6-5-2、ジンマン指揮ドイツ・カンマーフイル管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543(1990)、およびジェルメッテイ指揮シュトウットガルト放送響の交響曲第40番ト短調K.550(1989)、

−小編成のオーケストラを自在に動かしながら、新鮮で現代風のジンマン指揮の変ホ長調交響曲−

6-5-2、ジンマン指揮ドイツ・カンマーフイル管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543(1990)、およびジェルメッテイ指揮シュトウットガルト放送響の交響曲第40番ト短調K.550(1989)、 

−小編成のオーケストラを自在に動かしながら、新鮮で現代風のジンマン指揮の変ホ長調交響曲−

(06年02月12日、クラシカジャパンの放送を、D-VHSレコーダーのLS-3モードで、S-VHSテープにデジタル録画。)


 5月分の第二曲目は、クラシカジャパンの後期交響曲特集に顔を揃えていたジンマン指揮ドイツ・カンマーフイル管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543(1990)、およびジェルメッテイ指揮シュトウットガルト放送交響楽団の交響曲第40番ト短調K.550(1989)の2曲を紹介する。それぞれコンサートは異なっているが、その中の最終曲として演奏されていたものを曲単位に交響曲シリーズとして独立して放送されたものである。私のデータベースでは、いずれも2000年1月および98年9月にクラシカジャパンで放送していたものをS-VHSで収録してあった。暫くぶりの再放送であり、ここではデジタルで録画したものを紹介している。

 初めのデイヴィッド・ジンマンが指揮するドイツ・カンマーフイル管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543は、1990年7月5日にミュンヘンのソフィエン・ザールで収録されていた。この指揮者とオケの組み合わせに記憶があったので、クラシカジャパンの放送予定を調べてみると、5月19日に収録した番組の中に、90年7月ソフィエンザールのジンマン指揮ラドウ・ルプーのピアノでピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459というのがあったが、これは間違いなく同じ日のコンサートであり、この交響曲の前に演奏されたものであろう。ソフィエン・ザールは、客席は写されなかったが、美しいシャンデリアのある近代的な小ホールであり、室内オーケストラに向いているようで録音の状態はホール全体の響きが良く捉えられていた。



 ジンマンの指揮する室内楽団はベースが2本の小規模なオーケストラのせいか、序奏はテインパニーが良く響き、ゆっくりしたテンポで始まるが、次の弦の部分が素早い古楽器風の演奏であった。ジンマンは指揮棒を持たず、両手と指先を動かしながら、ゆったりした動作で指揮をしていたが、古楽器的に聞こえたのは序奏部だけ。一転して始まるアレグロの歌謡的な第一主題は決して早くなく悠々と歌われる。明るい壮大なファンファーレの後に弦で導かれる第二主題はフルートやクラリネットと対話を繰り返しピッチカートの響きに乗って軽快に進行し、すこぶる気持ちがよい。どうやら彼はきめ細かくリズムを取って指示するタイプではなく、曲全体の流れをつかみながら体を動かさないで大きく指揮をするタイプのようである。第一楽章は時には笑みを浮かべながら指揮するジンマンの軽やかなペースに乗って進行した。

 第二楽章もゆったりとしたテンポで開始され、弦の合奏による柔らかな素朴な初めの主題がよどみなく美しく進行した。中間部においてファゴットと二つのクラリネットとフルートによりカノン風に演奏される終わりの主題が非常に印象的で、しっかりとした心に浸みる音の響きを聴かせていた。第三楽章のメヌエットは速いテンポでリズミックに進行し、ジンマンの大きく流れるようなリズムに乗って壮大で豊かに歌い上げていた。トリオも二つのクラリネットとフルートの重なりが快く弦のレガートの美しさに室内オーケストラの良さを感じさせられた。



   フィナーレの軽やかな早い出だしはこれまでと一転して軽快であり、進行するにつれフルオーケストラによるこのフィナーレの躍動する素晴らしい音の世界を作り出していた。ジンマンはこの軽快なアレグロをゆったりとした体の動きでリズムを取りながら表現し、フルオーケストラの華麗な響きを引き出していた。そして、余り細かな部分に拘泥しない堂々とした交響曲に仕上げようとしていた。ジンマンの指揮ぶりは、小編成の楽団を意識した古楽器風の最近の演奏法をも取り入れた軽快で新鮮な感覚の演奏を目指しており、これからの室内楽団を使ったモーツアルトの交響曲のあり方の一つを示すものと思われる。

(以上)(06/05/19)



 ここまで書き上げて休憩をし、ジェルメッテイのト短調交響曲に向かおうとしたときに、翌日にセットした積もりのヨーゼフ・クリップス指揮ウイーンフイル(1969)のシューベルトの未完成交響曲の録画が始まっており、標準モードであったので、ト短調交響曲の部分を見事に消してしまった。まさに作業中の出来事であり、メモはほぼ取れていたが写真はこれからの段階であった。予定通り出来なくなったことをここに深くお詫びし、6-5-2はジンマンの39番だけでご容赦お願いしたいと思う。 


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