「モーツアルトの知られざる交響曲の真偽の如何はあなたの耳で!」(続報2)


−7月3日NHK報道による「新発見?モーツアルトの新交響曲」、−    

−オットー・ビーバー博士へのインタビューと写真集−    

 倉島 収(千葉県,K.449)


「モーツアルトの知られざる交響曲の真偽の如何はあなたの耳で!」(続報2)

7月3日NHK報道による「新発見?モーツアルトの新交響曲」、

−オットー・ビーバー博士へのインタビューと写真集−
 


 去る7月3日(日)よるのNHK教育テレビの芸術劇場で、担当の森田美由紀アナウンサーから「新発見?モーツアルトの新交響曲」に関するその後の報道があった。これは、先日紹介した「ぶらあぼ誌6月号」で6月5日(日)に報道予定としたものが、どうやら何かの都合で一ヶ月遅れたものらしい。この番組では、NHKがこの曲に関する資料を鑑定しているウイーン楽友協会のオットー・ビーバー博士をインタヴユウーした映像が紹介された。それによると、楽友協会が入手した資料に囲まれている博士が映し出され、モーツアルトの名前が記載された問題の新交響曲の筆写譜の一部が映されていた。同時にモーツアルトよりも24歳年上のザルツブルグの作曲家ベスターマイヤーの名が記された同じような交響曲の筆写譜も映し出され、現在、どちらの作曲家の作品か鑑定が進められているという。



 映像ではウイーンでスロバキア・シンフォニエッタと指揮する前田二生氏がこの曲を初演している様子が映し出され、第一楽章と第三楽章の初めの部分が音声入りで放送されたが、モーツアルトの新交響曲かどうかを判定するだけの長さではなく、冒頭主題だけのものであった。
 なお、その後に明らかにされた新情報としては、この楽譜を所蔵していたオーストリアのリードウル家もモーツアルト家もザルツブルグの聖ピータース寺院を通じて知り合っていたようである。また作曲家ベスターマイヤーは宗教曲の作曲家であり、交響曲を作曲していたかは不明で、調査中と言うことのようである。

 新しいパソコンのお陰で、この番組を録画しておいたので静止画が直ちに撮ることが出来たので、両作曲家の筆写譜などの作曲家名の部分などを以下に添付する。








「モーツアルトの知られざる交響曲の真偽の如何はあなたの耳で!」(続報1)

5月14日朝日新聞の報道、「モーツアルト作」新交響曲のウイーン初演、



 前回5月分の月初めの近況報告で、「モーツアルト作」とされた新交響曲の日本初演についてご報告したが、この時の指揮者前田二生氏が、スロバキア国立ジリナ室内管弦楽団を指揮して、5月3日にウイーンフイルの本拠地・楽友協会ホールで、モーツアルト幼少の頃の作品と見られる新発見の交響曲を演奏したと、朝日新聞が5月14日の夕刊で報じていた。この新聞では、「ウイーン楽友協会は、昨秋、オーストリア国内で、表紙に「モーツアルト作」とある楽譜を入手。本物かどうかがかねて注目されていた」とされていた。

  この演奏会は楽友協会による鑑定作業の一環とされていたが、モーツアルトファンや鑑定の専門家などで、会場は満席であったという。このコンサートは前田氏が90年から毎年、協会所蔵の「知られざる楽譜」の普及のために続けてきた演奏会が、本場での初演奏の場に選ばれたという。楽友協会によると、この演奏会シリーズで最大の拍手があったとされる。また、指揮者前田氏の談話が掲載されており、「ウイーンの音楽通たちの視線を、痛いほど背中に感じました。」「誰の作か定まらない曲の演奏は初めてで、音楽解釈について悩んだ」そうで、「大好きなモーツアルトの謎解きに責任を果たせてほっとした。」という声が掲載されていた。

 5月24日(火)の日本モーツアルト協会の5月例会(ラ・バンド・サンパのデイヴェルテイメント集)で珍しく海老沢先生がご挨拶したが、先生はこの新しいシンフォニーがウイーンで初演されたことをお話しした。それによると、ウイーンでの聴衆によるアンケートでは、約70%の人がモーツアルト作とし、25%の人が違うという回答をして、日本とは反対の結果に終わったという。今後の鑑定結果がどうなるかますます興味深くなったようだ。

 なお、数日前に発刊された「ぶらあぼ誌6月号」によると、NHKでは6月5日(日)の芸術劇場で、「新発見?モーツアルトの新交響曲」というタイトルで放送がある予定である。内容は不明であるが恐らく、05年04月12日紀尾井ホールで開催された前田二生指揮による新東京室内オーケストラのよる同曲の演奏であろうと思われる。当日このホールの小生のすぐそばで、NHKのハイビジョンカメラが1台入り写していたのを目撃している。何か更に新しい報道があるかどうか、大いに期待したいと思う。

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