モーツァルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成24年9月号−−


(チェリビダッケ指揮の交響曲第39番変ホ長調K.543およびジュリーニ指揮の交響曲第40番短調K.550/ホリガーとケラー弦楽四重奏団のオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370およびペキネル姉妹とコリン・デーヴィス指揮イギリス室内管弦楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365、/ジョン・プリッチャード指揮ジョン・コックス演出の歌劇「イドメネオ」K.366、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成24年9月号−

(チェリビダッケ指揮の交響曲第39番変ホ長調K.543およびカルロ・マリア・ジュリーニ指揮の交響曲第40番短調K.550/ホリガーとケラー弦楽四重奏団のオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370およびペキネル姉妹とコリン・デーヴィス指揮イギリス室内管弦楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365、/ジョン・プリッチャード指揮ジョン・コックス演出の歌劇「イドメネオ」K.366、)

12-9-0、平成24年9月初めの近況報告、

1)、久しぶりでロベレート音楽祭に出発します、
2)、オリンピックはサッカーの試合に熱中しました、
3)、「アルバのアスカーニョ」のビデオ紹介について、
4)、レヴァイン・ポネルの「イドメネオ」の映像の紹介とこのオペラの問題点、
5)、2012年9月号の放送・番組予定、
6)、2012年9月号のソフト紹介予定、


(最新DVD紹介:チェリビダッケ指揮の交響曲第39番変ホ長調K.543など)
12-9-1、セルジュ・チェリビダッケ指揮、トリノRAI交響楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543(1969)およびカルロ・マリア・ジュリーニ指揮ニュー・フイルハーモニア管弦楽団の交響曲第40番短調K.550(1964)、

(購入時期不明;TDKのDVD-TDBA-0133および2009年12月13日、CS736CHにてBD22.2として収録)


(最新収録BDより;ホリーガーのオーボエ四重奏曲K.370など)
  12-9-2、ハインツ・ホリガーとケラー弦楽四重奏団のオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(368b)、2005年11月バーゼルオンガクイン(スイス)、ペキネル姉妹とコリン・デーヴィス指揮イギリス室内管弦楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365(316a)、
2007年5月23日、キャドガン・ホール、
(2008年5月29日、NHKBS2クラシック倶楽部よりBD-04.1に収録および購入日時不明銀座ヤマハ楽器店にてARTHAUSのDVD- MUSIK-101349)


(懐かしいLDより;プリッチャード・グラインドボーンの「イドメネオ」K.366)
12-9-3、ジョン・プリッチャード指揮ジョン・コックス演出の歌劇「イドメネオ」K.366、
ロンドンフイルハーモニー管弦楽団、1974年グラインドボーン音楽祭、
(配役)イドメネオ;リチャード・ルイス、イリア;ボゼナ・ベトレイ、エレットラ;ジョゼフイン・バーストウ、イダマンテ;レオ・ゲーク(T)、
(1990年09月23日;東芝EMI TOLW-3567〜8、LD2枚組) 



12-9-0、平成24年9月初めの近況報告、

    8月29日(木)に問題となっていた野田首相に対する問責決議案が参議院本会議で、自民党など野党の賛成多数で可決された。首相は野党が求める今国会中の衆院解散には応じない方針である。また、自民党が3党合意を批判する内容の野党の問責に賛成したことで、何と3党合意は破綻してしまった。かくて国会は9月9日までの会期を残しながら、事実上閉幕した。何たる政治空白か。「近いうちに」という解散・総選挙はどうなるのか。選挙前の「一票格差」の是正やマイナンバー法案などの重要法案はどうなるのか。9月に予定される自民・民主両党の総裁・代表選挙はどうなるのか。まさに国民不在の政党のエゴによる不毛の空白の時期が開始される。この責任は誰にあるのだろうか。首相と谷垣総裁の責任は重いが、今後、どう霞ヶ関が動くのか、一寸先は闇の状態である。しかし様子を見ると、これから長い総裁・代表選挙が始まるようである。総選挙はその後だ。この間に、何もなければ良いが、平和ボケの日が続くようだ。


1)、久しぶりでロベレート音楽祭に出発します、

去る8月18日(土)に郵船トラベルで、いよいよ9月13日(木)から20日(木)までのモーツァルテイアン・フェラインのイタリア・モーツァルト紀行8日間のツアーの説明会があった。イタリア・モーツァルト協会主催の「ロベレート音楽祭」に久しぶりで出席して両会の親好を深めることが当初の目的であったが、フェライン顧問の久元先生がこの音楽祭でリサイタルをなさることになり、その応援をかねて出席する方もおられ、ヴェネチアのフェニーチェ劇場で「リゴレット」を見て楽しんで帰ろうという多彩な目的を持っていた。フェライン有志で会員の斉藤さんの旅行会として、ロベレート音楽祭はたびたび訪れていたが、最後に訪問したのは「06年10月モーツァルト旅行記」として報告済みであった。この時はロベレートには3泊4日滞在し、「魔笛」のターフェルコンサートを含めて4コンサート(Mart、イセラ、教会)しており、今回とほぼ同様の日程であった。今回の日程表は、以下の通りである。

9月13日(木)スイス航空8:25分チューリッヒ経由ヴェネツイア空港18:50分、ロベレート到着21:30分、ロベレート泊、
9月14日(金)午前ロベレート徒歩観光、カーサM、サン・マルコ教会、イタリアM協会昼食会。夜20:45分ターフェルムジーク&デイナー「ドン・ジョヴァンニ」ロベレート泊、
9月15日(土)ガルダ湖およびヴェローナ観光、17:00分久元祐子Pリサイタル、20:45分、 ザルツブルグ・ジムナジウム・オーケストラ・コンサート、ロベレート泊、
9月16日(日)ロベレート近郊(ワイナリー・M記念碑など)17:00分、ロドロン宮殿、五重奏曲演奏、ロベレート泊、
9月17日(月)パドヴァ観光(サンタントニオ教会、スクロヴェーニ礼拝堂など)18;00分ヴェネツイア着、ヴェネツイア泊、
9月18日(火)「ムラーノ島」および「ブラーノ島」観光、19;00分フェニーチェ劇場にて「リゴレット」鑑賞、ヴェネツイア泊、
9月19日(水)ヴェネツイア空港10:05分チューリヒ経由、
9月20日(木)成田着7:50分、

16名参加の団体ツアーで、 二つのオプショナル・ツアーを含めて、請求書は438千円であり、円高ユーロ安の時期で、まずまずの費用であろう。フェラインの仲間たちと一緒と言うことで、とても楽しみにしている。


2)、オリンピックはサッカーの試合に熱中しました、

     ロンドン・オリンピックは、出だしの男女柔道や、男子体操の団体予選などで不振を極め、先行きが心配されたが、終わってみれば金メダルは少なかったが、メダル総数が過去最大で、中でも団体戦での頑張りが、国としての盛り上がりを高め、大変な成果を挙げて終了した。これだけ人気があると、お金をかけても国として頑張れと言うことになりそうで、特に8年後の東京オリンピック開催に力が入りそうであるが、私は東京オリンピックは必要ないと思っている。お金が必要な震災復興や福島原発処理などが山のように残っているからである。

    私は今回のオリンピックは、男女のサッカーの全試合を生中継で見ることが出来、連戦し勝ち進んで来たので、とても楽しい思いをした。ライブはどうしても現地時間になるので、眠さ対策が必要であるが、仕事を持たない自由の身であるので、試合の日は早めに休み、目覚まし時計で試合が始まる頃に起き出し、試合後は少しでも休むようにして体調を整えた。試合時間に多少の変更があっても、同様に調整しながら観戦したので、日中の眠気はまったくノー・プロブレムであった。今日ではイギリスの田舎町で試合をしても、ハイビジョンで完ぺきな画面がテレビに送られてくる。私のオーデイオ・ヴィジュアル用に整備した器械が非常に効果があり、大画面で書斎の安楽椅子で、いつでも楽しく観戦をしている。今回は一次リーグは男女とも成績が良く、安心してとても気分良く見ておれた。特に女子はブラジルに快勝し、心配したフランスを打ち破り、アメリカと堂々と優勝を争ったのは実にあっぱれであり、大変実力あるチームであることを世界中に示したことは快挙そのものであろう。

          これに味を占めたわけではないが、現在日本でU20女子W杯の世界大会が始まっており、日本は一次予選を2勝1分けで首位で突破している。優勝候補の筆頭に目されており、現在決勝トーナメントに進もうとしている。最初の対戦相手は宿敵韓国であり、3対1で圧倒した。準決勝戦は、ドイツとノルウエーの勝者と対戦することになりそうであるが、全く未知の相手である。サッカーは何が起こるか分からないので、まったく予断を許さない。このU20は9月8日(土)が決勝戦であるので、ロベレート旅行前に全部見られることになる。日本での大会なので、これは眠気対策が不要で安心である。今後も来年のW杯を目指して、ナショナル・チームを応援し続けたく新たな楽しみが増えたと考えている。野球を見限った訳ではないが、サッカーは一瞬一瞬目が離せないので、集中してゲームを楽しんでおり、時間に無駄がないような気がしている。


3)、「アルバのアスカーニョ」のビデオ紹介をします、

    ボローニア歌劇場によるセレナータ「アルバのアスカーニョ」のDVDを6月にアップロードしてきたが、この珍しいDVDをM協会のオペラ・サークルの皆さんに、小生の解説で見ていただく日が近づいてきた。しかし、初めて見る大勢の方に、要領よく手短かに解説し、映像の進行を理解していただくためには、アップしたソフト紹介の資料のみでは難しく、新たな発表用の資料が必要なことに気がつき、この暑い盛りに再びDVDや新全集を見直しして、発表用の新しい二つの資料を作成してみた。

資料−1は、このオペラを一目で分かるように、要点だけをまとめた資料で、DVDを見る前に、一通りこのオペラとDVDについて知っていただくためのものである。資料−2は、このDVDに付属していた頭出し番号リストを無くしてしまったので、改めて新全集のこのオペラ全33曲の目次に、DVDの頭出し番号を転記したものであり、映像の進行につれて、何番の誰のアリアが歌われているかが、一目で分かるように工夫して記載したもので、自分でDVDを操作しながら説明するための資料として作成したものである。

今回のこのDVDは、新全集にあるリブレットに沿って、当時の予想された舞台イメージが再現されるよう、忠実に演出されたもので、二人のカストラートがソプラノに置き換わったところが異なっている。実は、このオペラの最初の映像は、モーツァルトイヤーのザルツブルグ音楽祭でのM22 の一環として上演されたアダム・フイッシャー指揮のDVDがあり、(7-4-3)としてアップ済みであったが、これが超モダンな演出で、レチタテイーボの中味が、ドイツ語の語り部によってドイツ語で語られるという字幕を尊重する外国人には改悪としか思えぬとんでもない演出であった。そのため、音楽は良かったものの、分かりづらい捻った演出のため、原作に忠実な映像がないかと期待されていた。従って、今回のDVDを初めて見る方は、リブレットに近い舞台を見ることが出来、劇的なオーケストラ伴奏付きのレチタテーボを楽しむことが出来るなど、このオペラを素直に味わうことが出来る。オペラ・サークルの方には、M22の改悪オペラしか見ていない方が多いと思われるので、今回のボローニアのオペラとどう見較べるか、感想をお聞きすることを楽しみにしている。


4)、レヴァイン・ポネルの「イドメネオ」の映像の紹介とこのオペラの問題点、

         レヴァイン・ポネルによるNYメトロポリタン歌劇場のあの「イドメネオ」を久しぶりで味わい、古さを感じつつも何回か見直しを行って、ソフト紹介(12-8-3)として改めてアップロードしてみた。やはり素晴らしい映像であり、どうしてあのネプチューンの巨大な顔が写し出されるのか、当時思った驚きが今でも新鮮であった。この古いオペラ・セリアを大歌劇場のレパートリーにしたという意味では、この映像は今でも成功しており、この映像の影響を受けて、今日の他の映像が育ってきたと言う印象を強く受けた。

このオペラは、オペラ・セリアなのでレチタテーボが長く、伴奏付きの方は省略できないので、セッコの方を省くことが多いが、第三幕後半の「声」の前後の重要部分などで、何故あの「声」が出てくるのかとか、エレットラが表に出過ぎて場違いなところがあるなど、リブレットに忠実に上手く演出して欲しいと思っていた。それはモーツァルトが「声」の部分を4種類も作曲しており、リブレットをよく見ると、イリアやエレットラのセリフがあるのに、エレットラが重視されすぎているとかねて思っていたからである。この「声」についてはモーツァルトは4種類の「声」を用意しており、それぞれ言葉の長さやオーケストレーションが異なっていた。そして「さらば」と首を差し出したイダマンテの身代わりに、イリアが「私が生贄です」として身代わりになろうとして、長いレチタテイーボを歌う重要な場面があるが、このイリアの動作やセリフの長さなどがまさに演出者の好み次第になっており、それぞれの映像に微妙な違いを作り上げていると感じてきた。また、エレットラのレチタとアリアを、「三つの版の問題」と絡めてどう演出するかなど、第三幕後半には問題が多いところである。オペラにはいろいろな決定的場面があるが、「イドメネオ」のこの場面も、過去のどんなオペラにもなかった決定的場面の一つであるので、プロはもっと考えていただきたいと思う。

この「イドメネオ」の第三幕後半の問題を検討するため、各映像の日本語字幕を、リブレットと比較対照して整理しているが、どの映像がどこを省略し、何を強調しているかが分かるように表示して、どの映像が説得性が高いか検討してみたいと考えている。私は今回のレヴァイン・ポネルによる映像が、最近のケント・ナガノやノリントンのDVDに較べて弱いのはこの点にあり、それが新しい映像と共に改善されてきたと考えており、この仮説を検証すべく、自分なりに確かめてみたいと考えている。


5)、2012年9月号の放送・番組予定、

          NHKの放送では、教育テレビでの毎週日曜日21:00〜21:57の4月から始まった「ららら♪クラシック」という新しい番組で、作曲家の加羽沢美濃と作家の石田衣良により、毎週テーマを変えてクラシックの対話形式による音楽放送が行われるようになった。9月の5回のうち、9月23日の番組「美食と音楽家」に、ロッシーニやヴィヴァルデイの曲に混じって、モーツァルトの名前が見えるが、面白そうなのでチェックしておきたい。

            BSプレミアムのプレミアムシアターは毎週日曜日24:00〜4:00の予定であり、9月はヨーロッパの夏の音楽祭特集のようであり、9月9日のアバドのルツエルン音楽祭とアーノンクールの「荘厳ミサ曲」が放送されるので、収録しておきたい。
            特選オーケストラ・ライブは毎週日曜日6:00〜7:55の予定とされているが、九月は9日にN響「夏」2012として、サン・サーンスの交響曲第3番が放送されるので、フルオーケストラ+オルガンの音を久しぶりで収録しておきたい。

              一方のクラシカジャパンでは、ハイビジョン対応のチューナーになってHV画像が見られるようになったが、肝心のクラシカ・ジャパンの方針がまだ情報として伝えられていないので、果たして予告通り10月から実施されるのか心配である。9月号では、特集は「グレン・グールド」となっている。グールドの映像については、もの凄く市販されているが、買わないで済むのは有り難い。宮沢潤一氏の30分の解説と、「アルケミスト」と「ロシアへの旅」はNHKで収録しているので、「ヒアアフター」と「プレイズ・バッハ(第3話)」を収録しておこうと考えている。その他のモーツアルト関係曲は、残念ながら、再放送ばかりであり、いずれも収録済みであった。

             レコード芸術9月号では、特集は「名プロデューサーの「仕事術」」というタイトルであったが、あまり内容は分からない。モーツァルト関係のDVDなどの新しい映像関係新譜情報は、12ヶ月連続して新譜としては見当たらなかった。ただし、NHK放送で収録済みの小澤征爾指揮水戸室内楽団の「ハフナー」交響曲のDVDが新譜として発売されていた。
             毎月1回は、新宿タワーレコード、銀座ヤマハ、山野楽器店で新着DVDをチェックしているが、夏の暑い時期は、文字通り一回しかチェックに出かけなかった。今回も、残念ながら、新しい新譜には輸入盤を含めてお目に掛からなかった。寂しい限りである。


6)、2012年9月号のソフト紹介予定、

7月からこれまでのオペラ優先アップの方針を改めて、1、交響曲・管弦楽曲類、2、協奏曲・器楽曲類、3、オペラ・歌曲類の3本建てで、映像紹介を行うことに方針を変えた。オペラ以外は、1コンサートないし1〜2時間の数曲単位でご紹介することになり、1年くらい続けて見たいと考えている。

9月分の第一曲目の交響曲編では、最近のDVDで購入したものやBDで放送から収録したものが10曲ほど溜まっているので、順番にお届けしたいと考えている。8月に入って録音の少ないチェリビダッケの映像が数組市販されたが、その中にも含まれていた交響曲第39番変ホ長調K.543(1969)を選んでみた。また、2年ほど前にクラシカジャパンの「20世紀の巨匠たち」のシリーズで収録したジュリーニの交響曲第40番ト短調K.550(1964)をお送りしたいと考えている。いずれも最近耳にすることが少なくなった巨匠らしい堂々たる風格を持った演奏なので、期待できると思われる。



9月分の第二曲目は、室内楽1曲と協奏曲を1曲。初めにハインツ・ホリガーがケラー四重奏団と演奏したオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370がNHKとクラシカジャパンの両方で放送されたものを収録したので、この曲はこのHP初出でもあり、アップしておきたい。学者でもあるホリガーの丁寧な曲の解説が面白かった。また、協奏曲は、DVDで最近入手したペネキル姉妹のライブコンサートで、2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365である。コリン・デイヴィス指揮イギリス室内管弦楽団の伴奏で、とても安心して聴いておれる演奏であった。

9月分の第三曲目は、懐かしいLDより、1974年のグラインドボーン音楽祭よりプリッチャード指揮の「イドメネオ」をお届けしたい。この映像は先のレヴァイン・ポネルの映像に続いて2度目の映像であったが、この映像の方が遙かに古く、新全集以前の伝統的な映像であった。
1974年のライブで、画像の質が古く、音もモノラールであり、簡素な舞台であることもあって、初めはメト盤に較べかなり見劣りがすると感じたが、じっくり味わうにつれ、小規模なりの良さがあり、むしろこの方が色々な面で自然であり、モーツァルトがイメージした舞台に近いと思うようになってきた。

             しかし、旧全集時代には普通だったようであるが、この盤にはウイーンにおける改訂稿と初演時のオリジナル稿とが恣意的に混ぜ合わせられている。例えば、前半に思い切った省略があり、イドメネオが瀕死の姿で浜に流れ着いた状況から、舞台が始まる(第1曲から第4曲まで省略)。また第2幕の冒頭のアルバーチェのアリアを省略して、そこにテノールのイダマンテとイリアのためのレチタテイーヴォとそれに続くイダマンテのロンド(K。490)を入れ、さらに第3幕のイダマンテとイリアの二重唱をK.489に置き換えている。配役はイドメネオ役のルイスとエレットラ役のバーストウしか聞いたことがなかったが、特に不満はない。調べてみると、プリッチャードがLP時代に2度、56年と64年にグラインドボーン音楽祭で録音しており、このLDで同じ音楽祭で3度目の録音である。さらに、彼は83年に、ウイーンフイルと録音しており、よほどイドメネオが好きなのだと思われる。

(以上)(2012/08/30)


(最新DVD紹介:チェリビダッケ指揮の交響曲第39番変ホ長調K.543など)
12-9-1、セルジュ・チェリビダッケ指揮、トリノRAI交響楽団の交響曲第39番変ホ長調K.543(1969)およびカルロ・マリア・ジュリーニ指揮ニュー・フイルハーモニア管弦楽団の交響曲第40番短調K.550(1964)、

(購入時期不明;TDKのDVD-TDBA-0133および2009年12月13日、CS736CHにてBD22.2として収録)


(最新収録BDより;ホリーガーのオーボエ四重奏曲K.370など)
12-9-2、ハインツ・ホリガーとケラー弦楽四重奏団のオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(368b)、2005年11月バーゼルオンガクイン(スイス)、ペキネル姉妹とコリン・デーヴィス指揮イギリス室内管弦楽団による2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365
(316a)、2007年5月23日、キャドガン・ホール、
(2008年5月29日、NHKBS2クラシック倶楽部よりBD-04.1に収録および購入日時不明銀座ヤマハ楽器店にてARTHAUSのDVD- MUSIK-101349)


(懐かしいLDより;プリッチャード・グラインドボーンの「イドメネオ」K.366)
12-9-3、ジョン・プリッチャード指揮ジョン・コックス演出の歌劇「イドメネオ」K.366、
ロンドンフイルハーモニー管弦楽団、1974年グラインドボーン音楽祭、
(配役)イドメネオ;リチャード・ルイス、イリア;ボゼナ・ベトレイ、エレットラ;ジョゼフイン・バーストウ、イダマンテ;レオ・ゲーク(T)、
(1990年09月23日;東芝EMI TOLW-3567〜8、LD2枚組) 



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