(最新と最古の2つの交響曲;札幌響のプラハ交響曲とN響の交響曲第39番)
15-4-1、ラドミル・エリシュカ指揮札幌交響楽団による交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」、札幌コンサートホールkitara、2014/11/14、およびウーヴェ・ムント指揮NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調K.543、
N響定期第1241回、1994/10/15、NHKホールより生中継、

−エリシュカと札響のプラーハ交響曲は、厳粛なゆっくりした大胆な序奏に始まり、急速なシンコペーションを持つアレグロの爽快な疾走感が快く、落ち着いた美しいアンダンテ楽章に続いて弦と管の対話が見事なフィナーレが明るく軽快に進行し、全体として実にオーソドックスで爽やかな充実した響きを聴かせてくれた。一方のムントとN響の第39番は、テンポ感がとても良く、恐らく彼が尊敬していたベームの演奏などにも似た伝統的でかつ壮麗で豊かな感じがするゆとりのある演奏であると思った。このムントの映像のアップにより、この交響曲の全24映像のアップが完成したが、このうちN響の演奏が30年間にわたり7人の指揮者による8映像もあり、変化が楽しめる思わぬ記録が残された−

(最新と最古の2つの交響曲;札幌響のプラハ交響曲とN響の交響曲第39番)
15-4-1、ラドミル・エリシュカ指揮札幌交響楽団による交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」、札幌コンサートホールkitara、2014/11/14、およびウーヴェ・ムント指揮NHK交響楽団による交響曲第39番変ホ長調K.543、
N響定期第1241回、1994/10/15、NHKホールより生中継、
(2014/11/14、NHK103BS放送をHD2に収録および1994/10/15、S-VHSテープ134.5)

   4月号のソフト紹介の組合せ曲は、新旧録音の2つの交響曲、いつもの協奏曲の代わりに最新録音のピリオド演奏のヴァイオリン・ソナタ集、および最新録音のオペラ演奏会形式の映像「コシ・ファン・トウッテ」という非常に目新しい組合せとなっている。
   第1曲目の交響曲では、始めにこのHP初登場のラドミル・エリシュカ指揮による札幌交響楽団による交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」であり、2014年11月14日に札幌コンサートホールkitaraで収録された最新映像である。この映像の意義は2つあり、第一は、このプラハ交響曲の20本目の映像に当たり、この映像のアップロードによりプラハ交響曲の全映像の紹介が完了する。第二は、私の故郷の札響が、私が勤務していた会社の設計になるサントリー・ホールに似たkitaraで演奏するという懐かしの映像であることであり、チェコのエリシュカさんというヴェテランの好指揮者を得て、成長した姿と音像を楽しむことが出来たことであろうか。2曲目に持ってきたのは、交響曲第39番変ホ長調K.543であり、ウーヴェ・ムント指揮NHK交響楽団によるN響定期第1241回、NHKホールからのライブ中継であり、1994年10月15日収録の古いものであるが、この映像のアップロードにより、この変ホ長調交響曲の全24映像の紹介も完了する。これらによって、このHPでは、ウイーン時代の交響曲では、第40番と第41番以外のものは全てアップが完了したことになる。


    初めにこのHPでは初登場となる札幌交響楽団の首席客演指揮者の指揮者ラドミル・エリシュカを紹介しなければならない。彼は1931年生まれのチェコ出身であり、若い頃からクーベリックやカール・ベームの影響を受けて育った年代である。1969年から90年までカルロヴィヴァリ交響楽団で過ごし、政変以降はプラハ音楽アカデミーの教授職にあり、2006年に札響に招かれて以来定着した指揮者である。インタビューでは、若い札響の団員たちを手応えのある団員たちと評価し、彼らを「命の泉」のような生き甲斐のある存在と語り、彼らと音楽することに最高の達成感があり、最大の喜びがあると親しみを込めて言葉少なに語っていた。


    このコンサートの第一曲目は、ウエーバーの「魔弾の射手」序曲であり、4本のホルンや8台のコントラバスによる重量感溢れる演奏が聞こえていた。二曲目は、今回の交響曲第38番ニ長調K.504「プラーハ」であり、最後には、得意のブラームスの交響曲第二番が演奏されており、地方都市の良さを象徴するような札響のホームグランドであるkitaraで、実にゆとりのある充実した豊かなコンサートが行われていた。
     交響曲第38番ニ長調K.504「プラーハ」の第一楽章は、悠然たるアダージョの序奏で開始されるが、エリシュカは、最初の一音から実にゆっくりとしたテンポで悠然と開始され、厳かに確信に満ちた足取りで整然と行進するように進みひとつの高みに達してから、テインパニーの輝かしいリズムと6台のコントラバスの重量感溢れるスタッカートに乗って弦楽器による上昇音形が堂々と繰り返されて行進曲風にリズミックに進行し高まりを見せていた。このようなひしひしとゆったりと迫る厳粛な力強い緊張感は、最近では珍しい伝統的な奏法に徹した指揮者エリシュカの強烈な個性であると感じさせていた。一呼吸置いて一転してソナタ形式の最初の主題が、第一ヴァイオリンのシンコペーションで颯爽と走り出し、フォルテの木管が主題後半を引き継いで、それから全ての楽器により歌われて、形を変え楽器を変えながら対位法的に展開され力強く進行していった。やがて弦楽器で何回も孤を描くように弾かれる軽やかな第二主題が提示され、それに木管群やピッチカートも加わって伸びやかに進行し、素晴らしい提示部の後半の盛り上がりを作り出していた。エリシュカはここで再びしっかりと冒頭のアレグロに戻って丁寧に繰り返しを行っていたが、ここでも充実したオーケストラの響きが堂々と継続され、力強く提示部をまとめていた。





     68小節にも及ぶ長い展開部では、第一主題の前半と後半の主題断片が次ぎつぎに対位法的に模倣や変化を加えながら展開され力強く繰り返され、エリシュカはこれを実に丁寧に行って充実した長大な展開部に発展させて再現部に突入していた。再現部ではかなりの変化が見られ第二主題の後にも第一主題の動機が現れるなど変化を見せながら進行し、最後はコーダで一気に結ばれていた。エリシュカは古い伝統的な指揮者と異なって提示部の繰り返しは行っていたが、末尾の展開部からの繰り返しは省略しており、溢れるばかりの重量感あるオーケストラを充分に鳴らせて、序奏に続く雄大な第一楽章を、堂々と進行させていた。





    ソナタ形式の第二楽章のアンダンテでは、エリシュカはゆっくりしたテンポで弦楽器を穏やかに歌わせながら管を伴って第一主題を繰り返し、直ぐにスタッカートの動機が続いてカノン風の展開になり、美しい動機が重なるように進んで経過部を作り上げていた。エリシュカは実に丁寧に歌わせていたが、やがて穏やかで軽やかな第二主題が弦により提示され、オーボエやフルートでも穏やかに繰り返されて、やがて木管六重奏のような管の世界で美しく進行して主題提示部を終えていた。エリシュカはここで繰り返さずに直ちに展開部に移行しており、ここでは第一主題のスタッカートの動機がカノン風に複雑に激しさを増して何回も展開されており、これが実に印象的で素晴らしい効果をあげていた。再現部では第一主題に続いて直ぐに第二主題が再現されていたが、ここでも管と弦が合奏しながら進んでいたが、木管六重奏の管の世界が現れて、静かにアンダンテ楽章を終えていた。なお、後半の第二主題などで、指揮者の右手のタクトが、時々左手に持ち替えられて進むなど、左右の手で細かな指揮振りを示すことに気がついたが、その意味についてまでは良く分からなかった。



        フィナーレでは、二つの繰り返しを持つロンド風のソナタ形式。冒頭の第一主題が「フィガロ」の第二幕の中頃のスザンナとケルビーノの二重唱「早く、早く」の旋律にとても良く似ており、ロンド主題のような形で舞台同様に軽快に弦楽器により小刻みに進行し、途中でフルートとオーボエが繰り返すように現れて急速に明るく進行していた。続く第二主題も軽やかなテンポで進行し、ここでも弦の提示に対し管が応える対話のような明確な形で進み、ここでは特にフルートが目覚ましい活躍をしていた。エリシュカは提示部の繰り返しを行い最後の繰り返しを省略するオーソドックスな演奏で進んでいたが、展開部でも冒頭のシンコペーションのリズムとロンド風の主題を繰り返し展開しており、このフィナーレは、全体として、終始、第一主題の軽快なテンポで進行していた。再現部に入っても、第一主題の軽快な疾走振りは変わらず、第二主題に入っても弦と管のやり取りが軽快に続き、後半の最後にコントラバスのピッチカートを伴った弾むような部分があり、力強い終わり方をして曲は結ばれていた。声と共に大きな拍手が湧き起こっていたが、エリシュカはいつものように丁寧にこれに応えていた。



      このプラーハ交響曲は、実に厳粛なゆっくりした大胆な序奏に始まり、急速なシンコペーションを持つアレグロの爽快な疾走感が続き、落ち着いた美しいアンダンテ楽章に続いて、弦と管の対話が見事なフィナーレが明るく軽快に進行し、全体として実にオーソドックスで爽やかな充実した響きを聴かせてくれた。札幌交響楽団もこの曲については指揮者の意図に即した立派な演奏をしており、地方都市における見本のような存在感を見せてくれたことを喜びたいと思う。




    続く第二の交響曲は、この映像のアップロードにより全ての映像のアップが完了する交響曲第39番変ホ長調K.543であり、1994年10月15日のN響定期第1241回によるイーヴェ・ムント指揮NHK交響楽団によるNHKホールからの生中継の演奏であった。この指揮者は、1941年ウイーン生まれのウイーン少年合唱団出身であり、ハンブルグ、マンハイムなどの歌劇場の音楽監督を務めた後、NHK交響楽団の客演指揮を行うほか、京都市響の常任指揮者として1998〜2001年間務めており、日本では著名な指揮者である。
     この最後の交響曲第39番変ホ長調K.543の初めの第一楽章は、序奏付きのソナタ形式でありでり、さらりと全体を聴いた限りでは、ムントの指揮は、序奏部の扱いは伝統的なゆっくりした堂々たるオーケストラで始まり、続く各主題もオーソドックスに伸びやかに進められており、ソナタ形式での繰り返しは提示部だけ行ない、どちらかと言えばテンポ感はゆったりとした古い伝統的なタイプの軽快にして重量感ある豊かな演奏と見た。





    第一楽章は壮大なアダージョの序奏でテインパニーの響きが示す付点リズムで厳かにゆったりと始まるが、ムントは分厚い和音を付点リズムで力強く奏し、華麗な弦が軽やかに下降する音階をゆっくりと奏しながら序奏を開始した。この32分音符の下降する弦は、急がずに静かに進行させる伝統的な序奏部の進め方であり、フルートと弦とが対話しながらテインパニーがゆっくりとリズムを刻みつつ穏やかに盛り上がりを見せながら進行し、堂々たる大きな和音の連続で壮大に明るく序奏部が結ばれていた。
      豊かな響きの序奏に続くアレグロでは、軽快な3拍子の第一主題が、弦楽器で一転して急速に始まり、木管も加わって勢いよく豊かに進んでから、ベートーヴェンのエロイカ交響曲を思わせる力強いファンファーレが堂々と開始され、ここでも序奏に現れた弦の下降音階によるフレーズが実に明解に響いて力強く結尾主題に繋がっていた。続いて現れる第二主題も第一ヴァイオリンにより歌うように提示され、木管との優美な対話が一きわ冴えて、低弦のピッチカートを伴った厚い響きも豊かに進んで提示部後半を盛り上げていた。ムントはここで、提示部の繰り返しを行って、再び冒頭に戻ってしっかりと第一主題から始めていたが、勢いは少しも衰えず、盛大に提示部を盛り上げてから、展開部へと突入していた。展開部ではムントは、提示部の力強い結尾主題を速いテンポで何回も執拗に繰り返して展開し、途中からは木管も加わって勢いよく展開しながら再現部へと移行していた。ムントは再現部においては、終始、堂々と力強さを持って第一主題・第二主題と型通り進んでいたが、この曲のダイナミックな迫力を強調させた緩急自在な力強い演奏を見せており、コントラバス6本の厚みのある低弦も良く効いてなかなか味のある大型の満足できる演奏であった。





    アンダンテ・コン・モート(少し早めに)と記された第二楽章は、弦楽合奏の美しいメロデイで静かに始まる少し早めのアンダンテ楽章であり、譜面を見ると提示部の前半に繰り返し記号が二つあり、第一の主題を構成していたが、この楽章全体はどうやら珍しく三つの主題を持つ二部分型式のようであり、ムントはこれら弦のみによる全ての繰り返しを丁寧に美しく演奏していた。続いて木管の合奏に導かれて弦4部が第二の主題を波を打つように提示していき、管と低弦との見事な対話がひとしきり繰り返されて頂点に達してから、ファゴット、クラリネット、フルートが互いにカノン風に重なり合って素晴らしい第三の主題に移行して盛り上がりを見せながら前半の第一部を終了していた。第二部では第一の主題が第一部同様に弦楽合奏で静かに始まるが、直ぐに管楽器が加わって次第に弦楽器群と管楽器群が交互に波を打つように進行し始めた。第二の主題も変形されて弦楽器群と管楽器群が交互に波を打つように力強く進行し、終わりに第三の主題が管楽器群により互いに重なるように現れて素晴らしい合奏を行ってから、最後に第一の主題が静かに歌われてこの楽章は終息していた。ムントは、終始、穏やかなテンポでこの美しいアンダンテを丁寧に指揮していたが、弦と管のアンサンブルが素晴らしく見事なアンダンテ楽章であった。







    続くメヌエット楽章では、ムントはアレグレットの指定通りの実に良いテンポで堂々と厚みのあるメヌエットを豊かに進行させていた。このメヌエット部分の壮麗さと対照的にトリオでは、二つのクラリネットの美しいデユオにフルートが絶妙の応答を重ねて、あたかも管楽セレナードを思わせるような流麗な素晴らしい響きを聴かせ、繰り返しの後、ヴァイオリンのレガートな旋律にもこれらが加わって素晴らしい世界を築き上げていた。再びメヌエット部分に戻って、一層、壮大にメヌエットが力強く再現されていたが、このメヌエット楽章はいつ聴いても、ふくよかな暖かい気持ちにさせられる。



     最後のフィナーレ楽章は、早い出だしの第一主題で軽快に始まる颯爽としたアレグロで、フルオーケストラで明るく躍動するように進行していた。ムントはこの速い動きを軽く手を動かすだけで軽快に進めており、続いて最初の主題から派生した第二主題についても、同じテンポで軽快に進め、フルートとファゴットの美しい対話を経て盛り上がりを見せて提示部を終えていた。ムントはそこで再び冒頭に戻って勢いよくアレグロの第一主題に戻り、前回よりも威勢良くオーケストラを進めていた。
展開部では冒頭主題の旋律を繰り返し展開していたが、高弦と低弦とが追いかけ合い鋭く対立しながら波を打つように力強く進行していた。再現部では始めの通り第一主題・第二主題とほぼ型通りに疾走するテンポで軽快に進めていたが、ムントは今度は最後の繰り返しを行い、再び展開部から同じ流れを丁寧に進めて、後半は一気に駆け抜けるようにこの楽章を完成させていた。



    このムントの演奏は今回が初めてであるが、全楽章を通して聴いて彼とはテンポ感が良く似ており、恐らく彼が尊敬していたベームの演奏などにも似た伝統的でかつ壮麗で豊かな感じがするゆとりのある演奏であると思った。NHK交響楽団もフルオーケストラの編成で堂々と素晴らしい演奏を聴かせてくれたが、これがこの交響曲の映像の最後のアップロードになるので、N響が演奏しこれまでアップしてきた映像を振り返ってみると下表の通り30年間にわたり、8演奏にも及んでおり、この交響曲の演奏の変化が良く分かるように思う。
        このようなことに気がついた折角の機会なので、これら7人の著名な外国人指揮者たちによる8種類のN響の演奏の寸評を、独断と偏見を加えて、簡単に紹介しておこう。

     この交響曲のN響との最初の映像はスイートナーとの演奏(1984、10-6-1)であり、これは追悼記念で放送された三大交響曲であって、今聴いても荘重な序奏に始まり、軽快なテンポの第一楽章や、鄙びた感じのアンダンテなどは意識に残っており、繰り返しのない簡潔な伝統的な奏法によるものであった。続く演奏が今回のムントの演奏(1994、15-4-1)であり、これもコントラバス6台の大規模な編成の重量感溢れる伝統的な奏法で、時には繰り返しも行われていた。続いてはプレヴィンの最初の演奏(1998、13-6-1)であり、コントラバス4台の中規模な編成に変わって、プレヴィン色の強い伝統的奏法とでも言えようか。

        続いて新しい世紀に入って、シュトットガルトの指揮者ローター・ツアグロゼクの来日記念のオール・モーツァルトの珍しいN響定期での演奏(2003、4-1-1)があった。このコンサートでは、大編成によるドン・ジョヴァンニの「序曲」などが演奏されていたので、最後のこの交響曲がピリオド奏法の影響を受けた早いテンポの序奏で始まったので驚かされたが、恐らくN響の皆さんも早いテンポの序奏は初めてで驚いたであろう。7人の中でもっとも異色的な存在は、ノリントンとの協演(2006、7-5-1)であり、この映像にはリハーサルもあるが、ノリントンの指導を得てN響が初めてノン・ビブラート奏法を記録した演奏であった。これはコントラバス6台の充実した響きもあり、ピリオド演奏と言うよりノリントン流のモダン楽器によるシンフォニーとでも言った方が良いかも知れない。続く演奏はプレヴィンの2度目の最近の演奏(2009、10-1-1)であり、これはプレヴィン流の三大交響曲の演奏(K.504、K.543、K.550)でコントラバス2台の中規模編成で、ピリオド奏法の影響を受けた最近のプレヴィンらしい演奏と言うことになる。次はごく最近の定期からマリナーが振った演奏(2014、14-6-1)であり、90歳のマリナーがやはり最近のピリオド奏法の影響を部分的に感じさせるであった。最後の演奏はブロムシュテットの昨年の三大交響曲の演奏(2014、15-1-1)であり、この演奏はピリオド奏法の新しい感覚と正統的な演奏とを上手く重ね合わせたような演奏であった。そして、N響とレハーサルを重ねて集大成したような非常に後味が良い演奏であり、テンポ感が良く、堂々とした正面から取り組んだ大きな演奏で、繰り返しも抵抗なく、落ち着いたしっかりした譜面通りの演奏をしており、ほのぼのとした豊かなものを感じさせていた。

    以上は7人の著名な外国人指揮者たちのN響の演奏であり、彼らはモーツァルト指揮者としてもいずれも定評のある方々であった。どの演奏もN響の定期コンサートとしては満足すべき水準にある演奏であると思うが、どの演奏が良いか、と言うよりも、どの演奏が好きかと言うことについて答えておこう。私の個人的な好みでは、最初のスイートナーの素朴な伝統的な演奏とプレヴィンの二度目のピリオド奏法の影響を受けた演奏(2009)および最後の最新のブロムシュテットの折衷的演奏も素晴らしく入念な演奏であったと思われる。
    私の思いの詳しくは、それぞれの記録をご覧いただければ理解出来ると思われるが、一方では、この30年間にN響のメンバーも大幅に入れ替っており、これらをそれぞれの映像から、写真で確認していただくと面白いと思う。このようなことは、この私のHPだから出来ることであり、気のついてくれる方がおれば、とても嬉しく思う。

(以上)(2015/04/12)


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