モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成26年2月号−−

(ホルショフスキーのピアノによるピアノソナタ第11番イ長調K.331およびピアノソナタ第12番K.332、1987年12月9日、カザルスホール収録、/久保田巧によるヴァイオリン・ソナタト長調K.301、ピアノ村田千佳、およびヴィルデ・フラングによるヴァイオリン・ソナタ、ヘ長調K.377(374e) ピアノ、リフィッツ、/グシュルバウアー指揮、ファル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、リヨンオペラ座歌劇場O&CHO、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成26年2月号−

(ホルショフスキーのピアノによるピアノソナタ第11番イ長調K.331およびピアノソナタ第12番K.332、1987年12月9日、カザルスホール収録、/久保田巧によるヴァイオリン・ソナタト長調K.301、ピアノ村田千佳、およびヴィルデ・フラングによるヴァイオリン・ソナタ、ヘ長調K.377(374e) ピアノ、リフィッツ、/グシュルバウアー指揮、ファル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、リヨンオペラ座歌劇場O&CHO、)

14-2-0、平成26年2月初めの近況報告−わが大津川に白鳥が今年も飛来した−
14-2-1)、新春の四街道万年青会1月例会で優勝した−2年ぶりの快挙で今年の運勢は?−
14-2-2)、イドメネオ8映像の総括−日本M協会オペラサークルで3月例会で発表予定−
14-2-3)、クラウデイオ・アバドが亡くなった−
14-2-4)、名ピアニストの10CDシリーズを購入!−ハスキル、ゼルキン、グルダ−
14-2-5)、2014年2月号の放送番組予定、
14-2-6)、2014年2月号のソフト紹介予定、

(懐かしいS-VHSから;ホルショフスキー99歳の芸術−カザルス・ホール)
14-2-1、ミエチスラフ・ホルショフスキーの芸術、ピアノソナタ第11番イ長調K.331およびピアノソナタ第12番K.332、
1987年12月9日、カザルスホール収録ほか多数、TVドキュメンタリ「99歳のモーツアルト弾き−ホルショフスキーの奇跡」より、
(1991/01/15、CS736CHの放送をS-VHS029.4に3倍速でアナログ収録)

(最新のDVDから;久保田巧のK.301とヴィルデ・クラングのK.377)
14-2-2、久保田巧によるヴァイオリン・ソナタト長調K.301、ピアノ村田千佳、南アルプス市桃源文化会館ホール、2013/04/06、およびヴィルデ・フラングによるヴァイオリン・ソナタ、ヘ長調K.377(374e)、
ピアノ、リフィッツ、白寿ホール、2012/05/12、
(2013/06/18及び2013/04/15、NHKクラシック倶楽部よりHD2に収録)

(懐かしいLDより;リヨン歌劇場におけるオペラ「ミトリダーテ」の初映像)
14-2-3、テオドル・グシュルバウアー指揮、ジャン・クロード・ファル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、
リヨンオペラ座歌劇場O&CHO、1986年リヨンオペラ座ライブ収録、
(配役)ミトリダーテ;ロックウエル・ブレイク、アスパジア;イヴォンヌ・ケニー、シファーレ;アシュリ・バトナム、ファルナーチェ;フレンダ・ブーザー、イズメーネ;パトリシア・ロザリオ、アルバーテ、カトリーヌ・デュポスク他、
(1991/06/25、BGMビクターのLD、BVLO-14〜15)



14-2-0、平成26年2月初めの近況報告−わが大津川に白鳥が今年も飛来した−



   わが大津ヶ丘団地の直ぐ傍を流れる大津川の、手賀沼から1キロほど上流に、今年も白鳥の群れが飛来していたので、散歩がてら写真を撮ってきた。最近では、手賀沼に毎年のように訪れ、川沿いに群れをなしているのを見ると、春はもう直ぐそこにまで来ているような気がする。近づいて真っ白で大きな純白の白鳥の姿を見ると、何と美しいことかと自然の姿に感動を覚える。人が近づいても逃げないし、これが自然の白鳥かと、不思議に思ってしまう。橋の周辺に20羽ほど群れていたが、やはり餌を与える人がいるからここに留まっているのであろう。つい20年ほど前は、この大津川は沿線の下水の混入で、手賀沼の汚染の原因だったことを考えると感無量である。以前には子育てをしていた白鳥の姿を見たが、今年も沢山の群れなので雛が誕生するのではないかと期待する。思わぬところで、自然の恵みの驚きを味わったような気がしており、これからも散歩のついでに、白鳥がどう過ごすのか見届けたいと思っている。



14-2-1)、新春の四街道万年青会1月例会で優勝した−2年ぶりの快挙で今年の運勢は?−

   全く予期しないところで、ゴルフコンペでの思わぬ優勝にありつくことが出来た。2014年新春の四街道万年青会の1月例会のことである。確かに午前中はボギーペースで廻ることが出来、1アンダーの好スコアであったので、午後からもこの調子を続けたいと願い好きなビールを我慢したが、同伴の皆さんもそうだったからであった。それ以降も遙かに上手の同伴者たちに離されぬように、自分のゴルフを心掛け、ボギーペースが続いて3アンダーになったので、上位入賞が出来そうだと喜んでいたが、いつも4〜5人はいるアンダーの方が今回に限っては何と一人もおられず、全く図らずも優勝と言うことになってしまい、記録を配られて初めて気がついて驚いた次第であった。

   今回の好スコアの原因は、自分としては大叩きがなく、トリプルがただ1回というボギーペースを維持できたことに尽きるようであり、パーは1回しかなく、自分では良い成績という自覚が余りなく、いつもより少し調子が良い程度の感覚であった。従って、優勝を意識することなど全くなく、無欲であったことが幸いし、結果的に良かったものと思われる。アンダーがただ一人というのは、まさに幸運そのものであろう。従って、自分としては、今年の改正ハンデ26に加えてラッキーに恵まれて、47+46=93で優勝させていただいたと言うことになる。しかし、アンダー分の1/2分を差し引かれ、3割引かれて次回ハンデは17と言うことになった。そうすると87のスコアでパープレーなので、90を切ることは年に数回足らずの実力なので、今年1年間は、入賞もおぼつかず、我慢の年になるものと思われる。

   万年青会優勝はこれで2回目であるが、前回は2011年3月10日の3月例会であった。その翌日にあの東日本大地震が起こっており、その時はゴルフの話も出来ないほどの自粛ムードになったことを今でも覚えている。優勝の挨拶は、同伴者へのお礼と前回のようなことが起こらなければ良いと大笑いの挨拶とさせていただいた。もう半月も経って大地震は起きていないようなので、迷惑は掛けなかったと安心している。


14-2-2)、イドメネオ8映像の総括−日本M協会オペラサークルで3月例会で発表予定−

   日本モーツァルト協会のオペラサークルの3月例会のテーマが決まった。オペラ「イドメネオ」には、今のところ新旧併せて8映像しかないが、いずれも水準以上の良い映像なのであるが、突出したものがないと思われる。「イドメネオ」は、このサークルで田辺先生が昨年取り上げておられ、このオペラの成立事情や特徴などについてのお話があり、先生はレヴァイン・ポネルのメトロポリタン歌劇場の映像を利用しておられた。この映像は、パバロッテイ・ベーレンス・コトルバス・シュターデの豪華キャストを使った大劇場型の迫力ある舞台による優れた映像として捉えられてきたが、その後現れた映像と比較すると、物足りない面も露出してきている。今回、これら8映像を総括するに当たって、いろいろ検討してきたが「どの映像が最も良いか」という答えは得られず、セカンド・チョイスのものがいくつかあるという報告にならざるを得なかった。しかし、8映像を見較べて、自分なりの優れた「イドメネオ」像を把握できたので、それを今回ご紹介できれば良いと考えている。

   それは第一に、ウイーン版への奨めであり、カストラートがいないウイーンにおいてモーツァルトが自らこのオペラの再演を試みたウイーン版、すなわちイダマンテがテノールであった方が舞台が自然に充実し、加えて二つの追加曲もとても魅力がある。従って、まずテノールのアリアK.490およびテノールとソプラノの二重唱K.489を、是非、取り上げて聴いてみたいと思う。第二に「愛の勝利だ」という神託の声を呼び起こした第三幕の決定的場面において、親子の愛とさらに若い男女の愛の両方を自然な形で再現できるウイーン版の方が、天の声に対し説得力があるということを示したいと考えており、この場面の幾つかの映像の比較を試みたいと思う。そして、ミュンヘンの改装なったキュヴィリエ劇場でウイーン版で最も新しいケント・ナガノ指揮のウイーン版の映像の第三幕を通して見ていただき、この映像の優れた点と、問題点とを指摘し、セカンド・ベストとせざるを得ない理由をまとめてみたいと考えている。

   そして最後に自分の理想とする「イドメネオ」像は、ウイーン版でイダマンテをテノールで歌わせ、二つの追加曲を生かしたものとし、小舞台でアンサンブルの良い伝統的な演出で、オペラセリアの枠を超えたとされる伴奏付きレチタティーボや数多い合唱の強化・充実、そして決定的場面の演出効果の重視を図り、最後のバレエ音楽の効果的活用などを図ったものが良いと考えてみた。これは、ある意味では、8つの映像の良いとこ取りをした贅沢なものと言うことが出来そうであるが、今までのところまだ満足する映像が現れていないので、今後に期待したいと考えている。

14-2-3)、クラウデイオ・アバドが亡くなった−

   クラウデイオ・アバドが、残念ながら、亡くなったという報道がなされた。カラヤン以降、その伝統を後世に引き継ぐ数少ない指揮者として、病後にも拘わらず、ルツェルン音楽祭や若手オーケストラの育成などを先頭を切って行ってきた。最新の映像を見るたびに、新しいモダンな演奏法を取り入れているのに気がつくことが多く、お元気であれと祈るようにいつも見つめてきたが、誠に残念なことである。このホームページにおいても、4本のオペラのライブ記録に加えて、新旧5つのコンサートが収録されており、現在、未アップの最新映像が一つ残されている。それはボローニアのモーツァルト・オーケストラによる2012年ザルツブルグ音楽祭におけるライブ演奏で、何と孤児院ミサ曲ハ短調K.139(47d)とシューベルトの変ホ長調ミサ曲D950の2曲を収録したDVDであり、今年になって入手したばかりの最新のものであった。

   私が明確にアバドが新しい奏法を取り入れているのに気がついたのは、このHPでは取り上げていないが、バッハのブランデンブルグ協奏曲の全曲演奏の映像であった。今調べてみると、2007年4月20日イタリアのヴァーリ市立劇場でモーツァルト・オーケストラとの演奏であり、モダン楽器とピリオド楽器を合わせた少人数で、曲によりメンバーを入れ替えながら、全員起立して演奏していたが、その演奏スタイルにはピリオド奏法の優れたところを積極的に導入しており、その新鮮な響きに驚かされたものであった。従って、最近のルツェルン音楽祭の演奏会などは、いつも注意して見ているつもりであった。

    つい1月号の「 14-1-2)、昨年(2013年)のこのHPのベストソフトは何か、」においても、アバドの新旧二つのコンサートをノミネートし、まとめに以下のように書いている。これは最近の偽らざる記録であり、今回の訃報は誠に残念であって、それならアバドのルツェルン音楽祭の「レクイエム」を入賞作品に選んでおけば良かったと心から後悔している。
「最近、モーツァルトの分野で活動が著しい指揮者たちには、アーノンクール、アバド、プレヴィンなどが目立っているが、いずれも高齢の方々であり、今後も健康に留意されてご活躍頂きたいと思う。また、今年はサイモン・ラトルとベルリンフイルが、「魔笛」と後期三大交響曲の演奏などで、モーツァルト演奏に参入してきたが、これも新しい動きの一つとして、大歓迎である。2014年には、どんな演奏がご紹介できるか、どんな新しい人が期待できるか、いろいろと楽しみにしたいと考えている。」

   アバドにしてみれば、新しい奏法の実践にまだ研究途上の段階であったと考えられ、過去の録音を全てやり直したいという意欲があったかも知れず、今回の80歳の若さでの急逝は何としても悔やまれ残念の極みであり、衷心からご冥福をお祈りしたい(合掌)。


14-2-4)、名ピアニストの10CDシリーズを購入!−ハスキル、ゼルキン、グルダ−

   名指揮者、名ピアニストの旧録音の輸入廉価版のCDシリーズが昨年後半頃からCDショップを賑わしているが、高価なSP・LP時代にレコードが高くて買えずに悔しい思いをした当時の録音が、何とCD10枚1600円の値段で購入できるようになってきた。しかし、全て輸入盤であり、出遭った時に買っておかなければ注文が出来ないと考えて、見かけると直ぐ購入することにしている。昨年には、ギーゼキング(EMI)、カサドシュ(MEMBRAN)を入手したが、今回はクララ・ハスキル(INTENSE)、ルドルフ・ゼルキン(MEMBRAN)、 フリードリッヒ・グルダ(INTENSE)の三種類を購入した。

   ハスキルについて内容をチェックしてみると、アンダとの有名な2台のピアノ協奏曲はダブっていたが、協奏曲の第13番、第19番、第20番は、いずれもフリッチャイ・RIASとのコンビで初購入であり、これだけでも1600円の価値があると思った。私は彼女のシューマンやベートーヴェンは余り知らなかったので、ヒマがあれば伴奏音楽として流すようにしている。その事情は、録音の多いゼルキンやグルダも多かれ少なかれ同様であり、モーツァルト以外の演奏にも触れて若い頃の悔しい思いを吹き飛ばしているが、贅沢に慣れた今では、残念ながら音が悪いことと、聞く時間のないことに別の悔しい思いを重ねている。



   著作権なるものが切れるとこういう廉価販売が自由に出来る様になるのであろうが、これはある意味で長生きしたお陰とでも言うのであろうか。廉価販売は有り難いが、価格が低下すると全体としての価値が低下し、大事にしているモーツァルト・ソフトもこうならないようにと心配な面もある。新世紀に入り、ソフト産業の大きな時代の流れを感じさせる出来事の1つのように思われる。


14-2-5)、2014年2月号の放送番組予定、

2014年2月分のNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、N響アワーの代わりの毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が新設され、岩槻里子の案内で、N響定期を中心に放送されている。2月には、N響定期第1768〜70回のプログラムがあり、ロシアのソヒエフやデュトワの指揮者の名が見えるが、残念ながら、モーツァルトの曲は予定されていない。2月16日にはティーレマンとウイーンフイルの来日公演か、藤村実穂子やウイーン楽友協会合唱団の名も見えるコンサートのようだ。「らららクラシック」では、メンデルスゾーンの「春の歌」、クライスラーの「愛の喜び」などが面白そうだが、モーツァルトはなかった。
  続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、2月は9日が2013年のマルターラー演出のオペラ「後宮」がハンス・グラーフの指揮で放送される。また16日はマリインスキー劇場の「白鳥の湖」、23日はスカラ座のプッチーニの三部作があり、これらはダブルかも知れないが、新調したUSB—HDDに収録しておきたいと思う。
最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要がある。ウイーンフイル・ピアノトリオ、ユジャ・ワン、シュタイアーなどの名が見えている。

    一方のクラシカジャパンでは、2012年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場していたが、ヴェルデイ特集などが終わって、最近、輝きがなくなった。2月号は「アメリカのオーケストラ」と言う特集であるが、アラン・ギルバートとNYフイルの2コンサートだけで、魅力がない。HDで甦るマエストロとしてポゴレリチとツイメルマンのピアノソロのショパンなどがあるが、どれほど甦ったか疑わしい。オペラではフローレスのロッシーニの未収録のオペラと今年が生誕150周年のリヒアルト・シュトラウスの「アラベラ」などが珍しいが、録画収録に値するかどうかは不明である。ベームやバーンスタインやカラヤンなどの「巨匠たちのモーツァルト」は一段落したようなので、これからはアバドやサヴァリッシュなどのモーツァルト関係のソフト・ソースを開発して欲しいと思う。
    また、「マエストロ5」と称して、テイーレマン・ゲルギエフ・ヤンソンス・ラトル・ヤルヴィの5名の指揮者による各人の特色あるコンサートが披露されていたが、サイモン・ラトルのモーツァルトの交響曲第39番、第40番、第41番(2013)のベルリンフイルによる最新放送でどうやら特集が終わったようである。そのせいか、放送は急に寂しくなったような気がしている。モーツァルト関係は、「20世紀の巨匠たち」のシリーズにも含まれていなかった。

    レコード芸術2月号では、特集は例年通り、第38回リーダーズ・チョイスの特集となっていたが、モーツァルト・ファンとしては、仲道郁代のPソナタ全集が第5位に入っていたのが救いであろうか。6枚組で確か15000円だった筈だが、ハスキルの10CDが1600円であるので、どうしようか考えさせられてしまう。一方、1月号の新譜月評の特選盤には、モーツァルトものは、残念ながら見当たらず、いつも注目しているビデオ・ソフト欄には、掲載ソフトなしという情けない状態であった。
               また、海外盤レビューでは、1月号でご紹介したアバドがモーツァルトOを振ったシューベルトのミサ曲第6番と「孤児院ミサ曲」を収録したものを、山野楽器店頭で見付けたりして、今月もこの欄に期待していたが、2月号はモーツァルトものは何もなかった。まことに寂しい限りである。



毎月1回は、レコード店をソフト探しでうろつくことにしているが、新宿タワーレコードで、3組の10CD シリーズとブレーゲン音楽祭の湖上舞台のBDの「魔笛」(輸入盤字幕なし)を購入し、さらに山野楽器店で先のアバドの新着DVDを発見したので、今月は充分な成果を得たが、残念ながら聴く時間がない。最近では新しいBDシリーズが従来のDVDを駆逐するかのように発売が目立ちだしているので、売り場の棚も変化しつつある。今回のアバドは、BDが4000円、DVDは2800円だったので、画質面・音質面で殆ど不都合を感じないDVDの方を選択した。


14-2-6)、2014年2月号のソフト紹介予定、

   2月分のソフト紹介においては、第一にピアニストで最長老の現役をつとめたミエチスラフ・ホルショフスキーと、日本で亡くなったヴァイオリニストのゴールドベルクの現役時代最後の演奏が古いS-VHSに収まっていたので、2月と3月に分けてご紹介したい。また、年末に今年1年分のHDD収録の録画ソフトを新規入力表に入力した際に発見した久保田巧とヴィルデ・フラングのヴィオリン・ソナタ・コンサートがあったので、第二には二つのヴァイオリン・ソナタK.301とK.377を紹介したい。第三はかねて考えていたLDの「ミトリダーテ」3曲目グシュルバウアー盤をアップすることにしたので、ミンコフスキーのDVDと併せて全4曲のアップが完了することになった。従って、この初期の大作についても、4曲揃っているので総括をして、どの映像が望ましいかを整理したいと考えている。

   2月号の最初のソフトは、1991年のモーツァルト・イヤーに収録した「99歳のモーツァルト弾き−ホルショフスキーの芸術−」と題されたドキュメンタリーであり、冒頭に1990年のルツエルン音楽祭のシュヴァイツアー・ホテルの大ホールでトルコソナタK.331の第1楽章と第3楽章を弾く姿から始まった。ミエチスラフ・ホルショフスキー(1892〜1993)は、その時まさに99歳であったが、時々、音を外すが音楽は良く流れており、続いて第3楽章のトルコ行進曲も通常のテンポで弾かれており、見事な弾き振りであった。この音楽祭では若いピアニストのためにマスタークラスを3回も開催していたが、奥さんのベアトリーチェ(ビーチェ)の献身的な手伝いによるものであった。日本には、95歳の時に訪日し、カザルスホールの最後の演奏(彼はカザルスとトリオを組んでいた)をこのホールで行い、標記のピアノソナタ第12番イ長調K.332を弾いてくれた。彼の101歳まで生きた活力の源は、1980年に89歳と49歳で結婚(二人とも初婚)した奥さんのビーチェの支えによるものであろうと思われる。

   2月号の第2曲目は、このHP初めての二人のヴァイオリニストによる2つのヴァイオリン・ソナタであり、第1曲は久保田巧のヴァイオリン・ソナタト長調K.301で、NHKのクラシック倶楽部のリサイタルの収録の第1曲目に相当していた。南アルプス市と言われてもどこか分からず、桃源文化会館という素晴らしいオルガンが備え付けの立派なホールでのリサイタルであった。一聴した限りではとてもソフトな音を奏でるヴァイオリンとやや硬質なメリハリあるピアノの組合せのソナタに聞こえるが、美形同士の明るい演奏が楽しみであった。久保田巧はサイトウキネンや水戸室内楽団の常連であり、見覚えがあったので、今後も映像を見るのが楽しみになった。
    一方のヴィルデ・フラングは1986年ノルウエー生まれの若いヴァイオリニストであり、ヴァイオリン・ソナタヘ長調K.377(374e)は、同じくNHKの2013/04/15に放送されたクラシック倶楽部よりHD2に収録したもので、2012/05/12に白寿ホールのリサイタルで演奏されたものである。彼女は早くから才能を現して活躍してきたが、07年にムターと共演し、08年にムターの招きでカメラータ・アカデミカ・ザルツブルグのアメリカ・ツアーに参加している。ムターとは11歳のオーデションで出合って以来の師と語る彼女は、私にとって発想の源であり、自分のスタイルを貫き、直感や感性を信ずるようにと勇気づけてくれる師と語り、ヴァイオリンは私の「仕事」ではなく体の一部のようなものと語っていた。今回のヴァイオリン・ソナタの演奏は、溌剌とした瑞々しいモーツァルトを聴かせており、ピアノ伴奏のミハイル・リフィッツももの凄く達者なピアニストで、若いコンビなのに立派な演奏を聴かせてくれていた。

   第三曲目は、グシュルバウアー指揮ファル演出によるリヨン歌劇場のオペラ「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)であり、リヨンオペラ座歌劇場O&CHOによる1986年にオペラ座でライブ収録されたものである。この映像は、このオペラの最初の映像であり、これまでハーガー指揮のCDで聴いて来たが、ミトリダーテとマルツイオ以外の5人が女性歌手で区別が付かず、レーザーデイスクの映像によりこのオペラの楽しみを初めて味わせてくれた記念すべき映像との記憶がある。
   アスパージャのイヴォンヌ・ケニー以外は無名の歌手たちであり、地味な演出で省略が少ない真面目な舞台であったが、初期のLDのせいか画像も音声も水準が低く、魅力に乏しい映像という印象を持っている。他の3映像は省略が多く、ある意味で演出者の裁量が多いため、この映像を改めて見直して、全体を評価し直す必要に迫られている。

(以上)(2014/01/30)


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