モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成26年1月号−−


(ラトルとベルリンフイルの交響曲第39番変ホ長調K.543、交響曲第40番ト短調K.550、交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」/アンスネスのピアノとノルウエー室内管弦楽団によるバッハとモーツァルト、ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456より第三楽章、同第9番変ホ長調K.271より第三楽章、同第20番に短調より第二・第三楽章/ダニエル指揮、ヴィック演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、コヴェントガーデン王立歌劇場O&CHO、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成26年/2014年1月号−

(ラトルとベルリンフイルの交響曲第39番変ホ長調K.543、交響曲第40番ト短調K.550、交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」/アンスネスのピアノとノルウエー室内管弦楽団によるバッハとモーツァルト、ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456より第三楽章、同第9番変ホ長調K.271より第三楽章、同第20番に短調より第二・第三楽章/ダニエル指揮、ヴィック演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、コヴェントガーデン王立歌劇場O&CHO、)

14-1-0、平成26年1月初めの近況報告−景気回復の継続が出来る年になるか−
14-1-1)、このホームページの終着駅を考える、
14-1-2)、昨年(2013年)のベストソフトは何か、
14-1-3)、KEFの小型スピーカーが定着して−より落ち着いて聴けるシステムになった−
14-1-4)、サイモン・ラトル・ベルリンPOがモーツァルトで新鮮な音を聴かせている、
14-1-5)、2014年1月号の放送番組予定、
14-1-6)、2014年1月号のソフト紹介予定、

(最新のHDDから;サイモン・ラトルとベルリンフイルの三大交響曲)
  14-1-1、サイモン・ラトルとベルリンフイルの最後の三大シンフォニー;交響曲第39番変ホ長調K.543、交響曲第40番ト短調K.550、交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」、
2013年8月28日ルツエルン・カルチャー&コンヴェンションセンター・ホール、
(2013/12/15、CS736CH、HDD-2により三倍モードにより録画)

(最新のDVDから;ラルフ・オヴェ・アンスネスのバッハとモーツァルト)
  14-1-2、ラルフ・オヴェ・アンスネスのピアノとノルウエー室内管弦楽団によるバッハとモーツァルト、ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456より第三楽章アレグロ、バッハ、ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056より第二・第三楽章、ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271より第三楽章、ピアノ協奏曲第20番に短調より第二・第三楽章、
2004年9月30日、オスロー郵便局ホールにおけるライブ・レコーデイング、
(2013/11/25、新宿タワーレコードにて、EMI-Glassics DVD、)

(懐かしいD-VHSより;コヴェントガーデンの「ミトリダーテ」)
14-1-3、ダニエル指揮、ヴィック演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、コヴェントガーデン王立歌劇場O&CHO、
1991年没後200年記念公演、ロンドン、
(配役)ミトリダーテ;ブルース・フォード、アスパジア;オルゴナソーヴァ、シファーレ;アン・マレイ、ファルナーチェ;コヴァルスキー、イズメーネ;リリアン・ワトソン他、
(2002/11/03/、CSクラシカ・ジャパンの放送をS-VHGテープ゜に三倍でデジタル録画)




皆さま、明けましてお目出とうございます。本年も宜しくお願い申しあげます。



14-1-0、平成26年1月初めの近況報告−景気回復の継続が出来る年になるか−

  今年はデフレ脱却を狙いとした経済政策がまさに正念場を迎える。安倍政権になって以来、経済成長優先の政策が続き、このところ成長路線が持続しているが、4月に予定されている消費税増税の影響がこの成長路線にどう言う風に現れるかが問われており、増税のマイナスを吹き飛ばすような底力ある成長を続けなければデフレ脱却は不可能になる。かねて懸念されてきた政策の「第三の矢」により、民間の設備投資が増大し、生産の拡大・企業収益の増大に繋がり、結果的に、個人所得増を生み、増税を上回る消費の拡大を生み出せるかどうかが、まさに経済成長の鍵となる。このような民間企業による経済の循環には時間がかかるものであり、増税後にも次々と政策の手が打たれて、上手く成長軌道に乗せることが重要なのであるが、まさに経済の舵取りが政策的に出来るかどうかが問われている。しかし、これは何としても成功させてやり遂げなければ、安倍政権の意義がなくなり、日本経済は先行きが危うくなる。デフレ克服と消費増税という矛盾した難しいことをやり遂げるために、公的部門も私的部門も、生産部門も消費部門も、国全体が一丸となって対処しなければならないと思われるので、年頭に当たり、国民一人一人が何をなすべきか、真剣に考え行動に移す必要があることを指摘しておきたいと思う。


14-1-1)、このホームページの終着駅を考える、

    ここ数年は映像の新規ソフトが低下しつつあることを自覚しており、この状態が続くと、レーザーデイスクのアップは、今年の努力でほぼ終了したので、主としてS-VHSテープに保存されている古いソフトを一掃するチャンスが到来している。このホームページの終着駅は、過去に集録したソフトのアップを全て完了し、新規ソフトだけで毎月のアップが出来ることであろうと考えられる。従って、本年はS-VHSに集録している古いソフトをアップするよい機会ととらえて、知っているソフトが多いので作業としては余り面白味がないのであるが、もう少し頑張ってみたいと思う。

   新規ソフトが減っていることを確かめるために、1年間で3ソフト*12ヶ月=36コンサートをアップしている中で、過去二カ年について、LDやS-VHSの古いソフトの割合を調べてみると、2012年は12/35=34.3%であるに対し、2013年は15.5/36=43.1%となっており、古いソフトの割合が約10%ほど増加していることが分かった。この数字が具体的にどのような意味を持つのかは曖昧であるが、古いソフトのアップする割合が、最近、年々高まっていることは間違いなく、この古いソフトのアップロード完了こそが、このホームパージの目標とする最終終着駅なので、少しでもその努力が加速されることになろう。

  常日頃、女房に頼まれていることの1つに、老後の自分の身の回りの整理整頓として、大量に保存されている本類の整理・処分、音楽関係ソフトの整理・処分などがあるが、それは女房が自分では出来ないから、生前に自分で片付けておいて欲しいとのことである。音楽関係ソフトの処分は、私のホームページで「不要」とならなければ、廃棄処分できない類いのものであり、そのためにも元気なうちに、早く目途をつけておかなければならない。私の願いは、このHPの意義を認めて理解する方がおられれば、私の保有するソフトばかりでなく、本類も含めて一切を無償でお譲りしたいと考えているのであるが、そういう奇特な方や学校などの組織の方がおられないであろうか。「モーツァルト文庫」などというものが出来れば、そこへ寄贈したい」などと女房に話をすると、生前にキチンとそういう所を自分で見付けておいて欲しいと言う。最近ではエンディングノートなるものがあるようであるが、笑い話のようで恐縮であるが、そう言う類いのことを日頃からキチンとして、周りに迷惑が掛からないように生前から心掛ける必要があるという。全て捨て去るのは勿体ないので、こんなことを書いているが、それにしても大変面倒なことが残されているものだ。


14-1-2)、昨年(2013年)のこのHPのベストソフトは何か、

  レコード芸術1月号は、毎年、その年度の「レコード・アカデミー賞」なるものの特集があり、レコード大賞にはオペラ部門のバルトリの「ノルマ」が選定されており、モーツァルト関係曲では、アバドとその仲間たちによるクラリネット・フルート・ファゴット協奏曲K.622、K.314-2、K.191が協奏曲部門として受賞していた。これを見て私のホームページで1年間のアップ演奏の中から、金賞・銀賞・銅賞を選ぶとしたらどうなるか、思いつきであるが、考えてみることにした。レコード大賞のように、初めにノミネート候補作品としてこの一年間で特に注目に値する作品を何曲か自由に選んでみて、その中から厳選してみようと考えた。以下は、私なりに選んだノミネート候補作品のリストである。

13-11-3、新国立劇場の「コシ・ファン・トウッテ」(2013)、
13-10-3、グラインドボーン歌劇場の「フィガロの結婚」(2012)、
13-8-1、アーノンクールのミサ曲K.262「ロンガ」およびリタニアK.243、(2012)
13-7-1、ヴェーグ指揮ザルツブルグ・コンのK.99、K.246、K.413、K.183、(1990)
13-6-3、ラトル指揮ベルリンフイルの「魔笛」(2012)、
13-2-1、アバドの新旧二つの「ハフナー」交響曲K.385(1991&2011)
13-1-1、プレヴィンとN響の交響曲第1番K.16および第41番K551「ジュピター」(2012)
12-12-3、アバドとルツエルン音楽祭管弦楽団の「レクイエム」K.626、(2012)、

  以上のノミネート・コンサートには、オペラが3作品、交響曲が2コンサート、宗教曲が2コンサート、交響曲・管弦楽・協奏曲が1コンサートとなっていた。一方、6種類が2012年の収録であり、圧倒的に最新のソフトから選ばれていた。この中から、ベスト3を熟慮の上、厳選してみると、以下の3コンサートとなり、さらに自分なりに評価の高さから順位をつけてみると、以下のようになった。その推薦理由は、既にHPにアップ済みであるが、上位3作品には、改めてその理由を整理してみた。

金賞;13-8-1、アーノンクールのミサ曲K.262「ロンガ」およびリタニアK.243、(2012)
銀賞;13-10-3、グラインドボーン歌劇場の「フィガロの結婚」(2012)、
銅賞;13-7-1、ヴェーグ指揮ザルツブルグ・コンのK.99、K.246、K.413、K.183、(1990)



  金賞のアーノンクールの宗教曲集は、彼の配下にあるウイーン・コンツエントウス・ムジクス、シェーンベルク合唱団によりCDでかなり録音されているが、彼らの得意にしている分野なので、ザルツブルグの大聖堂のために作曲された作品群を、是非、この教会で収録して欲しいと言う願いを込めて、ここに金賞を与えてみた。ここで演奏された2曲は、いずれもこのHP初出の魅力ある作品で、特にリタニアのオペラテイックなアリアなど宗教音楽に名を借りた世俗的な曲集を、とても面白く聴かせてくれており、既に忘れられた作品を現代に甦らせてくれたと思われる。

  銀賞のグラインドボーン歌劇場の「フィガロの結婚」は、現代風に読み替えられていた演出であったが、音楽性が豊かであり、リブレットに忠実な演出でありながら新鮮できめの細かさが秀逸であり、オペラ・ブッファとしての笑いも非常に多かった。この映像は、イギリスらしい素晴らしく上品さのあるBDであると感心させられ、さすが「フィガロ」を看板にするグラインドボーン劇場の作品であると感じさせられた。輸入盤でありながら、日本語字幕が選択でき、これも今後のソフトの普及上、重要な要素として加味してみた。

  銅賞のシャンドル・ヴェーグ指揮のカメラータ・アカデミカによるザルツブルグ・コンサートは、まだ古き良き時代のザルツブルグの香りがするような演奏で、実に品が良く、弦楽器もピラミッド型に良く揃い、オーボエが全般的に活躍し、最後の交響曲では4つのホルンが轟くように威勢良く鳴り響いていた。第6番と第11番のピアノ協奏曲は、若きアンドラーシュ・シフがピアノを弾いており、これらは今日では望んでも聴くことの出来ない、当時の華やかな貴重な記録である。これがS-VHSの映像で残されおり、このような演奏を発掘するのも、このHPの重要な役割であると考えてみた。

  最近、モーツァルトの分野で活動が著しい指揮者たちには、アーノンクール、アバド、プレヴィンなどが目立っているが、いずれも高齢の方々であり、今後も健康に留意されてご活躍頂きたいと思う。また、今年はサイモン・ラトルとベルリンフイルが、「魔笛」と後期三大交響曲の演奏などで、モーツァルト演奏に参入してきたが、これも新しい動きの一つとして、大歓迎である。2014年には、どんな演奏がご紹介できるか、どんな新しい人が期待できるか、いろいろと楽しみにしたいと考えている。


14-1-3)、KEFの小型スピーカーが定着して−より落ち着いて聴けるシステムになった−

  書斎のメイン・スピーカーとメイン・アンプやBDプレイヤーを新しい機種に取り替えて、新しいシステムになり、改善効果が認められ、既存ソフトの再生が充実して聴こえ、十分に満足している。耳が老齢化したのではなく、今だ健在であった。改善効果を一口で述べるのは難しいのであるが、整理してみると次のような面に顕著であると思われる。
1) 小音量時でも、清澄感があり、楽音が浮き上がって来るように聞こえる。例えば、ピアノの音が重くなく、軽やかに響くような気がする。
2) 全体的に楽音のバランスが良く聞こえており、今まで聞こえなかった音も聞こえるようになり、音の艶やかさやきめ細かさが増している。
3) オケの厚みのある響きが薄れているようであるが、現在はスーパー・ウーハーが故障したためと思われる。恐らくサブ・ウーハーがあった方がもっと充実した音になると思われるので検討したい。

  これらは主として2CHステレオ時に気がついたことであるが、5.1CH演奏時には、映像があるせいか、音声にことさら集中して聴いていないことにもよる。新しいシステムに慣れてきた現在では、余り音質面に気をとられることなく、落ち着いて安心して聴いておれるようになった。前のシステムでは、接触不良などの古い故のシステムの不調が災いして気になることが多かったが、それらが一掃されたせいも多分にあるかも知れない。

新システムでは、まだパソコンとのLAN接続が未完了であり、ネットワークとの接続 が出来ていないので、新しいアンプ機能を活用していないが、今後、出来るものからトライしてみる必要があると考えている。
LDプレイヤーおよびD-VHSのデジタル映像の再生は、従来通り、BDレコーダに付属する外部入力のL1およびi-Link端子より入力しており、これはこれらのソフトのDVD化やBD化に重宝している。一方、LPプレイヤーの接続は、まだ出来ていないか、従来のMC型プリアンプを使うか、新アンプのMM型端子にトランスを購入して接続するか、検討しているところである。
スピーカーが小型になったため、周辺が広くなり、掃除やメインテナンスが楽になったり、HDMI接続のお陰で「蜘蛛の巣」配線がかなり改善された。これも今回の改善目的の重要な要因であり、今後の片付けや整理に有用であると思われる。


14-1-4)、サイモン・ラトル・ベルリンPOがモーツァルトで新鮮な音を聴かせている、

  最近のクラシカジャパンで、マエストロ5と称してティーレマン、ヤンソンス、ラトル、ヤルヴィ、ゲルギエフの5人の指揮者の存在感が高まったとして、しきりに彼らの映像が取り上げられ、人気も急上昇しているようだ。どうやら、マスコミとして世代交代の時期が来たことを、高らかに告げているような気がする。
  このホームページでは、アーノンクール、アバド、プレヴィンなどが目立っているが、昨年亡くなられたデーヴィスや、バレンボイム・アシュケナージなどのピアニスト出身の方々も活躍しているが、先の三人の方々はいずれも高齢の方々であり、世代交代の時期が迫っているような気がする。

  このマエストロ5は残念ながらモーツァルト演奏には殆ど実績がないが、今年一年間で、5人の中ではサイモン・ラトルが、初めて手兵のベルリンフイルを振って、オペラ「魔笛」(13-6-3)に挑戦し、後期三大交響曲(14-1-1)を振ってくれた。いずれも初挑戦なのに、古楽器演奏をベースにした自由で新鮮味のある演奏で、今後に期待が持てそうに思った。ゲルギエフ以外は、ベートーヴェンの交響曲全集を完結させており、古典派の作品にも理解してくれそうな気がするが、それぞれ重い曲がお好きなようで今のところ手を出していないようだ。しかし、読みが深い方々なので、モーツァルトの作品もいずれは手掛けてくれると静観している。ティーレマンやヤルヴィの「魔笛」や三大交響曲などは、是非聴いてみたいと思うようになってきた。恐らく、新しいセンスを持った新鮮なモーツァルトが聴けるのではないかと期待したい。

ラトルの「魔笛」はNHKのBS放送でHDD録画しているが、最近市販デイスクが出ており、レコード芸術1月号で「特選盤」に推薦されていた。三大交響曲は、年末に収録したばかりであり、1月号のトップでアップする予定であるが、1聴したところ彼らしい古楽器スタイルの瑞々しい演奏であった。同時期に作曲された三つの交響曲を1コンサートとして同時に演奏する風習が、ホグウッド・アーノンクールと続いているが、これからは、こうした演奏スタイルも同時に定着していくのであろうか。


14-1-5)、2014年1月号の放送番組予定、

2014年1月分のNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、N響アワーの代わりの毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が新設され、岩槻里子の案内で、N響定期を中心に放送されている。1月には、N響定期第1765〜67回のプログラムがあり、ノリントン・サンテイ・ソヒエフの三人の指揮者の名が見えるが、残念ながら、モーツァルトの曲は予定されていない。「らららクラシック」では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番や「白鳥の湖」の名が見えるが、モーツァルトはなかった。
  続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、1月は、12日と19日と26日が予定されているが、26日のテイーレマンとルネ・フレミングのドレスデンの2013ジルベスター・コンくらいが魅力あるコンサートであろうか。ここでも、モーツァルトの番組は見当たらなかった。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要がある。マレイ・ペライアや諏訪内晶子などの名が見える。

           一方のクラシカジャパンでは、2012年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場しており、非常に充実感が出てきた。1月号では、HDで甦るマエストロとしてボスコフスキー(1974)・マゼール(1987)・カラヤン(1980)のニューイヤー・コンサートが甦るほか、バーンスタインと若きクレーメル・マイスキーらのブラームスのヴァイオリン協奏曲や二重協奏曲などがお目見えする。しかし、ベームやバーンスタインやカラヤンなどの「巨匠たちのモーツァルト」は一段落したようで、モーツァルト関係は、残念ながら全てアップロード済みの映像ばかりであった。
            続いて、第一のヴェルデイ・オペラ大全集の全曲放送企画は総集編で全作品が一挙に放送されて、ヴェルデイ・イヤーは完結していた。また、第二には「マエストロ5」と称して、テイーレマン・ゲルギエフ・ヤンソンス・ラトル・ヤルヴィの5名の指揮者による各人の特色あるコンサートが披露されていたが、サイモン・ラトルのモーツァルトの交響曲第39番、第40番、第41番(2013)のベルリンフイルによる最新放送でどうやら特集が終わったようである。これら二つの特集が完了して、放送は急に寂しくなったような気がしている。モーツァルト関係は、「20世紀の巨匠たち」のシリーズにも含まれていなかった。

                レコード芸術1月号では、特集は例年通り、第51回「レコード・アカデミー賞」全15部門の2013年度最優秀デイスクの特集であった。金賞にはオペラ部門のバルトリの「ノルマ」、銀賞には管弦楽部門のラトル・ベルリンフイルのストラヴィンスキー、銅賞は交響曲部門のヤンソンス・コンセルトヘボウのR.シュトラウスが選定されていた。モーツァルト関係では協奏曲部門のアバドのクラリネット協奏曲ほかが選ばれていた。一方、1月号の新譜月評の特選盤には、モーツァルトものとしてサイモン・ラトル・ベルリンフイルの「魔笛」(13-6-3)が初めて登場していた。
           一方、海外盤レビューでは、1月号ではモーツァルトはアバドがモーツァルトOを振ってシューベルトのミサ曲第6番と「孤児院ミサ曲」を収録したものが1枚だけ見つかった。まことに寂しい限りである。

毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、最近では新しいBDシリーズが従来のDVDを駆逐するかのように発売が目立ちだしているので、売り場の棚も変化しつつある。今回は、タワーレコードでも山野楽器店でも収穫はゼロであった。今年の暮れは、寂しい限りである。


14-1-6)、2014年1月号のソフト紹介予定、

   新年の最初を飾るソフトにはいつも苦労をして選定しているが、今回は余り悩む必要はなかった。クラシカ・ジャパンの放送が12月から、サイモン・ラトルとベルリンフイルが後期三大交響曲の演奏をすると、早くからPRされていたからである。ラトルはマエストロ5の中心人物として、ティーレマンとともにその行動が注目されてきた指揮者であった。
   第1曲目が決まると、第2曲目・第3曲目はすんなりと決まる。第2曲目は、最新のDVDであるアンスネス弾き振りのピアノ協奏曲K.546、K.271、K466というと飛び付きたくなる協奏曲シリーズであるが、これは後述するが、少し趣向の異なったものだった。第3曲目は、キチンと報告されていなかった「ポントの王、ミトリダーテ」を完結させようと、12月号に引き続き、このオペラをじっくり見ることにしたい。

   2014年1月号の第1曲目は、サー・サイモン・ラトルとベルリンフイルの最後の三大シンフォニーである交響曲第39番変ホ長調K.543、交響曲第40番ト短調K.550および交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」を、2013年8月28日ルツエルン・カルチャー&コンヴェンションセンター・ホールで収録された最新放送を、ここにお届けしたい。ラトルというと、ピリオド演奏系の指揮者であり、古典派は得意な筈であるが、彼のモーツァルトは極めて珍しく、このHPに初登場したのは、05年のジルベスターコンサートであり、ラトルは実にきびきびした華やかなオール・モーツァルト・コンサート(6-2-1)であった。このコンサートは、「フィガロの結婚」の序曲に始まり、アックスのピアノで「ジュノム」、「プラーハ」交響曲という有名曲が続き、このオペラの第4幕が演奏会形式で行われ、ペルドーノで終わるという楽しいものだった。(脱線したついでに、ここで歌っていたのはラトルお気に入りの若手歌手陣であったが、後で知ったのであるが、この時の異色のケルビーノのコジェナーが彼の奥さんである。)彼の第2曲目は、昨年、NHKで集録したラトル指揮カーセン演出のバーデン・バーデン復活祭2013公演の「魔笛」(13-6-3)であった。    今回の後期三大交響曲のコンサートは、彼らしく意表を突いたオール・モーツアルトであり、恐らく周到に用意されたものとして期待したいと思う。

  新年の第2曲目は、ラルフ・オヴェ・アンスネスのピアノとノルウエー室内管弦楽団による「バッハとモーツァルト」というタイトルの最新DVDであり、曲目をさっと見てこれは凄いと思って即座に購入した。しかし、帰りの電車の中で良く曲目を見ると、「ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456より第三楽章アレグロ、バッハ、ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056より第二・第三楽章、ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271より第三楽章、ピアノ協奏曲第20番に短調より第二・第三楽章」とあった。演奏会場は2004年9月30日、オスロー郵便局ホールにおけるライブ・レコーデイングとされていた。この時は、一瞬、騙されたと思った。全曲演奏ではないじゃないかと。こんなコンサートは初めてだと思った。家に帰って、早速、聴いてみると、驚いたが安心もした。アンスネスと彼のオーケストラが普段着で、いつもの弾き慣れたホールで、普段着のモーツァルトやバッハを、仲良く楽しく弾いているではないか。こんな暖かいライブ・レコーデイングも、確かに一興ではあるなと、その時、即座にそう思った。しかし、改まって、繰り返し見たらどうであろうか。

   新年の第3曲目は、コヴェントガーデン王立歌劇場のオペラ「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)であり、ダニエル指揮、ヴィック演出で、1991年没後200年記念公演とされており、(2-11-3)として既に報告済みのオペラであった。しかし、写真が数葉引用され、印象記のまとめだけが書かれており、メインはこのオペラの4映像の総括をしたものであった。このオペラはM22でミンコフスキーが新演出で残した映像が出て、良く理解できないところが続出したせいか、キチンと見直さなければいけないと思うようになり、今回、やっとその順番が回ってきたとお考えいただきたい。このオペラは、第三幕の最後の場面の出来が良くないのであるが、ある意味で演出家の草刈り場になっているようにも見受けられ、省略などを含めてリブレットとどう違うかをハッキリさせる必要が生じているように思われたからである。この映像が映像としては三作目であり、その中では一番バランスが良いものと位置づけているが、これを改めて再確認したいと考えている。

(以上)(2013/12/29)



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