ーモーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−令和2年(2020年)3月号−

(D.ファソリス指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団による「戴冠ミサ曲」ハ長調K.317および「アヴェ・ヴェルム」K.618、/クレーメルのヴァイオリンとアーノンクール&ウイーンフイルによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、/C.パドリッサ脚本・演出・舞台監督による新創作劇「エジプト王タモス」K.345(パドリッサ編)、A.デ・ラ・パーラ指揮、カメラータ・ザルツブルグ、)

(先月の月報は  「こちら」 )


−−モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−令和2年3月号−−
(D.ファソリス指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団による「戴冠ミサ曲」ハ長調K.317および「アヴェ・ヴェルム」K.618、/クレーメルのヴァイオリンとアーノンクール&ウイーンフイルによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、/C.パドリッサ脚本・演出・舞台監督による新創作劇「エジプト王タモス」K.345(パドリッサ編)、A.デ・ラ・パーラ指揮、カメラータ・ザルツブルグ、)

一私の最新入手ソフト情報一令和2年(2020年)3月号−(202003review.html)

2020-3-0、令和2年/2020年3月初めの近況報告、−やっと春めいてきた−

−今年は暖冬であったと言われているのに、私には特に1月中の寒さは応えた。2月に入ってだいぶ楽になったが、ザルツブルグでも雪なしの暖冬であったので助かった。この寒さはやはり80歳を超えてから、年々厳しく体に応えるようになり、下着類やふとんの敷布なども工夫されたものを使っている。暖かいのは良いが、その分、花粉にやられる様であり、春先のゴルフは気を付けなければならない。これも年を取ってからの産物である−

20-3-1) 「ザルツブルグ・モーツァルト週間」を楽しんで来ました。
20-3-2) ケーブルTVに変更して、良かったこと、困ったこと。
20-3-3) ターブレット(電話のないスマホ)の使い方。
20-3-4) 2020年7月のパスポート切れを改めて考える。
20-3-5) 2020年令和2年3月の放送予定、
20-3-6) 2020年令和2年3月のソフト紹介予定、

(最新のクラシカJより;スカラ座の2018クリスマス・コンK.317&K.618、)
20-3-1、D.ファソリス指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団による「戴冠ミサ曲」ハ長調K.317および「アヴェ・ヴェルム」K.618、第1ソプラノ:R.フェオーラほか、
2018/12/25、ミラノ・スカラ座、
(2019/12/21、クラシカジャパンの放送をHDD-3に収録)

(最新のHDD-3の録画;クレーメルのヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、)
20-3-2、ギドン・クレーメルのヴァイオリンとアーノンクール&ウイーンフイルによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、
1987年1月、ムジークフェライン・ザール、
(2019/07/15、クラシカ・ジャパンの再放送(HV版)をHDD-3に収録)

(最新のHDD-7の録画;M週間2019年のオペラ「タモス」K.345ほか、)
20-3-3、C.パドリッサ脚本・演出・舞台監督による新創作劇「エジプト王タモス」K.345(パドリッサ編)、A.デ・ラ・パーラ指揮、カメラータ・ザルツブルグおよびザルツブルグ・バッハ・合唱団、
2019/01/27、フェルゼンライトシューレ、
(出演者)、メネス王B;R.パーペ、タールジスS;F.セイド、ターモスT;タマテイ、
(2020/02/22、クラシカジャパンの放送を新J:COM-LINKのHDD-7に収録、)


一私の最新入手ソフト情報一令和2年(2020年)3月号−(202003review.html)

20-3-0、令和2年/2020年3月初めの近況報告−やっと春めいてきた−

−今年は暖冬であったと言われているのに、特に1月中の寒さは応えた。2月に入ってだいぶ楽になったが、ザルツブルグでも雪なしの暖冬であったので助かった。この寒さはやはり80歳を超えてから、年々厳しく体に応えるようになり、下着類やふとんの敷布なども工夫されたものを使っている。暖かいのは良いが、その分、花粉にやられる様であり、春先のゴルフは気を付けなければならない。これも年を取ってからの産物である−

20-3-1) 「ザルツブルグ・モーツァルト週間」を楽しんで来ました。

     2月3日午後にM週間の充実した音楽祭から、無事、帰国いたしました。早速、例によって、時差解消のため、音楽祭の報告記に取り掛かりましたが、帰国後は後述するケーブルTVの導入結果のチェックや、新しいスマホの使い方の勉強などに追われて超多忙でまだしばらく掛かりそうです。しかし、音楽祭のご報告は、2月中にやっと完成しましたので、どうか海外旅行記録のバックナンバーの方をご覧いただきたいと思います。


     今年のM週間のプログラムには、バボラークのホルン協奏曲の全曲演奏など、管楽器のアンサンブルが多く、それがソプラノ歌手とのアリアと管やオケが共演する機会を増やすことになり、日本では聴くことが出来ない室内楽的アンサンブルを十分に楽しむことが出来ました。私はこれらのアンサンブルを、オペラやピアノ協奏曲などとともに楽しめることこそがモーツァルトの音楽にとって重要で、他の作曲家にはあり得ない特徴だろうと思っています。既に配布されている来年のプログラムにもこれが反映されておりますので、来年も期待したいと思っております。


20-3-2) ケーブルTVに変更して、良かったこと、困ったこと。

     ケーブルテレビTVになると、J:COM LINKという地上・BS/CS用の4Kを含む全てのTVCHが選定できるチューナー(HDD付き)を備えており、選択したCH数によって料金が異なってくる。従来との違いは、例えばNHKは団体扱いとなって割引されており、クラシカジャパンはCS353として料金が月2000円とかなり割引され、WOWOWも2000円と団体契約的になり割引される様である。また、テレビからの放送の録画は、このチューナーに付属しているUSB-HDD(2TB)に一括して収録されるので、とても便利である。

     また、ケーブルTVに加入すると、J:COM NETというWiFi無線ネットに同時に加入・接続されることになり、これがパソコンやスマホのインターネット接続をしてくれるようになり、これらをマカフイーというセキュリテイ・ソフトが一括して、安全対策をしてくれるようになる。従来のTVと結ばれたBDレコーダーとオーディオ装置は、HDMI-1という再生システム、ケーブルTVはHDMI-2というTVチューナシステムの形で、現行のTVに接続される。そしてTVのUSB-HDDに録画されたソフトのダビングは、WiFiにより結ばれたBDレコーダーのHDDにより、録画がスムースに行われ、必要に応じてBDにもダビングすることが出来る。試みに、従来と同様に完璧に稼働するかを確かめるために、BDを新たに試作してみてが、録画結果は十分に満足できるものであった。

     以上の結果、新しいWiFiシステムが従来のNTTレンタルの古いモデムより性能が一段と向上したため、全体が使い良くなってきたような気がしている。また、4Kの良い音楽ソフトを録画する機会が無いが、いずれ4Kによる音楽ソフト面での向上結果を確かめてみたいと考えているが、いまだテストする機会が無い。いずれ良いソフトが放送されるのではないかと期待している。残された課題は、今回、入手したターブレットと、二つ折り携帯から変更したスマホの使いこなしの問題が残されているが、ハードウエアは満足できるものを入手しているので、あとは楽しみながら少しずつ用途を広げていきたいと考えている。

     J:COMのキーボードのシステムには、記号の_(アンダーバー)がどうしてか、入力・使用できないのが欠点であるが、従来の私のメールアドレスには、mozartian_449と余り使用されないアンダーバーを安全対策用に利用しており、そのためJ:COM専用のメールソフトのG-mailが、利用できないことになっている。落ち着いてからアドレス変更についてもう少し考えようと、変更に躊躇していることが、思わぬ問題点の一つである。そのために従来のプロバイダーのT-COMに月額300円のアドレス使用料を払って、現行のメールアドレスを維持しており、スッキリしていない。


20-3-3) ターブレット(電話のないスマホ)の使い初めて、

     私の2台目のパソコンは、通称でSurface Proと呼ばれるターブレット型のものであり、薄型軽量なので旅行時もリュックで運べるので重宝しているが、今回のJ:COMのサービスでは、ターブレットのハードウエアはサービス(無償提供)であり、スマホは古い機種の携帯を、ドコモからAUに変更するなら高いハードでもサービスできるということであった。古い二つ折りの携帯は、部品製造を停止したから修繕に応じないと宣告を受けている代物であるので、この際、同時に新しいスマホに更新しようとは、前から考えていたことであった。

     現在の私のHPは、開始して20年になり、膨大なソフトが集積されているが、反面、ソフトのアップのための新ファイルの作成ばかりでなく、情報の増加に伴ってファイルの追加・更新が必要になっており、常時その作業を行っていく必要があるが、そのためには、HPを何時でもチェックできる体制が必要であり、今のPCは小型でもやはり持ち運びが大変なので、より小型のターブレットが必要だと考えてきた。願ってもないターブレットの提供のサービスをJ:COMから受けて、現在、まずWiFi環境下に置き、家中どこでもHPをチェックできる体制になっており、出来れば電車の中でも、レストランの中でも、ホテルでもチェックできるようにしたいと考えてきた。しかし、日本はまだまだ、先進国よりフリーなWiFi環境は遅れているようで、思ったほど使えない現状に対し非常に残念に思っている。

     J:COMが、私のように映像が好きなものに勧めている好きなソフトを手軽に見る方法は、常時、J:COM LINKに接続し、録画したソフトを「持ち出しソフト」としてターブレットにダウンロードしておくと、簡単に何時でもどこでも費用もかからず見ることが出来、とても便利であるようだ。
      ターブレットの次の用途は、最新のニュース、天気予報とか、地図を見るとか、今日は何歩あるいたかとか、買い物、本探しなど検索向きの身近な用途に使うことにあり、パソコンより手軽で早く、字が大きくて見やすいので、一番、使い勝手が良さそうな便利なものであろう。これらを専門の使いやすいアプリをもっと沢山網羅して、手軽に活用することが出来れば、もっと便利になるであろう。その上に、いつも気晴らしに使うゲームソフトがいくつか入っていれば、最高に便利であろうと思われる。今は使いやすそうなアプリを一生懸命に選定しているところである。急がずに、操作が易しいものをと、一個一個検討している今日このころである。


20-3-4) 2020年7月のパスポート切れを改めて考える。

     私のパスポートの期限は2020年7月14日であるが、その10年前の年には、2月に郵船の「2010年モーツァルト紀行」に参加してM週間を楽しみ、続いて新しいパスポートで、10月に加藤浩子先生の「続バッハへの旅」としてケーテン・バッハ音楽祭に参加しており、年2回の豊かな旅行を続けていた。まだまだ元気であったし、当時は電力会社の配当金が旅行の資金源となっており、豊かな財源があったことも幸いしていた。従って、2010年7月に新しいパスポートに切り替えたころは、これから先も元気でさえいれば「海外旅行」を楽しめると単純に思っていたであろう。

     しかし、翌年の2011年3月11日には、記憶に新しい東北の大地震が起こり、大津波による被災と、福島の原発の被災を体験して、それ以降、海外旅行などという遊びのムードが一変して自粛せざるを得なくなった。さらに追い打ちをかけたのは、電力事情の変化と原発依存の電力会社の問題であり、従来の株主への配当金は大幅削減され、電力会社への資産価値は低下して、海外旅行への原資が一挙に消滅してしまい、海外旅行どころではなくなってしまった。

     したがって、それ以降は、2011年、2013年は自粛しており、細々と仲間同士の自前の安い海外旅行から再開をはじめ、少しづつ回復して何とか続けているが、年令もかさんで仲間が減り、細々と続いているのが海外旅行の現状である。そのため、パスポートが切れたら、海外旅行は終わるというのが自然に身についており、それが「終結」の合言葉のように思われてきた。私が「パスポート切れ=海外旅行の終結」という目標が身についたのは、このような経緯からであった。

     2020年の最初の海外旅行から戻って、来年どうするかと改めて考え直しているのであるが、問題はこのM週間の来年がどうなるかということである。来年のプログラムの主だったものを、かいつまんで紹介すると、オペラは、シフ指揮の演奏会形式の「ドン・ジョヴァンニ」K.527があり、ボルトンの「羊飼いの王様」K.208とテイチアーテイ指揮の「カイロの鵞鳥」K.422が、新創作・新演出の初舞台で、どういう形で上演されるかが気になるところである。ウイーンフイルは3回の公演で、2回はバレンボイムである。中でも1月27日の誕生日には、ハ短調ミサ曲K.427が予定されているが、その前半に各歌手がコンサートアリアを歌ってくれるが、これを良く見ると、バスのイタリアのフルラネットが何と私の日本M協会のK.番号である「K.513のコンサートアリア」を歌ってくれるという願ってもない朗報があった。モーツァルトの誕生日・ウイーンフイル・フルラネット・私のK番号と重なるので、神様が私のために用意してくれたコンサートであり、モーツァルト好きの年男への最大のプレゼントではないかと思いたくなってしまう。

     このようなことから、長年にわたる私の海外旅行の2020年を限度とする目標を変更して、来年の郵船のM週間のツアーであれば、杖を使うなどの健康状態に支障がなければ、今年中にパスポートを申請して、来年も参加したいと考え、女房殿にも了解を得ることが出来た。このような神様が用意してくれた機会を無視すると罰が当たるという思いで、実に、嬉しいことである。そのため、出来れば日本M協会などの仲間たちとご一緒に参加できればと、皆さんを誘いながら準備したいと考えている。


20-3-5) 2020年令和2年3月の放送予定、

     2020年、令和2年3月におけるNHKの放送において、初めに「教育テレビ」の毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)の「クラシック音楽館」が、N響定期を中心に放送されている。3月1日には、N響第1926回定期公演としてN響の桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットによるオール・モーツァルト・プログラムで、前半は交響曲第36番「リンツ」K.425、後半はミサ曲ハ短調K.427であり、2019年11月16日 NHKホールで収録されたものである。ブロムシュテットの最新の演奏であるので、是非、録画し、アップし、保存しなければならない。しかし、それ以降の3月3回分、4月の3回分のN響定期には、モーツアルトは含まれていなかった。
       続いてNHKBSプレミアム・シアター(PT)では、日曜日24:00〜4:00の予定であり、3月9日には宮本亜門演出、二期会によるオペラ「蝶々夫人」と藤原歌劇団の「リゴレット」があり、いずれも日本人の手によるオペラなので、最近の向上ぶりをチェックしておきたいと考えている。その他は、ベートーヴェンのものが多く、いずれもNoモーツァルトであった。

      最後に、毎週月〜金曜日の5:00〜5:55の「クラシック倶楽部」では、放送予定がとても詳細になっている。3月分をチェックしてみると、二つのモーツァルトの曲を含んだコンサートがあった。第一は、3月5日のイ・ムジチ合奏団によるものであり、デイヴェルティメントニ長調K.136に始まり、天羽明恵のモテット「踊れ、喜べ」K.165に終わるものである。第二は、3月18日にアロド弦楽四重奏団によるニ短調K.421の名があったが、全曲演奏ではないようだ。
      BS4Kの番組表がぶらあぼ誌に載るようになったが、「クラシック倶楽部」で放送された番組で、音楽面では新しい放送はないようである。以上のNHKのクラシック番組は、次の「NHKクラッシック」の検索で容易にチェックできるので、ここにクラシカ・ジャパンと同様に、アドレス(http://www.nhk.or.jp/classic/)を掲載しておこう。

     一方のクラシカ・ジャパンの2020年3月分の放送については、WEBサイト("http://www.classica-jp.com")クラシカ・ジャパンでチェックするように、10月分から改正されている。今回の3月号では、特集は「年間特集」として、「ベートーヴェン生誕250年」であり、亡くなった指揮者ヤンソンスのコンサートとバーンスタインの残された名映像が繰り返し放送されていた。そのせいもあって、3月分のコンサートでは、すでに収録済みのソフトばかりであり、モーツァルトの新譜は見当たらず、残念であった。

     レコード芸術誌の2020年の3月号の特集では、「巨人ベートーヴェン−革命家降臨−」であり、今年の生誕250年を最初に飾る特集であろう。内容は格調が高く、保存版として重宝しそうなものとなっていた。
      また、3月号の新譜月評の特選盤として選ばれたソフトは15ソフトといつもの半数であったが、その中にはモーツァルト関係2ソフトが含まれていた。第一は、アンドルー・マンゼ指揮、ハノーファー北ドイツ・フイルの交響曲第40番、第41番K.550&K.551 であり、中庸なテンポによる聴きやすい演奏でワルターやベームに近い演奏のようであるが、繰り返しを含んでいるので、74分45秒の長時間収録版のようである。第二は上原彩子による「モーツァルトとチャイコフスキー」となっており、収録曲は変奏曲ハ長調K.265、チャイコフスキー「四季」作品37、幻想曲ニ短調K.397、ピアノソナタ第11番イ長調K.331「トルコ風」であった。ビデオ・ディスク分野では、珍しく10ソフトもあり、特選盤が3種類も出ているのに、ここでもノー・モーツァルトであった。
      「先取り!最新盤レビュー」の10曲の中には、ワルターの全ステレオ録音によるSACDハイブリッド・エディション版第5弾というもので、ソニークラシカルの「コロンビア響」のものであった。モーツァルトのものは、5枚中何枚になっているであろうか。
      「海外盤レビュー」では、M.A.ウィレンス指揮ケルン・アカデミーの演奏で、行進曲K.249とハフナー・セレナードK.250があり、独奏ヴァイオリンはライラ・シャイエークのようである。ピリオド奏法によるセレナード集第2弾のようで、安田さんの解説では期待できそうである。

     毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、外出を控えざるを得なくなってきたので、今月は超多忙でもあり、省略してしまった。


20-3-6) 2020年令和2年3月のソフト紹介予定、

     3月1日のクラシック館の放送で、プロムシュテッド指揮N響で「リンツ交響曲K.425とハ短調ミサ曲K.427が演奏される情報を得て、早速、嬉しさのあまりHDD録画をセットした。また、3月5日には、イ・ムジチのK.136とK.165が放送されるという。モーツァルティアンにとっては、限りない嬉しい情報であった。今の予定では、これらは録画したものをよく聞いてから、4月号でアップロードされる予定となる。今回の3月号においても、最新映像の「戴冠ミサ曲」K.317、と2019年のM週間公演のオペラ「タモス」をアップする予定である。この「タモス」は現地でライブで見て何もわからなかった代物であり、これはかなり勉強しなければならないので、大変だと考えている。このように、最新録音が続くと、初めての紹介になるので、張り切らざるを得ない。

     3月号の第1曲は、ミラノ・スカラ座の2018クリスマス・コンサートより、戴冠ミサ曲ハ長調K.317をお送りするものである。それにはモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618も最後に歌われていたので、アップしたほか、最後にクリスマスに相応しい「きよしこの夜」のテノール・合唱・ソプラノの美しい演奏が加わっていたのでご報告したいと思う。指揮者は、D.ファソリスという指揮者で、前半のヴィヴァルデイのミサでは、チェンバロの伴奏も行っていた。久しぶりのこの「戴冠ミサ曲」K.317の収録で、映像では5曲目となり、教会での演奏や、今回のようなオペラ劇場での演奏会形式の演奏など、多彩な演奏から選んで聞くことが出来る。

     3月号の2曲目は、これが最後のクレーメルとアーノンクールのヴァイオリン協奏曲第三番ト長調K.216の古い演奏であった。この曲の映像は、ヴァイオリン協奏曲の中では最も数が多く既に18演奏もの種類があるので、大方の著名なヴァイオリニストは、演奏しているかもしれない。この演奏は、ウイーンの楽友協会で撮られたものであるが、観客が見えないので、いわゆるライブでなく、スタジオ録音という扱いになるのであろうか。しかし、クレーメルのソリストぶりは、見ていても演奏に集中しきっており、演奏に陶酔しきったような仕草で演奏しているので驚いてしまう。

     3月号の第三曲目は、モーツァルトが作曲した劇音楽「エジプト王タモス」K.345をもとに再創造した「タモス」であり、その原作は、1774年にウイーンで初演された5幕構成の芝居であり、モーツァルトが作曲したのは、2曲の合唱曲と、5曲の幕間音楽(管弦楽曲)とフィナーレであった。しかし、これだけではストーリーにならないので、演出家パドリッサが「魔笛」K.620や「ツアイーデ」K.344などのモーツァルトの他作品を加えて、新たにオペラ風の劇作品として再構成したものである。
      序曲には、交響曲第26番変ホ長調K.184が使われ、紀元前3000年のエジプトを舞台にしたSFファンタジーという趣の超モダンな新演出で、演出者の属する「ラ・フラ・デルス・バウス」が得意とするアクロバット・ダンサーも起用され、大掛かりな新しいスペクタキュラーな舞台が出現しているが、その必然性がライブを見た観客にはさっぱり理解できないように思われた。それを少しでも解読できるのが、この今回の日本語字幕付きの映像であろうと思われ、早速、作業を開始しているが、演出者の「T.H.A.M.O.S.」と名付けた標題を理解することから始めなければならないようである。

(以上)(2020/02/28)



目次5にもどる 目次4にもどる
目次3にもどる 目次2にもどる
目次1にもどる 私の新ホームページへ