モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成26年8月号−−

(ムーテイ指揮ウイーンフイルの1999年来日公演記録、交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」および第38番ニ長調K.504「プラーハ」、/コラールの指揮とピアノによるピアノ協奏曲第9番K.271「ジュノム」およびピリスのピアノとバーメルト指揮、第21番ハ長調K.467/ツアグロセク指揮シュトゥットガルト州立歌劇場O&CHO、ノイエンフェルス演出の「後宮からの誘拐」、)

(先月の月報は  「こちら」 )



私の最新入手ソフト情報−平成26年8月号−

(ムーテイ指揮ウイーンフイルの1999年来日公演記録、交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」および第38番ニ長調K.504「プラーハ」、/コラールの指揮とピアノによるピアノ協奏曲第9番K.271「ジュノム」およびピリスのピアノとバーメルト指揮、第21番ハ長調K.467/ツアグロセク指揮シュトゥットガルト州立歌劇場O&CHO、ノイエンフェルス演出の「後宮からの誘拐」、)

14-8-0、平成26年8月初めの近況報告−最近の安倍政権に思う−
14-8-1)、ロリン・マゼールが急逝した。−享年84歳であり、まだ若く残念だ−
14-8-2)、レコード芸術誌−ベルリンフイルの「ジュピター」サービス雑感−
14-8-3)、久しぶりのホームページのアップ方針
14-8-4)、「里山資本主義」−30万部・新書大賞2014を読んで−
14-8-5)、2014年8月号の放送番組予定、
14-8-6)、2014年8月号のソフト紹介予定、

(二つの交響曲;ムーテイ・ウイーンフイルの来日公演、K.425&K.504、)
14-8-1リッカルド・ムーテイ指揮ウイーンフイルの1999年来日公演記録、交響曲第38番ニ長調K.504「プラーハ」、交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」および交響曲第40番ト短調K.550、
1999/3/17公演、サントリー・ホール、
(1999/05/09、NHK教育TVよりS-VHS-300テープに収録、)

(古いLDの録画から;二つのピアノ協奏曲第9番K.271および第21番K.467)
14-8-2、ジャン=フィリップ・コラールの指揮とピアノによるピアノ協奏曲第9番K.271「ジュノム」、トウルース室内管弦楽団、1989、フランス、およびマリア・ジョアン・ピリスのピアノとマテイアス・バーメルト指揮フェルンスフェルス室内楽団によるピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467、
トウルース室内管弦楽団、1989年10月、
(1994/05/22、アマデオLD、Mozart Treasuresの1枚をS-VHS130.5に収録)

(最新の市販DVDから;ノイエンフェルス演出の変な「後宮」)
14-8-3、ローター・ツアグロセク指揮シュトゥットガルト州立歌劇場O&CHO、ハンス・ノイエンフェルス演出の「後宮からの誘拐」、
1998年州立劇場ライブ、
(配役);コンスタンツエ;キャサリン・ネーグルスタッド、ブロンテ;ケイト・ラドナー、ベルモンテ;マティアス・クリンク、ペドリオ;ハインツ・ゲーリヒ、オスミン;ローランド・ブラハト、セリム;ヨハネス・テルネ、
(2014/05/13、Staatsoper Sttuttgart ARTHAUS 102189 )



14-8-0、平成26年8月初めの近況報告−最近の安倍政権に思う−

   FIFAワールドカップのサッカーもドイツの劇的な優勝に終わり少し静かになったかと思っていたら、ウクライナの上空でスリランカ航空の298人乗りの旅客機が何物かに撃墜されるという惨事が生じ、世の中の話題をさらっている。誰が何のために尊い犠牲を払ったのか、分からないままに1週間、2週間と経ち、その間に不思議な連鎖反応か、台湾航空機事故、アルジェリアでの墜落事故が続いており、一方ではガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの小競り合いが、戦争状態のように拡大されて来たと報道されている。
   安倍政権は南アメリカ5ヶ国訪問ということで夏休みに入ったようであるが、最初の訪問国メキシコから一報が入り、世界遺産に出かけて、「太陽に向かって願い事を唱えれば成就する」と言われて、安倍首相は「デフレ脱却」「地方再生」を願ったという。因みに小泉元首相は「郵政民営化」を願い選挙に大勝した。4月の消費増税以降、経済成長の動向が心配され、ことさら地方の人口減少に伴う地方再生が懸案となって来ており、来年度の消費税率決定の時期も迫りつつあって、首相の祈る気持ちは痛いほど良く分かる。ここで神風でも吹いて、財政健全化の長期的な見通しなどが建てられないものか、切に願いたいものである。


14-8-1)、ロリン・マゼールが急逝した。−享年84歳であり、まだ若く残念だ−

    突然の訃報として、ロリン・マゼール(1930〜2014)の急逝が新聞で伝えられた。短い新聞報道なので、詳しい事情は良く分からない。しかし、いつもお元気な指揮振りを見慣れていたので、真に残念である。記憶に新しい私の最近の映像には、2004年のNHK音楽祭で、NYフイルと来日したマゼールが、「新世界交響曲」をNHKホールで振ったコンサートを収録しており、さらに2005年の新年にウイーンフイルとのニュー・イヤー・コンサートの映像が残されている。このNYコンサートの映像には、彼がヴァイオリン弾く姿も残されており、このHPにおいても、ヴァイオリン協奏曲第3番K.216を弾いた極めて珍しい映像(1965)(5-1-1)が残されているが、この紹介の余白に、NYコンサートにおいて「ウイーンの森の物語」を弾いているマゼールの最新の姿を見ることが出来るのでご覧頂きたい。



    このHPでは、マゼール指揮・ロージー監督によるオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の映像(1978)(10-6-2)を彼の代表作として紹介している。この映像はロージー監督が、イタリアの遺産であるオリンピコ劇場を利用して制作されたオペラ映画であった。その音源がマゼール指揮によるパリ・オペラ座管弦楽団・合唱団の演奏(1977)であり、ライモンデイがドン・ジョヴァンニを歌い、エルヴィーラをキリテ・カナワが歌い、ベルガンサがツエルリーナを歌うという豪華な顔ぶれの映像であった。

    今回マゼールの訃報を聞いて、しまったと思ったことが一つある。それは彼が残してくれたオペラ「フィガロの結婚」のライブ映像(1963)を、2010年に入手していながら、今だアップしていないという私の怠慢による反省である。この映像は、私が「フィガロの結婚」の総括を完成させた直後に入手したものであり、残念ながら直ぐアップする状態にはなかったからである。この映像は、1963年ザルツブルグ音楽祭の映像記録であり、フイッシャー・デスカウが伯爵を、ヒルデ・ギューデンが伯爵夫人を歌った珍しいものであるが、残念ながら映像は白黒で、音声はモノラルの古い映像であった。しかし、音楽祭の貴重な記録にもなっており、来月号の紹介の中にこのマゼールの古きよき時代の「フィガロの結婚」を、遅ればせながらアップしようと考えているので、お許し頂きたい。


14-8-2)、レコード芸術誌−ベルリンフイルの「ジュピター」のDVDサービス雑感−

    レコード芸術8月号には、「ベルリン・フイルの挑戦」という特別企画があり、サイモン・ラトル指揮ベルリンフイルの2013年8月23日のフイルハーモニーにおける「ジュピター交響曲」ハ長調K.551のDVDが付属して、定価がいつもより500円高い2000円となっていた。この2013/14年のシーズン幕開けとなるベルリンフイルの演奏は、既に、クラシカ・ジャパンの放送でサー・サイモン・ラトルとベルリンフイルが2013年8月28日、ルツエルン・カルチャー&コンヴェンションセンター・ホールで演奏した後期三大交響曲の最新映像をついこの間報告したばかりである(14-1-1)ので、完全にダブってしまったと考えていた。しかし、付属のDVDの演奏は、音楽祭の5日前に演奏されたベルリンのフィルハーモニア・ホールでの演奏であり、全く別物であることが分かった。このDVDは、レコ芸誌が特集する自主レーベル「ベルリンフイル・レコーデイングス」の「シューマン交響曲全集[2CD+ブルーレイ(映像&オーデイオ)+ハイレゾ音源ダウンロード](9720円)の発売記念のベルリンフイルのサンプルとして付録に添付されたものであることが分かった。従って、このDVDは、報告済みのものと違いがあれば、別途報告することとしたい。

    この自主レーベル・セットには、どうやら目下売り出し中のベルリンフイルのネット映像配信サービス(デジタル・コンサートホール(DCH))の7日間無料利用チケットが付属しているようであり、今回発売のベルリンフイル・レコーデイングス(BPHR)の新発売と合わせて、ベルリンフイルのメデイア担当と日本発売元のキング・インターナショナルとの合同の記者会見が行われ、ベルリンフイルが自ら行う二段階の自主レーベル発売方式の詳しい説明と将来の抱負が語られたようである。
    現在、映像に特化している私のクラシックへのアプローチの場合は、9720円のセットの中では、ブルーレイの映像だけがあれば良さそうであるし、一方で私は未経験なのであるが、DCHを利用してPCを通じて、直接、音楽専用のHDDに収録すれば便利であると考える(PCはオーデイオではないので、接続が厄介なだけだ)。ベルリンフイルだけ特別なことをするのは面倒であるが、将来聴けなくなるのであればやむを得ないことである。
    その一方で、ユニテル・アーカイブと称して、カラヤンの40本ほどの映像が、このDCHでハイビジョン規格で公開されるとPRされていた。オリジナルは35m/mフィルムで制作されたものが、高解像度でデジタル化されるという。いよいよ、メデイアが変わりつつあるので、DCHについて少し勉強をして、新しいものにも挑戦したいと考えている。


14-8-3)、久しぶりのホームページのアップ方針

    白内障の手術でHPを休んだりして、これまでズルズルと惰性で新規アップを継続してきたが、これから先半年くらいの新規ソフトのアップ方針が内定して来たので、ここに報告しておこう。それは、映像ソフト新規が少なくなっているために、古い未紹介のS-VHSテープのソフトの山を、どういう順序で崩していくかというような内容になる。

    これまで通り、交響曲部門、協奏曲部門、オペラ部門の三分野に大別して、特定部門に偏らないようにアップして行く方針には変わりはないが、これらのうち、オペラ部門は、これから先の半年分ぐらいは、新規ソフトがストックされているので、毎月1本のペースで進めたいと思う。ただし、今までアップをためらっていた最近の変な演出のオペラも含めざるを得ないと思われるが、ご容赦頂きたいと思う。     続いて、協奏曲部門であるが、大きく分けて、ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、管楽器の協奏曲に三分類して、二曲くらいを演奏者が同一になるようにまとめてアップしたいと考えているが、まだまだ、未アップのソフトが多く残されていると思う。

    最も早く見通しがつきそうなのは交響曲部門であるが、第35番と第39番がほぼ片付き、第36番、第38番、第40番、第41番の4曲がどうやら、見通しがつきそうな段階になって来た。従って、今後は若い番号の交響曲や、セレナード・デイヴェルテイメントの管弦楽曲を一括して山崩しするように、来年あたりから方向転換して行きたいと思う。

    以上に述べた方針でここ半年ばかりアップすると、交響曲部門の見通しがつき、最も大変なピアノ協奏曲部門に重点が移せるようになってくるかも知れない。曲単位にアップロードが完了すると、従来の方針では曲単位の総括やレビューをしなければならないが、改めて見直しが必要になる場合が多いので、やりたい曲だけやってみるというように楽しみながらまとめていくようにしたいと思う。


14-8-4)、「里山資本主義」−30万部・新書大賞2014を読んで−

    この本の存在は一年ほど前から気がついていたのであるが、いわゆる山村崩壊を環境保全の原点として、里山の再生を地方再生の一環として見直そうという地域活性化の象徴のようなものと勝手に思い込んでいた。しかし、つい先日、本屋で「30万部・新書大賞2014」と書かれたこの本を偶然手にして、日頃、最近のグローバルなマネー主義に不安を感じていた小生にとって、「里山資本主義」の言葉の意味に改めて惹かれたことと、小生の里山再生の理解は、この本の第一章の中国山地の事例程度の浅いものであったことに気づかされた。アベノミックスを何とか前進させたいと願う小生にとって、この「里山資本主義」の意図をまだ充分に理解したわけではないが、一読した後の驚きの印象を一言述べてみたい。

ザルツブルグを聖地と考える小生にとって、何とオーストリアが里山主義の本家であり、バイオマスの活用や「魔弾の射手」に出てくる「護林官(森林マイスター)」制度の見本であることが第二章で指摘されており、モーツァルトの聖地としか理解していなかったので驚かされた。過去に海外援助の仕事で、ブータンで橋梁整備の調査に携わったときに、この山岳地の急流河川で小規模な発電事業を行っていたのがオーストリアのインスブルックの会社であり、僻地であるが故に最先端技術を導入しようとしていた技術力に感心したことがあった。これも広義の里山再生技術の一端かも知れないが、木を切りすぎないように適正に管理するマイスターの資格制度などは何百年の歴史を持つものと改めて気づかされた。ユーロ危機が心配されるユーロ圏において、資源を持たないアルプスの小国であるオーストリアが独自の技術やノーハウを持った存在感ある健康優良児であり、この「里山資本主義」のモデルであることを知り、勉強不足であったことを痛感した。

グローバリゼーションが進み、金融資本が国境を越えて動き回り、リーマンショックが起こって一旦は沈静化したものの、現在の世界経済にはこのまま進んだら、またいつか生じたバブルが崩壊するのではないかという漠然とした成長主義に対する不安がある。また、日常生活が電力に頼り切りになっているが、原油価格の上昇は留まるところを知らず、3.11のような地震の都度、異常気象による防災対策を考える都度、心配が山積してくる。まだ良く分かっていないのであるが、里山資本主義は、現行のマネー主義の経済システムの脇で、水と食料と燃料などをマネーに依存しないで現物主義で確保でき、サブシステムの形で実践し共存できるようである。それならば、この里山再生は地域再生の一つとして、里山資本主義が日本各地に定着することにより、日常生活において自立可能な地域が増え、それが集合体になるように時間を掛けて模索していくことが重要であると思われる。さらに、この地方の里山主義はどうやら都会のスマートシテイと考え方の相性が 良さそうであり、人口減少もお年寄りの無縁社会などの難しい問題も、両者の接近により結果的に解決されるのではないかとされている。もう少し成功した実例が身近に見えてくると、元気が出てくるのであろうが、地域再生の原点として里山から出発し、それが市町村単位にまで発展し、県単位へと枠組みが広がっていくことを大いに期待したいものである。


14-8-5)、2014年8月号の放送番組予定、

2014年8月分におけるNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が常設され、渡辺佐和子の案内で、N響定期を中心に放送されている。8月の予定では、N響定期は、第1784〜85回のプログラム、また都響およびスイスロマンド交響楽団のコンサートがあるが、残念ながら、モーツァルトは含まれていそうにない。「らららクラシック」は、毎週各土曜日に予定されているが、8月の5回分には、残念ながらモーツァルトの話題はなさそうである。
   続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、8月17日、24日、31日の予定となっているが、残念ながら、モーツァルトものは含まれていないようである。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要がある。最近、再放送が増えているようなので注意が必要である。

    一方のクラシカジャパンでは、2012年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場している。しかし、2014年に入って、最近はモーツァルト・コンサートが減ってきたような気がして、輝きがなくなった。8月号では特集記事は「美しき次世代アーテイストたち」となっているが、若い人からはモーツァルトは敬遠されているようである。残念ながら8月号では、録画して残そうとするモーツァルトの番組は全く見当たらなかった。

    レコード芸術8月号では、特集は先に述べた「ベルリンフイルの挑戦」であったが、もう一つの特集は名曲名盤500選であり、今回は第2回でベルリオーズからブラームス、ショパンを経てドヴォルザークまでであった。
    一方、8月号のCD新譜月評の特選盤には、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」で、クルレンツイス指揮ムジカエテルナによるロシアのペルミ国立劇場から発信された優れた古楽器アンサンブルと、無名の歌手たちによる斬新な演奏という評価のようである。8月号のビデオ・デイスク欄は、ベルリンフイルのシューマン交響曲全集をはじめとして、カラヤンの旧映像が揃って再発売されているが、残念ながら モーツァルトは見当たらなかったようである。また、海外盤レビューでも、モーツァルトは見当たらなかった。

   毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、今回は前述の新しいDVDやカラヤンの再発売ものが一斉に発売されていたが、新しいソフトは入手出来なかった。新宿のタワーレコード店も山野楽器もDVDなどの映像の展示場所が少し変わったが、気のせいか売り場面積が縮小されたような気がして残念だった。


14-8-6)、2014年8月号のソフト紹介予定、

   8月号は従来通り、二つの交響曲、二つの協奏曲、一つのオペラの構成で進めたいと思う。最初の交響曲は、1999年にリッカルド・ムーテイがウイーンフイルを引き連れて来日公演したオール・モーツァルト・コンサートから三つの交響曲を演奏したのであるが、そのうち最初の2曲をアップしたいと思う。データベースをチェックしていたときには、このコンサートは第38番と第40番の2曲であると考えていたのであるが、テープの内容を見て第36番が2曲目に演奏されていた。そのため、思いつきであるが、第40番を9月分に回し、今月レコード芸術に添付していたラトルとベルリンフイルの第41番ハ長調「ジュピター」交響曲の2曲を、9月分としてアップしたいと考える。
    1999年のムーテイと言えば、メガネなしで格好良く指揮をする姿が捕らえられており、コントラバス4台の中規模な二管編成のオーケストラの構成で、ぐいぐいと前へ進む勢いの良い指揮振りが目立っていた。当時のウイーンフイルとは24年ぶりの来日と解説されていたので、これ以降毎年のように訪日されていたように思われる。コンサート・マスターはライナー・キュッヘルさんであった。

    8月分の第2曲目は、先月号に引き続きアマデオのMozart Treasures という数枚のLDをコピーしたS-VHSテープからであり、二つのピアノ協奏曲として、はじめに ジャン=フィリップ・コラールの指揮とピアノによるピアノ協奏曲第9番K.271「ジュノム」を、トウルース室内管弦楽団との協演でお送りしたい。この演奏の会場は、丁度、7月号のオーギュスタン・デュメイの弾き振りによる二つのヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216を演奏した会場と同一の会場のように見えた。コラールのピアノは、この映像が最初のものであり、スマートな姿を見せていた。
    ピアノ協奏曲の第二曲目は、マリア・ジョアン・ピリスのピアノとマテイアス・バーメルト指揮、フェルンスフェルス室内楽団による第21番ハ長調K.467であり、ここには恐らく新鋭ピアニストとして楽壇に初登場した非常に若いピリスの姿が写されている筈である。この演奏は9月号の二つのフルート協奏曲の演奏の次ぎに写されていたものであり、これらが同じコンサートで演奏されたもののようであった。

    8月号の第三曲目は、最新の市販DVDからの「後宮からの誘拐」であるが、収録年月を見るとツアグロセク指揮シュトゥットガルト州立歌劇場1998年ライブとあり、田辺先生からも指摘された悪名高きハンス・ノイエンフェルス演出の変な「後宮」とされているものであった。その変な演出の由来は、歌の部分を歌う歌手とセリフの部分を語って演ずる俳優とが二人で登場して役割分担したようであるが、必ずしも良くは見えず、演出者の意図が必ずしも明白に伝わってこないように思われる。幸い日本語字幕付きなので、意味内容は分かるものの、単純な物語を変に複雑にしてしまったようにも見える。余り上品なやり方ではなく、変な動きや余計な動作があると、アリアや音楽に集中できないと言う問題もあるような気がする。兎に角、素直に見て、ありのまま、感じたままのご報告をしてみたいと思う。

(以上)(2014/07/30)



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