モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成25年6月号−−


(プレヴィン指揮、N響による交響曲39番K.543、デイヴェルテイメントヘ長調K.138、およびプレヴィンの弾き振りによるピアノ協奏曲第24番ハ短調K491、/ペライアとイギリス室内管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466および第12番イ長調K.414(385p)、1977年制作、およびアバド指揮ベルリンフイルとペライアによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、1997/5/17ライブ/ラトル指揮、カーセン演出、ベルリンフイルとベルリン放送合唱団による歌劇「魔笛」、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成25年6月号−

(プレヴィン指揮、N響による交響曲39番K.543、デイヴェルテイメントヘ長調K.138、およびプレヴィンの弾き振りによるピアノ協奏曲第24番ハ短調K491、/ペライアとイギリス室内管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466および第12番イ長調K.414(385p)、1977年制作、およびアバド指揮ベルリンフイルとペライアによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、1997/5/17ライブ/ラトル指揮、カーセン演出、ベルリンフイルとベルリン放送合唱団による歌劇「魔笛」、)

13-6-0、平成25年6月初めの近況報告−株式市況からのそして世界からの警告−

1)、パイヤール(87歳)、シュタルケル(88歳)が亡くなった。 
2)、マレー・ペライアの若き日の演奏と病後の復活演奏の紹介、
3)、輸入BOX入りCD盤の安さに思わず手が出てしまう−カサドシュとツァハリス−
4)、黄金のアメリカンサウンド−1950〜1960年代の巨匠たち、
5)、2013年6月号の放送・番組予定、
6)、2013年6月号のソフト紹介予定、

(懐かしいS-VHSから;プレヴィンのN響定期からK.543、K.138、K.491、)
  13-6-1、アンドレ・プレヴィン指揮、N響による交響曲39番K.543、デイヴェルテイメントヘ長調K.138、およびプレヴィンの弾き振りによるピアノ協奏曲第24番ハ短調K491、1995年5月、第1352回、NHKホール、
(1995年5月9日、NHKのBS11の放送をS-VHSテープ251.3に収録)

(懐かしいS-VHSのアップ;ペライアのピアノ協奏曲第20番K.466と第12番K.414)
13-6-2、マレイ・ペライアとイギリス室内管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466および第12番イ長調K.414(385p)、1977年制作、クラシカ・ジャパン、およびアバド指揮ベルリンフイルとペライアによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、1997/5/17ライブ、ベルリンフイル定期、フイルハーモニア・ホール、
(1999年6月、736CHよりS-VHS-307.8に収録、および1998/01/04のNHK芸術劇場よりS-VHS-233.4に収録、)

(最新のBS放送より;サイモン・ラトル指揮カーセン演出の「魔笛」)
13-6-3、サイモン・ラトル指揮、ロバート・カーセン演出、ベルリンフイルとベルリン放送合唱団による歌劇「魔笛」K.620、バーデン・バーデン復活祭2013、
(出演者)タミーノ;パヴォル・ブレスリク、パミーナ;ケイト・ロイヤル、ザラストロ;デイミトリー・イワシチェンコ、夜の女王;アナ・ドウルロフスキ、パパゲーノ;ミヒャエル・ナジ、パパゲーナ;レグラ・ミューレン、弁者;ジョゼ・ファン・ダム、
(2013年5月27日、NHKプレミアム・シアターの5.1CH放送をHD2に収録済み、)


13-6-0、平成25年6月初めの近況報告−市場からのそして世界からの警告−


     東証の日経平均株価がぐんぐんと上昇し1万5千円を超えたあたりから23日および24日と1000円を超す乱高下の状態が続き、異常な状態となった。この株価乱高下を利用して儲けようとする外国人のマネーゲーム化がこの原因であると言われているが、恐ろしい世の中になったものである。安倍政権の次々に打ち出す前向きな言動を受けて、「日本株買い、円売り」を続けてきたヘッジファンドが、利益をいったん確定するため「日本株売り、円買い」に態度を一変させたという。このような「短期で売買を繰り返す海外の投資家」に、東証がひいては日本経済がオモチャにされており、これはやはり正常な状態ではない。これまでの急速な動きに対する市場からの或いは世界からの一種の警告だと言わざるを得ない。 
      補正と新年度予算の景気対策の大盤振る舞いで、今年度末の国の借金は1千兆円を超えると見られており、国債の信用が下落すれば大変なことになる。中期の財政健全化と裏腹に、節度を持って行動しなければ、収まりがつかなくなるという警告であろうか。デフレ経済から成長経済への政策転換により、日本経済はコントロールの効かないとんでもないところまで足を踏み入れたような気がして心配である。                          (5月26日記)


1)、パイヤール(87歳)、シュタルケル(88歳)が亡くなった。

      先月のコリン・デーヴィスに続き、フランスのジャン・フランソワ・パイヤール(87歳)の訃報があり、続いて過去の著名なチェロ奏者であったヤーノシュ・シュタルケル(88歳)が亡くなったという。私よりも10歳くらい年上の著名な音楽家の訃報が続いて驚いていたが、最新のレコード芸術6月号を見ると、クラリネット奏者ワルター・ブイケンスが75歳で亡くなったという。私よりも年下の方の訃報も最近は多くなり、段々とそういう年代になって来たことを実感せざるを得ない。

        パイヤールと言えば、エラート・レーベルでのフルートとハープのための協奏曲K.299とかクラリネット協奏曲K.622を思い浮かべるほど懐かしい名前であり、モーツァルテイアンなら誰でも彼らのCDを持っているはずである。私はバッハの音楽の捧げものBWV1079などで、これまで知っていたものと異なった明るい音色に親しみを感じた記憶があったが、最近は名前を聞くことが少なくなったと思っていた。一方のシュタルケルは、ピリオド・レーベルでのコダーイの無伴奏チェロソナタのLP録音が有名で、生のチェロの音も知らないくせに、レコードを聴かせてもらって驚いた記憶があったが、モーツァルトにはチェロの曲がないので、縁の薄い方にならざるを得なかった。また、ブイケンスは、初めて購入したSACDのクラリネット協奏曲K622と五重奏曲K.581を持っており、私のイメージでは、まだまだ活躍しそうな若い演奏家であると思っていたので驚かされ、訃報を聞いて残念に思った。


2)、マレー・ペライアの若き日の演奏と病後の復帰演奏のご紹介、

      先月号からマレー・ペライアのレーザー・デイスクで彼のピアノ協奏曲をご報告しているが、アップロードを終えてから、彼が大病をしてピアノが弾けなくなったという情報があったことを思いだし、彼の最近の情報についてパソコンで調べてみた。彼が順調な演奏活動を中断したのは、どうやら、1990年で、右の親指を切ってしまい、それが原因で敗血症を引き起こし、そのため服用した抗生物質により、彼の健康状態に影響を及ぼしたという。そして1992年に手の骨の異常で炎症を生じたため、音楽家としての経歴の危機に陥ったという。

           思えば先月アップしたLDの彼のヨーロッパ室内管弦楽団とのピアノ協奏曲ハ長調K.467および変ロ長調K.595の収録年月は、1990年3月14日となっており、この演奏の直後に右手親指を傷つけたようであった。私が持っている彼のイギリス室内管弦楽団とのピアノ協奏曲全集は調べてみると1976年〜1984年に収録されていた。私がクラシカ・ジャパンの放送を収録した今月アップする予定のピアノ協奏曲第12番イ長調K.414(385p)および第20番ニ短調K.466は、1977年制作となっており、これはCD全集の録音年と同じ年代で、彼の最初の頃の録音と解釈することが出来る。一方、私がNHKの教育TVの芸術劇場(98/01/04)で収録したアバドとベルリンフイルの指揮によるペライアのピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466は、ベルリンフイルのフイルハーモニーで行われた定期演奏会(97/05/17)の記録であった。

          彼は闘病中には、バッハの音楽を研究することで慰みを得たと語っており、1990年代の後半に、ゴールドベルク変奏曲、イギリス組曲などのバッハ作品の録音を発表している。ベルリンフイルとの定期演奏会のピアノ協奏曲はこのころの状態の良かった時期に当たる。しかし、その後も、復帰・再発・復帰を繰り返しながら、2006年にドイツでのリサイタルで見事復帰を果たしたとされていた。従って、アバドとのベルリンフイルとの定期は、彼が復帰途上にあったことを記念する貴重な演奏になっているのかも知れない。いずれにせよ、この演奏は、アバドという最良の指揮者を得て、ペライアのもの凄く力の入った熱のこもった演奏となっており、是非、期待して頂きたいと思う。


3)、輸入BOX入りCD盤の安さに思わず手が出てしまう−カサドシュとツァハリス−

       新宿のタワーレコードに寄るたびに、古い輸入盤のBOX入りCDセットを見つけては買ってしまう癖がついてしまった。新しいDVDやBDを求めに出向いているのに、肝心のモーツァルトの映像は皆無であり、がっかりして、昔の懐かしい名前に惹かれて、或いは一枚100円足らずの安い値段に驚いて、余り吟味せずに手を出してしまう悪い癖である。5月にはフランスのロベール・カサドシュ(1899〜1972)のCD10枚セットを1000円ちょっとの値段で買ってしまった。これには彼のセルとのピアノ協奏曲が3枚6曲分が含まれており、これだけでも価値があると思ったからである。私は彼の協奏曲は、奥さんとの第7番と第10番の他に、第24番と第26番、および第22番と第23番をいずれもコロンビアのLPで持っていたが、今回のCDでは、第10番と第12番、第24番と第26番、および第20番と第27番の組み合わせの3枚になっていた。第26番「戴冠式」は彼の演奏で覚えたものであるが、昔聴いたそのままの音が聞こえてきたのにはビックリした。10枚のCDのうち、彼の得意なラヴェルの曲が2枚、フォーレの曲が2枚の他、サン・サーンスのピアノ協奏曲第4番、フランチェスカッテイとのベートーヴェンとフランクのヴァイオリン・ソナタなどが含まれていた。



          もう一組はアルゲリッチのCD4枚の「コンチェルト集」であり、いずれもデユトワの指揮によるもので、2000円の買い物であった。ショパンの2曲、シューマンの1曲のほかベートーヴェンの三重奏曲、それに加えて、プロコフィエフの1番と3番、バルトークの3番、ショスタコーヴィッチの1番、などが入っていた。プロコフィエフ以下の人たちの曲は、CDを買っていなかったので、これもヒマなときにじっくり聞いてみようと楽しみにしている。

     また、クリスチャン・ツァハリスのモーツァルトの「ピアノソナタ全集」CD5枚組(EMI)のBOX盤で2000円弱の値段で購入している。この人はピアノ四重奏曲や協奏曲で映像でもお馴染みの人であり、期待を裏切らない安心して聴ける人であると思っていたが、音が綺麗でなかなか気に入っている。

           これらの一連のCD-BOX盤の共通点は、いずれもフランス製であるのが特徴のようであった。どうしてこういう廉いものが出回るのか良く分からないが、出遭ったときに購入しなければならない。兎に角、これまでのCD市場は新譜は少なくなる一方でこのような価格破壊的な現象が目についており、これからがどうなるのか不安な状態が続いていると思われる。


4)、黄金のアメリカンサウンド−1950〜1960年代の巨匠たち、

   レコード芸術6月号には、標記の「黄金のアメリカンサウンド」と言う見出しで、「1950〜1960年代のBIG5と巨匠たち」という特集が組まれていた。これはまさに私たちの世代のものが学生時代から憧れていた戦後の黄金時代のアメリカの音楽界の姿であった。1950年代初めの時期のアメリカのオーケストラ界は、NYフイル、ボストン響、フイラデルフィア管の3団体がスリー・グレート・オーケストラと称されていた。しかし、その後はNYタイムズ誌のランキングを通じて、これらにシカゴ響とクリーブランド管を加えた「BIG5」という呼び方が定着してきたようだ。

          第一次大戦から第二次大戦を通じて、ヨーロッパから数多くの指揮者や音楽家が新大陸へと渡り、その音楽シーンに大きな足跡を残してきたと言われる。そこには自由があり、仕事があり、お金が潤沢にあった。指揮者だけでなくさまざまな音楽家がヨーロッパから海を越えてやって来て、アメリカのオーケストラに入団したり弟子たちを指導した。そして第二次大戦後に活況を呈したアメリカのオーケストラは、偉大な指揮者をシェフに迎え、豪華なソリストを招き、優秀な若手音楽家を入団させ、黄金時代を築くようになったと言われる。そしてこの時期に、SPレコードからLPレコードに、モノラル録音からステレオ録音へのメデアの革命があり、メジャー・レーベルと専属契約を結んだオーケストラと積極的にレコーデイングを行い、楽団員の収入は飛躍的に向上したと言われる。特集では、トスカニーニ、ワルター、ミュンシュなどから、ハンガリーからの三人の指揮者、ライナー、オーマンデイ、セルの名を挙げて代表的なレーベルのRCAとコロムビアでの彼らの活躍と残されたレコードを解説していた。

          私は叔父が日本コロムビアにいた関係で、学生時代には高価だったLPを3割引で買うことが出来、ワルター・オーマンデイ・セルなどのLPを入手することが多かった。当時から「レコード芸術」誌を購読し、新譜情報に敏感であったことを懐かしく思い出す。しかし、このアメリカのオーケストラの最盛期が過ぎると、雇用形態に変化が生じ、65歳以上になっても音楽監督が彼らを辞めさせることが出来ない環境になったため、現代では技術的な優位性が失われてしまっているとの評価があるようだ。


5)、2013年6月号の放送・番組予定、

      6月分の放送・番組予定をチェックして、今やモーツァルト関係の新規ソフト入手が非常に難しい大変な事態になっていることに気がついた。
          6月分のNHKの放送では、初めに「教育テレビ」では、毎週土曜日「ららら♪クラシック」で、6月には5回の番組の予定があるが、残念ながら、モーツァルトに関係するテーマのものは見当たらなかった。また、N響アワーの代わりか、毎週日曜日の21:00〜23:00(最終日曜は除く)に「クラシック音楽館」が新設され、岩槻里子の案内で、N響定期を中心に放送されるようである。6月には4回予定されているが、ここでも残念ながら、モーツァルトものは見当たらなかった。
           続いてNHKBSプレミアムでは、プレミアムシアターは、ほぼ毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、6月では2回予定されていたが、5月に「魔笛」があったせいか、6月にはモーツァルトものは見当たらなかった。最後に、毎週月〜金曜日の6:00〜6:55の「クラシック倶楽部」は従来通り放送される予定であるが、ここでは新しい演奏家が多いせいか、なかなかモーツァルト演奏にはお目にかかれない。

           一方のクラシカジャパンでは、昨年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH637と新しくなり、待望のHD放送が続々と登場しており、非常に充実感が出てきた。6月号では、ウイーン少年合唱団特集があり、「天使の歌声の今と昔」と題して「MuThオープニング・ガラ」ほか2番組が予定されている。続いて、前月に引き続き2013年の特集として、第一にヴェルデイ・オペラ大全集の全曲放送企画の第五弾として、「海賊」と「レニャーノの戦い」の放送が実施される。また、第二には「マエストロ5」と称して、テイーレマン・ゲルギエフ・ヤンソンス・ラトル・ヤルヴィの5名の指揮者を挙げ、各人の特色あるコンサートが披露される。これらにはモーツァルトの曲目は見当たらないが、ティーレマンのザルツ・イースター祭2013の「パジルファル」、などが注目されている。また、第三の「HDで甦るマエストロ」としては、ミッシャ・マイスキーのバッハの「無伴奏チェロ組曲」全6曲の映像の初HD化の放送が予定されている。全体を通じて、ここでもモーツァルトの新しい映像の予定は、残念ながら、見られなかった。

          レコード芸術6月号では、特集は先に述べた「黄金のアメリカン・サウンド」であり、懐かしいBIG5と巨匠指揮者たちの特集が組まれていた。モーツァルト演奏には、ワルターやセルなど、欠かせない顔ぶれも見られた。
          6月号の特選盤には、非常に珍しくフォルテピアノのベズイデンホウトのピアノ協奏曲第17番、第22番およびコンサート・ロンドK.386の新譜が、これから始まるシリーズの最初の一枚として紹介されていた。これは期待できそうである。
            モーツァルト関係のDVDなどの新しい映像関係新譜情報は、ここ1年余り連続して新譜としては見当たらないのは困ったことである。6月ではドウダメルのマーラーの第8番「千人の交響曲」と、バレンボイムの「70歳バースデイ・コンサート」のたった2枚を数えるのみであった。海外版レビューという新譜欄では、時々、新録音があるようなので、輸入盤をチェックしておく必要がある。6月号では、アンジェラ・ヒューイットのピアノによるピアノ協奏曲第17番ト長調K>453と第27番変ロ長調K.595の新譜がシリーズの1枚として紹介されていた。
また、来月号から「新譜月評」に登場する海外版先取りとして、アバド指揮モーツァルトOの「管楽器のための協奏曲集」全3枚のCD録音が完結したという報道があり、これも期待できそうである。

             毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、5月も出かけてみたがカラ振りに終わり、収穫は古いCD-BOX盤だけであった。こうなると、無駄足になるので、毎月1回の巡回を間引きしなくてはなるまい。どうやら、今月も映像は0という大変な時代を迎えたようである。


6)、2013年6月号のソフト紹介予定、

       6月分は懐かしいS-VHS映像より、初めに先月に引き続き1995年のプレヴィン・N響の定期公演を、第二にペライアのピアノ協奏曲でイギリス室内管弦楽団との弾き振り(1977年)と病後の復活公演とされるアバドとベルリンフイルとの定期に登場したペライアの第20番ニ短調の聞き比べ、第三は最新のサイモン・ラトルとベルリンフイルのバーデン・バーデン復活祭2013の「魔笛」をアップしたいと思う。

       6月分の最初のコンサートは、アンドレ・プレヴィン指揮とN響によるN響定期公演で、第1352回で1995年5月、NHKホールで収録されたものである。曲目は多彩であり、第一曲はデイヴェルテイメントヘ長調K.138、第二曲はプレヴィンの弾き振りによるピアノ協奏曲第24番ハ短調K491、第三曲目は交響曲第39番変ホ長調K.543であった。最初のデイヴェルテイメントは今回が初登場であるが、ピアノ協奏曲第24番のプレヴィンの弾き振りは、これまでにN響と三回の収録があり、これが最初の演奏であった。プレヴィンはよほどこの曲を得意にしていると思われる。また、交響曲第39番変ホ長調K.543は、2009年に三大交響曲として演奏しているので、これがN響との最初の演奏となっている。この指揮者は彼の日本公演は全てN響との公演であるが、この記録はどうやら彼の映像で残された最初のN響定期公演のようであり、この演奏がきっかけで、彼のN響との長いお付き合いが始まったものと考えられる。

        6月分の第二のソフトは、最初にマレイ・ペライアとイギリス室内管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466および第12番イ長調K.414(385p)の1977年制作のものを、続いて聞き比べと称して第二にアバド指揮ベルリンフイルとペライアによるピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466を、1997/5/17ライブのベルリンフイル定期のフイルハーモニア・ホールで演奏されたものをお送りする。このように盛り沢山にしたのは、ペライアは1990年に、つまり先月のLDを制作してから、右手親指のけがのため、演奏活動を中断しており、長い闘病生活を経て、復帰・再発・復帰を繰り返していた。この公演はやっと1997年に回復宣言を行ってからの復活公演のようであり、貴重な記録のようなので、同時にアップすることを試みたものである。

             6月号の第三のソフトは、2013年5月27日、最新のNHKプレミアム・シアターの5.1CHBS放送であるサイモン・ラトル指揮カーセン演出の「魔笛」をお送りするものである。この「魔笛」は、バーデン・バーデン復活祭2013公演とうたわれており、ベルリンフイルがカラヤン以来、ザルツブルグで毎年行っていた復活祭公演を変更して、バーデン・バーデンで上演するという歴史的な公演のように解説されていた。サイモン・ラトルの指揮によるオペラは、演奏会形式の「フィガロの結婚」第4幕以来であり、演出者のロバート・カーセンは、バレンボイムのスカラ座の「ドン・ジョヴァンニ」(2011)を演出した方で、斬新な舞台を演出する人である。ベルリンフイルとベルリン放送合唱団によるもので、出演者はラトル好みの新しい人ばかりのようだが、弁者にジョゼ・ファン・ダムを使ったり、三人の従女がベテラン女性陣であったり、使い分けているようだ。久しぶりの最新のオペラなので、ご期待頂きたい。

(以上)(2013/05/28)



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