モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成26年5月号−−

(アバド指揮モーツァルト・オーケストラとシェーンベルグ合唱団による「孤児院」ミサ曲ハ短調K.139/ウイーン楽友協会合唱団による「レクイエム」ニ短調K.626、オルガン伴奏版、日本公演記録/サマーズ指揮、ウイーン交響楽団およびプラーグフイル合唱団による2013ブレゲンツ音楽祭の「魔笛」K.620、デヴィッド・パウントニー演出)

(先月の月報は  「こちら」 )



私の最新入手ソフト情報−平成26年5月号−(1405review.html)

14-5-0、平成26年5月初めの近況報告−今年の春は憂慮すべき話題が豊富−

14-5-1)、久しぶりで堪能したウイーン室内合奏団、
14-5-2)、若きアバド・ポネルのロッシーニのオペラの名盤二つがハイビジョンで甦った、
14-5-3)、イドメネオ8映像の総括−フェラインでも報告することになったが心配−
14-5-4)、白内障手術が順調に推移し、現在3種類のメガネを用途に合わせて調整中、
14-5-5)、2014年5月号の放送番組予定、
14-5-6)、2014年5月号のソフト紹介予定、


(最新の市販DVDより;アバドの孤児院ミサ曲K.139の初映像)
14-5-1、クラウデイオ・アバド指揮モーツァルト・オーケストラとシェーンベルグ合唱団による「孤児院」ミサ曲ハ短調K.139、2012/06/28、モーツァルト・ハウス、ザルツブルグ、
(歌手)S;Rachel Harnisch、A;Sara Mingardo、T;Paolo Fanale、B;Alex Esposito、
(2014/01/27、Unitel Classica DVD ACC-20261)

(最新のHDD録画より;ウイーン楽友協会合唱団のレクイエム・オルガン版)
14-5-2、ウイーン楽友協会合唱団による「レクイエム」ニ短調K.626、オルガン伴奏版、日本公演記録、2012/12/24、いずみホール、大阪市、
(2013/11/25、NHKクラシック倶楽部の放送をBDレコーダーのHDDに録画)

(最新の市販DVDから;2013ブレゲンツ音楽祭の湖上劇場の「魔笛」)
14-5-3、パトリック・サマーズ指揮、ウイーン交響楽団およびプラーグフイル合唱団による2013ブレゲンツ音楽祭の「魔笛」K.620、デヴィッド・パウントニー演出、2013年ブレゲンツ音楽祭、2013年7月収録、
(配役);ザラストロ;Alfred Reiter、タミーノ;Norman Reinhardt、夜の女王;Ana Dorlovsky、パミーナ;Bernarda Bobro、パパゲーノ;Daniel Schmutzhard、パパゲーナ;Denise Beck、
(2014/01/27、2013Unitel Classica DVD 713708 )


14-5-0、平成26年5月初めの近況報告−今年の春は憂慮すべき話題が豊富−

   2月、3月と今年の冬は白内障の手術をしたため、安静にというお医者さんから外出禁止とパソコンの禁止を申し渡され、家にこもってテレビ・ビデオ・音楽三昧の有り難い休養期間があった。お陰でHPも1ヶ月間休ませて頂いたが、テレビの見過ぎか、2月のソチ・オリンピック以来、気になる未解決の問題が続出し、憂慮すべき事態が続出している。

   初めにソビエトとウクライナの国境紛争問題があわや両国の戦争かと言う事態になりつつあり、世界の首脳が顔を合わせても解決が困難な長期的な世界の不安材料になっている。続いてマレーシアから中国に向かう中国人多数を乗せたジェット旅客機が行方不明になるという事件が勃発し、あれこれと探索や推測がなされ、各国の衛星写真により行き先と全く異なるインド洋沖に沈んだということになっているようだが、300人近い命の消息が不明という大変な未解決の事件となっている。翻って日本では、小保方さんのSTAP細胞の新発見というビッグニュースが世界中を賑わしたが、科学的に実験の再現が出来ないという問題と彼女の論文の問題点が指摘され、折角の新発見が差し戻しの状態になるという日本にとって非常に不名誉な問題になっており、これも不可解な未解決問題になっている。さらに今日 (28日) 現在、死者187人、行方不明者115人という大事故になりつつある韓国のフェリー客船の遭難事故があり、どうしてこんな沈没事件が生じたのか、何故人命救助優先が出来なかったのか、全く不可解な事件となっている。

   消費増税の影響がどう出るか話題を呼ぶ中に、オバマ大統領が風のように来日し、 TPP問題で翌日の新聞の見出しが、朝日が「大筋合意見送り」、読売が「実質合意」のトップ記事となり、どちらが本当?と話題を呼んでいるが、安部さんの支持率が60%、大統領の支持率が40%というすし会談の成果が反映されたとの解釈もあり、これも不可解な結果にならなければよいがと案じている。








   上記の写真は、4月8日(火)現在の上野公園の桜で、最盛期を少し過ぎていた。


14-5-1)、久しぶりで堪能したウイーン室内合奏団、

   先月号の「ウイーン・アンサンブル」の日本公演記録(14-4-3)のアップ作業で、モーツァルトのオペラ・アリア集やウインナワルツを精一杯楽しんだところであるが、4月5日(土)のモーツァルト協会の例会では、東京オペラシテイ・コンサートホールで本場の「ウイーン室内合奏団」のコンサートがあり、アイネクライネK.525、ロドロン・セレナーデK.247、その他お馴染みのウインナワルツの演奏を楽しむことが出来た。プログラムによると、忙しいウイーンフイルの現職たちは、4月4日から10日まで、東京、福岡、大阪で5回、A/B二つのプログラムで毎日のように演奏し、あっという間に去って行った。

   彼らのメンバーを見ると、故エアハルト・ヘッツェルさんが1970年に創設した団体であり、今回来日したのは弦五部にクラリネット、ファゴット、ホルンの8人のメンバーであったが、当然曲によっては、フルートやオーボエが加わることになるのであろう。今回もさすがと思われる演奏を楽しむことが出来たが、私の席はオペラシテイの二階の後ろの席であったので、少し遠すぎて、家で聴くような大きな豊かな音は楽しめず、残念に思った。会場でウイーン室内楽団のCDが発売されていたので、2曲の大好きなデイヴェルテイメントK.334とK.113のCDを買ってきた。安かったので、家に帰ってよく見ると、この団体の創設者ヘッツェルさんが存命中の録音で、1991年4月という古いものであったので、演奏は良いが録音は今ひとつの感じであった。
   また私はライナー・キュッヒルさんの主宰するリング・アンサンブルという別の団体でウインナワルツを聴いたことがあるが、最近はどうなったか知りたいものである。CD録音は知らないが、S-VHSでどこかに映像を記録してあると考えている。

  私はウイリー・ボスコフスキーのウイーンモーツァルト合奏団のセレナード全集第1巻・第2巻(LP10枚組)およびモーツァルト舞曲と行進曲集上・下巻(LP10枚組)によって、この種の曲を愛聴してきたものであるが、やはりウイーン風のこれらの団体のアンサンブル音楽が大好きである。しかし、セレナード・舞曲集がCD全集で発売され、このボスコフスキーの大部の録音がCD化されたため、棚の奥に押しやられてしまい、このLPの大全集を取り出すことはなくなった。しかし、その昔、1曲1曲丁寧に聴いていたことを懐かしく思い出す。しかし、ボスコフスキーのセレナード集はCD化されていないようなので、残念に思っている。


14-5-2)、若きアバド・ポネルのロッシーニのオペラの名盤二つがハイビジョンで甦った、

   クラウディオ・アバドのクラシカ・ジャパンの追悼特集で、若きアバドのロッシーニの古きオペラ映像2本のハイビジョン復活放送があり、古き良き昔のCDやLDで親しんだものが新たな作品に甦ったように新鮮に見聞きすることが出来た。
  その第1号がアバドとミラノ・スカラ座の「セビリアの理髪師」であり、プライのフィガロ、ベルガンサのロジーナ、アルヴァのアルマヴィーヴァ伯爵の懐かしき布陣であった。調べてみると、音声収録が1971年9月(ミラノ)であり、映画版の映像収録が1972年7月となっており、ジャン・ピエール・ポネルの素晴らしい作品であった。私はアバドと同じ顔ぶれのこのオペラのCDを愛聴していたので、調べてみると録音が1971年9月ロンドンとなっており、オーケストラがロンドン交響楽団となっているので、記憶違いかなと不思議に思っている。私はこの「フィガロの結婚」の前話となるこのオペラが大好きで、プライのフィガロのイメージが新鮮であり、この映像とベーム・ポネルの「フィガロの結婚」(1976)の映像の中のプライのフィガロと全く重なるので面白いと思っているが、一方の若い伯爵と伯爵夫人のイメージがモーツァルトではすっかり変わってしまうので、もう少し両方が重なるようにならないかなといつも思ってしまう。兎に角、慣れ親しんだ映像が、新しくハイビジョンに生まれ変わることは、実に新鮮な感動を与えるものだと嬉しく思っている。



   もう一つの若きアバドとスカラ座のロッシーニの映像は「チェネレントラ」であり、こちらの映像の音声収録は1981年9月ミラノであり、映像収録も1981年9月と同じ時期であって、こちらの方はスカラ座のオペラ舞台を大幅に取り入れたものであった。このオペラは原作の「シンデレラ姫」とかなり変わったストーリーとなっていて馬鹿ふざけが多すぎるものであるが、シュターデのチェネレントラとアライサの王子様が良くお似合いで、微笑ましい作品となっている。いずれもジャン・ピエール・ポネルの作品であり、彼のような映画のプロの演出した作品は、ハイビジョン化すると一段と見栄えがすると言うことに改めて気がついた。ポネルのモーツァルト映像は沢山残されているが、そういえば「フィガロ」も「コシ」も「魔笛」も「テイト」も映画館で見たような気がしている。 


14-5-3)、イドメネオ8映像の総括−フェラインでも報告することになった−

   連休直前の4月26日に、5月10日のフェライン5月例会の講師を依頼された。突然の依頼で戸惑ったのであるが、幸い、このオペラの8映像の自分なりの総括が終わったところなので、その概要とこのオペラに対する今後の期待について述べたいと思う。

   オペラ「イドメネオ」には、今のところ新旧併せて8映像が手元に集まっているが、いずれも水準以上の良いものが多いのであるが、これだという突出したものがなく、セカンド・チョイスのものがいくつかあるという報告にならざるを得ない。昨年、日本モーツァルト協会でこのオペラを解説した田辺先生は、レヴァイン・ポネルのメトロポリタン歌劇場の映像(1982)を利用しておられた。この映像は、パバロッテイ・ベーレンス・コトルバス・シュターデの豪華キャストを使った大劇場型の迫力ある舞台による優れた映像として捉えられてきたが、その後現れた新しい映像と比較すると、物足りない面も露出してきている。今回は、これら8映像を総括した結果の概要を述べるとともに、8映像を見較べて、自分なりの優れた「イドメネオ」像をイメージできたので、時間の許す限りそれをご紹介できれば良いと考えている。

   それは第一に、ウイーン版への奨めであり、カストラートがいないウイーンにおいてモーツァルトが自らこのオペラの再演を試みたウイーン版、すなわちイダマンテがテノールであった方が舞台が自然に充実し、加えて二つの追加曲もとても魅力がある。従って、まずテノールのアリアK.490およびテノールとソプラノの二重唱K.489を、是非、取り上げて聴いてみたいと思う。第二に「愛の勝利だ」という神託の声を呼び起こした第三幕の決定的場面において、親子の愛とさらに若い男女の愛の両方を自然な形で再現できるウイーン版の方が、天の声に対し説得力があるということを示したいと考えており、この場面の幾つかの映像の比較を試みたいと思う。第三に、ミュンヘンの改装なったキュヴィリエ劇場で最も新しいケント・ナガノ指揮のウイーン版の映像の第三幕を通して見ていただき、この映像の優れた点と、問題点とを指摘し、セカンド・ベストとせざるを得ない理由をまとめてみたいと考えている。

   そして最後に自分の理想とする「イドメネオ」像は、ウイーン版でイダマンテをテノールで歌わせ、二つの追加曲を生かしたものとし、中舞台でアンサンブルの良い伝統的な演出で、伴奏付きレチタティーボや数多い合唱の強化・充実、そして「天の声」の決定的場面の演出効果の重視を図り、中間や最後のバレエ音楽の効果的活用などを図ったものが良いと考えてみた。これは、ある意味では、8つの映像の良いとこ取りをした、オペラ・セリアの枠を遙かに超えるフランス風のグランド・オペラのイメージなのであるが、今までのところまだ満足する映像が現れていないので、今後に期待したいと考えている。


14-5-4)、白内障手術が順調に推移し、現在、三種類のメガネを用途に合わせ調整中、

   2月14日に左目、3月1日に右目の白内障の手術を受け、やっと両目を使って見ることが出来るようになった。以前は左右とも近眼が強くてしかも乱視があり、左目に緑内障が進行して視野の一部が欠けてきたことに気がついて、目下治療中であったが、白内障の手術を奨められた。これまでは本やパソコンなど近いものを見るのに不自由したことはなかったが、手術後は近眼がほぼ直り、裸眼でも車の運転は出来そうなまでに回復し、乱視はそのまま残った状態になったが、その代わりに心配された遠視が来て、本や新聞を読むのが不自由になり、パソコンも専用のメガネが必要になりそうである。気になることは、近視の度合いが左目の方が悪く、また視野も左目がかすれるので、裸眼の状態で左右のバランスが悪く、何となく見えずらいことが手術後の問題点であった。また、高校生時代がらかけていた近眼のメガネをかけないで済ますのは、何となく落ち着かないことに気がついた。

   手術で挿入した人工レンズが定着するまでに2ヶ月は必要とのことで、4月の半ば過ぎになるまで待ってから、病院で眼鏡用の検眼をして貰い、どのようなメガネが良いか相談した。普段、家の中にいるときは裸眼で見えているし、新聞や本を見るときは持ち歩きの老眼鏡を鼻眼鏡にすると、くつろげるような感じがした。この鼻眼鏡は、郵便局やゴルフ場などに置いてある1500円で買ったプラスチック製のメガネである。一方、外出するときは、キチンと見えた方が良いので、左右の近視と乱視を矯正したものに本を読むための老眼用の遠近両用のメガネを用意した方が良いと思った。車に乗るときやゴルフをやるときも、よく見える方が良いので、このメガネにしようと思っている。また、パソコンをやるときは、初めは老眼鏡の鼻眼鏡で、頭かPCを動かして見え方を調節しようと考えていたが、メガネ屋から疲れないようにするためには、近・近の老眼鏡が良いと奨められた。その結果、これら三つのメガネを、どの場合にどれが良いか、考えながら試しながら、使い分けることにしている。

   手術をして一ヶ月後に、病院で頂いたゴーグルのようなプラスチックのメガネを使用するという条件で、やっとゴルフを再開した。このゴーグル付けて二度、また、裸眼で二度と、毎週のようにゴルフを始め出しているが、ゴーグルでも裸眼でも確かに手術前よりもボールがよく見えるようになって安心した。しかし、メガネをかけたり外したりしていると、クラブヘッドとボールの当たりの感覚が微妙に違うせいか、スコアが安定していない。

  やっと遠近のメガネが出来てきたので、それを使用した練習所の感覚では、手術前より遙かに良くボールが見えるようになり、この面では手術して良かったと思っている。しかし、メガネ着用の練習所の当たりの結果は、まだ以前のような安定した当たりが出ずに、不安に思っている。ゴルフは前からそうなのであるが、やはり繰り返し練習して不安を取り除かなければ、良い結果が出ないようである。暫く、様子を見たいと思っている。


14-5-5)、2014年5月号の放送番組予定、


2014年5月分のNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、N響アワーの代わりの毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が常設され、渡辺美佐子の案内で、N響定期を中心に放送されている。5月4日は、N響定期第1775回のプログラムがあり、尾高忠明の指揮でシベリウスの特集がある。5月11日と5月18日はネヴィル・マリナーの指揮で、第1776回がドヴォルザーク特集、第1777回が待望のモーツァルト特集でテイル・フェルナーのピアノでピアノ協奏曲第22番K.482と交響曲第39番変ホ長調K.543、その他が予定されている。
  「らららクラシック」では、毎週各土曜日に予定されているが、パガニーニ、リスト、シューベルトなどの名があったが、モーツァルトの名前は見当たらなかった。
   続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、5月11日は新国立劇場のコルンゴルドの「死の都」が予定され、5月25日にはグルックのオペラ「オルフェウス」と「アルチェステ」の放送予定となっているが、詳細は不明である。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要がある。フェリシテイ・ロットやアンドラーシュ・シフなどの名が見えるが、既放送のものかも知れない。
   なお、5月11日(日)テレビ朝日の題名のない音楽会で、「神童の知られざる努力〜名曲100選モーツァルト「3つのピアノ協奏曲」という30分番組が予定されている。

    一方のクラシカジャパンでは、2012年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場している。ヴェルデイ特集などが終わって、最近、輝きがなくなった。5月号では五嶋みどりの姿が表紙を飾っており、MUSIC,MON AMOUR〜音楽と生きる〜という最新の彼女の原点を探るドキュメンタリーが予定されている。今年で10回目になる「ラ・フォルジュネ・オ・ジャポン」を記念してフランス・ナントの公演を特集した放送が、前月に続いて繰り返されるようである。残念ながら録画して残そうとするモーツァルトの番組は見当たらなかった。

    レコード芸術5月号では、特集は最新版「名曲名盤500」の第1回が掲載され、バッハから ベルクまでである。300は過去6回掲載されたが、500というのは30年ぶりだそうである。バッハは相変わらずリヒターとグールドが上位を独占しているが、ベートーヴェンの交響曲では、ヤルヴィが上位を占めるようになって驚かされる。第2回が8月号、第3回が11月号で来年に完結する予定とされている。
 一方、5月号のCD新譜月評の特選盤には、モーツァルトものとしては、2組のCDが特選盤になっていた。第一はハルモニア・ムンデイ・フランスのクラリネット五重奏曲と弦楽四重奏曲第15番でクラがイエルク・ヴィートマンでアルカンド四重奏団のCDであった。第二は先月もピアノ協奏曲第18番K.456と第19番K.459が特選盤になっていたスホーンデルヴルトのピアノソナタ全集(全6枚組)であり、18曲のソナタと1曲の幻想曲を4種の楽器(2FP、タンジェント・ピアノ、クラヴィコード)で弾き分けた演奏のようである。6枚組で6666円のようであり、国産の15000円もする全集よりも遙かに魅力的な気がする。   また、海外盤レビューでは、同じスホーンデルヴルトのピアノ協奏曲シリーズの1枚であろうが、ピアノ協奏曲第5番(1773年版)と(1782年版)とを弾き分けた非常に珍しいCDが発売されたようだ。これらは全て入手して聴いてみたいと思う。





   毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、今回は外出禁止であったので、4月末に新宿のタワーレコードだけにとどめた。内田光子の最新のドキュメンタリー風の「モーツァルト・イン・ジャパン」というDVDを見付けて買ってきたが、日本語字幕がないので興味が半減している。一方、オペラシテイの「ウイーン室内合奏団」の演奏会で購入した2曲のデイヴェルテイメントニ長調K.334、およびK.113のCDを、参考までにアップしておきたいと思う。なお、今回店頭で見かけた、ツアグロゼク指揮の「後宮」(2013、日本語字幕あり)とカンブルランの「コシ」のパリ公演のDVD(字幕なし)を見かけたが、重複を避けて求めなかったので次回に購入したいと思う。


14-5-6)、2014年5月号のソフト紹介予定、

   1ヶ月間の休養を経て、古いソフトが多すぎて余り反響がなかったことを反省して、今回の5月号では3ソフトとも最新のDVDないしHDD録画をお届けしたいと思う。
最初の第1曲目は、最新の市販DVDであり、恐らくアバドの最後のミサ曲の映像ではないかと思われる2012年6月28日に、ザルツブルグのモーツァルト・ハウスで収録されたアバド指揮モーツァルト・オーケストラとシェーンベルグ合唱団による「孤児院」ミサ曲ハ短調K.139である。このアバドの映像は、この曲としては、勿論、初めてであるが、このミサ曲を私が初めて聴いたのは、この曲の最初のレコードであるLP時代のアバドの指揮のLP(1975)であり、当時、モーツアルトのミサ曲の録音は殆ど見当たらない中で、随分貴重な演奏であった。冒頭の静寂の中のキリエの合唱の厳粛な響きやソプラノのヤノヴィッツの健在ぶりは、今でも頭に刷り込まれており、アバドが手掛けた少年モーツァルトの大作にはおどろいたものであった。今回のライブ録音は、この孤児院ミサ曲とシューベルトのミサ曲変ホ長調D.950とが収録されている。アバドは、前者には古いLP録音が、後者には「アバド・イン・コンサート」という2枚のDVDに映像が残されている。
  今回の新映像では、アバドはすこぶるお元気そうで冒頭のキリエでは厳粛な短調の合唱の始まりが見られるが、アレグロでは4本のコントラバスや4本のトランペットが顔を出して力強く堂々と進んでおり、一見一聴したところではウイーン少年合唱団によるハラー指揮の映像に比して、遙かに期待できそうな予感がしている。

  5月号の第2曲目は、最新のHDD録画より、ウイーン楽友協会合唱団の「レクイエム・オルガン版」であり、2013/11/25にNHKクラシック倶楽部の放送をBDレコーダーのHDDに録画した最新の映像である。私は知らなかったのであるが、この有名な合唱団はどうやらアマチュアの合唱団であるので、外国でオーケストラと共演することは困難なようで、オルガン版で演奏していた。このような例は、これも訪日のコンサート記録であるスエーデン放送合唱団がオルガン伴奏で演奏をしていた。1812年というベートーヴェンが活躍していた時代に創設されたこの由緒ある合唱団は、当時からアマチュアの団体として組織され、それが今日まで伝統を守って続いているようであった。ソリストはソプラノの半田美和子ほか日本人のプロの歌手たちであった。この曲が作曲されたウイーンで、恐らく200年近く歌い続けてきた合唱団であるので、敬意を持って聴かなければならないと思う。

   5月号の第3曲目は、これも最新の市販DVDから2013年のブレゲンツ音楽祭の湖上劇場の「魔笛」の公演であり、パトリック・サマーズ指揮、ウイーン交響楽団およびプラーグフイル合唱団による「魔笛」のライブ映像である。デヴィッド・パウントニーによる大掛かりな湖上劇場の演出であり、2013年の7月に収録されたDVDであった。湖上での魔笛のパフォーマンスと言われてもピンと来ないが、さすがこの野外劇場の立地条件を生かしたスペクタキュラーな舞台を作り、堂々と「魔笛」なるものを上演していた。湖上には明るい緑色の丘のような半球体状の部隊が設置され、周囲には巨大な3体のドラゴン像が湖上より聳え、舞台上をモノスタトスの一行に追いかけられキャーキャー叫びながら逃げ惑うパミーナの場面から話が始まっていた。そしてタミーノは巨大な手の船に乗って登場し、3人の侍女が湖に投げ入れた蛇が、湖で巨大な蛇にふくれ上がってタミーノを襲っていた。この魔笛の物語が始まるまでは、この巨大な舞台と装置がどうなるのか分からないまま映像が始まっていた。
   これは、これまで見た「魔笛」の舞台とは全く異なる巨大な空間の魔笛であり、先日、2013ザルツブルグ音楽祭でのザルツブルグ飛行場内で公演された「後宮(格納庫)からの脱出」の映像に近い、人々を驚かせるためのオペラ舞台演出と共通するもののように見受けられた。映像では舞台は始まっており、演出家の描く筋書き通りに音楽的には大雑把で興味は薄れているが、兎に角、筋を追わねばなるまい。


(以上)(2014/04/29)



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