モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成23年10月号−−


(ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル、ピアノソナタヘ長調K.533&494、幻想曲ハ短調K.475、およびグルックの主題による10の変奏曲ト長調K.455、/カンブルラン指揮、ヘルマン夫妻演出、パリ・オペラ座による「テイト帝の慈悲」K.622、/エストマン指揮による1990年ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384、/コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、交響曲ハ長調(第16番)K.128、変ホ長調(第1番)K.16、ニ長調(第4番)K.19、ハ長調(第22番)K.162、ト長調(第10番)K.74、ニ長調(第30番)K.202(186b)、)

(先月の月報は  「こちら」 )


私の最新入手ソフト情報−平成23年10月号−

(ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル、ピアノソナタヘ長調K.533&494、幻想曲ハ短調K.475、およびグルックの主題による10の変奏曲ト長調K.455、/カンブルラン指揮、ヘルマン夫妻演出、パリ・オペラ座による「テイト帝の慈悲」K.622、/エストマン指揮による1990年ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384、/コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、交響曲ハ長調(第16番)K.128、変ホ長調(第1番)K.16、ニ長調(第4番)K.19、ハ長調(第22番)K.162、ト長調(第10番)K.74、ニ長調(第30番)K.202(186b)、)

11-10-0、平成23年10月初めの近況報告、

1)、新政権はどうなるか−新しい首相への期待と心配点−
2)、世界同時株安と泥沼への心配、
3)、「声」で知るオペラの魅力〜現代オペラ歌手名鑑〜への期待
4)、「コシ・ファン・トウッテ」はどの映像が良いか、−ベームの映像−
5)、2011年10月号の放送・番組予定、
6)、2011年10月号のソフト紹介予定、


(最新収録のBD;ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル)
11-10-1、クリステイアン・ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル、ピアノソナタヘ長調K.533&494、幻想曲ハ短調K.475、およびグルックの主題による10の変奏曲ト長調K.455、2011年2月24日、王子ホール、
(2011年3月23日、BS102クラシック倶楽部の放送をBD-038-8に収録)

(最新購入のBD;カンブルランとパリ・オペラ座の「テイト帝の慈悲」)
11-10-2、シルヴァン・カンブルラン指揮、ヘルマン夫妻演出、パリ・オペラ座による「テイト帝の慈悲」K.622、2005年5月&6月、ガルニエ宮におけるライブ、
(配役)テイート;クリストフ・プレガルデイエン、セスト;スーザン・グレアム、アンニオ;ハンナ・エステル・ミヌティッロ、ヴィッテリア;キャスリーン・ネイグルスタード、セルヴィリア;エカテリーナ・シウリーナ、プブリオ;ロラン・ブラハト、ほか、
(2011年07月16日、銀座山野楽器店にて購入、OPUSARTE、OA-BD7068D)

(懐かしいLDより;エストマン指揮ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384)
11-10-3、アーノルド・エストマン指揮、ハラルド・クレメン演出による1990年ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384、1990年、宮廷歌劇場管弦楽団&合唱団、スエーデン、
(配役)コンスタンツエ;アガ・ヴィンスカ、ブロンテ;エリザベート・ヘルストレーム、ベルモンテ;リチャード・クロフト、ペドリオ;ベングト=オーラ・モリニー、オスミン;タマーシュ・シューレ、セリム・パシャ;エメリヒ・シェッファーほか、
(1997年4月27日、PHILIPS、LD、PHILP-9030〜1、)

(懐かしいS-VHSを見る;コープマン交響曲連続演奏会、第一集、5曲)
  11-10-4、トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、 (曲目)交響曲ハ長調(第16番)K.128、変ホ長調(第1番)K.16、ニ長調(第4番)K.19、ハ長調(第22番)K.162、ト長調(第10番)K.74、ニ長調(第30番)K.202(186b)、1991年日本公演、東京芸術劇場、収録NHK・アナログ・ハイビジョン、
(1993年02月14日、NHKによる放送をS-VHSテープに3倍速で収録)


11-10-0、平成23年10月初めの近況報告、

      特別にのろい台風15号の影響で、西日本に大変な雨を降らせ、また9月21日(木)には中部・関東・東北と早足な豪雨・暴風をもたらして、日本列島は大騒ぎであった。私は、当日は、東京オペラシテイで午後2時から開催された日本モーツァルト協会の総会に出席し、夜7時から9時過ぎまで、モーツアルテウム管弦楽団のコンサートに出席したので、台風には逢わず、53階のレストランから台風が通り過ぎるのを見ていた。しかし、帰りに千代田線が新御茶ノ水駅で入場制限をしており、あわや帰宅不能者になったかと思われたが、運良く5分足らずで開通となり、時間がかかったが無事柏駅まで到着し、事なきを得た。人騒がせな台風であったが、運悪く被災された方には、心からお見舞い申しあげたいと思う。


1)、新政権はどうなるか−新しい首相への期待と心配点−

新政権下における会期延伸された衆議院予算委員会が初めて開催され、首相への直接質問が始まり、今まで余り目に見えなかった新首相の考え方や政権に対する熱意などが、論戦を通じて分かるようになってきた。国会の論戦を聞いていて、これだけでも会期延伸の効果は、十分にあったと思われる。松下政経塾出身の新総理は、自民党に同級生がいたり、細川元首相の愛弟子でもあり、市民運動上がりの管氏や、お坊ちゃんの鳩山氏とは、国家に対する考え方などが違うとかねて考えていたが、行政府を束ねる内閣の長としての立場は、まずまずであった。

まだ、在任一ヶ月にもならず、「煮え切らぬ答弁」という新聞の批評は、「増税の道筋語らず」、「普天間移設の明示は困難」、「経済の成長も内容不足」、「内閣一元化はどこへ」などの論調であり、非常に厳しいが、就任一ヶ月の現段階ではやむを得ないと思われる。しかし、答弁は誠実な印象を受け、先を見た答弁をしているので、前任のお二人より遙かにましであり、少しは民主党らしい政策や舵取りをしてくれそうな感じがしてきた。

野田政権を占う最初の試金石になりそうなのが、どうやら、ご自分が言い出した「震災復興のための臨時増税」であり、増税反対者が多い民主党の党税調で増税案を決めることが出来て、民主党政府としての提案が出来るかどうかが鍵であり、三党合意の線に落ち着くかどうか、まさに新首相の指導力が問われるところである。党内で議論をまとめて国会に提案し、三党合意を得る手続きが全てのテーマについて必要であり、これまで出来なかったことを反省し、政権党としての自覚を持つことが、新政権にとって重要なことであると思う。


2)、世界同時株安と泥沼への心配、

週明けの9月26日の東京金融市場では、欧州の政府債務(借金)問題への不安から、ユーロが一時101円台に突入し、約10年ぶりの安値(円は高値)水準になった。同時に日経平均株価も8400円を割り、今年の最安値を記録している。しかし、その後にギリシャなどを支援する「欧州金融安定化基金」の規模の拡大の可能性が伝えられて、海外市場では株価指数は上昇に転じたと伝えられている。しかし実情は、10月半ばに迫った主要20ヶ国・財務省・中央銀行会議で採決を終え、支援体制を整えるという公約が達成できるか、各国の足並みの乱れに疑問が持たれている。
一方、ドルに対する円高も治まっておらず、オバマ政権の国内の景気・雇用の回復対策は、後手後手で新味がないようであり、そこへユーロ安が追い打ちをかけて、中期的な見通しでは、現行の1ドル=70円の水準が、じり貧状態が続いて、抜本的対策がなければ、市場では1ドル=50円の水準にまで向かうのではないかと危惧されている。

アメリカの金融不安に発したこのグローバルな時代において、例えばギリシャが破産したとしたら、ユーロも、そしてドルも、大暴落し、同時に円も連鎖反応的に暴落することを、頭の隅で考える必要が出てきている。大変な時代になったと思う。

       この外国の危機的状態に対し、日本は史上初の円高対策が必要とされているが、残念ながら聞こえてくるのは、輸出企業の悲鳴だけである。円高は日本の津々浦々にまで押し寄せているが、黙っていても円高により儲かっている輸入業者などの元気な声がさっぱり聞こえてこないのはどうしたものか。円高は、即、株安になっている現在の仕組みは何かおかしい。儲かったお金が再び循環して、景気の振興に役立つような仕組みが出来ないのだろうか。円高を武器にして雇用の振興や景気回復が可能になる方法は見つからないのだろうか。とここまで書いたときに一通の葉書が舞い込んだ。「円高還元!割引のご案内」とあった。海外旅行でお世話になっている郵船トラベルさんからのご案内であった。10〜12月の一部ツアー(60万〜80万)に関し、円高還元として一律2万円の割引価格にするという連絡であった。初めは老眼のせいで、!割引を1割引と読み違えてしまい、「これだ!」と思ったのであるが、一律2万円でも円高還元をして、消費を刺激することは結構なことである。私は全くの素人なのであるが、全ての輸入業者など円高差益の恩恵を受けている人たちに、円高還元を促進する施策が新政権にあっても良いものと思われる。


3)、「声」で知るオペラの魅力〜現代オペラ歌手名鑑〜への期待

標記のテーマで、オペラとバッハの加藤浩子先生による学習院の秋講座が、9月24日から12月まで6回にわたって開催される。スケジュールは下記の通りである。

1、9月24日(土) オペラは声で決まる(1) 声域
2、10月1日(土) オペラは声で決まる(2) 声質
3、10月29日(土)「声」の変遷の歴史(1) 19世紀前半まで
4、11月5日(土) 「声」の変遷の歴史(2) 19世紀後半以降
5、11月19日(土) 現代歌手名鑑(1) 女声
6、12月3日(土)  現代歌手名鑑(2) 男声

      私の音楽的知識は、高校生までの音楽の水準で、それ以外は独学か耳学問の怪しげな知識であるので、かねて「声」について専門家の話を体系的に聞きたいと思っていた。「声」の高いか低いかの「声域」は理解できるが、「声」の軽いか重いかなどの「声質」は、何となく分かる程度で、「彼はリリコ・スピントだ」などと言われても用語すら分からなかったからである。その上、加藤先生のレクチャーなら聞き比べが必ず含まれるので、私でも理解できるであろうと言う期待の講座であった。

既に初日からの先生のレクチャーで、私がはっきりイメージできなかった例えばソプラノの声質分類が、非常に明確になった。そしてこれらの用語がメゾ・ソプラノやテノール・バリトン・バスなどにも共通の言葉で表すことで、懸案の「声質」については、第一回で理解できるようになった。ソプラノでは例えば、次のように表してもらえば、とても分かりやすい。

1、レッジェーロ;夜の女王、ルチア、ジルダのイメージ;グルバローヴァ、バトルなど、
2、リリコ;伯爵夫人、パミーナ、椿姫のイメージ;ポップ、テ・カナワ、コトルバス、
3、リリコ・レッジェーロ(スープレット);スザンナ、デスピーナのイメージ;ヘンドリックス、ボニー、アップショウ、
4、リリコ・スピント;アイーダ、トスカ、エルザのイメージ;カラス、フレーニなど、
5、ドラマテイコ;レオノーレ、ブリュンヒルデのイメージ;ベーレンス、マルトンなど、

      先生のお話には、怪しげな知識のものにはとても参考になることが多いので、今後もご報告したいことがあれば、このような調子でどんどん掲載していきたいと思う。


4)、「コシ・ファン・トウッテ」はどの映像が良いか−ベームの映像−

    オペラ「コシ・ファン・トウッテ」の映像ソフト全20組のアップロードが完了し、現在まとめの段階に入っているが、この全体をどう言う風にまとめるかについては、現在、検討中であるが、このオペラを語る上で欠かせないベームのLP・CDや映像、あるいは3種類の映像を残したムーテイや2種類の映像を残したアーノンクールの映像などの優れた映像を、どう位置ずけるかを始めに考える必要があろう。ここでは、ここに述べた三人の指揮者の映像について、今回はベームの映像を考えてみたいと思う。

      カール・ベーム(1891〜1981)の映像(1969)は、ウイーンフイルを使い、カスリク演出の映画版として残されている(9-9-3)が、カラー映像であり、6人の配役も当時のベストのキャストによるものであった。私のこの映像は、2000年1月2日のお正月番組でクラシカ・ジャパンから放映されたものをS-VHSテープに収録したものであるが、現在ではDVDとして発売されており、音声も映像ももっと状態が良いものになっている筈である。

     私はこのオペラをベーム1の最初のLP(1956)で聴き始めているが、このLPにはリブレットが付属していなかったので、私はこの曲を器楽曲のように聴いていたが、珠玉のように美しいアリアやアンサンブルがあることに気づかせてくれた。この曲を本格的に聴いていたのはベーム2のフィルハーモニア管弦楽団を使ったシュワルツコップのEMIのCD盤(1963)であったが、これが輸入盤だったので、私はチャンパイの「名作オペラ・ブックス」(1988)が出るまで、リブレットなしで聴いていたかもしれない。このように私はベームの録音でこのオペラを知ったわけであるが、ベームの映像が残されていたのを初めて見たのは、このクラシカ・ジャパンの放送であり、コレクションの10組目くらいの映像となった。

ウイーンフイルないしウイーン国立歌劇場にこのオペラを持ち込みレパートリーにさせたのは、ベームの功績のようであるが、彼は大戦前まで余り評価されていなかったこのオペラの復活を願って、生涯にわたって力を尽くしたと言われており、それは映像を含めて下表の通り4度もこのオペラを録音していることからも理解できよう。

 
カール・ベームの「コシ・ファン・トッテ」のデータベース
ベーム1ベーム2ベーム3ベーム4 摘   要
収録年月195619621969(9-9-3)1974
メデイアLPCDS-VHS-TapeCD
オーケストラウイーンフイルOフィルハーモニアOウイーンフイルOウイーン国立OPO
演出者V.Kaslic
FiordeligiL.Della CasaE.SchwarzkopfG.JanowitzG.Janowitz
DorabellaC.LudwigC.LudwigC.LudwigB.Fassbaender
GuglielmoE.KunzG.TaddeiH.PreyH.Prey
Ferrando A.DermotaA.Kraus L.AlvaP.Schreier
Don  AlfonsoP.SchaeflerW.BerryW.BerryR.Panerei
DespinaRoseH.SteffekO.MiljakovicR.Grist


      この表によれば、約6年おきに20年にわたって録音しているが、3度はウイーンフイルを振っており、ライブは最後の1974年のザルツブルグ・ライブだけである。配役を見ると当時のこのオペラ向きの良い歌手が選ばれているが、重複している歌手も多く、個人的な好みで言えば、この映像でものが一番良い組み合わせのように思えた。

              全20組の映像の中では最も古い映像であったが、特徴は映画方式であったので、豪華な着せ替え劇となって矛盾が少なくなっている反面、ドイツ語の字幕で中断したり、長いレチタテイーヴォがカットされたり、アリアのカットもあって、2時間35分に納められていたが、やはり音楽はさすがベームとウイーンフイルであると納得させられるものであった。従って、この「コシ・ファン・トウッテ」の映像としては、内容は推薦に足るものを持っているが、映画方式であるので他の舞台でのライブの映像とは条件が異なるし、省略が他の映像よりも多く、ファンには必見の映像ではあっても、総合評価では必ずしもベストの映像とは言い難いと思われる。


5)、2011年10月号の放送・番組予定、

  始めにNHKの放送では、教育テレビでの毎週日曜日21:00〜21:57の10月分のN響アワーは、残念ながらモーツアルトものは見当たらないようであった。BSプレミアムのプレミアムシアターは毎週土曜日23:30〜3:30の予定であるが、10月5日のゲル気エフによる2011年シェーンブルン夏の夜のコンサートおよび1991年ザルツ音楽祭のショルテイの「魔笛」(2-1-2)がハイビジョン・アーカイブスで放送される。また、10月22日および10月29日にはNHK音楽祭2011から1)パッパーノとローマ聖チェチーリア管弦楽団、2)マリナー指揮でカツアリスのピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467、3)ヤノフスキ指揮とベルリン放送交響楽団、などが放送される。
     特選オーケストラ・ライブは毎週日曜日6:00〜7:55の予定とされているが、5回の放送の中で、残念ながらモーツアルトは、含まれていなかった。クラシック倶楽部が毎週月曜日〜金曜日6:00〜6:55に実施されるが、10月12日(水)のアマデウス室内オーケストラの演奏曲目が注目される。

      一方のクラシカジャパンでは、「ウイーンフイル最前線」という大特集が組まれており、2006年ザルツブルグ音楽祭から、「フィガロの結婚」(7-10-5)「ドン・ジョバンニ」(7-5-4)「魔笛」(7-1-4)、また2009年音楽祭から「コシ・ファン・トウッテ」(11-1-2)などのほかウイーンフイルとの数々のドキュメンタリーが予定されているが、オペラでは残念ながら、全て収録済み・アップ済みであった。       また、最近DVDで発売されたテイーレマンのベートーヴェンの交響曲全集が再放送される予定であり、ベームなどの後を継ぐ伝統的な演奏として評価が高いので、今回は収録しておきたいと思う。

       レコード芸術10月号では、隅々まで細かく目を通した積もりであるが、モーツアルト関係のDVDなどの新しい映像情報は、9月号に続いて見当たらなかった。誠に残念なことである。そのせいか、行きつけの山野楽器店やヤマハ楽器店やタワーレコードを覗いているが、新しいモーツァルトの映像は見当たらず、心配になってきている。


6)、2011年10月号のソフト紹介予定、

最新収録のDVDないしBDから2曲、懐かしいLDないしS-VHSテープから2曲という考え方とオペラ2曲、器楽曲2曲という9月に定めた基本方針に基づいて、10月分のソフト紹介の枠組みを定め、第一曲には2011年3月23日にNHKクラシック倶楽部で収録した、新人の若いクリスチャン・ベザイデンホート(Cristian Bezuidenhout)によるフォルテピアノ・コンサートを選定した。ほぼ同じ曲目で彼のCDも発売され、最初の来日公演であり、ビルソンの愛弟子でムローヴァの伴奏を務めるという彼の経歴から、話題性がありそうな人だったので、早くアップしたいという考えを持っていた。

      第二曲目は最新発売のBDからカンブルラン指揮のパリ・オペラ座の「テイト帝の慈悲」を取り上げてみた。この曲は久しぶりの登場であり、今後は第二曲は新しい曲目のオペラを続けて行きたいと考えている。第三曲目の懐かしのLDではこのところ続いている「後宮」を取り上げ、今回はエストマン指揮ドロットニングホルム宮廷か劇場の「後宮」K.384をアップしたいと考えた。最後の第四曲目は、懐かしい器楽曲と言うことになったので、今まで再放送をデジタル収録しようと待ちかねていたコープマンの交響曲シリーズを、待ちきれずにS-VHSテープでアップロードする。このシリーズは全9巻の大部なので、第一巻から9ヶ月にわたって、連続してアップしたいと考えている。

(以上)(2011/09/28)


(最新収録のBD;ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル)
11-10-1、クリステイアン・ベザイデインオートのフォルテピアノ・リサイタル、ピアノソナタヘ長調K.533&494、幻想曲ハ短調K.475、およびグルックの主題による10の変奏曲ト長調K.455、2011年2月24日、王子ホール、
(2011年3月23日、BS102クラシック倶楽部の放送をBD-038-8に収録)

      第一曲には2011年3月23日にNHKクラシック倶楽部で収録した、新人の若いクリスチャン・ベザイデンホート(Cristian Bezuidenhout)によるフォルテピアノ・コンサートを選定した。最初の来日公演のせいか、ほぼ同じ時期に、ほぼ同じ曲目で彼のCDも発売され、ビルソンの愛弟子であり、ムローヴァの伴奏を務めるという彼の経歴から、話題性がありそうな人だったので、早くアップしたいという考えを持っていた。しかし、ピアノ協奏曲のシリーズが1月号から長く続いて、10月号になってやっと初めて実現した。彼は1979年南アフリカ生まれであり、オーストラリアで音楽の勉強を始めてアメリカのイーストマン音楽学校を最優秀の成績で卒業後、アメリカとヨーロッパで古楽団体の通奏低音奏者として活動して経験を積み、2001年のベルギーのブリュージュにおけるフォルテピアノ国際コンクールで第一位になって、広く活躍するようになった。現在は18世紀の音楽を中心に活動しながら、母校で客員教授として後進の指導に当たっているという。


(最新購入のBD;カンブルランとパリ・オペラ座の「テイト帝の慈悲」)
11-10-2、シルヴァン・カンブルラン指揮、ヘルマン夫妻演出、パリ・オペラ座による「テイト帝の慈悲」K.622、2005年5月&6月、ガルニエ宮におけるライブ、
(配役)テイート;クリストフ・プレガルデイエン、セスト;スーザン・グレアム、アンニオ;ハンナ・エステル・ミヌティッロ、ヴィッテリア;キャスリーン・ネイグルスタード、セルヴィリア;エカテリーナ・シウリーナ、プブリオ;ロラン・ブラハト、ほか、
(2011年07月16日、銀座山野楽器店にて購入、OPUSARTE、OA-BD7068D)

10月号の第二曲目は、最新発売のBDからカンブルラン指揮のパリ・オペラ座の「テイト帝の慈悲」を取り上げてみた。この曲はこのHPでは久しぶりの登場であり、このヘルマン夫妻の「テイト帝」の演出は、ベルギーのモネ劇場で初披露されたものとされる。しかし、その後もザルツブルグ音楽祭などで再演されていたが、以前モネ劇場の支配人であったジェラール・モルテイエがパリ・オペラ座の総裁に就任した際に、ガルニエ宮での再演を熱望し、本映像の収録に至ったとされる。この映像の魅力は、アメリカ生まれのメゾ・ソプラノのスーザン・グレアムのセストの熱唱が聴きものとされ、次いで主題役を演ずるテノールのクリストフ・プレガルデイエンの堅実な歌いぶりが見所のようである。また、カンブルラン指揮のパリ国立オペラ座管弦楽団の、特に木管の滑らかな音色と、弦の引き締まった響きにも注目する必要がありそうである。


(懐かしいLDより;エストマン指揮ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384)
11-10-3、アーノルド・エストマン指揮、ハラルド・クレメン演出による1990年ドロットニングホルム宮廷歌劇場の「後宮」K.384、1990年、宮廷歌劇場管弦楽団&合唱団、スエーデン、
(配役)コンスタンツエ;アガ・ヴィンスカ、ブロンテ;エリザベート・ヘルストレーム、ベルモンテ;リチャード・クロフト、ペドリオ;ベングト=オーラ・モリニー、オスミン;タマーシュ・シューレ、セリム・パシャ;エメリヒ・シェッファーほか、
(1997年4月27日、PHILIPS、LD、PHILP-9030〜1、)

このエストマンよるドロットニングホルム宮廷歌劇場は、18世紀に建造された木造の劇場で、収容人員は300人とされ、古楽器を用い、指揮者・楽団員は18世紀の衣裳・カツラをつけて演奏するのが習慣である。このクレメン演出の「後宮からの誘拐」は、彼らが1980年から90年の間に演奏した8曲のモーツァルト・オペラの最後を飾る1990年に収録されたものであり、エストマンの意図と目的を十分理解したリハーサルから長期間出演できるこの劇場の専属歌手によっている。この劇場の特色は、「大歌手優先」の従来の大劇場では殆ど失われている肌理の細かな演出や歌唱と演技に加えて古楽器と歌によるアンサンブル・オペラならではの魅力を楽しむことができ、これは今やこの劇場でしか得られないものになりつつある。


(懐かしいS-VHSを見る;コープマン交響曲連続演奏会、第一集、5曲)
11-10-4、トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、 (曲目)交響曲ハ長調(第16番)K.128、変ホ長調(第1番)K.16、ニ長調(第4番)K.19、ハ長調(第22番)K.162、ト長調(第10番)K.74、ニ長調(第30番)K.202(186b)、1991年日本公演、東京芸術劇場、収録NHK・アナログ・ハイビジョン、
(1993年02月14日、NHKによる放送をS-VHSテープに3倍速で収録)

このトン・コープマン指揮のアムステルダム・バロック・オーケストラによるモーツァルト交響曲連続演奏会の第一集全6曲は、1991年5月19日東京芸術劇場で、NHKによりハイビジョン収録された。この団体は、モーツァルト時代の楽器と編成で18世紀の音色と様式を再現している。その意味でコープマンによる全曲演奏は、国際的にも注目され、高く評価されている。今回の第一集には、標記の6曲がこの順番に演奏されており、これらのうち変ホ長調(第1番)K.16(6-7-3)を除く5曲が、このHPでは初出となっている。このコープマンの一連の演奏は、東京芸術劇場ホールで収録されたものであり、彼は指揮台なし指揮棒なしのピリオド奏法の指揮ぶりであり、楽器編成はベースが1本の最小限の弦の編成に2本のオーボエとホルンというおよそ20人くらいの標準構成であった。今回の演奏は第一回であるが、他の演奏との区別は、私は第一ヴァイオリンの女性の青いスカートと第二ヴァイオリンの赤いスカートの色で、瞬間的に判断している。

(以上)(2011/09/28)


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