(最新のBSプレミアムのオペラから;2013年ザルツ音楽祭の「後宮」)
15-9-3、ハンス・グラーフ指揮、カメラータ・ザルツブルグ、ザルツブルグ・バッハ合唱団による「後宮からの逃走」、
A・マルターラー演出、ザルツブルグ空港格納庫、TV画面による生中継ライブ、2013年ザルツブルグ音楽祭、

−飛行場の格納庫からオーケストラの音が鳴り響き、その前の広い待機場がファッションショウの現場であり、大勢の観衆の見守る中で、オペラが演じられライブ撮影が行なわれていたが、画面では見事なオペラ映像として編集され、結果的に新演出による現代版の「後宮からの逃走」として上演されていた。誰しもが初めて目にするこの劇場外のオペラ作品は、飛行機を見たりファッションショウを見たりして、その奇抜な場面に驚かされ目新しさを覚えたが、一方では、歌手たちがイヤフォンでオーケストラや他の歌手の声を聴いて歌うのは大変であったろうし、観客やカメラを前にして歌うことにも抵抗があったであろうと思われる。しかし、行動力のあるファッション界の帝王の新しいセリムを得て、また、奇抜な場面にも役を貫いたベルモンテやコンスタンツエやオスミンの力演を得て、何とか緊張感溢れるヘリコプターによる「飛行場からの脱出」劇を成功させたことに、関係者のご苦労を思って敬意を表したいと思う。しかし、新演出により目新しさはあっても、音楽的な感動が深まったという経験がないのも事実であり、この映像は、新演出オペラの一つの実験台として評価し、これからのオペラの動きを見る指標の一つにしたいと思う−

(最新のBSプレミアムのオペラから;2013年ザルツ音楽祭の「後宮」K384)
15-9-3、ハンス・グラーフ指揮、カメラータ・ザルツブルグ、ザルツブルグ・バッハ合唱団による「後宮からの逃走」K.384、
A・マルターラー演出、ザルツブルグ空港格納庫、TV画面による生中継ライブ、2013年ザルツブルグ音楽祭、
(配役)ファッション界の帝王セリム・パシャ;トビアス・モレッテイ、オスミン;クルト・リドル、ベルモンテ;J・カマレナ、ペドリロ;T・エーベンシュタイン、コンスタンツエ;D・ランカトーレ、ブロンテ;R・ネルセン、
(2014/5/28、NHKBSプレミアムの放送をHD-2にHV録画、)

       続く15-9-3のオペラは、2013年ザルツブルグ音楽祭のオペラ「後宮」の映像であり、NHKのBSプレミアムで収録したもので、何とザルツブルグ空港でライブ収録されたおかしな演出によるものであった。コンスタンツエ役は、当初、D.ダムロウの出演が予定されていたが、直前になって一身上の都合でキャンセルしたと言う。飛行場内を移動して、観客の前でライブで歌うというオペラで、ついに歌手にも嫌われる演出家のやり方が登場している。イタリアの新進ソプラノのD.ランカトーレがスペインでの「椿姫」の公演を終えて、急遽、直前に参加を決めて、事なきを得た。



いろいろと話題を呼んだオペラであったが、ハンス・グラーフ指揮、カメラータ・ザルツブルグのオーケストラとザルツブルグ・バッハ合唱団による「後宮からの逃走」である。A・マルターラー演出によるザルツブルグ空港格納庫で撮られた、TV画面による生中継オペラ・ライブであり、2013年ザルツブルグ音楽祭の話題の作品「空港?からの逃走」である。この映像には、本番の前にドキュメンタリー風の日本語字幕のついた「メーキング」があったので、事前に予備知識を得て、本番を見ることが出来たので、非常に助かった。オペラ劇場内での劇の進行に飽き足らず、ついに劇場外の場所を変えた生中継劇をTV画面によりオペラとして楽しもうという趣向のようであった。



       序曲が始まる前に映像では、オペラ劇場のボックスシートに主役の2組の正装したカップルの姿が映り、一方、向かいの席から赤いドレスを着た女主人の美しい姿を凝視して呟いている男の姿が映っていた。その男がファッション界の帝王セリム・パシャであり、何としてもあのペルシャの花嫁のような美しい女性を手に入れると呟いていた。




     そして、場面が変わって、ハンス・グラーフ指揮の序曲が早いテンポで颯爽と始まった。場所は何と空港の一角にある格納庫の中か、オーケストラがすっぽりと納まって、威勢良く序曲が進行していたが、映像は次第に格納庫から離れて広い広場が写されていた。そこには飛行機やヘリコプターが駐機しており、ファッション・ショウが行なわれる場所であり、その周りには洋服を仕立てている女性軍の姿や、モデルのヘアー・スタイルを仕上げる職人やモデルなどの姿が写されていて、スタイルの良いモデルたちの動く姿が見え隠れして準備作業に忙しい様子であった。





        序曲が終わると走ってきたタクシーから男が降りて、辺りを見渡しながら「ここであなたに会えるのか、コンスタンツエ」と第1曲を歌い出していた。彼がベルモンテのハビエル・カマレナであり、イヤフォンから聞こえてくるオーケストラに合わせて朗々と歌っていたが、周りではファッション・ショウの準備の作業が進んでいるようであった。ベルモンテは広い場所で誰かを探しているようであったが、建物の二階の一角で体操をしている男を見つけて、「ここはセリムの屋敷か」と尋ねていた。体操を続ける男がオスミンであり、クルト・リドルのお馴染みのひげ面が、ラ、ラ、ラと歌い続けており、ベルモンテは無視された。






    ベルモンテは失礼だと怒りだして「爺さん」と呼び掛け、ペドリオのことを聞こうとすると、ペドリオの名を聞いた途端に大男のオスミンは怒りだし、やがて二人が罵しり合う第二番の喧嘩ごしの二重唱に発展していた。そして、最後には、オスミンは腹を立てて立ち去ったが、途中でペドリオに会ってしまった。そこでオスミンは、再び、いきり立って「女どもを狙うお前達よそ者が大嫌いなんだ」と声を荒立てて第三番のアリアを歌い、挙げ句の果てに、一息入れてから、アレグロになって「お前達は首切り・首吊りだ、地獄に落ちろ」と口癖になっている歌を歌って大騒ぎしていた。







      そこに残されたペドリオと姿を現したベルモンテは意外にも早く再会し、コンスタンツエが無事で元気でいることを知り、さらに遠くに綺麗なコンスタンツエの姿を見つけてしまった。そして、ベルモンテは思わずコンスタンツエに会いたい一心で、第四番のアリアを勢いよく「僕のコンスタンツエ!」と歌い出した。彼のその胸の高鳴りを現すようなピッチカートの伴奏は聞こえなかったが、ベルモンテの声も良く伸びて、格調の高い素晴らしいアリアを歌っていたが、直ぐ傍にいる聴衆たちに囲まれて歌いずらそうに見えていた。


        威勢の良い第五番の行進曲が始まり、オーケストラが華やかにセリムとコンスタンツエの登場を告げていると、画面は合唱団による賑やかな太守を讃える合唱が続き、中間に四重唱もあって堂々と合唱が終了していた。この合唱は、トルコ風にトライアングルやシンバル、大太鼓、ピッコロを含めた総奏で華やかに伴奏されていた。



       画面が変わると太守がコンスタンツエに熱心に求愛をしており、なぜそんなに悲しむのかを尋ねていた。コンスタンツエは、太守の寛大さに感謝しながら、第六番のアリア「私は恋をしていて幸せでした」で苦悩の本心を強く歌っていた。若いランカトーレは、可憐な姿で心の苦しみを歌っており、後半では声も良く伸びて、コロラトゥーラの技巧も織り込んで、セリムには「身も心も捧げた人がいたので応じられない」と「時間が欲しい」と答えていたが、その健気な姿が太守の心を一層強く惹き付けていた。


            そこへペドリオがベルモンテと共に登場し、太守のお気に入りのペドリオが、ベルモンテをファッションの調香師であると紹介して、太守に出入りを許された。そこで二人は驚喜して中に入ろうとすると、オスミンが現れて邪魔をして一対二の面白い第七番のケンカの三重唱になっていた。大勢の観客の前で、両手にロープを手にして入れまいとするオスミンを、この演出では二人がかりでオスミンを懲らしめて、二人が中に入り込むことに成功して一区切れとなっていた。第一幕全体を通じてハンス・グラーフの指揮振りは、テンポ良く軽快に進めており、歌手陣も舞台とは異なる動きに戸惑いながらもまずまずの歌を聴かせて、進行に協力しているように見えた。



        続いてブロンテとオスミンが登場し、ブロンテが「乙女の心を得るためには」とリート「すみれ」に似た第八番のアリアを歌い出し、オスミンに教えていた。しかしオスミンは優しい素振りをしたブロンテに手を出そうとすると、ブロンテはコケットリーな仕草でオスミンを退けていた。オスミンが怒って「ペドリオに近づくな」と歌い出し、「私は奴隷ではない」と反発するブロンテがオスミンをピシャリと退けて、二人のケンカのアレグロの第九番の二重唱となっていた。曲はアンダンテになって言い合いの二重唱が続いていたが、ブロンテはテンポがのろい大男を手玉にとって、再びアレグロになるとオスミンは言い負かされてしまい、ブロンテは健在であった。



      コンスタンツエが遠くから姿を現し、美しい前奏のオーケストラの下でレチタティーヴォで寂しい気持ちを歌ってから、「悲しみが私の運命になった」と切々と第10番のアリアを歌い出した。この悲しみに満ちた暗い嘆きのアリアは単独でも良く歌われるが、ランカトーレのこのアリアは、セリムにもかれる気持ちを訴えており、より複雑な思いを感じさせていた。そこへセリムが現れコンスタンツエにまだ決心が付かぬかと催促をしたので、コンスタンツエは健気にも「尊敬をしても愛せない。だから死んだ方がまし」と答えていた。



        そこでセリムは「死んだらお終いだ」と感情を荒立てて、力ずくでもと迫ろうとしたが、コンスタンツエはその場を逃げ出した。そこで木管と弦の四重奏による長い前奏が始まり、コンスタンツエが「どんな苦難があろうとも」と決然とした第11番のアリアを歌い出した。このアリアは高音域のコロラトゥーラが要求される木管とのコンチェルタントなアリアで、同時にソプラノでは難しい低い声も要求されるのでランカトーレは辛そうであったが、なかなかの出来であった。セリムはこの拷問にも耐えてみせるというコンスタンツエの勇気がどこから来るのかといぶかしげであり、「君を決して手放さない」と叫んで車で立ち去っていた。


        ブロンテがペドリオからベルモンテが助けに来ていることを聞いて躍り上がって喜んで、「何という喜び」とフルート協奏曲の終楽章に似た第12番のアリアを歌い出してペドリオを激励した。ブロンテにオスミンをどうするのと聞かれて、ここに眠り薬があると答えて安心させていた。一方ペドリオは、「僕は戦うぞ」とヘリコピターのセリム号に飛び乗って、第13番のアリア「さあ、戦おう、元気よく」と高らかに歌い出し、オスミンと戦う決意を示していた。


        そしてペドリオは見張っていたオスミンをバーに誘い出し、大小のワインやキプロス酒と眠り薬を持ち出して準備をしながら、オスミンにお酒を注ぎ始めた。お酒を見てオスミンは、最初はアラーの神を心配していたが、ペドリオの誘いに乗って次第に気を許してお酒を飲み始め、遂にビンごとワインを飲み出して、挙げ句の果てに「バッカス万歳」の元気な第14番の二重唱となっていた。そして眠り薬が効いてきたかオスミンが酔っぱらって眠くなり出すと、簡単にバーで倒れ込んで動かなくなってしまった。


       そこへベルモンテが登場し、アイネクライネの第二楽章に良く似たオーケストラの弦の伴奏で、やっとコンスタンツエに会えると「喜びの涙が流れるとき」と第15番の美しいアリアを歌い出した。彼は彼女に呼びかけるように愛の歌を歌って、別離はつらかったと歌っていた。そこへコンスタンツエが駆けつけてきて、始めに「デルモンテ、私の命」と歌い出し二人は思わず抱き合ってしまい、続く4人の再会の長大でドラマテイックな四重唱が始まり、愛の賛歌のフィナーレとなっていた。


        まずベルモンテとコンスタンツエの愛の二重唱に始まり、再会の歓喜の絶頂が歌われ、ブロンテとペドリオも加わって解放の希望が見えてきたという四重唱になっていた。中間部ではテンポが変わって太守との関係やオスミンとの関係を疑う男どもの嫉妬の四重唱となり、最後には疑いが晴れて男二人が許しを乞い、やがてブロンテの高い声がひときわ目立つ明るい愛の四重唱となって丸く収まり長いフィナーレは終了していた。しかし、この映像では途切れることなく、続く第3幕へと突入していた。





  ベルモンテが飛行場に登場すると、オーケストラが木管のオブリガートの付いた前奏を始めており、ベルモンテは「私は愛の強さを頼りにしている」と第17番の愛の歌を歌い出した。このアリアは長大でコロラチューラがついた難曲であるが、彼はオーケストラに近寄って一緒にアリアを歌い、続いて脱出用のヘリコプターに近寄って、様子を見ながらこの長大な難曲を歌っていた。





続いて美しいピッチカートの伴奏が始まって、ペドリオが約束の12時に来るはずの女性たちを待って、マンドリンが伴奏する女たちを誘う第18番のセレナーデを歌っていたが、なかなか来ない。この歌の歌詞の三番まで歌っていた所に女たちがやっと駆けつけ4人が再会したところで、オスミンに発見され、4人はオスミンの「捕らえろ」の一声で衛兵たちに捕まってしまった。





         ここでオスミンが大喜びして歌う第19番の「勝ちどきのアリア」は、元気の良いアレグロ・ヴィヴァーチェで、オスミンの長い間の鬱憤を解消し、遂に役目を果たした喜びに満ちた、この日のオスミンの最高の劇的なアリアとなっていた。騒ぎを聞きつけセリムが現れ、コンスタンツエを見てビックリするが、彼女が彼を紹介すると、ベルモンテがセリムの仇敵のロスタードスの息子と知ってセリムの怒りは増幅し、「彼がわしにしたと同じように、お前にもやってやる」と立ち去って、二人は絶体絶命とばかり死を覚悟した。





       この二人の「何という運命か」と歌う絶望の二重唱は、オーケストラの絶妙な悲痛の響きと相まって真に迫り、ベルモンテが「僕のせいでコンスタンツエが死んでしまう」と歌い出した。コンスタンツエは「一緒に死ねるのは喜びです」と答えて、二人の優しい心をお互いに讃え合う劇的な二重唱に発展して感動を呼び、そして終わりには、「二人で喜んで死にましょう」という喜びの二重唱となり、素晴らしいアリアとなっていた。





       セリムはヘリコプターの中で、この二人の愛の二重唱をTVで目撃しており、二人が死を覚悟して固く結ばれたことを知っていた。そして再び現れたセリムは、死の覚悟を決めた二人が「父の遺恨を晴らしてくれ」と泰然として語るベルモンテを見て、意外にも「この女を連れて、二人とも故郷に帰れ」といった。直ぐには信じられないほど寛容な言葉を聞いて絶句する二人。この場面では、セリムは一言も理由を述べず、この場面はリブレットと大きく異なっていたが、現代演出のTVでの目撃という事実から、やむを得ないことと思われた。





       このセリムの驚くべき高遠な心情は、驚きの余り、皆には直ぐに理解できぬ様子であったが、ペドリオとブロンテも一緒に許されて、訳の分からないオスミンをカンカンに怒らせていた。この劇的なセリムの赦しを得て、四人で代わる代わるに歌い出す感謝の気持ちのヴォードヴィルが明るく始まった。初めにベルモンテが感謝の気持ちを述べ、合唱で続いた後、コンスタンツエが続き、ペドリオ、ブロンテが順に歌っていたが、最後には脱出用のヘリコプターの中で、4人で合唱していた。終わりにオスミンが「お前達は首切り・首吊りだ、地獄に落ちろ」と口癖になっている歌を歌って、憤懣を爆発させて悔しがっていた。








最後に、賑やかなトルコ風の「セリム万歳」の太守の徳を讃える大合唱が始まっていたが、それにはファッション・モデルも派手な格好で参加し、合唱団も整列して、賑やかにこの「飛行場からの逃走劇」を賑やかに終演させていたが、別な画面で一人残されたパシャ・セリムの寂しげな顔が写されていた。そして、映像は最初の劇場内のオペラを見ている四人の姿が写されていたが、今回は迎えの席にはセリムの姿は見られなかった。

       飛行場の格納庫からオーケストラの音が鳴り響き、その前の広い待機場がファッションショウの現場であり、大勢の観衆の見守る中で、オペラが演じられライブ撮影が行なわれていたが、画面では見事なオペラ映像として編集され、結果的に新演出による現代版の「後宮からの逃走」として上演されていた。誰しもが初めて目にするこの劇場外のオペラ作品は、飛行機を見たりファッションショウを見たりして、その奇抜な場面に驚かされ目新しさを覚えたが、一方では、歌手たちがイヤフォンでオーケストラや他の歌手の声を聴いて歌うのは大変であったろうし、観客やカメラを前にして歌うことにも抵抗があったであろうと思われる。しかし、行動力のあるファッション界の帝王の新しいセリムを得て、また、奇抜な場面にも役を貫いたベルモンテやコンスタンツエやオスミンの力演を得て、何とか緊張感溢れるヘリコプターによる「飛行場からの脱出」劇を成功させたことに、関係者のご苦労を思って敬意を表したいと思う。

        編集された画面を見る限り、まずまずのオペラ劇が進行していたが、なぜ劇場外にまで広げてこのようなオペラをやらなければならないか、私には理解が出来ていない。しかし、オペラの先進国では、過去の見慣れた演出では満足出来なくなってきている観衆が増大しているようであり、私は最近の宮本亜門のリンツでの「魔笛」上演の経緯を知って、目新しさへの欲求が凄いことが分かってきた。メーキングを見て、演出者マルターラや関係者の新演出への意欲を感ずることが出来たが、新演出により目新しさはあっても、音楽的な感動が深まったという経験がないのも事実である。この映像は、奇抜なオペラの一つの実験として評価し、これからのオペラの動きを見る指標にしたいと思う。

       先にも触れたが、この映像はセリムのT.モレッテイの迫力ある演技と行動力に支えられた面があるが、逆にファッション界の帝王をセリムに仕立てた発想の良さを誉めるべきか、セリム一色の「後宮」物語であった。また、オスミン役のクルト・リドルがこの映像で4回目の出演であり、どの映像を見ても立派なオスミンを演じており実に頼もしく見えていた。 コンスタンツエのランカトーレは、このHPでは「アルバのアスカーニョ」K.111の牧神(ファウノ)役で07年のボローニアの歌劇場のDVDで紹介済み(12-6-3)であり、また、2012年ヴェネツイアのフェニーチェ劇場で見たリゴレットのジルダ役で出演してまずまずの成績を収めていたのを確認していたので、急な出演のようであったが、コンスタンツエ役は充分にこなせると考えていた。 ベルモンテのJ.カマレナは、アバド指揮の孤児院ミサ曲K.139のテノール歌手として収録済み(14-5-1)であったが、オペラ向きには見えなかったので心配であったが、第17番の難しいアリアを含めて充分に良く歌っていた。これらの出演者にも恵まれて、まずまずの成果を納めたものと思われる。


(以上)(2015/09/23)



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