モーツアルト気狂いの最新入手ソフト情報−−平成23年5月号−−


(パドウラ=スコダとプラハ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調K.537、/エッシェンバッハとパリ管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第12番イ長調K.414、および第23番イ長調K.488、/ウイルドナー指揮、デユー演出、ゲヴァントハウスO&CHOによるライプチヒオペラの「コシ・ファン・トッテ」K.588、/バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場による東京文化会館における「魔笛」K.620、)

(先月の月報は  「こちら」)

私の最新入手ソフト情報−平成23年5月号−
(パドウラ=スコダとプラハ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調K.537、/エッシェンバッハとパリ管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第12番イ長調K.414、および第23番イ長調K.488、/ウイルドナー指揮、デユー演出、ゲヴァントハウスO&CHOによるライプチヒオペラの「コシ・ファン・トッテ」K.588、/バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場による東京文化会館における「魔笛」K.620、)

11-5-0、平成23年5月初めの近況報告、

1)、DVD「不滅のモーツアルト」発売によるアップ計画の変更について、
2)、映画「ナンネル・モーツアルト−哀しみの旅路−」を見て−、
3)、「大震災とモーツアルテイアン」の季刊特集に寄せて、
4)、世紀末の地球の破壊を演出したサヴァリッシュによる1991年の「魔笛」を見て、
5)、2011年5月号の放送・番組予定、
6)、2011年5月号のソフト紹介予定、


(最新DVD報告;パドウラ=スコダのピアノ協奏曲ライブ(2)、K.459&K.537)
11-4-4、パウル・パドウラ=スコダとプラハ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調K.537、フィラッハ公会堂、ケルンテン夏季音楽祭2006、オーストリア、
(2011年3月4日、山野楽器店にて、株式会社マーキュリー、2枚組NCA-60229、)

(最新収録の放送;エッシェンバッハのピアノ協奏曲ライブ、K.414&K.488)
11-5-1、クリストフ・エッシェンバッハとパリ管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第12番イ長調K.414、および第23番イ長調K.488、2010/2/20、70歳誕生ステージ、パリ、
(2011年3月20日、NHKBS103クラシック倶楽部の放送をBD-038に収録)

(懐かしいアナログテープより;ウイルドナー・デユー演出のライプチヒオペラの「コシ」K.588)
 11-5-2、ヨハネス・ウイルドナー指揮、ジョン・デユー演出、ゲヴァントハウスO&CHOによるライプチヒオペラによる「コシ・ファン・トッテ」K.588、1995年制作、ライプチヒ、
(配役)フィオルデリージ;エヴァ・バルトーリ、ドラベラ;アネッテ・マルケルト、デスピーナ;ヘンドリケ・ヴァンゲマン、フェランド;サンホ・チョイ、グリエルモ;ロベルト・ハイマン、アルフォンゾ;ロ−ランド・シューベルト、
(2000年06月17日、クラシカジャパンの放送をS-VHSテープに3倍速で収録)

(懐かしいアナログテープより;バレンボイム指揮エヴァーデイングの「魔笛」K.620)
11-5-3、ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場によるエヴァーデイング演出の東京文化会館における「魔笛」K.620、1997年11月13日、東京文化会館大ホール、
(配役)パミーナ;テーナ・キーベルク、タミーノ;エンドリク・ウオットリヒ、ザラストロ;ジョン・トムリンソン、夜の女王;アナ・カメリア・ステファネック、パパゲーノ;ロマン・トレケル、パパゲーナ;シモーヌ・ノルト、弁者;ルネ・パーペ、モノスタトス;ペール・リンドスクーグ、ほか、
(1998年02月01日、NHKBS2クラシック・ロイヤルシートをS-VHSテープに収録、)

11-5-0、平成23年5月初めの近況報告、

   今回の大災害のため3月・4月は新しい情報を求めて、殆ど自宅のテレビに釘付けとなり、ひたすら災害救助活動や原発の緊急処理活動などを注意深く見守ってきた。しかし、如何せん、地震や津波の規模が大きすぎ、大きな余震も多く、未経験の原発対策の遅れもあって、関係者の尽力にも拘わらず、管政権の後手後手の対策が目につき、放射能の封じ込めや、災害復旧・復興活動が今一つはかばかしくない。震災後もう2ヶ月になろうとしているのに未だ安心できない状況が続いているのは、まことに残念である。一刻も早く、被災者のための仮設住宅などの建設や放射能漏れ対策などが進展するよう祈るばかりである。

1)、DVD「不滅のモーツアルト」発売によるアップ計画の変更について、

   ドリームライフから突然に1950年代のウイーンの古き良き時代のドイツ語オペラの抜粋のDVDが発売されることになった。日本モーツアルト協会を経由して申し込めば2割引で入手できることを知り、申し込んでいたら4月2日に自宅に郵送されてきた。それを見ると、このDVDの解説者は田辺秀樹先生になっており、詳しい解説が掲載されていた。折しも、4月16日のフェライン4月例会は田辺先生の順番であり、何とこの最新のDVDを例会で取り上げると言うことであった。しかも4月例会の報告の順番が、私の所に廻ってきた。そのため、急遽、先生の講演要旨とDVDの写真や印象記をまとめて、ホームページ用に報告することを考えた。その結果は、4月分で11-4-5として既にアップ済みであるのでご覧いただきたいと思う。



   この突発的な作業量の増加によって、4月中に時間があればアップしたいと考えていたDVD2枚目の「11-4-4、パウル・パドウラ=スコダとプラハ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調K.537」が、5月分にずれ込むことになったのでお許し頂きたいと思う。しかし、アップ番号11-4-4は、修正が面倒なので、そのままにしておくので、お許し頂きたい。
   なお、スキャナーで呼んだDVDの左側は、上記の「不滅のモーツアルト」であるが、右側の一枚は最近入手したメータとウイーンフイルの1967年ザルツブルグ音楽祭の輸入盤の「後宮からの逃走」であり、日本語はないが、いずれアップする予定である。

    2)、映画「ナンネル・モーツアルト−哀しみの旅路−」を見て−、

   ナンネル・モーツアルトやファニー・メンデルスゾーンなど天才少年作曲家のお姉さん方に最近注目が集まっており、彼女たちの音楽家としての道を閉ざしたのは、時代が許さなかったのだということが語られ始めている。実際、ナンネル作曲説のフラグメントが出てきたと言うことが話題になったり、ファニーの曲はCDでいろいろ聞けるようになっている。かねてナンネルを描いたフランス映画があることは話題になっていたので、今回、ご案内を頂いたので、早速、映画「ナンネル・モーツアルト−哀しみの旅路−」を見てきた。

   舞台はモーツアルト一家の西方大旅行の1763年〜1766年の間で、行きと帰りの2度、パリおよびヴェルサイユを訪問しているが、お話しはその間の出来事。ナンネルがルイ15世の息子ルイ・フェルデイナンドに男装して会い、音楽の腕前を披露したことからすっかり気に入られ、男の子と思われて作曲まで頼まれてしまうことが話の根幹になっいる。そこで彼女の作曲熱に火がつくが、レオポルドには作曲の仕方を手ほどきすることを拒絶され、ヴァイオリンを弾くことすら女性であると言うことで禁じられてしまう。映画の副題は、ナンネルの初恋とその恋の無惨な宿命を言い当てていた。しかし、なぜレオポルドに拒絶されたかの明確な説明は、映画では殆どなされず、まことに残念であった。



   私はナンネルがレオポルドから拒絶されたのは、経済的な理由でイタリア旅行に同伴しなかったこと以来であろうと推測しており、ナンネルの音楽熱はここで終わり、怒りの余り作曲をした楽譜などは全て処分してしまったと聞いたことがある。 この映画は、兎に角、ヴェルサイユ宮殿などの内部がふんだんに出てくる美しい映像で満ちており、またナンネルが作曲したという協奏曲もそれらしく出来ていて、兄弟で演奏する場面も楽しかった。しかし、私にはなぜレオポルドが作曲の指導を拒否したのか、肝心のことが分からず仕舞いで残念であった。レオポルドは二流の作曲家だったので、女性に作曲を教えても自分のようにしかならないことをよく知っていたのだろうか。

3)、「大震災とモーツアルテイアン」の季刊特集に寄せて、

   モーツアルテイアンとして、被災者などのご冥福を祈る音楽は、普段はベームの「レクイエム」の映像(3-8-1)を見ることが多かったが、今回はまだ未アップのアバド指揮ベルリンフイルのDVDを見ることが多かった。この映像は1999年7月にザルツブルグの大聖堂で「カラヤン・メモリアル・コンサート」として行われた映像で、カラヤン没後10年に開かれ、カラヤン夫人と2人のお嬢さんの姿が見えていた。アバドがベルリンフイルを振り、ソプラノをK.マッテイラが歌い、M.シャーデやB.ターフェルが歌った記念すべき堂々たる映像であった。また、今回は作業中のヴェスペレK.339もこれらの曲の仲間に加わることになった。モーツアルテイアンとして自分で出来ることは、被災者と一緒になったつもりで、心静かにお気に入りのモーツアルトを繰り返し聴くことしか方法がない。

   今回の震災に当たって、NHKとN響がズービン・メータの指揮で東日本大震災チャリテイ・コンサートが4月10日に東京文化会館で開催されたので収録した。曲目はベートーヴェンの第九交響曲であり、音楽の力で人々を勇気づけるにはこの曲がよいと言うことになったらしい。神戸で被災経験のある並河寿美がソプラノ、ウイーンで大活躍の藤村実穂子がアルト、岩手県を故郷とする福井敬がテナー、ベルリンで活躍する韓国のアッテイラ・ユンがバスで、合唱団は東京オペラシンガーズであった。メータは3月11日フィレンツエ歌劇場を振る予定だったのが中止になり、直ぐ出国せざるを得なかった事情から心残りで、今回、急遽指揮を取ることになったようであった。義捐金は全て震災地へと言うことで、N響メンバーも歌手たちも、終了後義捐金を募っていた。演奏はもの凄く力強いもので、メータのテンポも良く、プロレスラー並の体格のユンのソロが流れ出すと、合唱もオーケストラも大爆発して素晴らしい盛り上がった終楽章であった。

   震災に係わるチャリテイ・コンサートで、私のホームページではモーツアルトを取り上げた二つのコンサートをアップしている。その第一は、新潟県中越地震チャリテイコンサートであり、NHK交響楽団がNHKホールで05年1月8日に演奏したもので、曲目はアシュケナージと清水和音によるピアノ協奏曲第23番イ長調K.488(5-2-3)、および新世界交響曲であった。私は「指揮者とピアニストの呼吸がピタリと合ったスタンダードな明るい爽やかな演奏」と書いているが、この曲の第二楽章は、心に浸みるものがあった。

   その第二は、これもNHK交響楽団が主催したもので、阪神・淡路震災10周年記念追悼コンサートであり、アシュケナージとN響の「レクイエム」ニ短調K.626(5-3-3)が歌われていた。合唱団は神戸市混声合唱団が地元の神戸市文化ホールで歌っており、ソリストは、森麻季(S)、福原寿美枝(M)、望月哲也(T)、青力知(B)の皆さんであった。私は「震災にあった地元合唱団の沈痛な声が聞こえるような「レクイエム」であり、オーケストラも合唱団も力があって、実に心のこもった感動的な演奏であった」と書いている。
   HPを持つモーツアルテイアンとしては、このような記念すべき演奏を心に留めるためアップロードをすることしかできないが、いつかこれを目にする人が一人でも多ければと願うばかりである。

4)、世紀末の地球の破壊を演出したサヴァリッシュによる1991年の「魔笛」を見て、

   たまたま4月のHP作業で11-4-3としてアップした「魔笛」(11-4-3)が、この大震災を暗示するかのような世紀末の地球の破壊を模した演出をしており、20年前の映像であるにも拘わらず、震災後の現在これを見聴きしても、未だ新鮮な内容を持っているのに驚かされたので、ご覧いただきたいと思う。この映像は、江守徹演出、サヴァリッシュ指揮による日独合作で公演されたものであり、NHKモーツアルト・イヤー1991スペシャルと題され、サヴァリッシュが自らオーデイションで選んだスタッフにより上演されたとされている。江守演出は、破壊された世界または秩序の回復をテーマにしており、それには試練に挑戦して勝ち取った太陽の国のエネルギーや叡智と徳に加えて、三人の童子に見られる新人類的な新しい発想への期待などが、新しい世界を作り出していくことを暗示していた。人類の危機的将来については、未だ解が見当たらず、それには人類の叡智と時間をかけた実践が地球的規模で必要であろうが、そのようなことすら考えさせられる演出であった。

これは20年前の映像が今でも生き続けて、われわれを励ましてくれる一つの例であり、音楽の力の素晴らしさやモーツアルトの凄さを思い起こす例であると感じさせられた。この映像は過去にLDになっていると思われるが、どなたにかコピーを求められそうなので、DVD化しておこうと考えている。

   私は土木屋なので、今回の初めて見る津波の底知れぬ威力には、ただ圧倒されるばかりであった。その対策には、考えがまとまったわけではないが、従来のような万里の長城的な単純な発想ではなく、まさに人間の叡智を結集したそれぞれの場所・地形に合った新しい創造が必要であると感じている。その概念には、津波が及ばない人工地盤の上に避難地域や住宅や市街地などが形成される新たな発想が必要であろうが、それにはまずそれぞれの市町村で、復興の理念の合意形成が重要であり、その実現には大規模な土木・建築技術の総合力が必要であると思考される。復興プランを練る復興構想会議の議論が始まったようであるが、地域ごとに地形・地質に合った新たな土地利用を考え、ハードな施設だけに走らず、避難・規制などのソフトな対策を組み合わせた総合的な地域造りを考えていただきたいと思う。

5)、2011年5月号の放送・番組予定、

   始めにNHKの放送では、4月からのBS102の廃止によりクラシック音楽の番組は残念ながら、3割程度削減された。教育テレビでは毎週日曜日21:00〜21:57にN響アワーがあるが、芸術劇場という伝統のあった番組がなくなった。N響アワーの5月分にはモーツアルトの音楽はない。BS103がNHKBSプレミアムと改称され、クラシック倶楽部が毎週月曜日〜金曜日6:00〜6:55に実施されるが、これまでBS102でもやっていたものがなくなった。この番組の5月分のモーツアルトの曲は再放送しかない。BSプレミアムのプレミアムシアターは毎週土曜日23:30〜3:30の予定であるが、5月分には新しいモーツアルトものはない。また、特選オーケストラ・ライブ(旧クラシック倶楽部の一部を改称)は毎週日曜日6:00〜7:55の予定とされているが、5月分には新しいモーツアルトものは見当たらなかった。以上のように、NHKの放送は、まことに残念ながら5月分は全滅である。

 一方のクラシカジャパンでは、特集は没後100年を迎えた「グスタフ・マーラーの世界」であり、初放送のドキュメンタリーが4本もある。第二の特集はアンネ=ゾフィー・ムターの「古典と現代に挑む」が注目されるが、この古典とは既に06年のモーツアルト・イヤー時に収録済み・アップ済みのヴァイオリン協奏曲第1番〜第5番である。また、映像が多いバースタインの4本のドキュメンタリーと2本のマスタークラスがある。そのうち、1990年の「共有の喜び〜バーンスタイン in PMF」には第1回の開会式スピーチがあり、20年後の今、貴重なドキュメンタリーなのかも知れない。その他、ピアノ協奏曲第17番(バーンスタイン)および第27番(ピアノ;オッペンズ)の再放送は、いずれも収録済み・アップ済みであった。

   レコード芸術5月号では、やはり今回早々とアップしたドリームライフの「不滅のモーツアルト」(11-4-5)が、ビデオ評で紹介されているが、残念ながら、モーツアルト関係のDVDなどの情報はない。

6)、2011年5月号のソフト紹介予定、

   5月分の第一曲は、4月中に余力があれば、11-4-4(2)として、パドウラ=スコダの引き振りによるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調「戴冠式」K.537を取り上げる。この二つの協奏曲の共通点は、共に「戴冠式」の名前を持つことで、これら二つの曲が同時に収録された例は非常に珍しい。第19番の協奏曲は、1784年12月11日の日付を持つが、この作品を最初に出版したウイーンのアンドレ社の標題ページに、モーツアルトが1790年10月15日に、神聖ローマ皇帝レオポルド2世の戴冠式に際してフランクフルトでこの曲を演奏したとあること、第二にトランペットとテインパニーを含む版があることから、第二戴冠式協奏曲と呼ばれるようになってきている。

   第二曲目はこれも最新収録の放送からの2曲のピアノ協奏曲の引き振りであり、ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414、および第23番イ長調K.488である。最近は指揮者として活動することが多いエッシェンバッハが、2010年2月20日のパリ管弦楽団を率いたコンサートにおいて、その日が彼の70歳誕生ステージであったせいか、コンサートの前半にモーツアルトの2曲の協奏曲を弾き振りして見せ、後半には得意としているマーラーの交響曲第一番ニ長調「巨人」を演奏したもので、今回はモーツアルトだけを取り上げたものである。エッシェンバッハは、このホームページは初登場であるが、私はCDで購入した最初のピアノソナタ全集が彼の演奏(1967〜70)であり、当時は髪の毛が未だふさふさした美青年であった。この中にピアノソナタとしてハ長調K.46eおよびヘ長調K.46dの2曲が含まれていたのが印象的で、当時は研究者としても捉えられていた。
   今回の2曲は良い曲を取り上げたと感心する組み合わせであり、特に、第23番K.488は、パリ管弦楽団の木管楽器がとても良く響いて、素晴らしさを感じさせた。

   第三曲目は、古いS-VHSテープからの映像であるが、ウイルドナー指揮、デユー演出、ゲヴァントハウスO&CHOによるライプチヒ・オペラによるオペラ「コシ・ファン・トッテ」であり、この映像をアップロードすると「コシ」の全20映像のアップが完了することとなる。この映像は1995年制作であるが、演出者のジョン・デユーは、斬新な現代風の演出をする演出家として知られており、 既に「フィガロの結婚(1995)」(8-8-3)および「ドン・ジョバンニ(1994)」(10-10-2)はアップ済みであり、この映像で彼のダ・ポンテ三部作が完了となる。映像はやはり現代風なもので、スポーツクラブの二人のバドミントン選手とその監督といった姿で男三人の三重唱が始まり、彼等の恋人たちもクラブに出入りする現代の生き生きした若い女性たちであった。この三部作はほぼ同じ時期の公演なので、出演者たちもかなり共通しており、当時のライプチヒ・オペラの団員たちによる三部作と理解して良いであろう。

   第四曲目は、これも古いS-VHSテープによる映像で、バレンボイム指揮によるベルリン国立歌劇場の日本公演のエヴァーデイング演出の「魔笛」である。この映像は、1997年11月13日、東京文化会館大ホールで収録されており、このエヴァーデイング演出は、サヴァリッシュとバイエルン国立歌劇場の映像の「魔笛(1983)」(10-11-3)とほぼ共通した伝統的なもので、これが当時のドイツの主要都市の「魔笛」の標準スタイルであったことが理解できよう。出演者たちはザラストロがワグナー歌手のトムリンソンを始め、現在はドイツを代表するザラストロ役のルネ・パーペが弁者を歌い、この歌劇場を代表するロマン・トレケルがパパゲーノ役の楽しめる布陣であった。バレンボイムのモーツアルトオペラは、「フィガロの結婚(1999)」(3-4-1)および「コシ・ファン・トッテ(2002)」(3-1-1)に続くものであるが、この日本公演が一番古い演奏であった。

(以上)(2011/04/29)

(最新DVD報告;パドウラ=スコダのピアノ協奏曲ライブ(2)、K.459&K.537)
11-4-4、パウル・パドウラ=スコダとプラハ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459および第26番ニ長調K.537、フィラッハ公会堂、ケルンテン夏季音楽祭2006、オーストリア、
(2011年3月4日、山野楽器店にて、株式会社マーキュリー、2枚組NCA-60229、)

(最新収録の放送;エッシェンバッハのピアノ協奏曲ライブ、K.414&K.488)
11-5-1、クリストフ・エッシェンバッハとパリ管弦楽団の弾き振りによるピアノ協奏曲第12番イ長調K.414、および第23番イ長調K.488、2010/2/20、70歳誕生ステージ、パリ、
(2011年3月20日、NHKBS103クラシック倶楽部の放送をBD-038に収録)

(懐かしいアナログテープより;ウイルドナー・デユー演出のライプチヒオペラの「コシ」K.588)
 11-5-2、ヨハネス・ウイルドナー指揮、ジョン・デユー演出、ゲヴァントハウスO&CHOによるライプチヒオペラによる「コシ・ファン・トッテ」K.588、1995年制作、ライプチヒ、
(配役)フィオルデリージ;エヴァ・バルトーリ、ドラベラ;アネッテ・マルケルト、デスピーナ;ヘンドリケ・ヴァンゲマン、フェランド;サンホ・チョイ、グリエルモ;ロベルト・ハイマン、アルフォンゾ;ロ−ランド・シューベルト、
(2000年06月17日、クラシカジャパンの放送をS-VHSテープに3倍速で収録)

(懐かしいアナログテープより;バレンボイム指揮エヴァーデイングの「魔笛」K.620)
11-5-3、ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場によるエヴァーデイング演出の東京文化会館における「魔笛」K.620、1997年11月13日、東京文化会館大ホール、
(配役)パミーナ;テーナ・キーベルク、タミーノ;エンドリク・ウオットリヒ、ザラストロ;ジョン・トムリンソン、夜の女王;アナ・カメリア・ステファネック、パパゲーノ;ロマン・トレケル、パパゲーナ;シモーヌ・ノルト、弁者;ルネ・パーペ、モノスタトス;ペール・リンドスクーグ、ほか、
(1998年02月01日、NHKBS2クラシック・ロイヤルシートをS-VHSテープに収録、)


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