モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成25年12月号−−


(ショルテイ指揮シカゴ交響楽団、およびジェフェリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543、/エマニュエル・パユのフルートによるフルート協奏曲第2番ニ長調K.314、およびフォップス作曲、「魔笛」の主題による幻想曲、/アーノンクール指揮、ポネル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成25年12月号−

(ショルテイ指揮シカゴ交響楽団、およびジェフェリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543、/エマニュエル・パユのフルートによるフルート協奏曲第2番ニ長調K.314、およびフォップス作曲、「魔笛」の主題による幻想曲、/アーノンクール指揮、ポネル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、)

13-12-0、平成25年12月初めの近況報告−早くも師走を迎えて−
13-12-1)、日本M協会のオペラ・サークル12月例会での発表−
13-12-2)、新しいDENONのメインアンプとBDプレイヤーのご紹介−
13-12-3)、プリンターが壊れたが、直ぐに買い換えて事なきを得た、
13-12-4)、フェラインの11月例会の発表を終えて、
13-12-5)、2013年12月号の放送番組予定、
13-12-6)、2013年12月号のソフト紹介予定、

(新しいDVDと古いVHSから;2つの交響曲第39番変ホ長調K.543)
13-12-1、ゲオルク・ショルテイ指揮シカゴ交響楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543、
1985年2月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン、およびジェフェリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543、1988年、BBCスタジオ、ロンドン、
(2013/09/09、新宿タワー・レコードで輸入盤DVD購入ICAD-5100、および2001/06/14、CS736CH、D-VHSテープによるLS3モードにより録画)

(新しいHDDから;エマニュエル・パユのフルートによる協奏曲と幻想曲)
13-12-2、エマニュエル・パユのフルートによるフルート協奏曲第2番ニ長調K.314、およびフォップス作曲、「魔笛」の主題による幻想曲、アンドルー・マンゼ指揮NHK交響楽団、
N響「夏」より、NHKホール、2013年7月17日、
(2013/9/15、NHKクラシック館より、BDレコーダーHDD2に収録、)

(懐かしいLDより;アーノンクール・ポネルの「ポントの王ミトリダーテ」)
13-12-3、ニコラウス・アーノンクール指揮、ジャン=ピエール・ポネル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)、ウイーン・コンツエントウス・ムジクス、
テアトロ・オリンピコ、ヴェチェンツア、1986、3月、イタリア、
(配役)ミトリダーテ;イエスタ・ウインベルイ、アスパジア;イヴォンヌ・ケニー、シファレ;アン・マレイ、ファルナーチェ;アンネ・イエヴァン、イズメーネ;ジョーン・ロジャース、マルツイオ;ピーター・ストラーカ、アルバーテ;マッシミリアーノ・ロンカート、(1992/09/30、ポリドールK.K.のLD、POLL-1041/2)



13-12-0、平成25年12月初めの近況報告−早くも師走を迎えて考える−

今年も、はや、師走を迎えるようになり、11月25日には中学・高校時代の忘年会があった。東京組はわずか4人になってしまったが、何を話しても理解しあえる仲間なので、とてもくつろげる。精一杯話し合ったが、やはり話題の多くは健康管理のことであった。私は、幸い女房共々元気でおり、私はモーツァルトに、映像に、ゴルフにと好きなことに専念しているが、最近は、家事のことも出来る様にならなければ、一人になった時に困るよと、女房に怒られるようになって来た。最も心配だった食事が、直ぐ近くにある2軒のコンビニのお陰で、チンさえ出来れば、多少は不満があっても、何とかなるように変わってきたので安心していたのであるが、家の片付けのことや庭の手入れ、健康管理のことなど、女房が元気な間にいろいろ教わっておくことが多そうである。確かにその通りなのであるが、そのためには何かを止めなくてはならず、困っている。最も安易なのは、このパソコンのHPの手抜きなのであるが、確かに古いテープで無視しても良いモーツァルト・ソフトのアップロードなどを諦めるか簡潔にすることを真剣に考える必要がありそうである。今回は11月、12月に例会発表を予定したため、いつもの月より多忙になって、余計なことを考えているのであるが、好きなこととは言え、無理して草臥れてもしようがないので、来年からは、多少、手抜きすることを本気で考えなければならないと思う。


13-12-1)、日本モーツァルト協会のオペラ・サークル12月例会での発表、
−「救われたベトウリア」K.118−2つの映像の主なアリアの聴き比べと日本語化オペラの意義−

11月16日のフェラインの例会に引き続き、12月10日(火)には日本モーツァルト協会のオペラサークルで、オラトリオ「救われたベトウリア」K.118の映像を見て頂くことになっている。この映像は、高橋英郎先生のモーツァルト劇場によるビデオ(1997)をDVD化したものであり、2012年春にオペラサークルに入会したときには、初期オペラを見ることが多かったので、順番が来たらこの映像を見て頂こうと、かねてHPにアップロード(12-7-3)をして、準備をしていたものである。このオペラには、かねてM22で06年ザルツブルグ音楽祭の演奏会形式の映像(7-8-4)があり、私は初めて映像でこのオラトリオを見たのであるが、日本語字幕があり、一応衣裳をつけて歌っており、演技はないものの意識的に歌手が入退場をしており、オラトリオとしては十分な映像であった。従って、時間さえ許されれば2つの映像の主要な部分の聞き比べが可能であり、アップ資料をコピーしておけば、準備が楽であると考えていた。

高橋先生のビデオの特徴は、日本語オペラとしての公演記録であり、先生が翻訳をした歌いやすい日本語セリフを用い、先生自らが演出をなさった意欲的な映像となっており、全体として考えれば、立派な映像であると思われた。しかし、肝心のアリアで歌手によっては日本語が聞き取れない場合が意外に多いこと、指揮は良いのであるがオーケストラが上手でないことに私なりに気がついており、これらについてライブに強いオペラサークルの皆さんの率直な意見を聞いてみたいと思った。さらに、グローバル化したオペラ界では、字幕の発達によって原語主義が普通になっており、ドイツ語圏ではダ・ポンテ・オペラのドイツ語上演が廃れつつある現在、この日本語オペラがいかなる意義を有するか、皆さんの意見を聞いてみたいと考えている。

幸いこの映像には、先生自身の演出に関するお話や、或いはモーツァルト自身も知らない世界初の映像記録ではないかなどというお話もあり、この映像の意味を知ることが出来る。この映像を通して見てから、時間の許す限り、もう一つの映像を抜粋して比較してみたいと考えており、現在、どのアリアが良いか、選定作業を楽しみながら行っている。以上、発表の狙いを簡単にご紹介したので、当日をご期待頂きたいとお願いしたい。


13-10-2)、新しいDENONのメインアンプとBDプレイヤーのご紹介−

オーデイオ装置を一新してこのところご機嫌であるが、新しいスピーカーのお陰で、肌理の細かな美しい音が前に出るようになり、古楽器ヴァイオリンの音もフォルテピアノの音も良く認識できるようになり、オペラのアリアなど人の声も一際クリアにバランス良く聞こえるようになったような気がする。これは恐らく評判の良いツイーターのお陰なのであろうと思っている。今回はこれを支えるメインアンプと最新のBDプレイヤーについてご報告することとしたい。

スピーカーを良く鳴らすため、アンプは従来通りAVのトップモデルのものから選びたいと思っていた。小生はオーデイオの世界から途中で映像を含むサラウンドの世界に移行しているが、現在、一番良く聴くのは矢張り2CHのオーデイオとしてであり、サラウンドとして聴くのは、DVDや5.1CHとして集録したソフトなどで、その割合は恐らく3割に満たないであろう。そのため、まず2CHのCDやSACDが完璧に鳴ってくれなければ困るのであるが、高級なアンプやプレイヤーの世界では、いわゆるオーデイオ業界とAV業界とが2分され、オーデイオ業界ではモデルチェンジが少なく、有名製品は中古品市場が存在している。しかし、一方のAV業界では、半年ごとにモデルチェンジして競争が激しく、取扱店もいわゆる量販店であり、型が古くなると使い捨てられ投げ売りされる世界になっていることが分かった。

そのため、サラウンドのAVアンプは、機種選定はカタログでソニー・デノン・ヤマハ・パイオニアなどのトップモデルを比較検討し、実物を秋葉原の最大の量販店ヨドバシカメラで確かめ、値段をパソコンでどの程度値引きが可能か調べて、最も気に入ったDENONのAVのトップモデルに決定した。トップモデルでは、2CHで使用しても十分に出力に余裕があり、音質にも十分な配慮がなされていることをカタログで確かめた。5.1CHしか利用しないのに9.2CHも内蔵した余分な機能もあるし、利用できるかどうか自信がないが、多彩なネットワーク機能も用意されているようだ。型番を紹介すると、AVアンプはAVR-4520(\346,500)であり、BDユニバーサル・プレイヤーは、DBT-3313UD(\126,000)であったが、交渉の結果、高い機種に1割のポイントをつけて貰って、2機種で33万円という3割引の値段で購入できた。

AVアンプは、既存の薄型TVをモニターとして接続しており、TV、スカパー!衛星チューナー、2台のBDレコーダー、2台のBDプレイヤー、パソコンなどをHDMIのデジタル接続が出来た。従って、裏の配線はアナログ接続よりも配線が少なくなり、女房の心配の蜘蛛の巣配線が少しでも解決している。また、最新のBDプレイヤーは、BD、DVD、CD一般の他に、SACDやDVDオーデイオも再生できるユニバーサルな新鋭機であり、HDMI端子もオーデイオとビデオに分離しているほか、アンプとは同じDENONのデノンリンクが活用でき、これも気に入った面の1つになっている。ただし、新しい機器には解説書の代わりにCDが付属しており、パソコンで必要なときに見られるようになっていたが、これはとても不便であり、矢張り接続などは、ハードコピーしたもので確認したいので、DENONにお願いして、印刷物の解説書を取り寄せた。



冒頭に書いたように、今のところこのAVシステムにほぼ満足しているが、低域の力不足が若干気になっている。これは、5.1CHオデッセイ方式の室内の環境に合わせた5.1CH調整を実施中に、使用中のヤマハのスーパーウーハーが破損してしまったので、現在はサブウーハーなしの状態で聴いているからである。このシステムに、新しいサブウーハーを取り付けたり、レーザーデイスクやLPレコードも再生できるように、いずれ落ち着いてから、接続していく予定であるが、その前に装置背面の書棚の整理を行う必要がある。これらは時間がかかり、また手間を要して面倒なので、これからは何をやるにしても、何でもゆっくりペースで楽しみながらやりたいと考えている。


13-12-3)、プリンターが壊れたが、直ぐに買い換えて事なきを得た、

         プリンターがある日、突然、駄目になった。写真に横の縞模様が出るようになり、文字が読みづらくなり、チェックするとノズルチェック・パターン図も少しおかしい。困ったときのマニュアルを見ながらチェックし直すと、強力クリーニングをせよとあったので、やってみてもパターン図は良くならない。さらによく見ると、電源を切って、翌日、もう一度強力クリーニングをせよとあった。それでも駄目なら故障の可能性が大なので電話をせよと言うことで、翌日に電話をした。機種名を告げ、状態を話したら、この機種の部品保存期間は、昨年8月に切れており、もはや修理が出来ない機種であるという。驚いて、スキャナーも調子が良いし、インキも変えたばかりで、このノズル部分だけを直せば良いと主張したが、駄目であった。買ってから7年も経ったかと愚痴っても始まらない。勿体ないが、廃棄せざるを得ない。念のため近くに出来た「リユース・ショップ」に相談すると、パソコンは古くても引き取るが、プリンターは、メーカーの保証期間が過ぎたものは引き取らないという。もっともな話であった。

          プリンターは毎日のように使うので、直ぐにカタログを入手し、手慣れた同じタイプの後継機種の選定に入り、値段をパソコンで調べ、その値段を持って近くのヤマダ電機へ行って交渉をした。最新モデルのトップ機種は高いが、ほぼ同じ機能を持つ次の機種は値段がかなり安いので、よく調べて相談をし、値段も18000円とリーズナブルに感じたので、直ぐに購入した。新機種は、キヤノンPIXUS-MG6530であった。

          まだ全てを使いこなした訳ではないが、取りあえずのパソコンからの印刷や資料作りのためコピー機能を試してみたが、印刷・コピー結果は良好であり、高密度のプリントヘッドのせいか、緻密で濃度の濃い黒が出ており、1/2に縮小印刷しても、何とか読めるようになっているのには驚かされた。ここには7年間の大幅な技術的な進歩があり、性能が上がっているのに価格は安くなっていることを素直に認めざるを得なかった。

           このプリンターの高密度プリントヘッド技術は、最近、日本の特殊な3D技術として、医療機器をはじめ各分野で応用されそうな注目されている精密技術であることを知り、今後、大いに発展して欲しいと思った。修理すればまだ使えそうな故障したプリンター騒ぎであったが、勿体ないという気持ちはあるものの、我々の分野では、SPやLPやLDやテープのように、高性能と引き替えに技術の進歩とともに廃品化せざるを得ないものが多いことに改めて気がつき、思い切って処分することにした。新製品は、これから面倒な年賀状の印刷の時期に入り、もっと便利につかえるだろうと考えている。


13-12-4)、フェラインの11月例会の発表を終えて−皆さんのご意見を聞いて−

例会での発表記録は、資料なども含めて、別途保存しているが、12月号のフェラインの事務局レター用の報告文が完成しており、いずれ添付されることになるので、重複しないように、ここでは皆さんから頂いたご意見を中心にまとめたいと思う。私が使用するソフトは、いつも自分なりに、一言、二言、解説したいものを使っており、今回も持ち時間以上の内容のあるものが多かったので、時間不足となって、申し訳ないと思っているが、見て聴くだけでもまずまずの優れたソフトばかりなので、お許しを頂きたいと思っている。

一番多かった御意見は、モテット「踊れ、喜べ」K.165に関するものであったが、中でも聴き比べを省略したのは残念だったと言う意見が多かった。皆さんにそれぞれひいきの歌手がおり、省略なしでやるには、結局、全部聴かざるを得なくなるので、8曲あれば、それだけで2時間以上掛かってしまう。皆さんがバルトリが力強い歌い方で比較できたので良く分かったと言っておられたが、反面、もっと丁寧に歌って欲しかったというご意見も出ていたのも当然であった。グルベローヴァ、シェーファー、オジェーの最高の三人がそれぞれ教会で歌っていたのがとても良かったというご意見も、もっともであると思った。日本人歌手も、比較すると声が細いがとても美しいと言うことが良く分かり、持ち味を発揮していたが、迫力に欠けるのはやむを得ないと思われた。私は時間切れで、最も地味なオルゴナソーヴァを省略したのであるが、あとで聴きたかったと言われて後悔をした。この演奏は彼女がコンスタンツエ役として評価が高かった実力通りの力量を発揮し、加えてコープマンがオルガンを弾いた珍しいライブであったからである。 森麻紀さんが池辺さんの解説でN響アワーで見たことがあると言われて、集録洩れに気がついた。どなたかその映像をお持ちの方は、好きな歌手の映像と引き替えに、是非、コピーさせて頂きたく、お願いしたいと思う。

プレヴィンのデイヴェルテイメントK.251は、良い曲なのに映像が1組みしかなく残念であったが、ホリガーやマリナーのオクテットの良い演奏がCDであったので、出来れば一部、聴き比べをしたかった。また、コンチェルトーネK.190も、ハンガリーの名手ケレメンのDVDがあったので、第1楽章などを比較してみたかった。カンタータK.623は、フリーメーソンの集まりでなければ聴かれない全く演奏機会のない曲であるが、海老沢敏先生のN響アワー最後の解説が収録されており、ご紹介できたのは良かったと思う。この放送の1991年の時点で、先生方の間では、「レクイエム」が明日への希望の曲であることが定説になりつつあったことを知り驚くとともに、この力強く明るいオラトリオも、宗教作曲家としての作品の1つとして位置づけても良いように思われた。

次回以降は、兎に角、聴き比べが出来ることがDVDの良いところなので、少し曲を少なくして、キチンと聴き比べが出来るように時間配分して、さらに皆さんと意見交換できるよう配慮することが重要であることに改めて気がついた。


13-12-5)、2013年12月号の放送番組予定、

12月分のNHKの放送において、初めに「教育テレビ」では、N響アワーの代わりの毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が新設され、岩槻里子の案内で、N響定期を中心に放送されている。12月には、N響定期第1761〜64回のプロムシュタット(ブラームス特集)とノリントン(ベートーヴェン特集)のようであるが、残念ながら、モーツァルトの曲は予定されていない。「らららクラシック」では、第九と白鳥の湖を取り上げ、他は再放送のようである。なお、恒例のN響による第九は、デ・ワールト指揮、国立音大合唱団のようである。
続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、12月では、8日と22日とが予定されているが、BBCプロムス2013とガッテイ指揮ミラノスカラ座開幕好演の「アイーダ」である。また、年末のオペラ特集は、ヴェルデイとワグナーの200年を飾るスカラ座特集とされ、アバドの「ナブッコ」、バレンボイムの「トリスタンとイゾルデ」およびルイージ指揮の「神々のたそがれ」が用意されている。残念ながら、今年の年末は、モーツァルトの番組は見当たらなかった。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、曲目が示されないことが多いので、直前に、毎週、面倒でもチェックしておく必要がある。

           一方のクラシカジャパンでは、昨年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場しており、非常に充実感が出てきた。12月号では、前号まであったHDで甦るマエストロとしてベームやバーンスタインやカラヤンなどの「巨匠たちのモーツァルト」は一段落したようで、モーツァルト関係は、残念ながら全てアップロード済みの映像ばかりであった。
            続いて、前月に引き続き2013年の第一の特集として、ヴェルデイ・オペラ大全集の全曲放送企画は最終盤となり、第一曲目「オテロ」、第二曲目の「ファルスタッフ」、第三曲目として「レクイエム」の三大傑作が連続して放送される。また、第二には「マエストロ5」と称して、テイーレマン・ゲルギエフ・ヤンソンス・ラトル・ヤルヴィの5名の指揮者を挙げ、各人の特色あるコンサートが披露されるが、これらに初めて、サイモン・ラトルのモーツァルトの交響曲第39番、第40番、第41番(2013)のベルリンフイルによる最新放送が含まれた。2013年8月のルッツエルン音楽祭の演奏である。この5人のマエストロたちに、いずれこの三大交響曲を演奏して欲しいと、希望したい。

                レコード芸術11月号では、特集は「ワグナーの世界」であった。一方、12月号の新譜月評の特選盤には、モーツァルトものとして小倉貴久子のピアノソナタ集「ロンド/輪舞」(ソナタ8,9,11番とロンド2曲K.485およびK.511)が初めて登場した。魅力的であり、今後も続けられるであろう。

           一方、海外盤レビューでは、ブレゲンツ音楽祭の「魔笛」パトリック・サマーズ指揮ウイーン交響楽団(2013年7月)が紹介されていた。演出はパウントニー演出とされ、湖上の野外劇場で集録されており、どんな演出になっているかが気に掛かる。また、「レクイエム」の新譜が2組紹介されていた。クリオバリー指揮エンシェント室内楽団の演奏は、ジュスマイヤー版+5つの補筆楽章を集録しているし、もう1つのアラルコン指揮ニュー・センチュリー・バロックの演奏は、モンダー版のアーメンフーガをつけ、ジュスマイヤーの作曲した後半部分を削除した意欲的なレクイエムで、余白にクラリネット協奏曲を収録しており、若手らしい気負いがある演奏とされている。



             毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、最近では新しいBDシリーズが従来のDVDを駆逐するかのように発売が目立ちだしているので、売り場の棚も変化しつつある。今回は、タワーレコードでアンスネスの弾き振りでピアノ協奏曲第9番および第20番のDVDの積もりで買ったのであるが、全曲演奏でなかったので残念であった。また、アイザック・スターンのヴァイオリン協奏曲全曲(CD4枚組1590円)とブリュッヘンの協奏曲集(CD5枚組1800円)を見つけたので購入した。有名ソリストのCD盤が1枚400円以下とは有り難い時代になったものと、毎回、何かないかと楽しみにしている。


13-12-6)、2013年12月号のソフト紹介予定、

12月号の選曲は、新しく入手したDVDのショルテイの交響曲第39番から1曲目は交響曲シリーズとし、続いて2曲目はエマニュエル・パユの2つの映像から協奏曲シリーズとし、3曲目はLDの古いものであるがキチンとアップしていなかったアーノンクールの「ミトリダーテ」のオペラシリーズの3本立てとしている。

             12月号の第1曲目のショルテイの交響曲第39番変ホ長調K.543は、チャイコフスキーの交響曲第4番ヘ短調とペアになった最新のDVDであり、シカゴ交響楽団を振ってロンドンで収録したもの(1985年2月)である。古いスタイルのステレオ録音であり音は余り冴えないが、映像はカラーでしっかりしている。これ一曲では物足りないので、同世代の映像として、ジェフェリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の同じ曲の演奏を取り上げ、比較考察の対象とした。この映像は、クラシカ・ジャパンの放送の内田光子とJ.テイトによる対話シリーズの「シンプリー・モーツアルト」(1988)の第2編に属するもので、内田光子を中心とする第1編(K.491、1-6-3)および第3編(K.576、2-5-2)は既にアップロード済みであったものである。これでこの交響曲は、ジンマンとドイツ室内楽団(1991)とムント・N響(1991)のモーツァルト・イヤーの2演奏を残すばかりとなった。

              12月号の第2曲目は、フルートのエマニュエル・パユによるフルート協奏曲第2番ニ長調K.314、およびフォップス作曲の「魔笛」の主題による幻想曲の2曲を、2013年7月17日のNHKホールのN響「夏」のコンサートにおいて、アンドルー・マンゼ指揮NHK交響楽団により演奏されたものをお送りする。フォップス作曲の幻想曲は、魔笛のアリアなどから、原曲を損なわないようにフルート独奏用の連続曲として編曲したもので、とても楽しかったので、知らない作曲家の作品とされているがここに追加することにした。なお、クラシカ・ジャパンの放送において、パユのフルートを中心にしたフリードリッヒ大王の作曲したフルート協奏曲ほかを、昨年見てきたベルリン近郊ポツダムのサンスシー宮殿の美しいコンサート・ホールで、チェンバロのピノックとともに演奏していた映像を収録していたので、併せてご紹介しておきたいと考えてみた。

              12月号の第3曲目は、とても懐かしいLDより、ニコラウス・アーノンクール指揮、ジャン=ピエール・ポネル演出による歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)を取り上げてみた。この映像は、アーノンクールの手兵のコンツエントウス・ムジクスによるもので、ポネルがイタリアのヴェチェンツアにある最古の屋内劇場とされるテアトロ・オリンピコ劇場で、1986年3月に映像化したものである。この曲は本格的なオペラ・セリアに属するので、当時の古いオペラ・セリア向きのオリンピコ劇場で集録すれば効果があるであろうと考えられた由緒ある映像である。「ミトリダーテ」については、コヴェントガーデンの「ミトリダーテ」(1991)が出たときに、ヴィック演出ダニエル指揮のもの(2-11-2)として、3種類の映像の総括を行ってしまっていた。従って、このアーノンクール・ポネルの映像については、M22 のミンコフスキーの映像のように、細かに筋を追った写真付きの映像として紹介されていなかった。そのため、ここでは、この作品の原点に返ってこの映像を見直し、改めてポネルの意図を考察したいと考えたものである。

(以上)(2013/11/29)



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