モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成28年9月号−−

(ラトル指揮ベルリンフイルによるヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364および尾高忠明指揮NHK交響楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365、/クイケン・アンサンブルによるフルート四重奏曲第4番イ長調K.298、第2番ト長調K.285a、および第1番ニ長調K.285、/テイチアーテイ指揮エイジ・オブ・インライトメント・オーケストラ、デイヴィッド・マクヴィカー演出による「後宮」K.384、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成28年9月号−

(ラトル指揮ベルリンフイルによるヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364および尾高忠明指揮NHK交響楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365、/クイケン・アンサンブルによるフルート四重奏曲第4番イ長調K.298、第2番ト長調K.285a、および第1番ニ長調K.285、/テイチアーテイ指揮エイジ・オブ・インライトメント・オーケストラ、デイヴィッド・マクヴィカー演出による「後宮」K.384、)

16-9-0、平成28年/2016年9月初めの近況報告、
−リオのオリンピックから得たもの、4年後の東京大会で必要なもの−

16-9-1)、東北地震の大津波で被災した海浜地域を二泊三日で訪問する。 
16-9-2)、加藤浩子先生のフェライン7月例会報告−オペラ「コジ」の過去と現在−
16-9-3)、アーノンクールのブランデンブルグ協奏曲がクラシカ・ジャパンで甦った。
16-9-4)、最新のモーツァルト週間(2014)での弦楽五重奏曲全集(2DVD)の入手、
16-9-5)、2016年9月号の放送番組予定、
16-9-6)、2016年9月号のソフト紹介予定、

(最新の放送より、二つのソリスト二人の協奏曲の協演、K.364 & K.365)
16-9-1、サイモン・ラトル指揮ベルリンフイルによるヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364、樫本大進(V)&アミハイ・グロス(Vla)、2015年9月20日、ルッツエルン・コンヴェンション・センターホール、および尾高忠明指揮NHK交響楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365、ピアノ;小曽根真とチック・コリア、
第1835回N響定期の演奏、2016年5月14日、NHKホール、
(20160220、クラシカJの音楽祭放送をHDD-1に収録、および20160703、NHKクラシック音楽館のN響定期の放送をHDD-5に収録 )

(古いS-VHSより;クイケン・アンサンブルのフルート四重奏曲3曲)
16-9-2、クイケン・アンサンブルによるフルート四重奏曲第4番イ長調K.298、第2番ト長調K.285a、および第1番ニ長調K.285、
1994年11月17日、東京文化会館小ホール、
(演奏者)フラウト・トラヴェルソ;バルトルド・クイケン、ヴァイオリン;寺神戸亮、ビオラ;フランソア・フェルナンデス、チェロ;ヴィーラント・クイケン、
(19950429、NHKクラシックアワーの放送をS-VHS-157.2に収録)

(最新のクラシカJのオペラ;2015グラインドボーンOPの「後宮」)
16-9-3、ロビン・テイチアーテイ指揮エイジ・オブ・インライトメント・オーケストラ、デイヴィッド・マクヴィカー演出による「後宮からの逃走」K.384、
グラインドボーン合唱団、2015年10月、ロイヤル・オペラ・ハウス、
(配役)コンスタンツエ;サリー・マシューズ、ベルモンテ;エドガラス・モントヴィダス、オスミン;トビアス・ケーラー、ブロンテ;マリ・エリクスモーエン、ペドリオ;ブレンデン・カンネル、太守セリム;フランク・ソレル、
(2016/07/28、最新の日本語付きのBDをタワーレコードで購入、OPUS ARTE)



16-9-0、平成28年/2016年9月初めの近況報告、
−リオのオリンピックから得たもの、4年後の東京大会で必要なもの−

      リオ・オリンピックが数々の話題と日本人選手たちの大活躍とともに、無事、終了したが、全体としての印象は、テレビや新聞で、充分に楽しませてもらったと感じており、4年後の東京大会への期待が大いに高まったように思われる。これはわれわれ日本人ばかりでなく、今回の日本人選手たちの活躍を世界の人々は注目して見ており、あの組織力のある日本なら、東京大会ではもっと凄いオリンピックになるだろうと考えているに違いない。これから小池新知事を始め、国、オリンピック組織委員会など、関係者により、4年後に向けての準備が盛大に進められると期待するが、ここでは以下の日本独自の問題について万全を期していただきたいと思う。

       第一は、暑さ対策である。8月に入って西日本における猛暑は大変なものであった。また、8月に入って東京周辺の台風騒ぎやローカルな集中豪雨騒ぎは想像以上のものがあった。この時期に開催することを承知の上で引き受けたからには、想定外のことがないように、あらゆることをしっかりと考えておかなければならない。またリオでは心配したものの余り問題はなかったようであるが、テロ対策についても万全を期して欲しいものである。また20日間近くの間には、地震騒ぎも予想されるかもしれない。天候のことは昔から神頼みの面があるが、起きたことに対する対処の仕方は、あらかじめ充分に考えておかなければならない。
       私は今年80歳になったが、4年後の東京大会を見てからあの世に行きたいと改めて考えている。東京大会は日本を世界の人たちに開放するまたとない機会であると思われ、島国の日本があらゆる意味で変化するきっかけを与えるように思われるので、関係者の方々には大変であろうが、成功に向けて万全の備えをお願いするものである。


16-9-1)、東北地震の大津波で被災した海浜地域を二泊三日で訪問する。

       今年80歳になり、そろそろ終活の時期を向かえて、最近では近所のお寺とのお付き合いを大切にしているが、このたびお世話になっている慈本寺の主催で、「東北復興地視察と松島・気仙沼の旅」が9月6日(火)から8日(木)まで、二泊三日で予定されていたので、今年は家内とともにこの旅に参加することとした。

旅行は全てバスツアーであり、概略の行き先を述べると、まずバスで常磐道を走り抜け、塩釜から松島遊覧船に乗り、海上にて献花をし、本堂の新装なった伊達家菩提寺・国宝瑞厳寺を訪問するのが第1日の目玉であった。この日は南三陸温泉(ホテル観洋)に宿泊する。翌日は、南三陸町の防災庁舎で供養(語り部とともに復興地視察)を行ない、続いて気仙沼復興市場を訪問し、唐桑半島ビジターセンター・津波体験館や陸前高田の奇跡の一本松などを見て、2日目の宿泊地気仙沼温泉(プラザ・ホテル)に宿泊する。三日目は、海産物センターに立ち寄り、登米みやぎの明治村・教育資料館に立ち寄り、築館ICより東北道・常磐道経由で柏に到着する予定となっている。

旅行が終わると、慣例に習って「旅行記録」をアップする予定と考えているが、松島以外は初めて行く地なので、楽しみにしている。家内との国内旅行は年1回、これまで、沖縄、広島と続いてきたが、心残りがないように見納めるつもりで続けている。今回は全てお任せのバス旅行であり、安心して被災者の冥福を祈ってくる積もりである。


16-9-2)、加藤浩子先生のフェライン7月例会報告−オペラ「コジ」の過去と現在−

●モーツァルテイアン・フェライン7月例会の報告(第361回)

演題:「コジ・ファン・トウッテ」の過去と現在
お話:加藤浩子氏

「コジ・ファン・トウッテ」は、ダ・ポンテ三部作の最後を飾る作品で、究極のアンサンブル・オペラと言われているが、一方で物語の結末がすっきりしない作品とも、演奏解釈がさまざまに行われる余地がある作品とも言われている。以前にフェラインで取り上げた「ドン・ジョヴァンニ」と「フィガロの結婚」に続き、今回はこの論議を呼ぶオペラをとりあげ、いくつかのCDとDVDを聴き比べ、見比べながら、時代を追っての演奏の変遷と、なぜそのような解釈が出てきたか、その背景を考えて見ようということであった。



はじめに、ベームの「フィガロの結婚」のDVD(1975)から、第1幕の第7番の三重唱を見ながら、隠れていたケルビーノが発見されて、バジリオの歌うせりふ「女はみんなこうしたもの(コジ・ファン・トウッテ)」を確認し、これが正式なタイトルになった由来を確かめた。続いてこのDVDから第4幕の最終場面の伯爵夫人が伯爵を「許す」シーンを見て、この場面がこの作品の真骨頂であり、「ドン・ジョヴァンニ」では「地獄落ち」のシーンが真骨頂であるとすれば、「コジ・ファン・トウッテ」の最終場面の6人の合唱による恋の結末は、極めて曖昧であるとされた。先生は、このオペラ「コジ」の真骨頂は、生真面目なフィオルディリージの陥落の瞬間(第29番の二重唱)、「愛」が全てを吹き飛ばす場面であり、ただそれが裏切りといえば裏切りのシーンでもあるので、他の二作のように決定的な解決だと感じられない、なので他の2作に比べて結末がすっきりしないオペラであり、その結果演奏解釈がさまざまに行われる余地を残していると強調なさっていた。そしてこれが「コジ」がふところの深い作品とか味のある作品と解釈される所以であるとお話しされた。

この第29番の二重唱をアーノンクール・ポネルの映像(1988)を見ながら、音楽がアダージョで始まり、アレグロの二重唱になり、ラルゲットからアンダンテに至る愛が細かく進行するプロセスやオーボエの悲しい音色を確かめたが、シンプルな音楽でこれだけ劇的に愛を語ることの出来た作曲家はモーツァルトしかいないと話されていた。このDVDでドラベラが陥落するグリエルモとの第23番の二重唱を見たが、ここでは初めからグリエルモがプレゼントを手にしていて、ドラベッラが陥落することが最初からわかっており、フェッランドとフィオルディリージの二重唱に比べて劇的な起伏は少なく、対照的に出来ていると話された。



 続いてベームの「コジ」のCD(1963)で、実にゆっくりした優雅な序曲と、シュワルツコップの歌う第25番のロンドを聴いたが、彼女の歌い方は真面目なプリマドンナ的な格調高いフィオルディリージであった。この1960年代の古い演奏法に対して、およそ60年後のクルレンツイスの最新のCD(2014)で、序曲とこのロンドを聴き比べた。序曲は古楽器による色彩感・リズム感に富んだフレッシュな序曲であり、ケルメスの歌う第25番はノン・ビブラートのバロック奏法で歌われ、清楚な澄んだ歌い方で装飾が自由に付けられていた。このCDでは、楽譜にない装飾や楽器まで使われ、思いがけぬフォルテピアノの響きがアリアなどにもあって驚かさせられるが、クルレンツィスは当時、このような自由さがあったと考えて解釈しているようだった。先生はベームの演奏を、「崇められるべき美しきモーツァルト」、一方のクルレンツイスの奏法を「愛の革命家としてのモーツァルト」と称しておられたが、このおよそ半世紀の間にモーツァルトの音楽に対する一般的な考え方が変わってきた。すなわち、崇められる神のような存在から、人間的な身近に感じられる存在に変わってきており、そのことが演奏法にも反映されていると思われる。オペラにおいても、「愛」や「人間関係」の描き方が、演出における「読み替え」が盛んになったこともあり、多様化してきた。

休憩後は、ムーテイ・ハンペ演出のザルツブルグ音楽祭のDVD(1983)を見て、伝統的な海のある演出の美しさ、シンメトリーな美しさを第1幕の始まりの三重唱、フィナーレの始まりの二重唱などで確認しながら、これが1980年代を代表する伝統的な演出という評価がなされていた。

これに対し、「読み替え」のはしりの例として、P.セラーズ演出のニューヨークのバー「デスピーナ」の「コジ」のDVD(1990)をさらりと見たが、最初から真面目な恋愛劇や、シンメトリーなどの伝統的なものを避け、現代の都会の人間的な自由な恋愛ごっこの姿を描いているようだった。続いて、「読み替え」の傑作の例として、デーリエ女史演出のベルリン国立OPのDVD(2002)の一部を見たが、飛行場のカウンターでいきなり男の三重唱が始まって驚かせ、ジャンボの「コジ」号にのって戦場に出発する特色ある明るい映像であった。先生は、この演出が女性の心理状態を良く表出して説得力があり、これだけ行き届いた現代風な「読み替え」演出なら、共感を持つ人が多いであろうと述べておられた。(ただし、男性にはその良さが理解できぬ演出でもあった。)

冒頭からこの「コジ」は、愛の結末がすっきりしないオペラであることでお話しが始まっていたが、先生はこのオペラがどう終わろうと必ず疑問に思うところがあり、広い解釈が許されるので、余り詮索せずに、人間とはそういうものと考え、余り結果を決めつけない方が良いのではないかと、結ばれていた。時間がなくて残念ながら、先生のメモに残されていた音楽的には完璧な「アンサンブル・オペラ」の側面(重唱の素晴らしさ)のDVDによる確認が抜けてしまっていた。普段、個人的には見過ごしてしまう重要な場面の見較べ・聴き比べが楽しめて、先生の熱意あるお話しに感謝しながら、素晴らしい例会であったとご報告して結びとする。 (以上)

    (2016/07/24、文責、倉島 収)


16-9-3)、アーノンクールのブランデンブルグ協奏曲がクラシカ・ジャパンで甦った。

       アーノンクール(1926〜2016)が指揮をしたり、チェロとヴィオラ・ダ・ガンバを弾いたブランデンブルグ協奏曲全6曲のクラシカ・ジャパンによる追悼番組のHV放送が開始され、およそ20年前に楽しんだレーザーデイスク(以下、LDと略称)による映像が、今回の放送で新たに甦ったように見えていた。これによって新たにいろいろなことが確認できたので、是非、ご覧いただきたいとお薦めする。この映像は1982年7月にヴィブリンゲン修道院図書館ホールで収録されたものであり、美しい室内の背景とともに、57歳の元気だったアーノンクールの姿が見られるほか、コンサートマスターのアリス夫人やモザイク四重奏団のメンバーのヘーベルトなどの若い姿を改めて見ることが出来る。

今回収録したこの映像には、LDでは見られなかったアーノンクール自身による解説がドキュメンタリー風に各曲にそれぞれ添付されており、各曲の解説や古楽器の特徴などの説明がなされているが、コルノ・ダ・カッチャ(狩猟ホルン)やナチュラル・トランペットやヴィオール・ダ・ブラッチョなどのユニークな古楽器も使われていることを知り、改めて驚かされた。また、チェンバロやオルガンを弾くヘルベルト・タヘツイや縦笛を吹くアーノンクールのお嬢さん(?)の姿も見え、映像でなければ分らないいろいろな楽しみが新たに発見できた。演奏もかって昔感じたようなアーノンクール特有の極端な緩急や強弱などの癖が余りなく、これまで彼の古い映像に感じられてきた挑戦的な姿勢のようなものとは異なった、室内楽的なアンサンブルを楽しむ姿がここにあるような気がした。20年前にはモダン楽器のフルオーケストラで演奏されることが当たり前だったこの曲の演奏とは、ここには別のものがあることを知らせてくれたように思われた。

私はモーツァルトの映像でアーノンクールを追いかけてきたものであるが、モーツァルトにおいては、彼のデビュー当時のCDやLDと、最近の演奏とはかなり異なってきたことをいろいろな映像で確認している。しかし、彼のバッハ演奏においては、今回の映像のように、古いものから一貫して、彼の姿勢はピリオド演奏の普及に焦点が置かれていることを改めて感じさせられた。 (以上、2016/08/27記)


16-9-4)、最新のモーツァルト週間(2014)での弦楽五重奏曲全集(2DVD)の入手、

       10月号と11月号の2回に分けてアップロードしたいと考えている、最新のモーツァルト週間(2014)での弦楽五重奏曲全集(2DVD)を入手したので、ご紹介しておきたい。この演奏は、四重奏団プラス第二ビオラの編成ではなく、以下のメンバーによる演奏で、知っているのは第一ヴァイオリンのルノー・カピュソンとチェロのクレメンス・ハーゲンだけなので、とりあえず、カピュソン・ハーゲン五重奏団とでもしておこうか。第二ヴァイオリンがAlina Ibragimova、第一ビオラがGerard Cause、第二ビオラがLea Hennino、という布陣であった。
        カピュソンは、アルゲリッチとたびたび来日し、彼のチェロの弟さんとアンサンブルを楽しんでいる姿を記憶しており、またハーゲンはハーゲン四重奏団の重要人物なのにどうして自分の仲間と五重奏曲を演奏しないか不思議に思っていた。従って、今回の五重奏曲は、この曲のための新しい集団のように思われた。

       今回の演奏は、モーツァルテウムのグロッサーザールで演奏されており、DVD1には、第1番変ロ長調K.174、第6番変ホ長調K.614および第3番ト短調K.516、またDVD2には、第4番ハ短調K.406、第5番ニ長調K.593および第2番ハ長調K.515が含まれていた。いずれも軽快なテンポで、見事な弦楽合奏が楽しめるので、是非、アップロードを楽しみにしていただきたい。

               この演奏は2014年のモーツァルト週間での収録であるが、私が行った2015年には、ザルツブルグ出身のハーゲン四重奏団を聴いていたし、この時は新旧のピアニストたちの沢山の演奏を聞くことができた。この週間では、午前11時、?時、夜の3度、コンサートを集中して楽しむことが出来るので、短い期間に沢山のコンサートに接することが出来、観光よりも音楽に専念したい方に向いていると言えそうである。


16-9-5)、2016年9月号の放送番組予定、

           2016年9月におけるNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)の「クラシック音楽館」が、N響定期を中心に放送されている。9月はいつもと異なっており、4日はN響のほっとコンサート、11日はサンクトペテルブルグフイル、18日は大阪フイルの出番となっており、これらのコンサートでは、モーツァルトは残念ながら期待できないようである。
        続いてNHKBSプレミアム・シアターでは、日曜日24:00〜4:00の予定であり、9月の音楽関係の予定では、11日と25日がしか予定されていないが、11日はパリ・オペラ座のエトワ−ル・ガラ2016となっており、バレー関係か、25日は小澤征爾の松本フェスト2016の予定であり、いずれも、モーツァルトを含むかどうかは不明である。
         最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」では、今月は曽根麻也子、樫本大進の赤穂・姫路音楽祭、庄司沙也香などの名が見えるが、モーツァルトの曲が含まれているかどうか、収録済みではないかと、毎週直前に、面倒でもチェックする必要がある。

         一方のクラシカ・ジャパンでは、9月号のクラシック大全第2章の10大オーケストラの注目の指揮者&オーケストラでは、クリーブランド管弦楽団の名が挙がっており、ウエザー・メストのブラームス交響曲全集のようである。また、ヨーロッパ直送の「夏の音楽祭2016」として、ザルツブルグ・グラファネック・タオルミーナ・ブレゲンツの話題の5公演を日本初放送とあるが、オペラまたはガラコンの大味なものが多く、モーツァルトに関係はなさそうである。また「アーノンクール追悼」の番組を期待していたが、今月はハイドンの「四季」と「月の世界」であり、前者は収録済みである。日本では入手出来ない「イドメネオ」(2008)の放送を日本語字幕付きでお願いしたい。

          レコード芸術9月号では、特集は「ヴィルトゥオーゾ・ピアニストの世界」であり、究極のピアニスト5傑には、ホロヴィッツ、ギレリス、リヒテル、ルービンシュタイン、ラフマニノフの名が挙がっており、現役の5傑にはアルゲリッチ、アムラン、ソコロフ、4位は4名おり、ヴォロドス、カツァリス、プレトニョフ、ポリーニの名が挙がっていた。現代のヴィルトゥオーゾ・ピアニストには、モーツァルトを弾かないピアニストが出てきたようだ。
       9月号の新譜月評の特選盤には、モーツァルトのCDとしては、約20CDのうち1CDで、フランク・ペーター・ツインマーマンのヴァイオリン協奏曲集のK.213、K.219、K.364のものが選ばれていた。彼は、映像でも残しているが、2015年6月、バイエルン放送響とヘラクレス・ザールでの録音のようである。なしであり残念であった。新譜として紹介されていたものは、イヴォンヌ・ロリオのピアノで、ピアノ協奏曲第21番、第26番、第25番のCD2枚組、およびエリーザベト・イエス=クロブフィッチュという人のヴァイオリンのヴァイオリン・ソナタ全集(CD6枚組)が珍しかった。
海外盤レビューでは、8月号のこの欄で新規に入手した2015年グラインドボーンの「後宮」の日本付きのBDが、長木誠司氏の解説で紹介されていた。我が意を得たりという自分の感触とほぼ同様の記事なので、満足しており、早速、9月号に取り入れている。

          毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、 8月末に山野楽器に立ち寄って、チェックしてきたが、8月号が多すぎたせいか、今回は、残念ながら、空振りに終わっており、レコ芸とぶらあぼ誌を入手してきた。


16-9-6)、2016年9月号のソフト紹介予定、

      ここ数ヶ月は、古いソフト中心にアップロードを続けてきたが、最近、新しい放送のソフトや新規購入のDVDやBDが揃ってきたので、やはり新規ソフトを重視して、ソフト紹介を続けて行きたいと思う。9月号では、放送からの新規協奏曲ソフトと、従来のS-VHSのテープからの室内楽、新規購入のBDによるオペラの三本立てで行きたいと思う。

       9月号のトップのソフトは、サイモン・ラトルとベルリンフイルの2015年のルッツエルン音楽祭の最新コンサートから、何とコンサートマスターの樫本大進が弾く ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364をお届けする。これ1曲では寂しいので、もう1目は、NHKのクラシック音楽館の放送で、尾高忠明指揮NHK交響楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365であり、ピアノはジャズピアニストとして著名な小曽根真とチック・コリアの協演による演奏で、第1835回N響定期の最新の演奏であった。この2曲はいずれもモーツァルト好きには話題になりそうな演奏なので、早く取り上げたいと考えたものである。これらのK番号が並んだ変ホ長調の有名曲2曲は、今回の演奏のアップロードにより、やっと全曲のアップが完成することになり、一歩一歩、このHPが完成に近づきつつあることを実感するものである。

      9月号の第2曲は、かねてアップしたかったクイケン・アンサンブルの来日公演記録であり、フルート四重奏曲第4番イ長調K.298、第2番ト長調K.285a、および第1番ニ長調K.285の3曲が収録されており、1994年11月17日、東京文化会館小ホールでの演奏であった。バルトルド・クイケンは、当時は初めて見るフラウト・トラヴェルソを巧みに演奏し、ヴァイオリンは寺神戸亮であり、チェロはお兄さんのヴィーラントであった。当時は古楽器演奏は珍しかったので、貴重な映像として何度も見たことを記憶しているが、モーツァルト協会の例会場の小ホールで20年以上も前に収録されたものであり、音声・画質とも最低のレベルであることが残念であった。この4曲のフルート四重奏曲も、この映像のアップロードにより、数は非常に少ないが、全曲のアップが完成する。

       9月号の第3曲目は、2015年のグラインドボーンのオペラ「後宮」であり、最新の映像が日本語字幕付きで入手出来るのは有り難いことである。この映像は、実に美しい画面であり、付録の演出者マックヴィッカーの語り(日本語訳が付属していたのは有り難かった)では、作曲家と台本作者の意図を忠実に理解するため、従来、かなりカットされていたものを90%生かすようにし、舞台も18世紀当時のイスラム社会を再現することに努めたという。そのせいか、舞台も劇の進行も非常に新鮮であり、過去の演出者の読み替え劇で毒されたこのオペラが、新たに甦ったように見えていた。指揮者のロビン・テイチアーテイとエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団&グラインドボーン合唱団の組合せは、2012年8月、グラインドボーン歌劇場における「フィガロの結婚」のライブ収録(13-10-3)で確認済みであり、今回もいきいきとした古楽器演奏が楽しみであった。
     このオペラ「後宮」も、今年に入って2映像目のアプロードとなり、全23組の映像のアップロードが完成しており、全映像を見た後の「総括作業」の順番になっているが、多忙すぎて手が回らない状態にある。


(以上)(2016/08/26)



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