モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成24年10月号−−


(ブリュッヘン指揮スイス・イタリア放送交響楽団による交響曲ニ長調K.385「ハフナー」(1991)およびマルケヴィッチ指揮パリ放送管弦楽団による交響曲第38番「プラハ」」(1967)/ラベック姉妹とレナード・スラトキンのる指揮とピアノおよびNHK交響楽団による2台および3台のピアノ協奏曲K.242およびK.365(316a)(1992)、/レニッケ指揮、ミハエル・ハンペ演出による国立音楽大学の「イドメネオ」K.366(1991)、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成24年10月号−

(ブリュッヘン指揮スイス・イタリア放送交響楽団による交響曲ニ長調K.385「ハフナー」(1991)およびマルケヴィッチ指揮パリ放送管弦楽団による交響曲第38番「プラハ」」(1967)/ラベック姉妹とレナード・スラトキンのる指揮とピアノおよびNHK交響楽団による2台および3台のピアノ協奏曲K.242およびK.365(316a)(1992)、/レニッケ指揮、ミハエル・ハンペ演出による国立音楽大学の「イドメネオ」K.366(1991)、)

12-10-0、平成24年10月初めの近況報告、

1)、ロベレート音楽祭での久元先生のピアノ演奏ビデオなど−パソコン映像の普及−
2)、ロベレート音楽祭の会場のいろいろ、
3)、モーツァルト足跡を示す記念プレートが増えました、
4)、旅行の余話−カバンの鍵の破損と修理/In search of Mozartのビデオ紹介など−
5)、2012年10月号の放送・番組予定、
6)、2012年10月号のソフト紹介予定、

(最新DVD紹介:ブリュッヘンの「ハフナー」交響曲K.385など)
12-10-1、フランス・ブリュッヘン指揮スイス・イタリア放送交響楽団による交響曲ニ長調K.385「ハフナー」(1991)SSR/RSIルガーノ、およびイゴール・マルケヴィッチ指揮パリ放送管弦楽団による交響曲第38番「プラハ」」(1967)、
(1911/12/12新宿タワーレコード、Great Concertos、10DVDSet、RTSI/SWISS-TV、および2011年06月16日、CS736CHにてBD30.6として収録)

(懐かしいS-VHSより;ラベック姉妹による二台と三台のピアノ協奏曲)
  12-10-2、カテイア&マリエル・ラベック姉妹とレナード・スラトキンによる指揮とピアノおよびNHK交響楽団による2台および3台のピアノ協奏曲K.242およびK.365(316a)、N響定期第1204回、1992年6月2日NHKホール、
(1992年6月29日、NHKBモードステレオをS-VHSテープ019.2として収録)

(懐かしいLDより;91年モーツァルトイヤーの国立音大の「イドメネオ」K.366)
12-10-3、フォルカー・レニッケ指揮、ミハエル・ハンペ演出による「イドメネオ」K.366、国立音大イドメネオ記念オーケストラ、
(配役)イドメネオ;カーテイス・レイヤム、イリア;出口正子、エレットラ;下原千恵子、イダマンテ;永井和子、アルバーチェ;角田和弘、大祭司;福井敬、声;田島浩一、合唱;国立音楽大学、
(1992年02月15日、NHK教育TV 芸術劇場の放送をS-VHSテープに063.1として収録)

 


12-10-0、平成24年10月初めの近況報告、

     楽しかったロベレート・イタリア旅行も終わり、暑かったあの猛暑も秋風に変わって10月となり、今年も余すところあと三ヶ月になった。この空白の10日余りの間は、国会筋では民主党と自民党の総裁選びの「コップの嵐」の前哨戦が続けられて平和な国を謳歌したようであるが、今や日本国は大変な戦後初めての対外危機を迎えたような気がする。

               歴代の保守政権が戦後営々と築き上げてきたアメリカとの信頼関係が、「トラスト・ミー」と発言した馬鹿な総理の一言で崩壊して以来、時計の針が狂ったようにおかしくなり、巨大地震と津波に襲撃され、放射能汚染に怯える国になった。挙げ句の果てに、今やアメリカとのオスプレイの問題も普天間基地の問題も自ら片付けられない国になり果てた。その間に、この機会を待っていたかのように、ソビエトや韓国の大統領が、力で実効支配している島に上陸し、また、日本が実効支配している島を「領土問題は存在しない」と軽々しく声高に主張する余り、中国の外相により国連の場で「日清戦争後に日本が占拠し、盗んだという歴史的事実がある」と具体的に罵倒される事態となっている。これは植民地支配を行った列国の行為を元に戻せという主張と余り変わらず、私は、国連は大変な発言を許したものであると考えている。この一言が他の国の領土問題に火をつけなければ良いと危惧している。

          これらの周辺の事実関係は、もはや自公民路線でしかものを決められない現政権に退場願い、新たに総選挙で日本国の出直しを図る以外に救いようがないのではないかと思われる。「近いうちに」の約束を巡って、選挙で選ばれた新しい人たちにより、野田新政権の内閣改造に始まって、「コップの嵐」が再開され、順番に時間のかかる問題解決が必要のようであるが、今の野田政権にはこれ以上将来を期待できないので、早く総選挙を行って、戦後初めての国難に対処出来るような新しい政権を作り上げて頂きたいと思う。 (2012/09/30記)


1)、ロベレート音楽祭での久元先生のピアノ演奏ビデオなど−パソコン映像の活用−

      ロベレート音楽祭を主催したイタリア・モーツァルト協会が、音楽祭現地でのコンサートを生ビデオで全世界に中継すると期待されていたが、このたび久元先生の演奏風景が、フェライン澤田会長宛に送られてので、ご覧頂きたいと思う。

久元祐子先生のイタリア・コンサートの中継ビデオ

       このメールで送られてきたビデオは、U-Tubeのような方式であり、優れているのは、画面右側の日本国旗をクリックすると、パソコン日本語が出て来たり、画面下側の時間経過を移動させることによって、任意の部分を選び出すことが出来る。先生の弾いた4曲のうち、前半63:12分にはピアノソナタ変ロ長調K.333およびシューベルトの4つの即興曲集OP142・D935が含まれており、後半31:00分には、幻想曲ニ短調K.387およびベートーヴェンのピアノソナタ第31番変イ長調Op110が含まれている。
       最新のパソコンにはHDMI端子が付属しているので、これをHV規格の薄型テレビのHDMI端子に接続することにより、テレビやオーデイオ装置でも再生可能になるので試して頂きたい。

        今年4月にライプチヒで行われたトーマス教会でのマタイ受難曲を聴いてきたが、現地ではテレビ中継が行われ、帰国直後にパソコンでそのビデオで見ることが出来た。後日、NHKBS103でも、放送されたのでご存じの方が多いと思う。最近のヨーロッパでは、パソコンによる中継が行われるせいか、DVDの映像ソースとして市販されるソフトが急速に少なくなっている。U-Tubeなどパソコン映像の革新・普及により、世の中は知らない間にどんどん進化しており、知らないのは日本の私たちだけではないかと驚いている次第である。



2)、ロベレート音楽祭の会場のいろいろ、

2012年のロヴェレート音楽祭では、4泊ロヴェレートに滞在して4つのコンサートを楽しんできた。この音楽祭では、モーツァルトの曲が楽しめること、いろいろな場所や会場で、さまざまな種類の曲を聴くことが出来ることに特徴があり、今回の4つのコンサートは、全て、会場が異なっていた。会場が異なると、旅行者にはタクシーが必要になったりして面倒に思われるかもしれないが、ある程度の人数が揃うとマイクロバスでホテルから行くことになる。会場が郊外に出ても意外に簡単に行くことが出来るので、むしろ会場の変化と会場に合ったアンサンブルの良い音楽を楽しむことが出来、それがこのロベレートというローカルな地方の音楽祭の特色のように思へてくる。
私はこの音楽祭に2000年から2004年まで5回続けて参加し、その結果は、このHPの海外旅行記のバックナンバーに整理してあるが、コンサートの行われた会場、曲目、演奏者などが記録されているのでご覧いただきたい。この音楽祭の特色を知るために、それぞれの会場について、一言、説明しておきたい。

1)レストラン・ノヴェチェント;ホテル・ロヴェレート内のレストランであるが、ここでネリー指揮の管楽八重奏によるターフェル・ムジークを聴きながら、晩餐をワイン・マルツイミーノ酒を味わいながら、毎回、出演者・参加者総員で、ほろ酔いで編曲のオペラアリアなどを楽しんでいる。ドン・ジョヴァンニの挿絵入りのレーベルのマルツイミーノ酒は、このホテルの特注によるもので市販されていないことが、今回、分かった。
2)旧カーサ・モーツァルト; イタリア・モーツァルト協会内の小ホールで、モーツァルトがイタリアで最初に演奏したとされるブリーデイ男爵邸内のホールであったが、現在の新カーサ・モーツァルトは、残念ながら、3年前に移転された建物であった。
3)オーデイトリアムMART(近・現代美術館);以前はザントナイ劇場がメイン会場であったが、4〜5年前から新設された美術館内の中ホールで、メイン会場として使われている。この会場で演奏したDVD(12-1-2)なども市販されており、オーケストラの演奏はここで行われている。
4)ロドロン邸、ノガレード;アデイジェ川を渡った川向こうにある集落に、モーツァルトー家と親しかった貴族の館の一室。今回の演奏は、管楽5重奏曲集であったが、前回は弦楽四重奏曲集の演奏であった。管や弦のアンサンブルがとても良く響く。いつも向かえてくれるコンテッサの末裔と思われる上品な老婦人が健在であったので嬉しかった。
5)ザントナイ劇場;4〜5年前から修復中であった。外装はほぼ完成され、内装も絵はがきのコピーのように美しく、今回は残念ながら訪問できなかったが、完成間近と思われる。旧劇場はもの凄く歴史のある木造の装飾が美しい小劇場であった。
6)サン・マルコ教会;14歳の少年モーツアルトがオルガンを弾いて喝采を浴びたというロヴェレートの古い教会である。この教会で録音された宗教曲のLD(7-10-2)もある。また、教会では、近郊のヴィラ・ラガーリナのサンタ・モニカ教会が会場になったこともある。
7)リヴェラ宮殿、ラガーリナ;近郊のラガーリナにある旧貴族の宮殿で、入り口に石像があった。また、この地区ではマルツアーニ宮殿という個人のお屋敷で、ヴァイオリン・ソナタなどを聞いたことがある。
8)オーデイトリアム・サンタ・キアーラ大学、トレント;一度だけ州都トレントまで遠征し、大学のホールでオーケストラを聴いたことがあった。
その他、近郊のイセラなどのイタリアの旧貴族の宮殿の石造りや木造床の小ホールで、小規模なアンサンブルを聴いているが、演奏の水準は多少落ちても、日本では味わえぬ独特の響きで生演奏を聴くことが出来るのが、この音楽祭の特徴である。


3)、モーツァルト足跡を示す記念プレートが増えました、

イタリアの諸都市を訪問して少年モーツァルトの足跡を調べ、どこに立ち寄ったか、その痕跡を調べることは極めて興味深い。石造りの古い建物が、今日でも残されているので、例えばフィレンツェのように「この部屋に親子が泊まったであろう」などという話をホテルの人から話を聞くと、躍り上がってしまうことがある。



今回はロヴェレート周辺のバスの半日ツアーとして、ガルダ湖の景勝地「シルミオーネ」とヴェローナを駆け足で一回りしたので、ヴェローナでモーツァルトの足跡を示す証拠となるプレートの写真を撮ってきた。 ヴェローナは二度目であるので、前回の旅の写真集があり見て頂きたいが、モーツァルトが泊まったであろうとされるホテルのプレートの写真は撮ってきたものの、残念ながら判読は出来なかった。今回の写真で、何とか判読できるであろうと思われるので掲示する。土曜日だったせいか、ヴェローナのアリーナ周辺は相変わらずの人だかりであり、ジュリエットの像には近寄るのが困難なほどであり、モーツァルトが喝采を浴びたアッカデミア(楽友協会)の建物も賑やかであった。









今回初めて訪問したのは、ロベレートの南郊外にあるアーラという町 にあるピッチーニ家の屋敷跡であった。モーツァルト親子の三度のイタリア訪問の都度、訪問して歓迎を受けた場所であり、今では古い建物が博物館のように残されており、その一角に記念プレートのほか、当時を偲ぶ記念のものが保存されていた。









また、ヴェネチアでは、二度目の訪問であり、やはり写真集がある。少年モーツァルトが1ヶ月滞在した建物は、前回はゴンドラに乗って、この建物であるという説明を受けていたが、写真にはならなかった。しかし、今回は改めて橋の上からその建物の所在と記念プレートを写真に収めてきた。場所はサンマルコ広場とフェニーチェ劇場の中間にある運河に面しており、実に便利なところにあった。その建物を見ていると、便利なせいか、結構、人の出入りがあって、今でも旅行客用の施設として活用されているようだった。


4)、海外旅行の余話−カバンの鍵の破損と修理/In search of Mozartのビデオ紹介−

私の家は千葉県の柏市にあり、成田空港駅に行くには、我孫子駅から成田線に乗り、約45分で成田駅に到着し、それから10分ほどで成田空港に向かうルートであった。このルートでは大きな荷物を持って行くには、駅まではタクシー利用で問題はないが、電車の本数が少なく、成田駅での乗り換えが大変であった。ところが京成の成田・羽田間のアクセス急行の停車駅である新鎌ヶ谷駅が近いことが分かり、乗り換えなしで成田空港や羽田空港まで行くことが出来、値段も成田まで880円と格安であることが分かった。今回は行きも帰りもこの新しい北総線を使ってみたが、待ち時間も少なく、一時間足らずでとても便利であった。今後は羽田行きも、使ってみようと思っている。

今回はスイス航空という直行便を初めて利用したが、初めてのチューリヒ乗り換えということで戸惑うこともあった。われわれはヨーロッパ旅行というと国が変わってもユーロの便利さにいつも感謝しているが、チューリヒで残りのユーロで免税品を買おうとすると簡単でないことが分かった。私は赤ワイン3本を値段もはっきりしないまま面倒なのでカードで購入したが、残りユーロに合わせてものを買おうとすると、慣れなければ難しいであろう。スイスという国のユーロ圏には加入しないという頑固さを、思わぬところで知ることが出来たが、スイスの人は「俺たちはギリシャ人やスペイン人と違う」と胸を張ることであろう。

旅行カバンの鍵が剥ぎ取られるように壊れて、修理が必要なのでスイス航空に手続きをしたが、航空会社は運んだものに異常がないので責任はないと言うことで、手荷物破損報告書という破損証明書を発行してもらった。実は新しい新材料の軽い旅行カバンに取り替えてから、前回はカバンが凹んだため、同じように修理に出した。新しいものは良いとは限らず、旅行カバンはごつい丈夫なものが宜しいようである。前回は新品で修理代は不要であったが、今回は海外旅行保険のお世話になり、携行品障害ということで3000円の自己負担が掛かるようだ。最近はUFJカードに付属する海外保険しか加入していないが、カード保険でも、免責はあるが携行品も対象になっているので有り難いと感謝している。

           スイス航空の機内でのテレビ番組に「In search of Mozart」というドキュメンタリー番組があったので、退屈しのぎに見ることになった。実は、この番組は2006年のモーツァルトイヤー時に作成されたDVDであり、このHPでは既にアップロード済み(6-8-1)のものであった。機内では言葉は英仏独伊なので、早口の説明は分からないが、DVDでは日本語字幕があったので丁寧に見た積もりである。一行の皆さんは、この番組に気がついてご覧になったようであるが、言葉の問題があったようである。その概要を知りたければ、上記をクリックして頂くと、思い出して頂けると思われる。


5)、2012年10月号の放送・番組予定、

          NHKの放送では、教育テレビでの毎週日曜日21:00〜21:57の4月から始まった「ららら♪クラシック」という新しい番組で、作曲家の加羽沢美濃と作家の石田衣良により、毎週テーマを変えてクラシックの対話形式による音楽放送が行われるようになった。10月の4回のうち、10月28日の番組「巨匠プレヴィンののモーツァルトを聴く」は、N響との過去の演奏は全てアップ済みであるが、どの曲が選ばれるか興味がある。面白そうなのでチェックしておきたい。

            BSプレミアムのプレミアムシアターは毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、10月は二期会と藤原歌劇のオペラがあるが、モーツァルトでないので省略したい。特選オーケストラ・ライブは毎週日曜日6:00〜7:55の予定とされているが、10月はその名の通りN響は1回しかなくバラエテイに富んでいるが、モーツァルトは見当たらなかった。

              一方のクラシカジャパンでは、10月から開始されるハイビジョン対応チャネルはCH636と新しくなり、待望のHV放送が開始されるようだが、どうやら契約変更をしなければならないようだ。私は録画専門なのであるが、新チューナーでは、HV対応のBDレコーダーが必要になりそうであり、私は今のレコーダーの使い勝手がどうなるかを見極めてから、機種対応を検討したいと考えている。
          10月号では、特集は「世界三大オーケストラ」としてウイーンフイル・ベルリンフイル・アムスコンセルトヘボウの3大オーケストラの最新ライブが放送されるようである。この特集は三ヶ月続くと明記されている。また、ブッフビンダーのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集がウイーン楽友協会ホールのハイビジョンで見られることになる。カラヤンの映像シリーズが「HDで甦るマエストロ」として早くもPRされているが、果たしてどれだけの効果があるのだろうか。フルトヴェングラーの「ドン」のHV化ならば驚かされたのであるが、カラヤンの映像では「ドン・ジョヴァンニ」以外は余り見たいと思わない。

             レコード芸術9月号では、特集は「レコード・マニアたちの秘蔵音源コレクション」というものであったが、モーツァルトに関しては余り関係がなさそうであった。モーツァルト関係のDVDなどの新しい映像関係新譜情報は、ここ1年余り連続して新譜としては見当たらなかった。ただし、NHK放送で収録済みの小澤征爾指揮水戸室内楽団の「ハフナー」交響曲のDVDが新譜として発売されていた。
             毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、9月はそれぞれ一回しかチェックに出かけなかったが、今回も残念ながら、新しい新譜には輸入盤を含めてお目に掛からなかった。寂しい限りである。


6)、2012年10月号のソフト紹介予定、

               10月号のソフト紹介は、写真の整理や旅行記の作成などに追われるので、交響曲2曲、協奏曲2曲とオペラ1本という構成にした。交響曲については、先月から偉大なマエストロたちによる名演奏をお送りしているが、今月号は初めにフランス・ブリュッヘンの指揮による交響曲第35番ニ長調「ハフナー」であり、スイス・イタリア語放送管弦楽団による1991年の比較的新しいカラー放送のDVD録音である。第二曲目の交響曲は、イゴール・マルケヴィッチの指揮する交響曲第38番ニ長調「プラーハ」であり、パリ放送管弦楽団を指揮したものである。両演奏ともなるほどと思わせる風格に富む演奏で感心させられた。

第二曲目は、古いS-VHSの演奏であるが、先月のペキネル姉妹とコリン・デーヴィス指揮イギリス室内管弦楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365(316a)に刺激を受けて、今月はラベック姉妹の2台と3台のピアノ協奏曲を聴いた見たいと思い出して取り上げたものである。この演奏は1992年の彼女たちの来日記念としてN響の第1204回の定期に出演したものであり、指揮者のレナード・スラトキンが第三ピアノを受け持ったライブであった。今こうしてみると、彼女たちのバッハの2台および3台の演奏(2000)のDVDの演奏よりかなり若く、姉妹の生き生きした表情がより際立っているように感じた。これだけ良く映るとS-VHSの三倍速でも十分に満足できると思われる。

            第三曲目は91年モーツァルトイヤーの国立音大の「イドメネオ」K.366であり、ミヒャエル・ハンペ演出のS-VHSビデオでNHKの芸術劇場での映像である。映像の最初に海老沢先生に解説が長々とあり、指揮者・演出者・主題役は海外に、他の出演者は国立音大の卒業生でまとめたようであり、新全集による当時としては意欲的な取り組みであり、第一・二幕と第三幕の間で休憩が置かれていた。このオペラは「イドメネオ」全8本の中で最後のアップロードになるが、私の印象では言ってもしようのない話であるが、イダマンテが小柄な女性では歌が良くても線が細く、やはりウイーン版の方が良いと感じさせた印象を持っていた。今回の再チェックでは、第三幕後半の声の部分の前後のリブレットの取り扱いと演技に重点を置いて視聴したいと考えている。


(以上)(2012/09/25)



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