にそしてゆったりと明解に弾いており、繰り返しも丁寧にニュアンスを変えて爽やかに弾いてくれた。初期の単純な作品は、テンポ感が自分に合っていることが必要であるが、彼女の演奏はこのテンポ感が私にピッタリであり、真面目に弾いていることが良く伝わってきた。

     考えてみると、これら初期の曲を映像でプロがきちんと弾いているものを見たことがなかったので驚いた。確かザルツブルグで制作されたドキュメンタリーで、ロバート・レヴィンが、レオポルドが「ナンネルの楽譜帖」に最初の曲として記入した曲アンダンテハ長調K.1aを、解説を交えながらさらりと弾いていた(5-5-3)記憶があった。また別のドキュメンタリーでは、ザルツブルグ生まれの少年がこのメヌエットト長調を通して弾いたいた(6-11-2)のを記憶しているが、彼らは映像の中で単に曲を紹介するために弾いたのであり、彼女のように自分の曲にして真剣に演奏したのではない。



 第2曲目のメヌエット ヘ長調K.2は、トリオがない短い曲。日南はこのあどけない曲をリズミックに、クリアに弾いていた。第3曲目もメヌエットヘ長調K.4で、前曲とはがらりと変わってゆっくりと歌わせながら、優しく丁寧に弾いていた。第4曲目も同様にメヌエットヘ長調K.5で三連音符の細かなリズムの曲。彼女は速いテンポで軽快に踊るような感じで弾いていた。どの曲も自分の曲として咀嚼して、自在に表現していた。
 第5曲目は7歳になってからの曲でアレグロハ長調K.9a(5a)。弾むようなリズムで軽快に始まり、印象的な部分も現れて素晴らしいモーツアルト・アレグロが見え隠れする。日南はこれを楽しんでいるかのように見事に弾きこなしていた。



 ソリストの日南由紀子については、ソロ演奏や連弾で幅広く活動としか紹介されなかったが、既にかなりの力量を持ったピアニストと見えた。この「ぴあのピア」のシリーズで038番の「モーツアルトを支えた親友」では、望田正樹とペアで4手のためのソナタハ長調K.521の第一楽章を、軽快に弾きこなしていた。これらの番組では、ソナタ楽章のほか幻想曲、ロンド、アダージョなどピアノの小曲を中心に紹介しており、このHPでも使えそうなので、参考までに別添の通り整理してみたのでご覧いただきたい。

(参考)NHKハイビジョン特集「ぴあのピア」モーツアルト編の概要、

(以上)(07/06/03)


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