HTML> 平成26年/2014年9月号

モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成26年9月号−−

(マゼール指揮NHK交響楽団による交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504、およびサイモン・ラトル指揮ベルリンフイルによる交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551/バーメルト指揮ポーラ・ロビンソンのフルートによるフルート協奏曲第1番ト長調K.313および第2番ニ長調K.314-2/ロリン・マゼール指揮ウイーンフイルによる「フィガロの結婚」、1963年、ザルツブルグ音楽祭、ORF、)

(先月の月報は  「こちら」 )



私の最新入手ソフト情報−平成26年9月号−

(マゼール指揮NHK交響楽団による交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504、およびサイモン・ラトル指揮ベルリンフイルによる交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551/バーメルト指揮ポーラ・ロビンソンのフルートによるフルート協奏曲第1番ト長調K.313および第2番ニ長調K.314-2/ロリン・マゼール指揮ウイーンフイルによる「フィガロの結婚」、1963年、ザルツブルグ音楽祭、ORF、)

14-9-0、「資本主義の終焉」を予測する本が出てきた−人類はどうなるのだろうか?−
14-9-1)、9月7日からルッツエルン音楽祭、ロヴェレート音楽祭に出かけてきます。
14-8-2)、ベルリンフイルのデジタル・コンサートホールのモーツァルト・メニュー、
14-9-3)、マリア・ジョアン・ピリスのエラート盤全集(CD17枚)、
14-9-4)、NHKの音楽番組「ららら!クラシック」を楽しみにしている。
14-9-5)、2014年9月号の放送番組予定、
14-9-6)、2014年9月号のソフト紹介予定、

(二つの交響曲;マゼールのプラハ交響曲K.504とラトルのジュピター交響曲K.551)
14-9-1、ロリン・マゼール指揮NHK交響楽団による交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504、2012年10月24日、サントリーホール、およびサイモン・ラトル指揮ベルリンフイルによる交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551、
2013年8月23日、フィルハーモニー・ホール、ベルリン、
(2014/7/28、BS103プレミアムシアターをHDD2に録画およびレコード芸術8月号特別付録DVDより)

(古いLDの録画から;二つのフルート協奏曲第1番K.313および第2番K.314-2)
14-9-2、マテイアス・バーメルト指揮ポーラ・ロビンソンのフルートによるフルート協奏曲第1番ト長調K.313およびフルート協奏曲第2番ニ長調K.314-2、
ヨーロッパ・コミュニテイ・ユース管弦楽団、1889年、 
(1994/05/22、アマデオLD、Mozart Treasuresの1枚をS-VHS130.5に収録)

(過去の市販DVDから;ロリン・マゼール指揮の「フィガロの結婚」K.483)
14-9-3、ロリン・マゼール指揮ウイーンフイルによる「フィガロの結婚」K.483、
1963年、ザルツブルグ音楽祭、ORF、
(配役)伯爵;Fisher-Diskau、伯爵夫人;Hilde Guden、スザンナ;Graziella Sciutti、フィガロ;Geraint Evans、ケルビーノ;Evelyn Lear、バルトロ;Peter Lagger、マルチェリーナ;Patricia Johnson、
(2011/08/07、Salzburg Festival 1963、ORF VAi DVD-4519)



14-9-0、「資本主義の終焉」を予測する本が出てきた−人類はどうなるのだろうか?−

    現在のわれわれの資本主義社会の終焉をまさに人類の歴史の危機と捉えて将来を占う怖い本が出てきた。これまでも、自分なりに漠然と、あれだけ世界中を激震させたリーマンショックが一段落しているが、何百兆円と言われるグローバルな金融資本が僅かな利ザヤを求めて世界中を駆け巡る時代になってきており、またバブルが弾けないかとか、各国の政策的目標である経済成長を安定的に持続させて行くためのフロンテイアがこの地球上にどれだけ残されているかなどと、地球温暖化が原因と言われる異常な気象変動や大地震や大噴火などが起こるたびに心配してきたが、もっとマクロな見方に視野を広げると、これがまさに歴史的必然であると、この本は明言しているようだ。水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」(集英社新書)を読んで、今やわれわれには大転換期が来ていることが、切実な言葉で理詰めに知らされた。

資本主義の死の兆候を最初に示したのは、どうやら日本の最近の長く続く事実上のゼロ金利状態であり、これが世界各国にまで及ぶと確かに経済成長はなくなって、資本主義は終わることになるのであろう。これまでの日本のデフレ社会を、成熟社会などと言い換えて、無理な成長はもう良いではないかという論調が出てきているが、どうやらこれも見方を変えれば、資本主義の終わりをソフトランディングさせるプロセスなのかも知れない。この超マクロな見方には、小生の頭ではまだ良く理解が出来ず、付いて行くことがなかなか出来ないのであるが、これから新たな経済変動が起こるたびに、頭の片隅に置いて、その現象をこのテーマと結びつけて、広く深く考察する必要がありそうな気がする。


14-9-1)、9月7日からルッツエルン音楽祭、ロベレート音楽祭に出かけてきます。

    2年前のロベレート音楽祭に続いて、当フェライン顧問の久元祐子先生が今回も音楽祭で演奏することになったので、応援をかねて現地の音楽祭に参加することが今回の旅行の第一目的であるが、今回は前回と趣向を変えて、スイスの有名なルッツエルン音楽祭を見てからロベレートに入ろうということになった。ところが、アバドが急に亡くなって、アバドのいないルッツエルン音楽祭なんて、と考える人が出てきたのか、今回は老齢化が進んで体調不良が続出し、結局は先生を含めて総勢8人の最小の体制となったようだ。今回は久元先生の使っている朝日旅行社が、プランや切符の手配を担当してくれた。日程はルッツエルンが2日間、ロヴェレートが3日間を中心に、全10日間の日程となっており、その概要は以下の通りである。

●9月7日(日);スイス航空10:25成田発、15:50チューリッヒ到着、チューリッヒ泊、
●9月8日(月);午前チューリッヒ市内観光、午後古都ルッツエルンへ、19:30シャイ指揮ゲヴァントハウスO、マーラーの交響曲第3番、ルッツエルン泊、
●9月9日(火);市内見学、日中はケーブルで展望台などの観光、19:30ムッターとオーキスの演奏会、ルッツエルン泊、
●9月10日(水);特急列車でルッツエルン発9:00、11:45ジュネーヴ着、市内観光、M足跡訪問、19:30オペラ劇場で「リゴレット」、ジュネーヴ泊、
●9月11日(木);特急列車でジュネーヴ発7:42、ミラノ中央駅着11:35、専用車でロベレートへ、 20:45音楽祭ピアノコンサート、ロベレート泊、
●9月12日(金);専用車で日中クレモナ・マントヴァ観光旅行、17:00久元祐子リサイタル、 20:45ザルツ音楽大学演奏会K.375、K.414など、ロベレート泊、
●9月13日(土);専用車でポルツアーノ観光旅行、17:00シュタドラー五重奏団、K.80&K.581、20:30ターフル・ムジーク「ドン・ジョヴァンニ」、ロベレート泊、
●9月14日(日);専用車でヴェネツイアへ、ホテル到着後自由行動、15:00フェニーチェ劇場でオペラ「トロヴァトーレ」、ヴェネツイア泊、
●9月15日(月);ホテルからヴェネツイア空港へ、チューリッヒ空港経由で、機内泊、●9月16日(火);7:50成田着、


14-9-2)、ベルリンフイルのデジタル・コンサートホールのモーツァルト・メニュー、

    音楽のビデオソフトの市販数が減る一方で、パソコンやIT機器によるソフトの普及が進む中、かねて素晴らしいと伝えられていたベルリンフイルの自主レーベル「デジタル・コンサートホール」の紹介が、改めてレコード芸術8月号の特集として行われていた。いつかはここでのモーツァルト・ソフトも入手しなければと考えてきたが、今回の特集の結果、パソコンのHTML端子を新しいメインアンプに直接接続して、モニターとオーデイオ装置により、本格的にその多様なソフトを視聴させていただいて、矢張り採択する価値がある素晴らしいものが多いことを確かめた。全290タイトルと言われる全ソフトの中で、モーツァルト・メニューは以下の通り20タイトルほどあったが、中には古いもので既にDVDなどで発売済みのも3つ含まれていた。注目を浴びそうなものをピックアップしてみると次のようなものがある。いずれも、ベルリンフイルの定期コンサートの中から、モーツァルトの曲を選び出しており、オール・モーツァルト・コンサートはオペラを除き6、10、16、の3コンサートだけであった。



1、 ラトル指揮、ヴァイオリン協奏曲第3番K.216(Vn;P.ツインマーマン)(2014/5/17、アバド追悼記念コンサート)、
2、 ハイテインク指揮、ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」K.271(P;E.アックス)(2014/3/15)、
3、 ラトル指揮、ピアノ協奏曲第18番K.456(P;内田光子)(2014/2/15)、
4、 ビシュコフ指揮、ピアノ協奏曲第17番K.453(P;M.プレスラー)(2014/1/11)、
5、 ゲーベル指揮、ノットゥールノニ長調K.286、(2013/10/4)、
6、 ラトル指揮、交響曲第39番K.543、第40番K.550、第41番K.551、(2013/8/23)、
7、 ラトル指揮、「魔笛」(演奏会形式上演)K.620、(2013/4/7)、
8、 ラトル指揮、歌劇「魔笛」K.620、カーセン演出、バーデン=バーデン・イースター音楽祭、(2013/4/1) (13-6-3)、
9、 ネルソンス指揮、交響曲第33番K.319、(2013/3/8)、
10、ラングレ指揮、「テイト」序曲、交響曲第40番K.550、カンタータ「ダビデ」K.469、(2013/1/25)、
11、ペライア指揮、ピアノ協奏曲第27番K.595、(P;M.ペライア)(2013/1/18)、
12、ティーレマン指揮、ピアノ協奏曲第21番K.467、(P;M.ポリーニ)(2012/12/15)、
13、アバド指揮、コンサートアリアK.418他(S;A.プロハスカ)、ピアノ協奏曲第17番K.453、(P;M.ポリーニ)(2011/5/15)、
14、ギルバート指揮、ピアノ協奏曲第22番K.482、(P;E.アックス)(2011/4/3)、
15、シフ指揮、「ドン」序曲、ピアノ協奏曲第20番K.466、(P;A.シフ)(2010/4/7)、
16、ピノック指揮、ピアノ協奏曲第9番K.271、(P;M.ピリス)、交響曲第25番、交響曲第40番K.550、(2012/12/15)、
17、1998/12/31、アバド指揮、98ジルベスター・コン、シェーファー、ミレーニ、ほか、
18、2005/12/31、 ラトル指揮、05ジルベスター・コン、フィガロのフィナーレなど(6-2-1)、
19、1999/7/16、アバド指揮、カラヤン・メモリアル・コン、レクイエム他(11-7-1)
20、1991/5/1、アバド指揮、ヨーロッパ・コン、スチューダK505ほか(6-1-3)

   とても魅力的な最新のプログラムが揃っているので、既にアップ済みのラトルの三大交響曲と「魔笛」を除き、どういう順番で報告するか考える必要があるが、BDデイスクに収録してから、海外旅行後の整理がついた11月分くらいから、少しづつアップしていきたいと考えているので、ご期待いただきたい。


4-9-3)、マリア・ジョアン・ピリスのエラート盤全集(CD17枚)、

    ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスについては、8月号の彼女の「ジュノム」ピアノ協奏曲K.271のアップロードによって、このHPに掲載された彼女の全映像を検索できるデータベースを作成したばかりであるので、ご覧いただきたい。ここでは協奏曲が5種類、ソナタなどが1種類で、まずまずの収集量であろうかと考えている。先日8月8日に、たまたま新宿のタワーレコード店でソフトを仕入れた際に、ピリスがエラートでレコーデイングしたCD盤全集(17枚)が約5000円で発売されていたので、ピアノ協奏曲など重複があったが、兎に角、安いと思って入手してきた。

家には彼女のピアノ協奏曲は4CDで8曲、ダブってしまったが、この全集によって3CD分、第9番、第12番、第17番、第19番、2組あった第20番、第27番、などが新たに加わっている。(彼女が未録音の協奏曲は、結果的に、第5番、第6番、第7番、第10番、第11番、第15番、第16番、第18番、第22番、第24番、第25番などである。)この全集には、モーツァルトが8枚のほか、バッハ1枚、ベートーヴェン2枚、シューベルト3枚、ショパン3枚、シューマン1枚などが含まれており、極めて多彩であった。最近よく聞き流しているが、彼女のピアノの音がとてもクリアなので、大変、良い買い物をしたと思っている。


14-9-4)、NHKの音楽番組「ららら!クラシック」を楽しみにしている。


    NHKの土曜日の夜21:30からの30分のクラシック番組、「ららら!クラシック」は、作曲家でピアニストの加羽沢美濃と作家の石田衣良とその都度異なるゲストの三人の対話が上品で楽しく、中でも加羽沢の生き生きとしたピアノとプロの作曲家としての新鮮な語りがあって、私はいつも楽しく見ている。私は高校時代に音楽を専攻していたが、音楽大学で勉強していないので、やはり音楽のプロの話は新鮮に聞こえ、なるほどと感心させられることが多い。つい先日は、ドヴォルザークの「新世界より」のテーマで、彼は黒人霊歌などを勉強し、異国で故郷を懐かしく思いながら、この「新世界」交響曲を作曲したと言う話に、同感し感心させられた。




    この番組において、モーツァルトを取り上げたものの一つ、2013年6月28日に放送された「魔笛」の夜の女王のアリアをテーマとした「心変わりは突然に!」も、加羽沢がピアノで美しくこのアリアを弾いてくれ、ここが凄いと丁寧に解説してくれており、我が意を得たりと感じてとても楽しかった。この番組では、ゲストにはフォークのソプラノ歌手の森口博子さんが出演しており、彼女の鋭い感性に基づく語りもとても溌剌としていて、さすがと思わせるライブトークがあった。第二幕のアリアが中心であったが、そのアリアの名前が「復讐の心が地獄のように胸に燃え!」というとおり、アリアが真っ先に瞬間沸騰し、加熱して頂点に達し、地声と裏声が交錯する迷走を経て終結する「怒りの七変化」するという加羽沢のピアノを弾きながら語るさまが、とても素晴らしいと思った。




    この番組で嬉しかったのが夜の女王を歌った映像が、ショルテイ指揮の「魔笛」(1991)(2-1-2)の、オペラとしては最初のNHKのアナログのハイビジョンの見事な映像が再現されていたことであり、女王はルチアーノ・セッラが完璧に歌いこなしていた映像で、何回も聴かせてくれたことである。この「魔笛」(2-1-2)は、30曲以上アップしているこの曲の第1号で、2002年1月にオペラとしては最初にアップしている。まだ、報告スタイルが定着しない手探りの状態であり、写真も恥ずかしながら、アナログ写真が3葉とお粗末であり、何よりも夜の女王の写真がないことが残念に思った。この映像がHV規格で今回再現されたので、夜の女王の二つのアリアの代表的場面の写真を、ここにご紹介しておきたい。
    なお、2012年8月19日に「天才モーツァルトの素顔」として、この番組で取り上げていた(当時は1時間番組であった)ので、後日、ドキュメンタリーの形でアップロードしたいと考えている。


14-9-5)、2014年9月号の放送番組予定、


2014年9月分におけるNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が常設され、渡辺佐和子の案内で、N響定期を中心に放送されている。9月の予定では、N響定期は、第1786回のプログラム、N響「夏」、N響ほっとプログラムの三コンサートが予定されている。これらのうち、9月14日(日)の「夏」のプロにレオ・フセイン指揮の「ジュピター」交響曲と館野泉の左手協奏曲があるので収録しておきたが、ロベレート旅行中であった。「ららら!クラシック」は、毎週各土曜日に予定されている。9月の4回分には、残念ながらモーツァルトの話題はなさそうであるが、王妃アントワネットが愛したグルックのオペラから「精霊の踊り」が面白そうだ。
   続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、9月14日、21日、28日の予定となっているが、残念ながら、モーツァルトものは含まれていないようである。9月28日には、ルッツエルン音楽祭2014開幕コンサートとしてアバドの代わりにネルソンスの指揮でブラームスの交響曲第2番などが目につくが、いかがなものであろうか。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、ウイーン・フイル・ピアノトリオ、ゲルバーのピアノ、ゴールウエイのフルートなどの名が見える。曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要があるし、最近、再放送が増えているようなので注意が必要である。

    一方のクラシカジャパンでは、2012年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場している。しかし、2014年に入って、最近はモーツァルト・コンサートが減ってきており、いぜんのような輝きがなくなった。9月号では特集記事は「ウイーンフイルと巨匠たち」で、HDリマスターで映像が甦ったと称する初放送のカラヤン・シュワルツコップの「バラの騎士(1960)」およびベーム・フレーニの「フィガロの結婚(1975)」などが並んでいる。HDD収録の時代なので、収録はしておくが、どれだけの効果があるか気になるところである。残念ながら8月号では、録画して残そうとするモーツァルトの番組は全く見当たらなかった。

    レコード芸術9月号では、特集は先月号の「ベルリンフイルの挑戦」に対抗したか、来日記念「ウイーンフイル」であった。時代の最先端を追うベルリンフイルに対して、かたくななまでに自らのスタイルをまもり続ける「ウイーンフイル」が紹介されていた。
        一方、9月号のCD新譜月評の特選盤には、ソニークラシカルのアーノンクールの後期三大交響曲(2013)2CDが選ばれていた。また内田光子の弾き振りのピアノ協奏曲第18番および第19番が顔を出していた。前者のオーケストラは、コンツエントウス・ムジクスのライブであり、映像はまだ無い。後者は、第18番がベルリンフイルとの協演で素晴らしい映像が残されていた。また、海外盤レビューでは、問題のアーノクール指揮・ヘルツオーク演出の映像評が出ていたが、どんな読み替えも許されて当たり前の時代になったようだ。









    毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、今回は「フイガロの結婚」の新しいDVDを2種、それと先に紹介したピリスのエラート全集CD17枚その他であった。「フィガロ」は2010年シドニーOPのもので、「ドン」が好演だったので期待している.もうひと組は2009年スペイン・マドリード劇場のもの。フリットーリの伯爵夫人やピサローニのフィガロが楽しめるが、いずれも日本語字幕がないので、買ってやりたくないが、いずれも英/独/仏/西/伊の5カ国語なのでやむを得ない。シャクに障る。新宿のタワーレコード店も山野楽器もDVDなどの映像の展示場所が少し変わったが、気のせいか売り場面積が縮小されたような気がして残念だった。


14-9-6)、2014年9月号のソフト紹介予定、

     8月に急逝された指揮者ロリン・マゼールのNHKの追悼番組があり、彼の2012年10月24日のサントリー・ホールにおけるNHK交響楽団とのコンサートライブが放送されて、彼の最新の映像として交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」が、急遽、9月号の交響曲の部分の第一曲となるように組み替えが行われた。このコンサートでは、マゼールは、スクリヤビンの「法悦の詩」作品54、およびチャイコフスキーの交響曲第4番ヘ短調作品36が演奏されていた。交響曲の第二曲には、「レコード芸術」8月号の付録として添付されていたベルリンフイルの最新のDVDのラトルの「ジュピター」交響曲をペアーでご報告することにした。このDVDは、14-9-2)で述べている、ベルリンフイルの「デジタル・コンサートホール」のPR用のサンプラーであるが、この「ジュピター」交響曲は、2013年のルッツエルン音楽祭で演奏した三大交響曲(14-1-1)とほぼ同じ時期の演奏であった。

9月号の協奏曲の部分は、かねての予定通り、アマデオのLDのMozart Tresuresのコピーから、フルート協奏曲の第一・第二番を取り上げることにした。演奏は当時まだ若きアメリカの新鋭女流フルート奏者ポーラ・ロビンソンによるもので、指揮者バーメルトが、いわゆる舞台上のコンサート形式ではなく、オーケストラ団員と独奏者を自由に配置して、リラックスした演奏風景を収録しようとした、映像初期のLDでの新しい試みであった。美人奏者ロビンソンの伸び伸びしてフリーな姿が、写されている。

一方、最後のオペラ部門では、これまで取り上げる機会を逸していたマゼール指揮のオペラ「フィガロの結婚」を、急遽、追悼の意味をかねて取り上げることとした。フィッシャー・ディスカウとヒルデ・ギューデンが伯爵と夫人を演ずるという1963年のザルツブルグ音楽祭の人気演目であり、白黒映像ではあるが、ご期待いただきたいと考えている。

(以上)(2014/08/28)


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