モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成25年2月号−−


(アバド指揮ベルリンフイルによる交響曲第29番イ長調K.201および交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385、/フランチェスカッテイによるヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、およびメニューイン指揮とヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/アンドリュー・デーヴィス指揮グラインドボーン管弦楽団および合唱団による「テイト帝の慈悲」K.621、)

(先月の月報は  「こちら」 )


最新入手ソフト情報−平成25年2月号−

(アバド指揮ベルリンフイルによる交響曲第29番イ長調K.201および交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385、/フランチェスカッテイによるヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、およびメニューイン指揮とヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/アンドリュー・デーヴィス指揮グラインドボーン管弦楽団および合唱団による「テイト帝の慈悲」K.621、)

2-0、平成25年2月初めの近況報告−新しい年への期待−

1)、METのライブビューイング「テイトの慈悲」を初めて見て、大迫力に感動、
2)、ハイビジョン化されたベームの映画「こうもり」を見て、その美しさに改めて感動、
3)、亡くなった方から「天国からの年賀状」を頂いて、病床でのご苦労を偲び涙した。
4)、ヤンソンスのベートーヴェンの交響曲全集(サントリーホール)を収録して、
5)、2013年2月号の放送・番組予定、
6)、2013年2月号のソフト紹介予定、


(懐かしいLD紹介:アバド・ベルリンフイルの第29番K.201と第35番K.385の交響曲)
13-2-1、アバド指揮ベルリンフイルによる交響曲第29番イ長調K.201および交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385、
1991年5月1日、スメタナ・ホール、プラーハ、
20 12/10/28、ベルリンフイルのヨーロッパコン、SONY-LD、SRLM-2014)

(最新入手のBD映像:フランチェスカッテイとメニューインの協奏曲)
13-2-2、ジノ・フランチェスカッテイによるヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、イルジー・セムコフ指揮パリ音楽院管弦楽団、1967年エクサンプロヴァンス音楽祭、およびユーデイ・メニューイン指揮とヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、
フランス国立放送室内管弦楽団、1967年フランス国立放送スタジオ、パリ、
(2011/12/19のCJ736の放送をBD45.8に収録、および2012/03/16のCJ736の放送をBD48.51に収録)

(懐かしいS-VHSの紹介、アンドリュー・デーヴィスの「テイト帝の慈悲」K.621)
  13-2-3、アンドリュー・デーヴィス指揮グラインドボーン管弦楽団および合唱団による「テイト帝の慈悲」K.621、
1991年グラインドボーン音楽祭、BBC制作、
(配役)テイト;フイリップ・ラングリッジ、ヴィテリア;アシュレー・プトナム、セスト;ダイアナ・モンタギュー、セルヴィリア;エリザベート・シミトウカ、アンニオ;マーテイン・マーエ、プブリオ;ピーター・ローズ、
(1993/03/31、NHKの魅惑のオペラ放送をS-VHSに3倍速で収録)


13-2-0、平成25年2月初めの近況報告、

1月27日(日)のモーツァルトの257回目の誕生日も、モーツァルト協会主催のオペラ「コシ・ファン・トウッテ」の公演と出演者たちを交えた懇親会に出席して、いろいろな方と接し、とても楽しかった。今年は例年よりももの凄く寒く感ずる日が続き、14日に降った雪がまだ残っている有様なのであるが、以下に述べるとおり、小生の身の回りには音楽的に充実した感動的なことが多く、今年は良い年になりそうだと実感している。

昨年の暮れにスタートした安部政権が本格的に動きだし、株価も円安も期待の水準に上昇しているところから、企業マインドが変更され、遅れた予算編成が終わり国会審議を経て、着実な景気回復へと進み出すことが期待されている。今回のアルジェリアのテロや大地震など、予想外の景気の足を引っ張る事件が勃発しないように願いつつ、20年間カラ振りに終わった経済成長が、今回こそ政策通りに向かうことを切に祈るものである。


1)、METのライブビューイングの「テイトの慈悲」を初めて見て、大迫力に感動、

  1月にアップを予定していたエストマン・ドロットニングホルムの LD「皇帝テイトの慈悲」(13-1-3)の作業中に、オペラ・サークルの皆さんの評価が高く、1月20日が上映最終日となるMETのライブビューイングの「テイト」を、是非、見ておきたいと思ったので、急な話であったが見てきた。幸い地元の柏市柏の葉のララポートで上演するので非常に便利であった。

  メトロポリタン歌劇場のライブビューイングの映画オペラは、今回の2012-13のシーズンは全部で12作品あり、今回モーツァルトのものは「皇帝ティートの慈悲」(2012)だけであった。この古いオペラ・セリアをどうして取り上げたのかあまり合点しないままに見たのであるが、演出は古いポネルのもので、昨年12月まで、メトロポリタン歌劇場で公演していた舞台をライブビューイング方式で映画化したものであった。古いローマ時代を想定した演出・美術・衣装をベースに、登場人物全員が体当たり的な歌と演技を披露したものであり、映画のせいか完ぺきなまでに劇に音楽に集中・没頭させられ、この映画の素晴らしい迫力に圧倒されて、深く感動を覚えた後味の良い映画鑑賞であった。

  この感動的なオペラ・ビューイングを今改めてこれを考えると、オペラはライブでみるのが良いのは当然なのであるが、ライブの良いとこ取りを映画の最新技術で音楽的にも演劇的にも完ぺきに成し遂げた映像であったと言うことであろうか。ローマ時代を彷彿とさせる時代的な演出・衣装による正統的な舞台で、主役のセストのガランチャとヴィッテリアのフリットーリの白熱的な演技と歌があり、テイト・アンニオ・セルヴィリアなどの熱演を迫力あるクローズアップで捉えて、歯切れの良い明快な音楽とともに、観客を圧倒しきった映像であったと言えよう。
このMETライブビューイングで、前作のやはり評判だった「ドン・ジョヴァンニ」を私は見逃しているが、この映像の秘密を探るため、多少高くともBD化されて自宅でも見られるような工夫が出来ないか考えて欲しいと思われた。


2)、ハイビジョン化されたベームの映画「こうもり」を見て、その美しさに改めて感動、

クラシカ・ジャパンのハイビジョン放送が始まって、「HDで甦るマエストロ」と称して、このところカラヤンやバースタインの過去の映像が放送されて久しいが、1月にはベームが登場して、交響曲シリーズの一部などの放送が始まっている。この中でベームの映画「こうもり」が放送されてHDDに収録しているが、この映像のベームの音楽の美しさと画面の美しさに改めて驚かされて、HD化の意味を再認識している。

私の限られた経験では、過去のDVDなどで状態の良いものをHD化しても余り変わり映えしないように思うのであるが、フィルムで残されている映画のようなものは、どうしてか一段と見違えるように甦るようであり、この例としては、このベームの「こうもり」、バレンボイムの「後期ピアノ協奏曲シリーズ」(12-7-2)などが挙げられると思う。

  私はシュトラウスのオペラ「こうもり」に目がないので、見かけると必ず収録したり、購入したりしているが、過去の好きな盤としては、ベーム・ヤノヴィッツ盤(1972)、クライバー・コバーン盤(1986)、ルチア・ポップとグルベローヴァのグシュルバウアー盤(1980)などが大好きであった。しかし、いずれも舞台が良く似ており、出演者もかなり共通なので、この際、この三つの優れた盤を比較できるように以下に表示してみた。これら3盤とも、オットー・シェンクが演出者なので、年代がかなり異なるが良く似ているのは当然のことであろう。しかし、今回のHD化で、一番古いはずのベーム・ヤノヴィッツ盤が断トツで美しい映像が流れるようになり、またベームの肌理の細かい暖かな音楽が身に滲みるようになったので、是非、ご覧頂きたいと思う。 

 
表−1、歌劇「こうもり」の出演者などの比較、
指揮者ベームグシュルバウアークライバー
演出者シェンクシェンクシェンク
収録年月1972/映画1980/12live1986/12live
オーケストラウイーン国立歌劇場ウイーン国立歌劇場ハ゛イエルン国立歌劇場
アイセ゛ンシュタインウ゛ェヒターヴァイケルウ゛ェヒター
ロサ゛リンテ゛ヤノウ゛ィッツルチア・ホ゜ッフ゜コハ゛ーン
フランククンツクンツクッシェ
オルロフスキーウ゛ィントカ゛ッセンファスヘ゛ンタ゛ーファスヘ゛ンタ゛ー
アルフレート゛クメントホフ゜ファーウ゛ィーサ゛ーホフ゜ファーウ゛ィーサ゛ー
ファルケオレチェクベリーフ゛レンテ゛ル
アテ゛ーレホルムク゛ルヘ゛ロウ゛ァペリー
フロッシュシェンクローナーウンガー



3)、亡くなった方から「天国からの年賀状」を頂いて、病床でのご苦労を偲び涙した。

12月の暮れに押し迫ってから、北海道の前に勤務していた会社の当時の社長さんが急逝され、12月25日(火)お通夜、26日(水)告別式となり、急だったので飛行機の確保が大変であったが何とか取れ、急遽、札幌に飛ぶことになった。会社への入社から退社まで12年間、大変お世話になった方であり、まさかと疑うほど突然であった。聞くところによると、昨年11月に入院したが12月中旬頃から急に容体が悪化し、23日に亡くなられたという。昨年6月に社友会でお会いしたのが最後であり、ゴルフのボールが飛ばなくなったとこぼしておられたが、8月頃まで好きなゴルフを楽しんでおられたという。持病の肺を患っておられたようだが、入院して直ぐ元気になると思っておられた節がある。ご本人の要請で内密の入院だったので、大方の人が突然の訃報で驚かれたようであった。

故人は大変な人徳者であり、お付き合いの多い方だったので、お通夜の席は、悪天候にも拘わらず、400人を超えたと聞いているが、実に盛大な催しとなり、飛行機で何とか駆けつけてお参りできて良かったと、しみじみと感じた次第である。私が今日こうして落ち着いた余生を送れるのもこの会社のお陰であり、入社以来、当時の社長に大変なご指導を受けたことは記憶に新しく、深く感謝している。

折から寒波が襲来しており、飛行機は行きは何とか定時運行であったが、葬儀場と地下鉄駅の10分くらいの歩きは、もの凄い吹雪の中の歩きを何年か振りで体験するという状態であった。翌日も朝方から雪が降り続き、吹雪の中を往復し、JRの千歳空港行きのエア・ポート(快速電車)は間引き運転で大混雑し、帰りの飛行機は1時間遅れのあやふい状況であり、久しぶりで雪国での慌ただしい不安な旅行を体験した。

年が明けて元旦に届いた年賀状の中に、何と亡くなられた元社長からの一通が含まれていたが、拝見して思わず涙が出た。恐らく病床で書かれたのであろう。見慣れたしっかりした綺麗な字で「当方、スッカリ弱ってしまいました」と添え書されていた。病床で無理をなさったのが堪えたのかも知れない。恐らく、お一人お一人に、昔を偲びながら書かれたに相違なく、年を越せば元気で退院できると信じておられたに違いない。

こうして亡くなった方から、新年の賀状を頂いたことは初めての体験であった。ご本人もいずれ元気で再会できると信じた賀状であるので、実に珍しい思わぬ体験となった。一方で、私の出した賀状は、葬儀後配達されて、見ていただけぬままにご仏前に飾られたであろう。思えば故人と私の関係から、「天国から賀状が届く」という珍しい体験をしたものであり、謹んでここに貴重な体験をご報告する次第である。


4)、ヤンソンスのベートーヴェンの交響曲全集(サントリーホール)を収録して、

   1月13日と20日のNHKのBSプレミアムで、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のベートヴェン・ツイクルスの第一弾と第二弾をHDDに収録した。サントリー・ホールでの2012年11月末の最新の交響曲全集の映像であり、4日間にわたる演奏会の結果であった。私は第3番、第5番は聴かず、第4番・第6番・第7番は大好きで良く聴いている。このヤンソンスの交響曲を流していると、彼の音楽性というか、人間的で暖かい人柄が滲み出ているというか、実に私には好ましい演奏で、すっかりお気に入りとなった。第九では藤村実穂子のほかクリステイアーネ・カルク、ミヒャエル・シャーデなどのお馴染みの方々が歌っており、特に、カルクは2006年のM22で「第一戒律の責務」K.35と「アポロとヒュアキントウス」K.38で歌っていたのでとても懐かしく、今回の第九の晴れ舞台は彼女にとっても重要な舞台であったろうと思われた。

  私は2011年にはティーレマンのウイーンフイルとの交響曲全集をクラシカジャパンで収録しており、この人の真っ正面から取り組んだドイツ的な堂々たる演奏が目下のお気に入りとなっていた。それまで私がDVDで良く聴いていたのがパーヴォ・ヤルヴイとドイツ室内管弦楽団ブレーメンによる交響曲全集であり、これはボンで開催された2009年9月9〜12日のベートーヴェン音楽祭のライブ記録であり、非常に躍動的な激しい現代的な演奏のような気がしていた。

  最近のクラシカジャパンの放送予定を見ると、これら三人にゲルギエフとサイモン・ラトルの二人を加えて、21世紀の世界の音楽界を牽引する「マエストロ5」と命名して 特集を組み、新たな時代を切り開くカリスマたちに迫ろうとしており、上記の3組のベートーヴェンの交響曲全集は、その中の柱になる演奏であろうと思われる。
私はこの5人衆のモーツァルトは、サイモン・ラトルの数曲しか聴いていないが、最近録音の少ないモーツァルトにも守備範囲に加えて、この皆さんたちが新天地を開発することを期待したいと思っている。


5)、2013年2月号の放送・番組予定など、

    NHKの放送では、初めに教育テレビでの毎週日曜日21:00〜21:57の「ららら♪クラシック」という番組で、2月には4回の番組の予定があるが、残念ながら、モーツァルトものは見当たらずお休みのようである。
           BSプレミアムのプレミアムシアターは毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、2月は10日が2012ヴェーロナ音楽祭の「アイーダ」、17日はザルツブルグ精霊降臨音楽祭2012年のオペラ「ジュリアス・シーザー」、24日がザルツブルグ音楽祭2012から「ナクソス島のアリアドネ」の予定である。いずれ収録して見ておきたい話題の演目のようであるが、モーツァルトは残念ながら見当たらなかった。
          特選オーケストラ・ライブはデ・ワールトが1740回・41回、デュトワが1742回・43回のN響定期を振るが、今月は残念ながら、モーツァルトものは見当たらなかった。

            一方のクラシカジャパンでは、昨年10月から開始されたハイビジョン対応チャンネルがCH636と新しくなり、待望のHV放送が開始されるようになって、非常に充実感が出てきた。2月号では、前月に引き続き2013年の特集として、第一に史上初のヴェルデイ・オペラ大全集として全曲放送企画の第一弾「オベルト」、「一日だけの王様」、「ナブッコ」に続き、第二弾「イ・ロンバルデイ」、「エルナーニ」の放送が実施される。また、第二には上記の「マエストロ5」と称して、テイーレマン・ゲルギエフ・ヤンソンス・ラトル・ヤルヴィの5名の指揮者を挙げ、インタビユーと各人の特色あるコンサートが披露されるが、これらにはモーツァルトの曲目は見当たらなかった。  第三の「HDで甦るマエストロ」としては、ポリーニとベームのウイーンフイルによる楽友協会ホールのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と第5番「皇帝」の2曲が予定されている。

               レコード芸術2月号では、特集は第37回となる「リーダーズ・チョイス」であり、2012年の読者が選んだベスト・デイスクの発表であった。DVDなど映像では、モーツァルトの新譜は見当たらなかったが、CDでは月評にアーノンクールとブッフビンダーの第23番・第25番が特選に、またプラウテハイムのフォルテピアノとウイレンズ指揮ケルン・アカデミーによるピアノ協奏曲連続録音が始まっており、そのうち3枚目に当たる第17番K.453および第26番「戴冠式」K.537が特選になっており、珍しく話題を呼んでいるが、果たしてこれらはDVDないしBD化されるであろうか。CDのオペラでは、ネゼ=セガンとマーラー室内楽団のバーデン=バーデンでの演奏会形式の「ドン・ジョヴァンニ」のCDが注目されている。ダルカンジェロがホスト役であり、ドンナ・アンナをダムロウが、オッターヴィオをビリャソンが歌い、ピサローニがレポレロを歌っており、指揮も配役も興味が沸きそうな新盤である。
             モーツァルト関係のDVDなどの新しい映像関係新譜情報は、ここ1年余り連続して新譜としては見当たらないのは困ったことである。ただし、海外版レビューという欄のオペラでは、時々、新録音があるようなので、輸入盤をチェックしておく必要がある。2月号ではCDで、たびたび来日してソナタを弾いているベズイデンホウトがピアノ協奏曲第17番および第22番をフライブルグ・バーロック・オーケストラと録音したようなので、期待が出来そうである。

             毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、今回はタワーレコードで、古いヤッシャ・ハイフェ ッツのハフナー・セレナードのロンドK.250を収録したDVDと輸入盤の「フィガロ」(2010)を入手した。



     このDVDの「フィガロ」は、最新のパリ・オペラ座のストレーレル演出のP.ジョルダン指揮のものであり、最近はBDでもダブって出ていることを忘れて衝動買いをしてしまった。伯爵夫人をフリットーリが歌い、ピサローニがフィガロを歌い、スザンナはシウリーナ、昔よく見た大ベテランのアン・マレイがマルチェリーナを歌い、バルトロをロバート・ロイドが歌っていると言う楽しそうなDVDであるが、残念ながら、日本語字幕はない。


6)、2013年2月号のソフト紹介予定、

2月号のソフト紹介は、ここ数ヶ月定着してきた、交響曲・管弦楽曲から2曲、協奏曲・室内楽から2曲、オペラ1本という本来の構成に戻しているが、今回の狙いは、初めに、柳さんから頂いた古いレーザーデイスクからアバドの交響曲を2曲アップすること、ピアノ協奏曲が続いたので、暫くぶりでヴァイオリン協奏曲をフランチェスカッテイとメニューヒンのヴァイオリンでお届けすること、およびオペラでは「テイト帝の慈悲」の6曲目として、アンドルー・デーヴィスによる1991年グラインドボーン音楽祭の映像をお届けする予定としている。

2月分のアップロードの結果、オペラ「テイト」は収録済みの全6曲をアップし、評判のMETのライブヴューイングの映画を見てきたので、後は総括することだけが残されている。「魔笛」全26曲、「後宮」全19曲、「イドメネオ」全8曲、「女庭師」全6曲に続いて「テイト」全6曲のアップが終わって5組のオペラの総括が残されているが、ダ・ポンテ三部作のまとめとスタイルを変えようと考えているので、いまだ着手できないでいる。いずれにせよ、何度も見直しが必要なので、時間をかけて楽しみながら、取り組みたいと考えている。

ピアノ協奏曲のアップを続けてきて、ピアノ協奏曲第19番全4曲、第22番全6曲、および第23番があと2曲のアップで全14曲のアップロードが完成することが分かった。そのため、3月号でこれらの事情を考慮していろいろと企画したいと考えている。


(以上)(2013/01/29)


(懐かしいLD紹介:アバド・ベルリンフイルの第29番K.201と第35番K.385の交響曲)
13-2-1、アバド指揮ベルリンフイルによる交響曲第29番イ長調K.201および交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385、
その他、1991年5月1日、スメタナ・ホール、プラーハ、(2012/10/28、ベルリンフイルのヨーロッパコン、SONY-LD、SRLM-2014)

  2月号の第一曲は、柳さんから頂いたLDから、アバドの指揮で1991年プラハでのベルリンフイルのヨーロッパ・コンサートの映像であった。始めに「ドン・ジョバンニ」序曲が演奏され、続いてソプラノのスチューダーがドンナ・アンナのアリアを歌い、続いて交響曲第29番イ長調K.201が演奏されて一休み。休憩後に再びスチューダーのコンサート・アリアK.505がカニーノのピアノ伴奏で歌われ、フィナーレとして交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385が演奏される盛り沢山のコンサートであった。しかし、序曲とドンナ・アンナのアリアおよびコンサート・アリアの3曲については、ソプラノのアリア選集(6-1-3)として、別途にアップロード済みであった。従って、ここでは残された二つの交響曲をお届けするものである。

  アバドの指揮する交響曲は、不思議なことにこのHPでは初めてのアップであり、この2曲には期待している。91年の頃はアバドがベルリンフイルの芸術監督に就任したばかりの57歳であり、最も元気が良かった頃の演奏で、この二つの交響曲第29番イ長調K.201および交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385は、とても良い選曲であると感じている。


(最新入手のBD映像:フランチェスカッテイとメニューヒンの協奏曲)
13-2-2、ジノ・フランチェスカッテイによるヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、イルジー・セムコフ指揮パリ音楽院管弦楽団、1967年エクサンプロヴァンス音楽祭、およびユーデイ・メニューイン指揮とヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、
フランス国立放送室内管弦楽団、1967年フランス国立放送スタジオ、パリ、
(2011/12/19のCJ736の放送をBD45.8に収録、および2012/03/16のCJ736の放送をBD48.51に収録)


2月号の第2曲は、クラシカ・ジャパンの特集「20世紀の巨匠たち」から抜き出したもので、いずれも白黒の映像であるが、これら二人の著名なヴァイオリニストが絶頂期にある頃の演奏を捉えており、アップすることを楽しみにしていた。
ジノ・フランチェスカッテイ(1902〜1991)は、LP初期の時代にパガニーニとサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲で出遭ったヴァイオリニストであり、これらは今でもCD複刻盤で楽しんでいる。彼のヴァイオリンの音色には独特のものがあり、これら2曲には実に良く合っていたが、彼のモーツァルトの協奏曲にもそれが現れていた。第4番はLPでも10インチのレコードで持っていたが、見当たらなくなった。不思議に彼はヴァイオリンソナタは弾いていない。今回の映像は、1967年のパリ音楽院管弦楽団との協演であり、彼が65歳の時の演奏で円熟した演奏を聴くことが出来る。また、55分の映像の中には、1961年のベートーヴェンのロマンスが2曲含まれており、残念ながらピアノ伴奏であったが、彼の最も得意な分野としていた曲であろうと思われる。

一方のユーデイ・メニューイン(1916〜1999)は、ユダヤ系ロシア人として生まれた天才ヴァイオリニストで、アメリカにわたり幼少より天才振りが広められ活躍してきた。彼のモーツァルト演奏については、私はEMIclassicsの5枚組のCD全集で、ヴァイオリン協奏曲第1番〜第7番のほかアデライデ協奏曲K.Anh.294、K.364&K.190、K.250&K.287、など珍しい曲を演奏したCDを持っている。今回の彼のヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216は、彼のヴァイオリンと指揮によるもので、冒頭に協演したフランス国立放送室内管弦楽団とのレハーサルの様子が収録されていた。55分の映像の第1曲は、オイストラフと二人でバッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043が収録されており、いずれも貴重な映像であると思われる。


(懐かしいS-VHSの紹介、アンドリュー・デーヴィスの「テイト帝の慈悲」K.621)
13-2-3、アンドリュー・デーヴィス指揮グラインドボーン管弦楽団および合唱団による「テイト帝の慈悲」K.621、
1991年グラインドボーン音楽祭、
(配役)テイト;フイリップ・ラングリッジ、ヴィテリア;アシュレー・プトナム、セスト;ダイアナ・モンタギュー、セルヴィリア;エリザベート・シミトウカ、アンニオ;マーテイン・マーエ、プブリオ;ピーター・ローズ、
(1993/03/31、NHKの魅惑のオペラ放送をS-VHS3倍速で収録)


       2月号の第3曲目は、1991年グラインドボーン音楽祭のオペラ「テイト帝の慈悲」K.621であり、アンドリュー・デーヴィス指揮グラインドボーン管弦楽団および合唱団による演奏である。この映像は、このHPでは3番目に古い映像であったが、このオペラとしては最後の6番目にアップするものであり、91年のモーツァルト・イヤー時の演奏であるにも拘わらず、余り印象に残っていなかった。指揮者のアンドリュー・デーヴィスはこのHP初登場であり、テイト役のラングリッジしか知らず、殆どがイギリスの若手歌手たちによる演奏だったので、入手当時に深く見ていなかったようである。このオペラは最近は背広姿の映像に支配されており、これは古くさいオペラセリアの祝典劇を現代でいかに見せるかが最近の問題になっているので、演出者の考え方によりその方向性が定まるものである。この時期ではかなり斬新な舞台を見せていたグラインドボーンの映像は、果たしてどのようなスタイルをとるか、改めて見直してみたいと考えている。


(以上)(2013/01/29)



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